地上最大のショー

更新日 Making Magic on 2013年 7月 30日

By Rich Hagon

Rich Hagon combines a deep knowledge of the players of the Pro Tour with a passionate love of the game. He's a regular commentator for Pro Tour and Grand Prix live video coverage, and is the official Pro Tour Statistician. He has been covering Magic events since 2006.

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「大きい。実に、本当に大きい。あれより大きなものはまず存在しないわ。もっともっと大きいの。それ以上ないほど。あっ、グランプリやインビテーショナルを飾りに話してるわ。とにかく大きいの!」――ワールド・ウィークを見張る者、アーナ・ケネルッド

 アーナ・ケネルッドの言葉は本当です。彼女はすでに取り囲まれているのです。とうとう《 B.F.M.》を目にした彼女は、ここDailyMTG.comに巻き起こる「ワールド・ウィーク」の旋風がみるみる巨大化していく、と警告しているのです。彼女は冗談を言っているのではありません。普段は皆さんと冗談を飛ばし合う仲のカバレージ・チームも、真剣そのものなのです。私たちにできることは、アムステルダムから40時間の生放送をお届けすることだけです――これはすべてが迅速につつがなく進み、Top8の試合がすべて片方のプレイヤーの全勝で決まる場合の時間です。実際には50時間に近い放送となるでしょう。およそ50時間にわたるマジックの生放送が、Twitch.tvと、そして日本ではニコニコ動画を通して、皆さんのPCやMac、タブレット、携帯電話、あるいは未来的な実験機器へ届けられるのです。50時間もの放送では一体どんな内容が繰り広げられるのでしょうか?


 どれもこの上なく素晴らしいものばかりです。ご確認ください。

水曜日:世界選手権、1日目

 現在世界中の会場でしのぎを削り合う最も優れた16人のプレイヤーを集めるからには、見事な試合を期待せずにはいられません。彼らの出会いによる「化学反応」の実験を楽しみましょう。ここでは、私がランダムに決めた対戦カードについて、思いつくことをご紹介します。

エリック・フローリッヒ/Eric Froehlich vs. スタニスラフ・ツィフカ/Stanislav Cifka
 3度のプロツアーTop8入りを経験するアメリカの選手と、プロツアー「ラヴニカへの回帰」優勝者の対戦です。

ジョシュ・アター=レイトン/Josh Utter-Leyton vs. ウィリー・エデル/Willy Edel
 現在プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに君臨する最注目の選手と、プロツアートップ8にその名を4度刻んでいる、ラテン・アメリカを代表する選手の組み合わせです。

ブライアン・キブラー/Brian Kibler vs. デイヴィッド・オチョア/David Ochoa
 複数のプロツアー・タイトルを持つ「ドラゴンマスター」と、チーム「ChannelFireball」の原動力が全米をかけて激突します。

中村修平 vs. マーティン・ジュザ/Martin Juza
 プレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得と5度のプロツアートップ8経験者が、史上最もグランプリを制圧してきたプレイヤーのひとりと相対します。

ベン・スターク/Ben Stark vs. 渡辺雄也
 プロツアー・パリの優勝者が、すでに2度のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得している前大会優勝者に立ち向かいます。

リード・デューク/Reid Duke vs. シャハール・シェンハー/Shahar Shenhar
「勤勉は成功の母」を体現するリード・デュークが、若くして3度のグランプリ・タイトルを獲得しているシェンハーの鋭敏な感性を相手にします。

クレイグ・ウェスコー/Craig Wescoe vs. リー・シー・ティエン/Lee Shi Tian
 プロツアー「ドラゴンの迷路」優勝者が、アジア太平洋地域の期待を背負った選手と正面からぶつかります。

トム・マーテル/Tom Martell vs. ドミトリー・ブタコフ/Dmitriy Butakov
 プロツアー「ギルド門侵犯」のタイトル保持者が、「Magic Online Championship」優勝者、つまりデジタル世界の王と対峙します。

 そうです、お気づきになりましたか。どの対戦カードも、それだけで満員御礼ものです。こんな夢のような組み合わせが、いくつ観戦できるのでしょう? なんと、毎ラウンド、すべてなのです。

 もちろん、楽しみは試合だけではありません。第1回戦が始まる前にも、開発部が「最高だ」と太鼓判を押す環境のドラフトを2卓、皆さんに中継します。ドラフトの様子を、すべてです。


