プロジェクト・ブースター・ファン

更新日 Making Magic on 2019年 7月 21日

By Mark Rosewater

Working in R&D since '95, Mark became Magic head designer in '03. His hobbies: spending time with family, writing about Magic in all mediums, and creating short bios.

(編訳注 7/24:一部の用語を修正いたしました。「枠なしプレインズウォーカー」→「拡張アート版プレインズウォーカー」)


 私が、誰もが話題にするようなマジックについての新情報がたっぷり詰まった記事を時々書いていることにお気づきだろうか。今日の記事は、そういった記事の中の1本だ。これからさまざまな情報を話していくので、まずはこの記事で何を語るかについて説明することにしよう。

その1

 この記事は、10月のセットに伴う商品についての話である。(新しいものがいくつもあるので、そのためだけにこの記事を使うのだ。)それについて話す前に、まずは10月のセットの話をしなければならない。詳細について話すつもりはないし、カードやメカニズムのプレビューもしないが、ここで諸君に新しい世界とその名前を紹介し、そしてそのセットの数枚のアートを見せてテーマの雰囲気を味わってもらおうと思う。この節は今日の記事の本題ではないのでそう長いものではないが、それ以降の話をする前に10月のセットが何であるかを知っておいてもらうのは重要なのだ。

その2

 何らかの変更を起こすとき(なお、今回の変更は追加する変更であり、諸君には選択肢や可能性が増えることになる)、私は、その変更をなぜすることにしたのかの理念について語ることにしている。この節では、我々が変更をした理由について語っていく。この節で、いくつもの新しいことを紹介することになる。導入するものすべてについて触れたいので、この節ではそれらについて詳しく掘り下げることはしない予定だ。それはその3に譲る。もし、諸君が「でももっと知りたい」と思うようであれば、この記事の後半で説明すると覚えておいてくれたまえ。

その3

 この節では、深く掘り下げ、この変更の具体的な本質について詳しく説明していく。私が可能な限り多くのことについて話すよう、全力を尽くす。細かなことはどうでもいいと思っている諸君は、ここまで行ったら読み飛ばしてもらって構わない。細かなことのために生きている諸君のために、あらゆる情報を共有するつもりだ。

 良さそうに思うかね。それでは、早速始めよう。

その1:10月のセット

 私のソーシャルメディアのどれかをフォローしている諸君は、私がこのセットにかなり入れ込んでいることをご存知のことだろう。10年以上も挑戦し続けていたことなので、ついにこれを告知できることに私はこの上なく興奮しているのだ。

 10月のセットとは……(ドラムロール!)……これだ!

 今日のところはセットの雰囲気を少し匂わせることしかできないが、これらの画像が、愛されているおとぎ話のマジック版という世界の雰囲気を伝えてくれることだろう。このセットは非常に派手な展望デザインから始まり、全員が間違いなく心に残るマジックのセットを作ることに取り組んだのだ。これ全体を、諸君に体験してプレイしてもらうのがもう待ちきれないほどである。

その2:なぜ新しいことをするのか

 昨年、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは組織の再編を行なった。特定の商品を扱うことを基軸として作られたチームの、いわゆるスタジオ・モデルに移行したのだ。諸君が開発部として知っているチームは、社内の他のいくつかの部門(アート、デザイン、生産担当など)と合わさって、テーブルトップ・マジック(つまり物理的な紙を使ってプレイするゲーム)担当のスタジオになった。

 他にも、デジタル・ゲームや権利(例えばNetflixでの新シリーズの監修をする人たち)、マジックの他の側面に関わるスタジオが存在し、我々は密に協力し合うが、我々のスタジオの第一目標は、テーブルトップのゲームを作ることである。

 ここでこれを取り上げるのは、我々のスタジオが作られたときに最初にしたことの1つが、「どうすればテーブルトップ・マジックをさらに良くできるだろうか」という質問をすることだったからである。かなりのブレインストーミングと議論を経て、我々はある目標を見つけ出した。マジックのブースターパックの開封体験を向上させよう、というものである。確かに、現時点でも開封するのは非常に楽しい。しかし、だからといって、それを向上させることができないというわけではないのだ。

