Commander's Arsenalの第一報

更新日 Making Magic on 2012年 10月 23日

By Trick Jarrett

Patrick "Trick" Jarrett oversees web content and social media for Magic, and acts as the publisher of DailyMTG.com and Magic content on the web. He's an ardent Commander player and lover of the game he's played since Ice Age.

 私は統率者戦プレイヤーです。他のどのフォーマットでの回数に比べても、この100枚デッキを使ってカードを切り直し、ゲームをしている回数のほうが多いのです。私は競技プレイヤーだったことがありません。友人達と卓を囲み、統率者戦のデッキを取り出し、統率者を公開するのが大好きです。私にとって、これらのゲームは勝つことが目的ではなく(もちろん負けるのは嫌いです)、統率者戦デッキでできる素晴らしいことを通して楽しみを分かち合うことの方が重要なのです。

 統率者戦はカジュアルなフォーマットです。基本土地以外同名のカードが入っていない100枚のデッキを使います。このフォーマットは楽しむためのもので、今でもウィザーズ社外のルール委員会が運営しています。このフォーマットについて詳しく知りたければ、DailyMTGで連載中のSerious Funの過去ログを読むか、MTGCommander.comにアクセスしてみて下さい。(編注:それぞれリンク先は英語)

 多くの統率者戦プレイヤーにとって、新商品の発売は重要なイベントです。ラヴニカへの回帰のような、新しく楽しいカードが入ったセットが発売されたら、それらのカードを手にする機会です。From the Vaultシリーズやこれから発売されるCommander's Arsenalのような他の商品の場合、また違う形での興奮が待っています。

 私は、プロツアーのカバレージ・エリアに座り、カバレージを見聞きしながら、私の目は「To Doリスト」に向けられていました。


 やるべきことは悪くありません。世界最高のプレイヤーたちが呪文を唱えるのを眺めながらならなおさらのことです。

 Commander's Arsenalについてはあまり話してきませんでしたが、発売が近づいてきて、幕を開き、そのお宝の一部を公開する時がやってきたのです。

Commander's Arsenalに入っているものについては、こちらの記事もご覧下さい。


 昨年の統率者の大好評を受け、ウィザーズは今後も定期的に統率者戦をサポートする商品を出す計画を立てました。スケジュール的に今年は統率者デッキを作ることはできませんでしたので、代わりにこの arsenal−武器庫− をご用意したのです。

 全てのカードをここでお見せするのではなく、徐々に公開していこうと思います。今日は数枚、明日はMTGCommander.netで数枚、そしてまたここで全カードを公開する、と。さて、それでは準備も整いました!

大判カード

 統率者戦をサポートするために、統率者用の大判カードを入れました。大判カードは目に鮮やかで、デッキの統率者に注目を集めることができます。Arsenalには、10枚の新しい大判カードが投入されました。この商品の発表時に公開した《迷える探求者、梓》に加え、今日は3枚の統率者用大判カードをご紹介します!


 私は《死体生まれのグリムグリン》が大好きです。イニストラードでこのカードのプレビューをできましたし、実際、ウィザーズのオープン・コンテント・マネージャーの地位という話を聞いた運命のイベントプロツアー・フィラデルフィアのカバレージ中にはビデオを撮りました。

 《死体生まれのグリムグリン》は非常に攻撃的な統率者です。よく率いているのはゾンビ部族のデッキで、彼の能力を最大限に活かすように墓地を使う仕組みが入っているものです。イニストラードだけでも、《屋根の上の嵐》と《墓所這い》という非常に強力なコンボがあり、《死体生まれのグリムグリン》は限りなく巨大な、限りなく恐ろしい存在になります。しかしそれだけではなく、フォーマットに存在するほとんどの壊れたカードを利用できる青黒は統率者戦において非常に強力な色の組み合わせなのです。


 彼女のプレビューをする栄誉にはあずかれませんでしたが、《アニマのメイエル》もまた私の好きな統率者の1人です。運を天に任せて、デッキの上から5枚にどれだけの大型クリーチャーが潜んでいるかを見る以上の楽しみはありません。私のデッキには大量の加速が入っており、大抵は4ターン目に《アニマのメイエル》を起動するための6マナを出すことができますし、それ以降はただ大型クリーチャーを出し続けるだけです。