 この素晴らしい環境を豊富に遊んだ経験から申し上げますと、どんなに大げさに表現しても足ることはありません。『Modern Masters』は底が見えないほど深いドラフト・フォーマットで、これまで世界最高峰の舞台が何度も繰り返し実証してきたように、高いレベルの技術こそが勝利に結びつく環境です。驚異的なシナジーや洗練された戦略、さりげないエレガントさ、強烈なパワー、そして五感が痺れるような死をも恐れぬ大胆なプレイ技術を獲得しなければなりません。皆さんがまだ『Modern Masters』の威光にその身を晒されていないなら、世界選手権の開幕と同時に、口の端からよだれを垂らして目を泳がせ、ワイドスクリーン・テレビを指差して「あれほしい」とつぶやくことになるでしょう。いや、真面目な話、欲しくないわけがないでしょう?[口の端から垂れたよだれやテレビを指差したこと、およびつぶやいた内容が原因となる損失や損害につきましては、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社ではその責任を負いかねますので、ご了承ください]。

 さてファースト・ドラフトの話が終われば、ここで1度休憩を取ってひと息つける、なんてそう考えているところでしょう。ですが、今週は「ワールド・ウィーク」なのです。さあ、時間がありません。16人の戦いはリミテッドから構築へ移り、私たちは「2013年マジック・プロツアー殿堂顕彰者」の発表という栄誉を授かることになります。予定としては現地時間で午後5時半(日本時間翌午前0時半)ごろになっていますので、ぜひアラームをセットしてお見逃しのないように。マジックの不朽の歴史に名前を残すのは誰になるでしょうか?

第4回戦~第6回戦:スタンダード

「ワールド・ウィーク」の間に行われる7つのフォーマットから、2番目に登場するのはスタンダードです。スタンダードがどういうものか、覚えていますよね? 最新の2年間に発売されたカードが使える構築フォーマットのことです。そこでは以下のセットを用いることができます。


 これだけあれば十分戦えそうですね。スタンダードの現状については、ジェイコブ・ヴァン・ルーネン/Jacob Van Lunenがこちらの記事(英語)ですっきりとまとめています。

「リンク先を読むヒマが無いよ」という方のために要点をお話しますと、今のスタンダードでは「どのデッキでも戦える」とのことです。ジャンド・アグロ、ジャンド・ミッドレンジ、赤白青フラッシュ、ゼガーナ・バント、バント・オーラ、《栄光の目覚めの天使》リアニメイト、ナヤ・ミッドレンジ、バント・テンポ、アリストクラッツ Act 2、グリクシス・コントロール、エスパー・コントロールなどなど……

 しまった、ちょっと待ってください。これは環境を変える「アレ」が登場する前のスタンダードでした。


 そう、新しい基本セットが加わるのです。世界選手権に出場する16人のプレイヤーたちは、取るに足らないカードの中から正解に近いものを見出し、相手にされないカードの中から使用に耐えるものを選り分け、大きな影響を与えるカードと的外れなものを見分けることに、ベストを尽くすことになります。このスタンダード環境で彼らがどのデッキを選んだとしても、皆さんはそのデッキの最高レベルの使い方を学ぶことができるでしょう。世界選手権はエキシビション・マッチではなく、プロツアー級の賞金がかかった、正真正銘の大会なのですから。

木曜日:世界選手権、2日目

『基本セット2014』は、1日目は構築においてその存在感を見せることになりますが、次は、そのカードたちがリミテッド環境ではどのように使われるのかその目で確かめてください。2日目は『基本セット2014』ドラフト3回戦から始まります。名だたるプレイヤーたちがこのドラフトにどうやって対応していくか、というのがひとつの見どころになるでしょう――『Modern Masters』と『基本セット2014』、それぞれを理解すればするほど、両者はまるで違うドラフト・フォーマットなのです。その先にはもちろん、3ラウンドにおよぶ決死の戦いの中で各テーブルにドラマが生まれるでしょう。正直なところ――プレイヤー・オブ・ザ・イヤーにMagic Onlineのチャンピオン、プロツアー優勝3回のプレイヤーや前大会の優勝者、さらに殿堂顕彰者までいる卓でドラフトをして、「皆さんが」3-0する姿を想像できますか? 一体どうなってしまうのでしょう? 「恵まれた」卓のわけがありません!!!

