日々月々マロー同じからず

更新日 Making Magic on 2016年 1月 25日

By Mark Rosewater

Working in R&D since '95, Mark became Magic head designer in '03. His hobbies: spending time with family, writing about Magic in all mediums, and creating short bios.

 私の本職はマジックの主席デザイナーだが、他にも役目がある。私はマジックとゲームデザインに関して多くのコンテンツを作っているのだ。本当に多くだ。実際、私は現在100万語を毎年発している(自分でも驚くほどだ)。そこで、今日のコラムでは私の様々な仕事について見ていこうと思う。これから、それぞれの始まりがどうだったのか、そしてそれを通してマジックのユーザーにどんなことを伝えているのかを掘り下げていく。

 私は、それぞれがどのように始まったのか、そしてそれがどう影響し合っているのかについて語りたい。そこで、様々な組み立てが考えられるが、ここでは時系列に沿って語っていくことにする。最後にそれぞれのソーシャルメディア経由でどんな要素が見られるかの一覧表をつけておこう。

マジック開発秘話/Making Magic(この記事)

 私が初めてウィザーズ・オブ・ザ・コーストと関わったのは、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが発行していたマジック専門誌、「The Duelist」だった。私はThe Duelistの創刊号を読み、そこには上級者プレイヤー向けの記事が足りないということを発見したのだ。そこで私はブリッジパズル型の、与えられた局面から特定の目的(大抵は「勝利せよ」)を達成するというパズルの記事を考案した。このパズル記事は「Magic: The Puzzling」としてこの雑誌の名物になった。

 マジックにより深く関わりたいと考え、私は編集長のキャスリン・ハインズ/Kathryn Hainesという女性に記事を書かせて欲しいと訴えた。毎号、私は思いつく限りの記事のアイデアを送り、キャスリンはその中から何本かを書いていいと言ってくれた。The Dcuelist誌上の20%以上を私が書いた記事が占めることもたびたびだった。

 こうして記事を書くことで、私は社内の他のさまざまな部署からも執筆の仕事を頼まれるようになり、そしてやがてウィザーズの社員になった。当時の私の役目の1つが、開発部とThe Duelist誌の連絡役だった。その役目が次第に大きくなり、やがて私はキャスリンに代わって編集長を務めるようになり、そのままThe Duelst誌が刊行されていた時期の半分以上で編集長を務めることになった。

 そして2001年、ビル・ローズ/Bill Roseが、The Duelist誌が廃刊になった穴を埋めるマジックの新しいウェブサイトをまとめる任務を与えられたとき、私に白羽の矢が立ったのだ。私は裏話的な記事が必要だと思っていて、そしてデザインについての裏話記事を書くのに最適な人物を知っていた。そう、私だ。私はThe Dueslitの廃刊以降も様々な場所で書き続けてはいたが、もっと定期的に執筆したかったのだ。そして、毎週連載の記事は素晴らしい仕事だと思えた。

 私はその記事に「Making Magic」と名付け、マジックのセットを作る上でのデザインの仕事の裏側をちらりと見せることに重点を置くことにした。同時に、私はデベロップの記事「Latest Developments」を立ち上げた。デベロップ記事の書き手は現在までに6人が務めているが(ランディ・ビューラー/Randy Buehler、アーロン・フォーサイス/Aaron Forsythe、デヴィン・ロー/Devin Low、ザック・ヒル/Zac Hill、トム・ラピル/Tom LaPille、サム・ストッダード/Sam Stoddard)、私は2002年1月のウェブサイト始動時からずっと取り組み続けている。

 今日語ることの中で、これは一番説明の必要がないものだろう。結局のところ、諸君は既にこれを読んでいるのだ。この記事に慣れ親しんでいない諸君のために、私が100回ごとにまとめて、各記事を採点するとともに短く語っている特別な記事をお薦めしておこう。この大量のバックナンバーの中で語られていることを振り返るのにはもってこいだ(なお、この記事は第734回となる)。