 かなりの思索や会話や会議を経て、我々はこの目標を達成するための方法には、予想外と主体性の2つがあると判断した。

予想外

 この方法は、我々が諸君から受け取った反響から生まれたものである。我々がクールで新しいカードの演出をプロモや限定販売の一部として公開するたび、プレイヤーから、なぜそういったクールなカードがブースターパックに入っていないのかというコメントを受けていた。この話がある会議で出てきて、部屋全体が共感したのだった。

 ブースターパックの開封をもっと心躍るものにするためにはどうすればいいか。もっとクールで美しいバージョンのカードを入れればいいのだ。

 我々は、どんな素敵なカードの演出ができるかを見つけるプロジェクト・チームを結成した。この調査は、「プロジェクト・ブースター・ファン」と呼ばれた。

 チームは、かなりの時間を費やしてさまざまなカード枠やアートの選択肢を調べた。その中の一部は、ブースターパック以外のさまざまな方法で使っているため、すでに諸君が知っているものである可能性があるが、ブースターパックで使ったことはない。『エルドレインの王権』で導入する予定の3種類の新しいカードの演出をこれから紹介するが、その前に、チームが見つけたもう1つの発見の話をしよう。

 すでに、一部のプレイヤーの心を踊らせ、ブースターパックを開封するのを楽しいものにする驚きの要素、プレミアム版カードがが存在していたのだ。プロジェクト・ブースター・ファン構想の一部として、我々はプレミアム版の割合を高めることにした。これまでは、プレミアム版の封入率(あらゆるレアリティのプレミアム版を算入した場合)は、67枚に1枚だった。(これは、ブースターパックごとにすると22.5%になる。)新しい封入率は45枚に1枚である。(ブースターパックごとで言えば33.4%になる。)これはつまり、プレミアム版を手に入れる機会は、4パックに1枚以下から、3パックに1枚に増えたということになる。これは既存のシステム内でできる変更だったので、わざわざ『エルドレインの王権』まで待つことはしなかった。この新封入率が『基本セット2020』から採用されているのに諸君も気づくだろう。(『基本セット2020』では、新しいトークン枠も初登場している。)

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 『エルドレインの王権』から、3種類の新しいカードの演出がブースターパックで見られるようになる。これについて見ていこう。

拡張アート版プレインズウォーカー
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 アートがカードの枠いっぱいまで広がっているプレインズウォーカー・カードだ。この演出は、過去の3つのミシック・エディションで採用していた。『エルドレインの王権』から、特定のブースターパック(複数種のブースターパックというコンセプトについては次に話す)には拡張アート版プレインズウォーカーが入ることになる。このセットには諸君が馴染んでいる通常のプレインズウォーカーもこれまで通りの比率で存在するが、これらのクールな枠なしバージョンも存在するのだ。なお、ルール文は同一だが、拡張アート版プレインズウォーカーは通常のプレインズウォーカー・カードとは異なるアートを採用している。

拡張アート枠
///

 次は、拡張アート枠だ。これは、カードに描かれているアートを左右の縁いっぱいまで広げたものだ。これは、『アルティメットマスターズ』のボックストッパーに使った演出である。『エルドレインの王権』から、一部のレアや神話レアについて、特定のブースターでは拡張アート枠を用いることになる。(第3節ではこれらについてさらに深く掘り下げていく。)拡張アート枠のアートは、そのカードの通常版とサイズだけが異なる同じものとなる。(訳注:英文ではアスペクト比が異なると書かれていますが、アスペクト比は見た限り同じです。)ルール文は同一である。

ショーケース・フレーム

 この最後の演出は、実際には単一というわけではなくさまざまな演出をひとまとめに表したものである。ショーケース・カードというものについて説明しよう。セットごとに、我々はそのセットの精神を体現する、1つ以上のクールな演出を見つける。例として、『エルドレインの王権』について語ろう。このセットに存在する新しいメカニズムについては、まだ公開することができないが、そのメカニズムに伴う新しいカード枠をお見せしよう。

 これはショーケース・フレームではなく、通常のカード枠である。この新メカニズムを持つカードが用いる枠が、この枠だ。そして、このセットでこのメカニズムを持つ全てのカードには(その枚数については第3節で語る)、低い頻度で登場するショーケース・フレーム版が存在するのだ。