 リミテッドが終われば、続く3回戦が日曜日に再びこの場へ戻れるかどうかを決める戦いであることを、選手たちは意識します。今週4番目のフォーマットはモダンです。カード・プールは10年前、『ミラディン』の時代までさかのぼります。スタンダードは驚くほど多種多様な環境となっていますが、そこへ何千というカードが加わるなら、さらなる変化が起きても驚くことはありません。モダン全体を見渡せば、25個から30個の異なるデッキを挙げるのも簡単でしょう。それがこのフォーマットの魅力のひとつです。大会で当たるであろう3つの「Tier1」デッキに加えて、よく行くお店で使っている人がいた「ローグ」戦略2つも含めて徹底的にテストするなら、家にいるだけではまず無理でしょう。モダンでは、誰もがどんなデッキでも戦うことができます。16人のみで競う世界選手権の場でも、選手たちはあらゆる面でお互いがお互いの裏をかこうと、試合のときと同じくらいの力をデッキ選択に注ぐのです。

 どんなスタイルのプレイヤーにもモダンは等しく訪れ、それは紛れもなく今週行われるフォーマットです。使用されるカードたちも、その輝きと魅力を余すところなく見せてくれるでしょう。皆さんが目の当たりにするものが親和の底力であっても、バーン・デッキの会心の笑顔であっても、《欠片の双子》が「おっと、勝っちゃったよ」と言う姿であっても、予想していなかった《死せる生》であっても、メリーラ・ポッドの複雑さであっても、昔ながらの純粋な青白コントロールであっても、モダンに存在するすべてのデッキはそれを動かすパーツが見事に組み合わされたものであり、それぞれのパーツはきっと、偉大なプレイヤーたちの手を通して「ワールド・ウィーク」を彩る光を見せてくれるでしょう。

欠片の双子出産の殻

 そして……

 スタンダード、『Modern Masters』ドラフト、『基本セット2014』ドラフト、モダンの4つのフォーマットを網羅し、16人の驚くべきプレイヤーたちに視線を注ぐ12ラウンドが過ぎました。私たちは20時間の生放送をこなしてきています。もう少しで終わりを迎えるのでしょうか? いいえ、まだ始まったばかりなのです……


金曜日:ワールド・マジック・カップ、1日目

 71の国々。オーケー、もう一度言います。よく考えてみてください。

 ななじゅう、いちの、くにぐに。

 世界には皆さんと同じ言語を使う国が71ヵ国もあります。その言語とはマジック:ザ・ギャザリングです。71グループにおよぶプレイヤーたちが、それぞれのコミュニティを代表して「ワールド・ウィーク」の高みへと集っているのです。71のグループは、母国で友人と国の英雄に声援を送るファンの意志が集まったものです。それぞれ4人で組まれる71チームが、皆さんにトロフィーを届けようと大会に臨んでいるのです。

 昨年インディアナポリスで初めて開催されたワールド・マジック・カップ2012は、夢のようなイベントでした。台湾vs.プエルトリコの決勝を再び観られるかどうかは保証できませんが、決して忘れられない日曜日へ近づくにつれて、あらゆる場面でたくさんのドラマや華やかさ、事件、そしてスリリングな試合が観られることをお約束します。日曜日へ続く道は、今週5番目のフォーマット、『基本セット2014』チーム・シールドから始まります。デッキ構築にはチーム・メンバーの4人全員が参加しますが、『基本セット2014』を12パック使って作るデッキは3つだけで、試合に出るのも3人です。12パックあればシナジーは十分に見つかり、まず間違いなく通常のシールド・デッキと比べて強力なものを組むことができます。ドラフトのデッキを超えるものができることだってあるでしょう――ドラフトと違い、デッキに入るべき最高のカードをさらっていくプレイヤーはいないのですから(最高のカードがデッキに入らない場合、それはたぶん、そのチームがミスを犯しているのです!)。


 チームを構成する4人は、各国で3回行われた予選の勝者に加えて、その国でシーズン中もっともプロ・ポイントを稼いだプレイヤーに与えられる「ナショナル・チャンピオン」の称号を持つ者で組まれます。ご想像の通り、勇躍する仲間たちを率いてチームの道を切り拓くのは「ナショナル・チャンピオン」です。そのため、世界選手権の参加者のうち6人が金曜日にも姿を現し、もうひとつの栄光に向けて歩み始めても、驚くことはありません。ブラジル代表のウィリー・エデル。チェコ代表のスタニスラフ・ツィフカ。香港代表のリー・シー・ティエン。イスラエル代表のシャハール・シェンハー。日本代表の渡辺雄也。アメリカ代表のジョシュ・アター=レイトン。ワールド・マジック・カップが本格的に始まるより先に、私たちはこの6人の誰かがまだ個人タイトルを競っている最中であることを知っています。ふたつの栄光――自国のチームを世界の頂点へ導くことと、世界選手権で個人タイトルを獲得すること――を同時に掴むのは、マジック界の偉業の中でも最たるものです。それは文字通りヘラクレスに匹敵する超人で――この表現は『テーロス』までとっておくべきだったかもしれませんね――、先ほど挙げた「スーパー・シックス」のうち、日曜日の会場を1席確保した状態で団体戦に臨む者が誰であっても、最高に楽しみなことになるでしょう。