 過去の7回の特別記事を紹介しよう。

 もう1つ紹介しておきたいのが、数種類ある、時折掲載しているシリーズものだ。

  • デザイン演説 - 年に1度、前年のデザインを批判的に振り返り、何が成功していて何が失敗していたのかについて語る。
  • 基本根本 - 自分でセットを作ってみたいプレイヤー諸君のために年に1度書いている。興味がある諸君には、我々がセットを作る方法について技術的に知るいい機会になるだろう。
  • トピカル・ジュース - この記事は、私が大学時代にやっていた即興遊びに基づいている。観客から、マジックに関する話題とマジックに関しない話題をもらい、それを組み合わせるのだ。これまでに5本書いている。
  • 一問一答 - 通常年に数回、ツイッターで何かの話題についての質問を募集する。現在、5W1H(誰が、何を、どこで、いつ、なぜ、どのように)からそれぞれ始まる質問の記事を連載している途中である。

 この記事が好きな諸君のために語るべきことは200万語以上もあるが、「マジック開発秘話」は今日の話の中では始点に過ぎないのだ。

ツイッター(@maro254)

 私の背景にあるのはコミュニケーションなので、私は常に新しいコミュニケーション・メディアに魅了され続けている。私が初めてツイッターについて知ったとき、その概念に惚れ込んだのだ。140文字でメッセージを伝えなければならない。その中で何ができるだろうか。

 実際に私がツイッターを使いこなせるようになるまで、数年かかった。初期のツイートの多くは、スタンダップ・コメディアンとしての短い小ネタだった。しかし、やがて私はツイッターでマジックのユーザーと意思疎通する方法を理解していくことになる。

 私は毎日ツイッターにアクセスしている。平日は毎朝(ほとんどは早朝だ。私は子供たちを、日が昇る前に学校に送り出さなければならないのだ)、コミックと投票ゲームの最新結果をツイートしている(それらについてはこの後で説明する)。月曜には、私は最新の「マジック開発秘話」へのリンクをツイートする。金曜には最新ポッドキャストへのリンクをツイートする(これも後で説明する)。通常、月曜の記事の最後にも(英語版では)紹介しているが、私のポッドキャストについて最初に告知するのはこれらのソーシャルメディアである。

 忙しい日には、ツイッター上で私を見かけるのはこれだけになるだろう。また別の日には、一日中ツイートしているのを見せつけられることになる。私は非常にアクティブに接続していて、可能な限りの人々と交流しているのだ。私は仕事上、また場合によっては家庭でも、今やっていることをツイートする。画像や、稀になるが動画をツイートすることもあるのだ。

 他の人々と議論になることもある。私の議論全てを見たければ、ツイート相手もフォローしていない限り表示されないので、私のツイートをたどる必要がある。ツイッターは議論に適した場所ではないが、それでも私はベストを尽くしているのだ。

 私は冗談を言うことも好きで、中にはだじゃれもある。注意してくれたまえ。ツイッターをしているウィザーズのメンバーはたくさんいるので、私はよく彼らと冗談交じりで交流している。また、時折、謎かけじみたティーザーをツイートしていて、その中には、redditで続きを投稿しているものもある。

 私は、私のブログでやっているのには遠く及ばないが、質問に答えている(ブログについてもすぐに触れる)。私がよく答えているのは、140文字の範囲内で答えられるような、長い答えのいらない質問だ。ツイッターの性質上、すべてを見ているわけではない。しかし、私宛のメンションはすべて目を通している。とはいえ、私に質問を送っても、必ず回答するという保証はできない。

 もう1つ私がツイッターで楽しんでいるのが、カードのプレビューだ。私には大勢のフォロワーがいるので、私はソーシャルメディア・プレビューを行うことが多い。ただ情報を垂れ流すだけでなく、私はツイープ(私はツイッターでのフォロアーのことをこう呼んでいる)たちにパズルやゲームを提供しているのだ。賢明な諸君が大勢でかかるので、そう時間をかけずにプレビュー情報が手に入ることになる。

 最後に、私が記事のための材料を必要としているとき、例えば一問一答などではツイッターがコンテンツの元になる。ツイッターの140文字制限は、よくまとまった質問を得るのに最適だと証明されている。しかも、新しい投票システムのおかげで、前回のトピカル・ジュースのような場合に意見を集約するのも簡単なのだ。

 様々な意味で、私はソーシャルメディアの中でツイッターを最重要視している。1日のうちに大量に発信できるのは他にはないと言っていい。独特のコンテンツではあるが、私の生の面を見たいなら(記事は丁寧に推敲が重ねられているのだ)、ツイッターをチェックしてくれたまえ。

"Tales from the Pit" (コミック)

