『ギルド門侵犯』デッキ構築劇場:オルゾフ編

「オルゾフ」とは?
みなさん、もうかりまっか!
今回のデッキ構築劇場はギルド編ということで、オルゾフを私、浅原晃が解説をさせていただきます。
さっそくですが、「オルゾフ」と言えば、どんなイメージを持っているでしょうか?
ラヴニカの都市での「オルゾフ」は通貨の製造など、基本的にはお金に深く関わっているギルドです。端的に言えば、お金大好きギルドと言ってしまってもいいかもしれません。しかも、ただのお金大好きではありません。お金なんて死んでしまっては意味がないのでパーっと使うというのが普通の人の認識だと思いますが、「オルゾフ」の偉い人達は、死んでしまっても《幽霊議員オブゼダート》のように幽霊になって、なお富にすがりつくという徹底ぶり。この心意気と執着心だけは見習わなくてはいけないところではないでしょうか。まさに、金は命より重いを地で行くギルドなのです。
進化してるんだか退化してるんだか分からない「シミック」や、とりあえず殴るみたいな言葉の通じない「グルール」よりも、行動理念としては分かり易いギルドではないかと思います。
では、「オルゾフ」のゲームでの性質というのはどういうものかということに触れていきましょう。マジックのゲーム上では白黒の色を持つギルドであるオルゾフ。対抗色であるためデッキとしては比較的珍しい色の組み合わせと言っていいかもしれません。この色の組み合わせが活躍として記憶に残っているのは、ちょうど、前のラヴニカブロックのときでしょうか。このときは、《オルゾヴァの幽霊議員》などを中心とした中速のクリーチャーデッキとして使われました。
「ゴースト・ダッド」
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この当時、いろいろなタイプがありましたが、スピリットと組み合わせたときはこんな感じになっています。小さめのクリーチャーで攻撃。また《オルゾヴァの幽霊議員》は小刻みにライフを失わせつつライフを得る。金の亡者的なフレーバーはゲーム内ではライフの亡者的なニュアンスで再現されています。この辺のシステムは今の強請の能力にも受け継がれている点ではないでしょうか。

他のギルドならば攻撃という手段で奪うだけのライフも、「オルゾフ」にとっては得ることも一つのアイデンティティとなります。お金をライフに見立てたならば当然といえば当然でしょうし、実際にライフを得ることはゲームを有利に進めるプランにもなってくれるのです。ライフを得ながら戦うことで優雅な生活とゲーム展開を目指す、それが「オルゾフ」の特徴の一つと言えるでしょう。
ただ、ライフを得るということは非常に地味な効果でもあると考える人もいるかもしれません。例えば、今回の「オルゾフ」のキーワード能力である「強請」。これは1点のライフをドレインする効果ですが、確かにかなり地味な効果です。もちろん塵も積もれば山となりますが、これが原因で「オルゾフ」は地味なギルドであるという認識を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、地味と思わせといて、今回の「オルゾフ」が一味違うのはここからになります。
いろいろな研究や情報を総合した結果、今回の「オルゾフ」はかつての「オルゾフ」とは似て非なるもの、コンボギルドとしての姿を持つことが判明したのです。もちろん「強請」を代表とする地味「オルゾフ」も存在しているのですが、それと同時に、派手「オルゾフ」が新しく表れたといってもいいのかもしれません。
一見ちびちび稼いでいくと見せかけて、時には一攫千金を狙う。それが今回の「オルゾフ」の本質と言えるでしょう。
そこで、いくつかある「オルゾフ」のコンボを脳内で吟味したので、それらを「オルゾフ」の新・三大コンボとして、紹介していきたいと思います。
「オルゾフ」の新・三大コンボ!