『マジック基本セット2014』チーム・シールド・ラウンドでは、まだ全チームが大会に残れるので、この時点では一晩越えられるかどうかを気にすることはありません。その必要が出てくるのは続く4回戦目から7回戦目で、そこで極めて困難な6番目のフォーマット、チーム共同デッキ構築・スタンダードが登場します。そこではスタンダードのデッキが3つ必要になりますが、(基本土地を除いて)同一のカードを、3つのデッキ合わせて4枚までしか使うことができません。簡潔に言うなら、3人ともエスパー・コントロール・デッキを使うわけにはいかない、ということです。絶対に。たとえどんなデッキでも、3人とも同じデッキを使うことはできないでしょう。このフォーマットではスタンダードのメタゲームが大きく変わるだけでなく、隙間を縫うようなカードが隠れた力を発揮することも起こるのです。7回戦目が終わるとすべてのポイントが集計され、上位32チームが土曜日へ駒を進めることになります。

土曜日:ワールド・マジック・カップ、2日目

 もしかしたら、皆さん「土曜日は約束があるなぁ」とお考えかもしれませんね。いいえ、きっと皆さんのご予定はひとつだけで、それはマジックに違いありません。皆さんが髪を切るとか家事をするとか、ご自身の結婚式が控えているとか、そんなささいなことでこの日を見逃してしまわないか、私は心配でたまりません。なので、ここではっきりと言っておきましょう。

 土曜日のワールド・マジック・カップは、マジックにとって記念すべき今年の中でも、最高の1日になります。断言します。

 これだけ大胆に宣言をしたからには、その理由を私が申し上げるべきでしょう。土曜日は全日程を通してリーグ戦の形式で進められ、サッカーのワールド・カップやオリンピックでのアイスホッケーのような形になります。各チームは4チームずつのグループに分けられ、その中で総当たり戦を行います。午前中は、7番目に登場する最後のフォーマット、「ラヴニカへの回帰」ブロック・チーム・シールドです。各チームに『ラヴニカへの回帰』と『ギルド門侵犯』、それから『ドラゴンの迷路』がそれぞれ4パックずつ支給され、それらを使ってデッキを構築します。ここでも、チームを組む4人のうち1人は試合に参加できません。それでもコーチ役となって、試合をしている3人の後ろからアドバイスを送ることはできます。試合が終わるたびに、皆さんはすべてのチームがコーチ役のプレイヤーを中心に寄り集まり、ラウンド待ちの時間を過ごしている姿が確認できるでしょう。勝敗を分ける追加ターンの瞬間には、まるで両チームとも4人全員で戦っているような気迫を感じ取ることができ、その光景は決して色あせることがありません。私はこうして記事を書いている間も、文字通り(「文字通り」というのは装飾も誇張もなく)鳥肌が立っています。ゲームの結末が一番気になるという方には、この日は特におすすめです。

 それぞれのグループで上位2チームが、土曜日最後の競技へ進みます。そこでもう一度リーグ戦を行うのですが、今度は構築で競われます。フォーマットはチーム共同デッキ構築・スタンダードです。ここまで勝ち残った16チームの目には、日曜日進出への道がはっきりと映っていることでしょう。その場の緊張感は皆さんも感じられるほどです。選手たちは、ほぼすべての試合で勝たなければいけないのです。昨年、台湾チームが《忌むべき者のかがり火》でアメリカ・チームを下しました。客観的に見ても、これはマジックの歴史が捉えてきた中で最もスリリングな瞬間です。その後アメリカ・チームは敗退。台湾チームはワールド・マジック・カップ優勝を遂げました。運命を変えるのは、ほんのわずかな差、ほんの一瞬の時間、そして神々から授かったトップデッキなのです。(「神々」という表現も使ってしまいましたが、大丈夫、『テーロス』にもちゃんととっておいてありますよ)。

 その瞬間だけは、誰も手を出すことができません。

日曜日:待ち焦がれていたすべてがここに

男:なあ、結婚式日曜日だったの?