 ツイッターで色々とやっているうちにわかったことの1つが、画像の力である。文章をリツイート(自分のフォロアーが見れるようにするためにツイートを再投稿すること)したいと思う人も多いが、それと比べものにならないほど画像をリツイートしたい人が多いのだ。ツイッターは、自分の造ったものの中で比較してどれがユーザーの耳目を集め、話題になったかを調べるのに非常に適している。

 そこで、私は画像をツイートする量を増やしていった。ある日、私はHalftoneというスマホアプリを見つけた(今使っているのはHalftone 2である)。これは、写真を撮ればそれをコミックのコマのように変換して、ト書きや吹き出しをつけられるというものだ。私は長年のコミックのファンなので、このアプリで遊び始めた。私はコミックを作り、面白かったのでツイートしたのだった。

 その反響は上々だった。そこで翌日、また新しい話をツイートした。その翌日も、その翌日もだ。子供の頃、私は漫画家になりたかった。残念ながら、私には絵を描く才能は無かったので(《Look at Me, I'm the DCI》を見たらわかるだろう)、叶わぬ夢と思っていたのだ。しかし、この道具があれば写真からコミックを作ることができる。そして、写真を撮ることなら私にもできるのだ。

 そのコミックの初期のものは開発部の話がほとんどだったので、私は「Tales from the Pit」(有名なホラー・コミックの「Tales from the Crypt」をもじったものだ)と名付けた。奈落/The Pitとは、開発部の面々がいる場所のことである。

 それからすぐに、私は話題を広げていった。開発部だけでなく、カードの話、アートの話、物語の話、ユーザーの話、ソーシャルメディアの話まで、マジックのあらゆる側面をネタにしたのだ。このコミックは4年以上に渡って続いていて、しばらく前に1000話を数えた。

 このコミックには、頻出するネタがいくつも存在する。その中のいくつかを紹介しよう。

  • Another Day of R&D Productivity Lost(開発部が創造しない日) - 開発部のプレイテストしている同じ画像を使って、開発部の4人がマジックに関係ない、大抵はポップカルチャーなどの話をするというもの。
  • Joey, the Littlest Magic Player(最若のマジック・プレイヤー、ジョーイ) - 小さなジョーイが母親に、見たいテレビや映画のことをマジックの用語で訴えるというもの。オチは、母親がそのテレビ番組や映画が実際にどんなものなのかを説明するというものだ。オチの部分を見ないで、オチが何なのか推理するのを好むファンも多い。
  • Dear Liliana(拝啓リリアナ様) - リリアナがアドバイザーを務め、彼女独自の視点を提供するというもの。
  • Where Are They Now(あの人は今) - マジックに登場したことのある人物やカードを取り上げ、それが今どこにいるのかを追うもの。
  • Sleepless Night(眠れない夜) - 私が深夜ベッドの中で、私やマジックが直面している最新の問題について苦悩するというもの。

 現在の話題の中で一番のものはと言われると、私がマジックのFuncoの人形で遊んでいて出てきたものだ。マジックのブランド・チームから社員それぞれに1つずつ配られたもので、私はチャンドラをもらった。他のデザイナーからジェイスを借りて、私はジェイスとチャンドラを使ったコミックを始めたのだった。非常に人気が出たので、私はブランドを説得して他の人形ももらった。それを使って、全員が一緒に住んでいるという設定のホームコメディを「灯/Sparks」と名付けて始めたのだ。

 Funcoの人形の第2シリーズが出たとき、ブランドからもらって、新しい物語を始めた。ニコル・ボーラスが大家で、他の人形はジェイスが家賃を払えるように助けに来るのだ。この例外はテゼレットで、彼は無愛想な隣人の役だった。この「物語」は非常に人気が出たので、私はこの「Sparks」コミックを月に1週以上の割合で掲載している。現在の物語は『戦乱のゼンディカー』の物語と似通っているが、エルドラージと戦うのではなく、裏庭の暴力的なチンピラと戦っている。「Sparks」はホームコメディとして描いているので馬鹿馬鹿しいモノだが、ホームコメディ的な状況ではあっても人物像は崩れないように尽力している。

 「Tales from the Pit」は平日毎日更新されているが、その例外が12月の2週間だ。この期間は私も休暇をとり、その年の傑作選を更新している。このコミックについては、4つのソーシャルメディア(ツイッターTumblrGoogle+Instagram)すべてで公開している。

Blogatog (ブログ)