 ショーケース・カードでは、アートと枠はそのセットのテーマにふさわしい新しいものになる。セットごとにそれぞれ異なるショーケース・カードが存在するのだ。どのカードが(通常、それはそのセットからのカードだけである)、そしてどんなレアリティのカードがその演出を受けるのかはセットごとに異なるが、我々の目標はどの箱からもショーケース・カードが少しは手に入るようにすることである。『エルドレインの王権』では、ショーケース・カードはコモン、アンコモン、レア、神話レアに存在する。(これについても、第3節で詳しく話そう。)

 ここで述べてきた3種類の演出すべてで、プレミアム版も存在している。具体的なことは第3節で話すが、一言でいうとこうなる。ある種のブースターパックに非プレミアム版のカードが存在する可能性があるなら、そのプレミアム版も存在する可能性がある。

主体性

 我々が見つけたもう1つの方法は、この問題に全く違う方法から取り組んだ結果生まれたものである。誰かがブースターを開封したときにもっと幸せになるようにするためにはどうしたらいいか。ブースターの中に、手に入れたいと思うものが入っているようにすればいい。そのためにはどうすればいいか。一歩引いて、ブースターパックについて再考してみた。『アルファ版』以来、マジックはブースターパックを1種類しか提供してこなかった。ブースターパックは多くのプレイヤーの要求を満たしていたが、完全に満たしていたとは限らない。プレイヤーに、ブースターパックの選択肢を与えたらどうだろうか。『エルドレインの王権』から、プレイヤーには3つの選択肢が与えられることになる。

Dreft Booster(日本語版は「ブースターパック」のままです)

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 これは諸君の知っているブースターであり、マジックが26年間提供してきたものだ。これに関する変更は、名前をつけたことだけである。我々は、これを今後Draft Boosterと呼ぶ。これはドラフト向けのブースターである。現在のマジックが好きで今後も同じものを購入し続けたいならそうできるのだ。このために作られるカードには変更はない。(ただし、拡張アート版プレインズウォーカーやショーケース・カードは入っている。)

Theme Booster(日本語版は存在しません。また日本での販売もありません。)

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 これは、大量のカードを手に入れることが主目的だったり、手に入れるカードをもっと選びたいと思っていたりするプレイヤー向けのブースターである。Theme Boosterには、それぞれ35枚のカードが入っている。また、Theme Boosterは何らかのテーマに沿ったものになっており、購入者は何が入っているかある程度わかるようになっているのだ。セットにはそれぞれ異なるTheme Boosterがありえるが、『エルドレインの王権』では、色をテーマとして、その色の単色デッキに入れられるカードだけが入っているブースターが提供される。

 例として、赤単色デッキを使っているとしよう。ブースターパックでは、デッキに入れられるカードは2〜5枚程度になるだろう。一方、赤のTheme Boosterなら、デッキに入れられるカードが35枚入っているのだ。プレイできるカードの枚数は大きく増えることになる。

 Theme Boosterは『ラヴニカのギルド』で初登場したので、『エルドレインの王権』の新しい商品というわけではない。ただし、それらは大きな戦略の一部なので、ここで触れておくのは重要だと考えたのだ。また、ここで、Theme Boosterは大成功であり、この種のプレイヤーには通常のブースターよりも気に入られたということも伝えておこう。

コレクター・ブースターパック

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このパッケージにはまだお見せできないアートが含まれています

 

 コレクター・ブースターパックは、カードをコレクションすることに価値を見出すプレイヤー向けである。コレクター・ブースターパックの価格はおそらく20ドル〜25ドル程度になると思われるが、実際の価格は地域や店舗によって異なるだろう。このブースターは、見つけるのが難しいカードをコレクションすることを主眼にしたプレイヤーにとって最高の価値となるようにデザインされている。プレミアム版カードや、上述のさまざまな演出を手に入れやすくなっているのだ。加えて、拡張アート・カードを手に入れることができるのはこのブースターからだけである。コレクター・ブースターパックから何が手に入るのかについて、詳しくは第3節で語っていく。

