フューチャー・フューチャーの日々『イニストラードを覆う影』編

更新日 Latest Developments on 2016年 4月 29日

By Sam Stoddard

Sam Stoddard came to Wizards of the Coast as an intern in May 2012. He is currently a game designer working on final design and development for Magic: The Gathering.

 フューチャー・フューチャーの日々へようこそ、今回の「Latest Developments」では、『イニストラードを覆う影』時のフューチャー・フューチャー・リーグ(FFL)のデッキリストの一部についてお話ししようと思います。

 始める前に、これらのデッキの多くは調整されておらず、我々がこれらのバージョンを使って以来変更が行われたカードが含まれていることを申し上げておきます。全てのセットと同様に、我々は『イニストラードを覆う影』のカードを『異界月』がFFLに入ってからしばらくの期間は変更を続けたので、これらのデッキリストに入っているカードの多くは最終バージョンではありません。またこれらはFFLの最強のデッキを挙げたものではありません。その代わりに、私は我々がこの時期に何を考えているかが分かるよう、我々が作った楽しく興味深いデッキをかなり幅広く抽出しようと試みました。

 もしFFLの働きに関して他にも疑問があれば、先週のFFL質問集の記事を読んでいただければもっと詳しいことが書いてあるかもしれません。

 それではデッキリストを見ていきましょう。

部族

 まず我々は部族デッキを作ることから始めました――『イニストラード』の5つの部族はクリエイティブの面で重要であり、『闇の隆盛』が出たときには構築フォーマットのトップメタでもあったとても人気のあるカジュアル・デッキでした。

 さて、これらのデッキは(初代『イニストラード』のデッキがそうなったのと同じように)部族性とパワー・レベルの両方で様々なレベルのものがありますが、これらの部族を支援しより強力にするために、『異界月』にどれぐらいの材料を加える必要があるかを考え出すための良い基準になりました。

白単人間

スタンダード FFL

青黒ゾンビ

スタンダード FFL

黒赤吸血鬼

スタンダード FFL

狼男

スタンダード FFL

白青スピリット

スタンダード FFL

 さて、書いたようにこれらは全て同じパワー・レベルではありませんし、我々はそうなるとも思っていません。例えばスピリット・デッキは我々が『イニストラードを覆う影』だけでは十分に機能するだけのデザインを見つけられなかったので、実際はスピリットではなく飛行部族デッキになっています。

保守派

 次にご紹介する一連のリストを保守派に捧げたいと思います――デッキのテーマは容易に移植できる、前年のスタンダードで強力なデッキです。これに我々が作ったデッキがすべて内包されているわけではなく、我々が良いものになると想定した中の代表のいくつかです。

黒緑生け贄

スタンダード FFL

 スタンダードにはラリー・デッキはありませんでしたが、よく似たこのデッキはありました。このバージョンには実際何も『イニストラードを覆う影』のカードは入っていませんが、このデッキを査定する良い出発点であり、我々はこのデッキがメタゲームの中で役割を演じると考えました。

エスパー・ドラゴン

スタンダード FFL

 このデッキの強さは明らかにそう多くはないドラゴン・パッケージです。《龍王オジュタイ》、《シルムガルの嘲笑》、《忌呪の発動》は健在ですが、少しのマッドネスと《溺墓での天啓》による新しいカード・ドローも加わりました。

赤緑ランプ

スタンダード FFL

 この項目で最後にご紹介するデッキは『ゲートウォッチの誓い』のスタンダードで強力だったと我々が認識し、《死天狗茸の栽培者》が入っただけである赤緑ランプです。大したことがないように見えるかもしれませんが、《進化する未開地》と《面晶体の記録庫》は昂揚の達成を助け、《死天狗茸の栽培者》をより大きなクリーチャーと相打ちさせたりゲームに残らせたりする手軽な方法にしてくれます。

熱い新作

 少なくとも私にとって、これはFFLの時間の中で最も重要な部分――このセット以前には存在しなかった新しく面白いデッキです。

ナヤ・アグロ

スタンダード FFL

 まず最初はナヤ・アグロ・デッキです。事実《集合した中隊》と《ドロモカの命令》は《ラムホルトの平和主義者》と《薄暮見の徴募兵》を変身させる助けになり、追加の戦力を得るために《アーリン・コード》が足されています。

ドラゴン・リアニメイト

スタンダード FFL

 自分のライブラリーを削り、大物を釣り上げる古典的な墓地戦略です。《龍王コラガン》と《龍王アタルカ》は対戦相手のライフの大半を奪い去るのに十分です。

黒緑昂揚

スタンダード FFL

 昂揚の私にとって最もエキサイティングな部分は、デッキでプレイするカード・タイプを変える助けになるところです。例えばこのデッキでは、昂揚達成の助けにするためもあって、除去は《死の重み》になっています。

緑白グッドスタッフ

スタンダード FFL

 ローテーション前の《硬化した鱗》デッキとよく似たかなりシンプルなデッキで、当然ながら《硬化した鱗》が抜けています。その発想は、ただ単にこの色の強力でアグレッシブなクリーチャーをプレイし、お面白みのない存在になることで対戦相手を倒すことです。

 しかしながら、我々はそれがたとえ常にトップメタにならないとしても、実際に素敵なデッキもテストしています。その狙いはそういうデッキをプレイできるものに近づけるようにすることで、そして我々は大抵、これらを十分にな強さにするためにいくつかカードを追加します。

青単溺墓

スタンダード FFL

 インスタントとソーサリーのデッキに《ヴリンの神童、ジェイス》と《氷の中の存在》を入れないのは変に見えますが、このデッキの目的は高速で大きな《潮からの蘇生》を唱えることです。我々がこれを試していた当時は、《石の宣告》がまだトークンを追放しても手掛かりを出していたので、それほど懸念していなかったのでしょう。その《石の宣告》だとそれをオール・インするバージョンのこのデッキは間違ったものになっていた可能性はありますが、少なくともそれは楽しいものです。

グリクシス・マッドネス

スタンダード FFL

 しかしながら我々は青いデッキでジェイスを多く使いました。上記のデッキは典型的なグリクシス・マッドネス・デッキで、可能な限り多くのディスカード手段を用いて、《血統の呼び出し》とカード・アドバンテージか長期戦になったときの《潮からの蘇生》で対戦相手を圧倒します。

黒緑シディシ

スタンダード FFL

 《精神壊しの悪魔》は単に昂揚を達成しようとするだけのデッキでなくても機能します。このデッキは墓地を強力なカードで満たし、《アンデッドの大臣、シディシ》で活用する手段を得ようと試みています。

 『イニストラードを覆う影』フューチャー・フューチャー・リーグのデッキの一部をご紹介しましたが、お楽しみいただけたでしょうか。繰り返しになりますがこれらは我々がベストだと考えるものではなく、たとえより高度に調整されたtリストであっても、スタンダードのためにこのセットを作る中で我々がテストしたいくつかの興味深いものであっただけです。

 来週は両面カードとそのバランス調整の方法についてお話しします。

 それではまた来週お会いしましょう。

サムより (@samstod)

(Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)

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