 コミックを定期的に発信するようになってすぐに、何人ものプレイヤーから、閲覧できる場所に置いてくれないかと頼まれた。ツイッターはすぐに流れてしまうので、見逃すことがあるというのだ。どのサイトがいいかと尋ねたところ、Tumblrを推薦された。そこで、私はTumblrのアカウントを開設したのだった。最初はコミックだけを公開する場所にするつもりだったので、アカウントも「Tales from the Pit」としていた。しかし、やがて、「質問は出来ないのですか」という質問を受けた。私は自然に、当然受け付けるべきだと考え、そう答えた。その結果がどうなるかはあまり考えていなかったのだ。

 質問に答え始めると、それが新たな質問を呼び始めた(このあたりでサイト名を「Tales from the Pit」から「Blogatog」に変えている)。気付かないうちに、物事は雪だるま式にふくれあがっていった。だいたいの感じを掴んでもらうために言うと、このブログを4年前に始めて以来6万問以上の質問に答えてきた。そして、現時点でTumblrのメールボックスに、未回答の質問が27万5千問残っている。つまり、今日この時点で質問が全て止まって、それからも同じペースで回答していったとして、全ての質問に答え終わるには18年必要だということになる。もちろん、全ての質問を読むことも不可能なのだが、可能な限りの質問には答えている。幸いにも、手持ちぶさたな時間の多い父親である私は、かなりの量答えられているのだ。

 私のブログでは全てが公正である。ほとんどはマジックに関してだが、あらゆる種類の質問が飛んでくる(ブログで使っているトースターの写真を載せたことがある)。私は我々の行動理由を説明する。賞賛も批判も受け付ける。専門分野であるカラー・パイについて色々と語っていて、人々は私に、ポップカルチャーの登場人物がどの色なのかを識別させるのが大好きだ。私はゲームデザインについても色々と語っている。その他様々なことについての質問を受けているが、他のウィザーズ社員のTumblrに投げているものも多い。

ガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verhey

マット・タバック/Matt Tabak

ダグ・ベイヤー/Doug Beyer

マジック公式Tumblr

Magic Online 公式Tumblr

 私はこのブログで色々と遊んでいる。一日まるまる何かのテーマで費やすこともある。例えばウィザーズ勤続20周年のときには、就職したての1995年の私になりきって質問に答えてみた。人工知能になりきって答えた日みあった。私の邪悪な双子と自動応答は時々やっているネタだ。例えば、読者(クエスチョン・マークと呼んでいる)に2つのメカニズムを提示してもらい、そのどちらが採録される可能性が高いと考えているかを答えるというようなゲームもやっている。

 注意すべきことは、Blogatogには多くのコンテンツがあり、Tumblrのフィードを埋め尽くしてしまう可能性があるということだ。また、回答の量が多すぎるので、同じ質問に複数回答えてしまうこともしばしばだ。FAQも存在していて、そこでは私がよく受ける質問(そのほとんどは答えることを止めている質問)が列記されている。

 人気のある定例行事に、誕生日のユーザーは私にマジック関連、大抵はカードやメカニズムに関する小ネタを求めることができる、というのがある。私は小ネタを提供して、その質問者の誕生日を祝うのだ。量が膨大になるので全ての誕生日祝いをすることはできないが、可能な限りは応えている。この定例行事は、もともとは誕生日を祝うだけのものだったが、それは他のクエスチョン・マークにとって退屈なものなので、誰もが楽しめるものにすべく、そこに小ネタを加えたのだ。

 Blogatogには無数のお気に入りネタがある。コメディ作者の性を押さえされないのだ。また、未来の手掛かりとなるネタも無数に仕込んでいるが、なにせ質問の量が多いので、その手掛かりも隠れてしまっている。以前の質問を読み返して、その数ヶ月先にしか公開されないことの大きな手掛かりを潜ませていることに気付く諸君も多いのだ。

 私は毎日、Blogatogで質問に答えている(個人的事情で答えられない日もあるが、滅多にない)。平日の朝にはコミックを、月曜には記事を、金曜にはポッドキャストを投稿している。

 BlogatogはTumblrでだけ展開している。

Google+

 ポッドキャストをTumblrで初めて少し経って、私はまた別のソーシャルメディアでの発信を始めることにした。選んだのがGoogle+だ。コミックを毎日、記事を月曜、ポッドキャストを金曜に投稿している。他のことについても時折投稿しているが、ここでだけということはあまりない。また、そう多くはないが時々、過去の自分の投稿について投稿することもある。

 Google+だけで見られるものはないが、ツイッターよりも好きだという人もいる。

Drive to Work (ポッドキャスト)