その1 「秒速で1億ライフ稼ぐ方法」
≪構成パーツ≫
まず手始めに紹介するのは、《栄光の目覚めの天使》を使った『アヴァシンの帰還』から生まれたコンボです。《栄光の目覚めの天使》で《悪鬼の狩人》を釣り、《悪鬼の狩人》で《栄光の目覚めの天使》を追放、その後《悪鬼の狩人》を生け贄に捧げれば、《栄光の目覚めの天使》が戻ってくるので無限循環となります。
元々のデッキでは、無限循環に必要な「コスト無しで生け贄を行う」カードとして《ファルケンラスの貴種》などを使っていました。しかし『ギルド門侵犯』で、種族が「人間」であり生け贄能力を持つ《カルテルの貴種》が加わったため、墓地にさえパーツが揃っていれば《栄光の目覚めの天使》を戦場に釣るだけで、簡単に無限循環が発生するようになりました。ここに《大聖堂の聖別者》など、ライフを回復できる人間が混じっていれば、瞬時に1億のライフを稼ぐことも可能なのです。老後の蓄えも1億もあれば大体安心と言えるラインではないでしょうか。
意外性 ☆
実用性 ☆☆☆☆
老後の安心感 ☆☆☆☆☆
その2 「ギルド魔道士(極上)」
≪構成パーツ≫
2つ目は、《極上の血》と《ヴィズコーパのギルド魔道士》による無限サイクルのコンボです。《極上の血》は相手がライフを失ったら、その分のライフを回復するというエンチャント。《ヴィズコーパのギルド魔道士》の2つ目の能力は、このターンあなたがライフを得たら、その分のライフを対戦相手が失うという効果を持っています。
つまり、この2つの効果が成立している状態でこちらがライフを得るか対戦相手がライフを失うと、ライフを得たので失って、失ったので得てといった循環が発生します。そうなってしまったら、対戦相手は「あれあれあれ?」といった感じで0になるライフを眺めることしかできないでしょう。2枚コンボということで決めやすいコンボなのはもちろん、相手の分のライフをしっかり吸い切り自分のものとすることで、無駄にしないという点は「オルゾフ」らしい極上のコンボと言えるでしょう。
意外性 ☆☆
実用性 ☆☆☆☆
エコ度 ☆☆☆☆
その3 「スローライフ」
≪構成パーツ≫
そして3つ目。ここでついに登場したのが、「オルゾフ」のギルドマスター《幽霊議員オブゼダート》です。このクリーチャーは、単体で対戦相手のソーサリー系の除去を避けられる非常に強いクリーチャーです。そしてこのカードに相性のいいカードは無いものかと探し、見つけたのが《狂気堕ち》です。
ここではデッキリストを用意したので、まずリストを見ていただきましょう。
「スローライフ」
他 (3)
3
幽霊議員オブゼダート"
60 カード
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このコンボは、先ほどまでの2つのコンボと違い瞬殺コンボという訳ではなく、限りなく勝利に近い状況を作り出すためのコンボとして成立しています。そもそも《狂気堕ち》というエンチャントは非常に癖のある効果で、毎ターン必ず1つのカウンターが乗せられていくために、ひたすらに維持しようとするといつかは全てのパーマネントや手札と共に消え去るという状況が発生します。てんこ盛りになったカウンターを前に、やけくそ気味にお互いが全てのパーマネントや手札を追放する、という光景も容易に想像できるのではないでしょうか。
しかし前のターンに《幽霊議員オブゼダート》を自身の能力で追放しておくことで、《狂気堕ち》のカウンター数以下のパーマネントと手札しかなく「やけくそリムーブ」となってしまっても、その後に《幽霊議員オブゼダート》が戦場に現れることになるのです。仮に《狂気堕ち》に100個のカウンターが乗っていても大丈夫。逆に全てのパーマネントと手札が消え去ったら、無人の荒野を1人《幽霊議員オブゼダート》が駆けるという夢のような状況を手にすることができるのです。後は何のリソースも持たない相手をゆっくりとスローライフを楽しむことができるでしょう。
毎ターン攻撃せずに、対戦相手のライフをゆっくり吸うもよし。速攻で倒してしまうもよし。すべての行動を独り占めできるというのは、《幽霊議員オブゼダート》も大喜びに間違いありません。そういう意味では、まさに「オルゾフ」的なコントロール型のコンボと言えるのではないでしょうか。
他にもサポートとしては、速攻デッキ全般に効く《盲従》や、今世間を賑わせている《ボロスの反攻者》をなんとかしてくれなくもない《贖罪の高僧》。その《贖罪の高僧》と相性が良く、《幽霊議員オブゼダート》がインスタントタイミングで除去されそうになったときにドヤ顔で使えそうな《死せざる邪悪》などがあります。コントロール向きの動きが出来るカードが多いというのも「オルゾフ」の利点と言えるでしょう。
意外性 ☆☆☆
実用性 ☆☆☆
ドヤ度 ☆☆☆☆☆
さいごに
前の2回で紹介された「シミック」「グルール」とは、また違った新しい可能性を持つデッキが多く作れる今回の「オルゾフ」。紹介したコンボだけでなく、他にも多くのコンボやシナジーを持ったデッキが構築することができると思います。ぜひ、いろいろと試してみてはどうでしょうか。
演者紹介:浅原 晃
マジック界のKing of Popとして知られる、強豪プレイヤーにして、デッキビルダー・ライター。主な戦績は、世界選手権05・世界選手権08トップ8、グランプリ優勝2回、The Finals2連覇など。
「構築戦はビルダーの舞踏会。タキシードでないデッキはジャージ」といいつつ、時に斬新なデッキを持ち込み、時にトップメタのデッキを使うという虚実入り交じった発言で人々を惑わせる『A級の虚影(エーツー)』。
ゴブリンデッキに《怒りの天使アクローマ》を投入するなどの柔軟な発想から海外でもカルトなファンが多く、また、構築・リミテッドを問わず見せる高いプレイスキルから国内プロからの信頼も厚い。・・・が、虚構も多いので、虚構を虚構と見抜ける人間でないと浅原のアドバイスを受けるのは難しいと言われている。
代表作は、自身のビルダーとしての原点という「アングリーハーミット・ゼロ」、荒堀 和明のグランプリ・仙台優勝によって世間の注目を集めた「アサハラ・ゾンビジム」、ヴァージョン6まで存在する勝ち手段の存在意義を問うた問題作「みのむしぶらりんしゃん」、God of the Deck略して「G.o.D.」、Wander Deck「The One」他多数。