電光石火の三重殺!

更新日 Making Magic on 2012年 11月 12日

By 塚本樹詩

 ぱぱぱおーーーん!

 ついにグランプリ・名古屋まで1ヶ月を切ってしまいましたね! 本戦への調整は捗っていますか?

 しかし、そんなグランプリ・名古屋モードをひっくり返すような塚本の構築劇場が来たぞー!

 さて、皆さんは『神様へのブラフ』という調整集団をご存知でしょうか?

 心・技・体を兼ね備えたスペシャルチームで、この構築劇場とも関わりが深い集団なのですが、先日『技』の達人(※注1)にマジック・オンライン内で登場した面白いデッキを教えてもらいました。

 そちらのデッキがこちらなのですが・・・

hogester (3-1)

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インスタント (4)
4 思考閃光
アーティファクト (3)
3 金粉の水蓮
エンチャント (2)
2 全知
60 カード
全知
高まる野心

 ご覧のとおりの《全知》デッキ、注目すべきは《高まる野心》からの《時間の熟達》と高コスト帯のユーティリティカードですね。

 《高まる野心》を使えば重要なカードの採用枚数を減らせるのか! 前に僕が組んでいた境界なき領土》が3枚入ったデッキもこのギミックも使えばシェイプアップできるのでは?

境界なき領土

 《高まる野心》から《境界なき領土》をサーチしてきて打てば、土地が倍になって《高まる野心》のフラッシュバックも楽勝! これはいけるぞ・・・ありがとうマツgじゃなくて『技』の達人!

 しかし、マナをたくさん出してから何をして勝つのかは、可能性が無限大なだけに贅沢な悩み。上記のレシピを眺めつつ、もっと簡単に勝つまでのプロセスを確立できないものかと思い色々と模索。

 ぴこーん!(頭上に電球が浮かび上がる音)

世界火
スラーグ牙

 《世界火》や!

 《全知》+《世界火》+《スラーグ牙》・・・何てシンプルで美しいのだ。全部『基本セット2013』で統一感もバッチリ。

 あの『心』の達人(※注2)も題材にしていたことがある世界火》と《スラーグ牙》デッキを今、勝手に《全知》とコラボレーション!

「最強」《スラーグ牙》と、「最高」《世界火》のスーパータッグが、今、スタンダードに一石を投じるッ!!! (リンク元より引用)

 とのことなので《全知》が加わればもっと凄いのでしょう。そして『心』の達人、この後にさらにすごい言葉を残しているのです!

スラーグ牙》+《修復の天使》はこれから1年間、スタンダード落ちするまで見続けることになることでしょう。(リンク元より引用)

 まさに今の環境を予言しているではありませんか!アラヤダ!悟りの境地ですね。

 というわけで二大達人の知恵を借り、いざデッキを製作!高まるぞお!

「帰ってきたサムライ」

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サイドボード (15)
4 炉の小悪魔 4 不快な再誕 4 脳食願望 3 電謀
ドライアドの闘士
轟く怒り

 現スタンの1マナ圏最強の動きをね! これでね!

 間違えました。こんなサムライみたいなデッキじゃなくてこちらです!

「君の神話」

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プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス

 《全知》《世界火》に加え《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》と最強の布陣。相手に《スラーグ牙》を出されても《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》で奪っちゃえばいいじゃなーい。

世界火
霧虚ろのグリフィン

 《全知》からの《世界火》+αで勝つのが本筋なのですが、《境界なき領土》で爆発的にマナ加速したのなら、《世界火》から《霧虚ろのグリフィン》を無理矢理召喚なんていう力業もあります。

ジャラドの命令

 《霧虚ろのグリフィン》は《ジャラドの命令》で《スラーグ牙》とセットでサーチしてきて捨ててしまえば、《世界火》が追放してくれるので、を浮かせた状態で《世界火》を唱えれば追放領域から召喚して祝勝利!

錬金術師の隠れ家

 《全知》下で《錬金術師の隠れ家》を起動すれば、クリーチャー呪文か《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》にスタックして《世界火》をプレイなんて荒業も!

高まる野心
時間の熟達

 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》も《全知》と《高まる野心》さえあれば、《時間の熟達》を連打して最終奥義まであっという間です!

 そうでなくても《全知》が出ているなら、《高まる野心》のフラッシュバックのマナは払えるはずなので3枚持ってきて3ターン得たも同然! 3ターンあればさすがに好き放題できそうですね。

グリセルブランド

 《全知》を張っても《高まる野心》がなくて何もできない時のために保険として入っている《グリセルブランド》。1枚で大量ドローが見込めるカードなので、ライフに余裕がある時は先の展開も考えて《ジャラドの命令》で《グリセルブランド》をサーチする選択肢もお忘れなく!

邪悪な双子

 サイドボードに入っている《邪悪な双子》は《スラーグ牙》の入っているデッキに強く、《静穏の天使》のコピーになったりするのも強い注目の一枚です!

古鱗のワーム

 《古鱗のワーム》はこのデッキ4種類目のM13神話レアでまさに最終兵器的なポジションのカード! セレズニアや各色人間デッキのような殴るデッキにめっぽう強いので、《古鱗のワーム》に対する相手の手段を《払拭》や《殺戮遊戯》等で防いで完封しちゃいましょう!

 今週の構築劇場はここまでですが、来週は『力』の達人(※注3)こと、あの人の出番です!

 それではまた別の次元で!


演者紹介:塚本 樹詩
 独創的なデッキ構築と記事展開で知られるデッキビルダー・ライター。玉石混淆アイディア先行のデッキを数多く試すことや、多くの人に笑いもしくは失笑を与える語り口から『試行落語(トライ&テーラー)』として、畏怖されている。

 プロツアー・ホノルル2009にて初のプロツアー出場を果たし、《破門》マスターとして恐れられた。また2009年度・2011-2012年度プレイヤー・オブ・ザ・イヤーの渡辺 雄也は自宅アパートの二軒隣に住んでいる関係から非常に親交が深く、「渡辺の三次元の嫁」「渡辺の信奉者」と呼ばれることも。

 代表作は、栗原 伸豪が危うくプロツアーで使う所だった《ルーン炎の罠》入り新型ハウリングオウルや、渡辺大絶賛の《山賊の頭の間》バーンなどだが、むしろ今後の代表作に期待したい逸材。


注1:『技』の達人、前構築劇場のメンバーであり現在は山篭りをしているらしい『神様へのブラフ』の電脳神。格安で組めるデッキでMOのデイリーイベントを荒らしたり、早い段階でドラフト環境での「護身」を完成させたりと山篭りをしているのに噂の絶えない系男子。口癖は「一向に構わない。」 (戻る)

注2 :『心』の達人、華麗なる戦績と相反する芸術的な負けドラマを演出するハートの強い『神様へのブラフ』特攻隊長。この男こそまさに「勝ち時を心得ている」プレイヤーであり、普段はエンターテイナーを装っているだけなのかもしれない! 口癖は「Give Up Yet?」 (戻る)

注3:『力』の達人、『神様へのブラフ』最後の砦であり、この男よりも物理的に強いプレイヤーなど存在するのか疑問である。しかし一度大会に参加すれば、デッキをシャッフルしただけでカードがボロボロになるほどの筋力を持っているために、公に露出することは滅多に無い。『神様へのブラフ』という調整チームの存在を守るために日々鍛錬し、人間離れした戦闘力を身に付けつつある達人。口癖は「スタンダードを物理的に切る!」 (戻る)

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