 毎年、私はサンディエゴのコミックコンに出かけている。私の大好きなことの1つが、ケヴィン・スミス/Kevin Smithのトークを聞くことだ。詳しくない諸君のために説明すると、彼は非常に面白い個性を持つ、歯に衣着せぬディレクターだ。ケヴィン・スミスは強烈なポッドキャスト発信者で、それについてコミックコンで語ることも多い。あるとき、彼は余談としてポッドキャスト発信者になるための方法について語った。いわく、必要なのは道具、つまりスマホと、オンラインに発信する能力。ただそれは簡単ではない、と。

 そのトークショーが終わり、私にはポッドキャストのアイデアが浮かんでいた。私は音声メディア(つまり話したり聞いたりする方法のこと)が好きで、話すのが好きだ。ポッドキャストでやりたいこともわかっている。気になるのは、その長さだった。充分短くして、30分の通勤時間に聞けるようなものにしたいと思ったのだ。

 小さな問題が1つあった。時間がないのだ。仕事が忙しく、毎週30分のまとまった録音時間が取れるとは言い切れなかった。そのとき、電流が走った。私は、自分の通勤時間に聞けるような長さにしたいのだ。つまり、通勤時間には何もしていない。30分の空き時間があるのだ。私はこのアイデアについて誰にも伝えず、ある日の通勤時間に試してみた。うまく行ったので、さらに数回録音してみた。8回ほどたまった頃、私はメディア担当者にブログで発信してもいいかどうか尋ねてみた。担当者は、私のブログではなくウィザーズ公式のポッドキャストで発信して、その上でブログからリンクするように言ったのだ。

http://media.wizards.com/2016/images/daily/MM20160125_Atog-Conference.jpg

 そして、私のポッドキャストは爆発した。Drive to Workの再生時間が短かったことで大ヒットを果たし、マジックのポッドキャストの中でも最も再生数の多いものになった。最初は、週に1度の発信だったが、やがて大評判を受けて追いつくために週2回に増やした。その後、まだ不十分だったので、週2回の発信が通例になっていったのだ。

 「Drive to Work」はマジックのデザインをテーマにしているが、デザインの考察からマジックの歴史、物作りの背景まで様々なことを話している。例えば以下のような様々なシリーズがある。

  • Expansion Run-Throughs(エキスパンション走り読み) - セット1つを取り上げ、まずそれがデザインされた歴史を解説する。その後、何枚かのカードを取り上げ、それぞれのカードの話をする。セットごとにかける時間は3話から8話程度。ブロック単位でまとめることにしている。
  • 20 Years in 20 Podcasts(20年を20話で) - このシリーズでは、私は1993年から順に1年1話のペースでマジック界の出来事について、製品と大イベントに焦点を当てて語っている。もうすぐ現在だ。
  • Color Philosophy(色の理念) - 色ごとに、その理念とメカニズムで再現されているものについて語っている。その後、2色のペアそれぞれについての回もやった。3色の断片と楔についてもやるつもりだ。
  • 10 Things Every Game Needs(すべてのゲームに必要な10のこと) - ゲームデザインの初歩の話を、娘の第5学年の講義で語ったことがある。それを記事にまとめて、さらにポッドキャストにした。その後、10個のそれぞれについて1話ずつのポッドキャストにした。ゲームデザインに興味がある諸君には、是非このシリーズを聴いてもらいたいと思う。
  • Lessons Learned(得た教訓) - このシリーズでは、私がリード・デザイナーを務めたセットとその教訓について語る。このシリーズの初期では複数のセットをまとめて語っていたが、今はペースを落として1話1セットにしている。
  • Card Types(カード・タイプ) - 各カード・タイプそれぞれについて、どのようにデザインしていてマジックでどのような役割を果たしているか語っている。

 時折、誰かと相乗りしていて、ゲストが登場することがある。相乗りしたことがある相手は、マット・カヴォッタ/Matt Cavotta、イーサン・フライシャー/Ethan Fleischer、メリッサ・デトラ/Melissa DeTora、それに私の父母だ。

 ポッドキャストのおかげで、私は1つの話題について30分かけて語ることができる。自分の書いた記事を取り上げ、その内容を深く掘り下げることがよくあるのだ。ポッドキャストは記事よりも推敲されていないが、時間があるので記事で触れられなかった一面についても語ることができる。また、私は話をするのが好きなのだが、ポッドキャストがあればマジックの長い歴史の中から面白い裏話を語ることに意味を持たせることができるのだ。