 Theme Booster同様、コレクター・ブースターパックも、通常のブースターパックではあまり満足させられていない層がいることに気がついたことから生まれたものである。この種のユーザーにとって、ブースターの開封は見たことのないカードを見ることの興奮であり、美麗で心躍るものを開封することなのだ。通常のブースターパックはドラフト体験を最適化するものなので、大量のコモンが入っており、同じ繰り返しになることが多い。それなら、新しいものを毎回入手する可能性を最大にしたブースターを作るのはどうだろうか。このブースターは、プレミアム版や各種の新しい演出を手に入れる機会がもっとも多いものであり、中でも1種類(拡張アート枠)はこの製品でしか手に入らないのだ。ブースターを開封するという行為を可能な限り心躍るものにする、それこそがコレクター・ブースターパックがデザインされた理由である。

 コレクター・ブースターパックは現在、英語と日本語でしか印刷されていない。再版されることがある通常のブースターパックやTheme Boosterと違い、コレクター・ブースターパックの生産数は限られている。コレクター・ブースターパックの導入を祝して、『エルドレインの王権』のボックス購入特典には通常のメカニズム的に同一のプロモカード(枚数限定:お近くの店舗にご確認を)に加えてコレクター・ブースターパックも含まれることになる。

 『エルドレインの王権』には、通常のブースターパックと、5種類のTheme Boosterと、コレクター・ブースターパックが存在するのだ。

その3:具体的な本質

 まず最初に、上述の3種類のブースターから何が出てくるのかの話をしよう。

通常のブースターパック

枚数:15枚と、宣伝カード/トークン・カード1枚

種類:1種類

内容:

  • レア/神話レア 1枚
  • アンコモン 3枚
  • コモン 10枚
  • 土地 1枚
  • 宣伝カード/トークン・カード 1枚

 

 このブースターは諸君が予想する通りの内容になっている。通常のブースターパックには、拡張アート版プレインズウォーカーやショーケース・カードが入っている可能性がある。『エルドレインの王権』に限れば、通常のブースターパックには非プレミアム版のコモンのショーケース・カードは入っていない。それらはコレクター・ブースターパックにだけ入っている。


Theme Booster

枚数:35枚と、早見表カード1枚

種類:不定(『エルドレインの王権』では色ごとであり合計5種類。)

内容:

  • レア/神話レア 1.1枚
  • コモン/アンコモン 33〜34枚
  • 早見表カード 1枚

 

 Theme Boosterの10パック中9パックにはレアは1枚しか入っていないが、10パック中1パックには2枚入っている。「1.1枚」というのはそういう意味である。レアリティごとの枚数がほぼ一定になっている通常のブースターパックと違い、Theme Booster内のコモンやアンコモンの枚数はブースターによって異なる。ただし、アンコモンよりもコモンのほうが多いのは変わらない。早見表カードは、新規プレイヤーにマジックの新しい見方を提示する情報が書かれたカードである。


コレクター・ブースターパック

枚数:15枚と、プレミアム版トークン・カード1枚

種類:1種類

内容:

  • 拡張アート版の、レア/神話レア 1枚
  • プレミアム版の、レア/神話レア 1枚
  • プレミアム版の、コモン/アンコモン 9枚
  • 特別カード枠(ショーケース・フレームや拡張アート版プレインズウォーカー)カード 3枚
  • その他のカード 1枚
  • プレミアム版トークン 1枚

 

 このブースターはいくらか複雑なので、それぞれについて見ていくことにする。

拡張アート版の、レア/神話レア 1枚

 これは、拡張アートのレアや神話レアである。セット内のレアや神話レアで特別なカード枠版(拡張アート版プレインズウォーカー・カードやショーケース・カード)が存在しないものには、拡張アート版のカードが存在している。拡張アート・カードはすべてがレアや神話レアであり、コレクター・ブースターパックにしか入っていない。

プレミアム版の、レア/神話レア 1枚

 この枠には、セット内のあらゆるレアや神話レアのプレミアム版が入っている可能性がある。これには、拡張アート版プレインズウォーカーや拡張アート、ショーケース・カードといった各種バリエーションも含まれている。

プレミアム版の、コモン/アンコモン 9枚

 この枠は、セット内のあらゆるコモンやアンコモンが入っている可能性がある。これには、ショーケース・カードのような各種バリエーションも含まれている。(コモンやアンコモンには拡張アート版プレインズウォーカーや拡張アート・カードは存在しない。)