女:土曜日から日程をずらしたいって言ったのあなたでしょ? ハーゴンさんがそう言ったからって。

男:ああ、そうだったね。

女:それで?

男:どうしても日曜日も無理なんだ。

 彼のようにはならないでください。そんなミスは犯さないように。日曜日が何の日か、忘れてはいけません。皆さんはここまで、世界最高峰の16人が4つのフォーマットにまたがり、12回戦を戦い抜く姿を観てきました。そして、この日その場にいるのは4人だけです。また、13回戦3つのフォーマットにわたり、71の国々が前回ワールド・マジック・カップ優勝国の台湾に続こうと競い合う様子を観てきました。そして、この日その場にいるのは8ヵ国だけです。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はここまで、日曜日に進出できなかったプレイヤーたちに総額15万ドルの賞金を渡しています。そして、残りの20万8000ドルが一体誰の手に渡るのか、雌雄を決するときが来ました。

 日曜日、それはマジックのすべてが起きる日なのです。

 この日はワールド・マジック・カップの準々決勝から始まります。参加国の多さを考えますと、各チームについて少しだけご紹介すれば、皆さんのお役に立てるかもしれませんね。話の中で、私は意味ありげにジョシュ・アター=レイトンのお母様を引き合いに出したり、今年大活躍する国と聞いて、なぜグアテマラの名前が挙がらないのか語ったり、決勝でどの国とどの国が当たり、どちらが勝つのか手短にお伝えしたりしています。全部で15分に満たない動画ですが、どうぞご覧下さい(英語)。

 言うまでもなく、私の分析と違うチームがひとつ、あるいはそれ以上あることは十分に考えられることですので、念のため皆さん自身の目で確かめる方が良いでしょう。日曜日に進出した各チームは、チーム共同デッキ構築・スタンダードで戦います。それぞれのデッキを使うメンバーは入れ替えることができ、土曜日はコーチ役だった選手を試合に出すこともできます。準々決勝、準決勝と続けてご覧いただければ、最後に残った2ヵ国が並び立つ場へ皆さんをお連れし、世界中に広がるマジックという山の頂きにどちらか片方が登る決定的な瞬間をお届けします。まさにこの夢のような一週間を締めくくるにふさわしい……なんて、そんなわけないでしょう?

 どうやら、「ワールド・ウィーク」を名乗るにはまだまだ盛り上がりが足りないようです。さあ、ワールド・マジック・カップの幕が下りたなら、すべての始まりの場所へ――世界選手権へ戻りましょう。5日間にわたるショーを締めくくるふたつの演目のために、4人のプレイヤーが舞台へ上がります。アムステルダムの地で光を背に受けて座るのは殿堂顕彰者か、プレイヤー・オブ・ザ・イヤーか、Magic Online界の巨星か、はたまたプロツアー優勝者「だけで」席が埋まるのか。確かなのは、モダンで行われる3本先取の激戦がふたつあり、その後に残るのは2名だけだということです。そして、生中継の時間が50時間を示すそのとき、あるカードが時代を決める転機となり、理性と衝動の戦いに、知性と勇気の戦いに、技術とひらめきの戦いに、経験と熱意の戦いに、デッキとデッキの戦いに、思考と思考の戦いに、決着が必ず訪れるのです。

 16人のプレイヤーたち。71の国々。7つのフォーマット。ふたつのタイトル。5日にわたるイベント。総額35万8000ドルの賞金。

 世界最大最高のゲームが――

 今そこに。


(Tr. Tetsuya Yabuki / TSV mtg-jp.com staff)


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日程放送時間内容放送ページ
7月31日(水)PM 7:00~翌AM 6:00世界選手権 1日目放送ページ
8月1日(木)PM 7:00~翌AM 6:00世界選手権 2日目放送ページ
8月2日(金)PM 6:00~翌AM 5:00ワールド・マジック・カップ 1日目放送ページ
8月3日(土)PM 6:00~翌AM 5:00ワールド・マジック・カップ 2日目放送ページ
8月4日(日)PM 4:00~翌AM 4:00ワールド・マジック・カップ&世界選手権プレイオフ放送ページ

※上記の時刻は日本時間です。放送時間は変更になることがあります。

 日曜日の放送は、ワールド・マジック・カップトップ8の試合から始まり、その後世界選手権トップ4の試合で締めくくられます。

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