 「Drive to Work」のポッドキャストは年間52週、週に2話公開している。最初にリンクを公開するのは各ソーシャルメディア(ツイッターTumblrGoogle+)で金曜日、その後月曜日には記事の最後でも公開している(訳注:Drive to Workが未訳のため、日本語版では掲載していません)。

Instagram

 私の上の娘が15歳になって、私と妻は彼女に監修の下でソーシャルメディアを使っても良いと伝えた。彼女が選んだのがInstagramだった。私はそれを見て、ずいぶん活況だが若者に偏っていると気がついた。他のソーシャルメディアでは触れられないユーザーに伝えるため、私はコミックをInstagramでも毎日投稿しはじめた。画像寄りのサイトなので、私はリンクをInstagramには投稿していないが、他の画像を投稿することはある。

 

"Tales from the Pit" Best of 2015 #magicthegathering #mtg #talesfromthepit

A photo posted by Mark Rosewater (@mtgmaro) on

Head-to-Head (投票ゲーム)

 これが最新の取り組みだ。マジックのウェブサイトを始めたとき、私は、プレイヤーがマジック関連のテーマを2つの選択肢から選べる投票システムが欲しかったが、技術的問題で叶わなかった。長年にわたってそのアイデアは私の中にあり続けたが、技術的問題も解決されなかったのだ。そして今年、ツイッターが簡単に投票できる新システムを採用したのだ。

 去年、私は「ローズウォーター・トーナーメント」という投票を行った。私がリード・デザイナーや共同リード・デザイナーを務めた16個のセットを16枠のトーナメントにまとめたものだ。反応は上々だったが、かなりの時間がかかった。ツイッターの新システムがあれば、これを毎週することも簡単だ。

 そして生まれたのがHead-to-Head(1対1)だ。平日3週かけて、16枠のシングルエリミネーション式トーナメントを行う。テーマは様々だが、必ずマジック関連のものだ。例えば、第1回のテーマはクリーチャー・タイプで、第2回は常磐木キーワード、第3回はマジックの次元だった。第1週に1回戦のうち5戦が行われ、第2週に残り3戦と準々決勝の第1戦。最終週となる第3週には準々決勝の残り2戦、準決勝2戦、決勝戦が行われるのだ。

 もう1つ、私が開発部とちょっとした遊びをしている。各Head-to-Headの開始前に対戦表を開発部の全員に配り、結果がどうなるか予想してもらうのだ、1回戦の勝者をあてたら1点、準々決勝は2点、準決勝は4点、決勝は8点(合計32点)だ。最高得点を挙げた開発部員は私のツイッターで顕彰され、特製のトロフィーが与えられる。次に誰かが勝つまで有効だ。対戦表は最初に投稿するので、誰でも自宅でこの勝負に挑戦できる(採点は誠実に)。

http://media.wizards.com/2016/images/daily/MM20160125_head2head.png

免責事項:このトロフィーは名声を保証するものではありません

 Head-to-Headは年52週毎週平日に私のツイッターで開催されている。投票結果を見たければ、投票する必要がある。#mtghthのハッシュタグで全てのコメントを見ることができる。対戦には2000~2500票ほど集まっているが、現在増加中だ。

一覧表

 今日の記事には多くの情報があったので、簡単にまとめておこうと思う。以下の表に、各ソーシャルメディアで何が発信されているのかをまとめている。記事やポッドキャストについては、リンクが公開されている。

  マジック開発秘話 Drive To Work Blogatog Tales from the Pit Head-To-Head
  (記事) (ポッドキャスト) (ブログ) (コミック) (投票)
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別のマローは常にある

 5000語足らずだったが、現在やっていること全てを語ってきた。今日の記事を楽しんでくれて、他の発信物に興味を持ってくれたなら、興味が湧いたものをチェックしてもらいたい。

 今日はここまで。いつもの通り、諸君からの反響を楽しみにしている。メール、各ソーシャルメディア(TwitterTumblrGoogle+Instagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。今日話したことについて、何か改善点があれば聞かせてほしい。今日やっていることの多くは、諸君からの提案がもとになっているのだ。

 それではまた次回、『ゲートウォッチの誓い』に関する一問一答でお会いしよう。

 その日まで、あなたの愛するものに関する百万言があなたから紡がれますように。

(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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