特別カード枠(ショーケース・フレームや拡張アート版プレインズウォーカー)カード 3枚

 この枠には、非プレミアム版の各種カードが入っているが、拡張アート・カードは含まれない。拡張アート版プレインズウォーカーかショーケース・カードである。これらのカードは、非プレミアム版である。『エルドレインの王権』に関しては、非プレミアム版のコモンのショーケース・カードはコレクター・ブースターパックのこの3枚の枠でしか手に入れることができない。

その他のカード(非プレミアム版) 1枚

 この枠は、そのセットに関連した新カードで、通常のブースターパックには入っていないものが入る。この枠に何が入るかはセットごとに異なっている。『エルドレインの王権』では、ここにはボックス購入特典カード、プレインズウォーカーデッキの新カード、Brawl Deck(これについてはこの後。)の新カードが入っている。この枠は、セットに関連したカードの中でメカニズム的な意味で固有のものすべてを含んでおり、これによってコレクターは他の製品を購入したりプロモーションに参加したりすることなくカードを揃えることができるようになっているのだ。これらのカードは、非プレミアム版である。

プレミアム版トークン 1枚

 この枠は、通常のブースターパックに入っているトークン・カードのプレミアム版が入っている。これらのトークン・カードのプレミアム版がブースターから出るのはコレクター・ブースターパックからだけである。この枠はトークンだけであり、紋章などの通常のブースターでトークン枠で出る他の種類のカードは含まれていない。

 ただし、これらが『エルドレインの王権』関連製品のすべてというわけではない。それらについて見ていこう。


プレインズウォーカーデッキ

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枚数:60枚

種類:2種類

内容:メカニズム的に固有の以下の内容物を含むプレイ可能なデッキ 1つ

  • 神話レア(デッキの基柱になっているプレインズウォーカー) 1枚
  • 同一のレア(この製品に入っているプレインズウォーカー・カードを持ってくる教示者効果を持つカード) 2枚
  • 同一のアンコモン(通常、デッキ内のプレインズウォーカーとシナジーを有するカード) 3枚
  • 同一のコモン(デッキを成立させるための基本的な効果を持つカード) 4枚

 

 プレインズウォーカーデッキには、メカニズム的に固有のカードがコレクター・ブースターパックにも入るようになった以外には変更はない。


Brawl Deck

枚数:60枚

種類:4種類

内容:

  • 60枚デッキ
  • デッキごとに、新規のメカニズム的に固有のカード 7枚
  • ライフ盤

 

 週明け、ガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyが、フォーマットとしてのブロールについて、そしてなぜ専用のデッキを作ったのかについて語る。しかし、基本的に、ブロールの扱いを増やすため、『エルドレインの王権』には構築済みのブロール・デッキが4つ存在している。メカニズム的に固有のカードは、すべてコレクター・ブースターパックにも入っている。ライフ盤は新しいゲーム用品で、点数を記録する助けとして輪が組み込まれたカードである。


Bundle

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内容:

  • 通常のブースターパック 10個
  • プレミアム版基本土地 20枚
  • 通常の基本土地 20枚
  • Bundle プロモカード 1枚
  • 大型スピンダウン 1個
  • ストレージ・ボックス

 

 最新版のBundleはこうなっている。『基本セット2020』から、この最新の構成になった。Bundleプロモカードは、そのセット内のカードで、通常枠で絵違いになっている。この絵違いカードはBundleにしか入っていない。(つまり、これはコレクター・ブースターパックも含む、他の製品には入っていない。)


プロモパック

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枚数:4枚

内容:

  • 箔押しスタンプ加工の、セット内のレア/神話レア 1枚
  • 箔押しスタンプ加工の、選抜されたレア/神話レア(過去のセットから選ばれた121種類のカード) 1枚
  • FNMプロモ演出のカード(FNMで現在使われているカード枠演出) 1枚
  • MTGアリーナ・プロモカード(ブースターパックをもらえる。対応していない地域がある。『基本セット2020』では、MTGアリーナ・プロモカードではなくプロモ版基本土地が入っていた。)

 

 プロモパックは、『基本セット2020』から始まった。ウィザーズが店舗に提供する賞品サポートの新しい形式である。店舗は、非プレミアム版パック3個ごとにプレミアム版プロモパック1個の比率で受け取ることになる。店舗オーナーの判断で、店舗でのプレイをもっとも助けるのにふさわしいと思う方法で使うのだ。この柔軟性は、店舗がプロモパックを最大限に活用し、可能な限り最適なプレイ環境を作ることができるようにすることを意図したものである。プレミアム版が好きなプレイヤーも、非プレミアム版が好きなプレイヤーもいるので、店舗オーナーはその店舗のプレイヤーの需要に合うように賞品を調整することができるのだ。

 各セットにはそれぞれのプロモパックが存在する。各枠について見ていこう。

箔押しスタンプ加工の、セット内のレア/神話レア 1枚

 この枠には、プレミアム版の、そのプロモパックが属するセット内のレアや神話レアが入っている。また、特別なプレインズウォーカーの箔押しスタンプが押されており、プロモパックに入っていたものだということを示している。なお、『エルドレインの王権』の変種演出は、プロモパックからは出てこない。

箔押しスタンプ加工の、選抜されたレア/神話レア 1枚

 プロモパックごとに、過去のセットからプレイヤーが見て心を躍らせると思われるカードを121種類選択している。この枠には、それらのカードのうち1枚のプレミアム版が入っている。選抜されたカードは、セットのプロモパックごとに変更されうるが、すべてが差し替えられるわけではない。

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FNMプロモ演出のカード 1枚

 ここでは、フライデー・ナイト・マジックで使われてきたカード枠を継続するもので、プロモパックにしか存在しない。プロモパックごとに、通常は5枚からなるカード群があり、その中の1枚がここに入っている。

MTGアリーナ・プロモカード 1枚

 この枠には、「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ」でブースターパックを手に入れられるプロモカードが入っている。『基本セット2020』ではプロモ基本土地だったが、『エルドレインの王権』からはMTGアリーナ・プロモカードになる。このカードはすべての地域で提供されるわけではない。


ボックス購入特典(『エルドレインの王権』)

内容:

  • メカニズム的に固有のプレミアム版カード
  • コレクター・ブースターパック

 

 コレクター・ブースターパックの開始を祝して、『エルドレインの王権』のボックス購入特典には通常の、メカニズム的に固有のプレミアム版プロモカードに加えてコレクター・ブースターパックが含まれる。(数量限定。詳しくは最寄りの店舗にご確認を。)


プレイヤー・スポットライト・カード

 確かにこれは厳密には製品ではないが、『エルドレインの王権』でマジックに帰ってくるクールなものである。長年に渡り、我々はマジック・インビテーショナルを行なっており、その優勝者は自分が描かれたマジックのカードをデザインすることができたのだ。『エルドレインの王権』から、世界王者を新しいプレイヤー・スポットライト・カードに取り入れる。彼らはデザインはしないが、カードの選択について開発部と相談し、そのアートに描かれることになる。2018年の世界王者のハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezは、『エルドレインの王権』で描かれることになる。

 最後に1つ。『エルドレインの王権』で、ブースター・ファンとして計画しているのは次の通り。

  • 枠なし柄違いの、神話レアのプレインズウォーカー・カード 3枚
  • 柄違いのショーケース・カード 神話レア2枚、レア5枚、アンコモン9枚、コモン14枚
  • コレクター・ブースターパック内に拡張アートで存在する、上に列記されてないレアや神話レア

結論

 今日の記事が、ブースターパックの開封をもっと楽しいものにするという目標を我々が非常に真面目に捉えているということを示せていれば幸いである。『エルドレインの王権』はただ素晴らしいセットであるというだけでなく(「アーサー王伝説とおとぎ話の出会い」で我々がしたことが諸君の目に届くのが待ちきれない)、パック内の心躍る変種カードを開封することから購入時に複数のブースターから選ぶことまで、いくつもの新しい方法でセットに触れることができるようになるのだ。

 いつも諸君からの反響を楽しみにしているが、今回はいつもよりももっと楽しみだ。今日公開した情報について、どう考えただろうか。メール、各ソーシャルメディア(TwitterTumblrInstagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。諸君が我々と同じようにプロジェクト・ブースター・ファンに心を躍らせることを祈っている。

 それではまた次回、さらなる色とりどりの答えとともに戻ってくる日にお会いしよう。

 その日まで、あなたが来たるべきものへの興奮を私と共有できますように。

(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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