 《アニマのメイエル》から出して楽しいクリーチャーのベスト3は:


 残念ながら、私は5色の統率者戦デッキを持っていません。組んだことがありません。しかし、もし組むとしたら、《スリヴァーの女王》デッキになるでしょう。スリヴァーを出すことができるなら、統率者戦でのスリヴァーは非常に強力なものになるでしょうし、スリヴァー・デッキの統率者といえば《スリヴァーの女王》が最適です。スリヴァー・デッキを今まで作っていないのは、単に手が回っていないからだけです。

定形のカード

 それでは定形のカードに入りましょう。これはまた、目をみはるものですよ。

映し身人形》−新イラスト!

 厄介なクリーチャーを除去し、自分の攻撃手段にもなる《映し身人形》といえば統率者戦の常連です。確かに私も統率者戦を始めたての頃は《映し身人形》に気付くのに時間がかかったことは認めざるを得ません。6マナは重く見えました。《鏡割りのキキジキ》部族デッキのテーマにあっていませんでしたし、《霧を歩むもの、ウリル》デッキにも合わないように見えたのです。私の知識の浅かったことといったら! 《鏡割りのキキジキ》デッキでは《鏡割りのキキジキ》がこれをコピーして大活躍しましたし、《霧を歩むもの、ウリル》を強化するエンチャントではないこのカードがそのデッキでもきっちり存在を示してくれたのです。

 私がこのカードを使う予定の統率者戦デッキ:

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ドラゴンの巣の蜘蛛》−初のプレミアム化!

 このカード群の見所の1つに、何種類ものカードが史上初めてプレミアム版フォイル・カードとして印刷されるということがあります。そして、このカードはその中の1枚です! 《ドラゴンの巣の蜘蛛》は今年のプレインチェイス2012で投入された新カードで、今までプレミアム化されたことはありません。今こそその時です!

 私はこのカードのフレイバーが好きです。赤緑ではありますが、本質的に不気味なカードです。この蜘蛛を相手に抵抗すればするほど、小さな蜘蛛が増えて行くのです。もし蜘蛛のロードが作られたなら、私が蜘蛛を使った統率者戦デッキを組むことは間違いありません。名前は「アイ・スパイ・ダー」。

 私がこのカードを使う予定の統率者戦デッキ:

統率の塔》−新イラスト!

 公開されたイラストを見ておそらく誰もが予想していたでしょうが、また素晴らしいプレミアム版フォイル・カードです。ジャッジ褒賞のプロモカードが存在したので確かにこれは初めてのプレミアム化ではありませんが、プレミアム版として販売されるのはこれが初となります。もちろん、幻想的なイラストも一新されました。

 どんな統率者戦デッキにも完璧にはまるということ以上に《統率の塔》について何を言う必要があるでしょうか? 赤単の《鏡割りのキキジキ》デッキにも入れると冗談を言うことがありますが、実際に入れてしまうと基本でない土地を破壊する効果に弱くなりますし、フェッチランドで探してくることもできません。

 しかし、このプレミアム版カードは見た目にもすばらしく、その美しさのあまり《鏡割りのキキジキ》デッキにも入れる価値があります。

 私がこのカードを使う予定の統率者戦デッキ:

  • 全部

混沌のねじれ》−初のプレミアム版化!

 《混沌のねじれ》はマジック:ザ・ギャザリング―統率者のデッキの1つが初出で、プレミアム版は存在していませんでした。通常、ダメージを与えることでしかカードに対策できない赤にとって、強力な除去呪文です。除去のために「充分なダメージを与える」ことそのものを回避できるだけではなく、除去されたカードが墓地に行くことも防いでくれます。

 スタンダードその他のフォーマットでは、墓地にあるカードは使えないこともあります。統率者戦ではそんなことは全くありません。様々な再利用呪文の存在により、墓地は手にできるリソースなのです。

 私がこのカードを使う予定の統率者戦デッキ:

忠臣》−初のプレミアム化!

 何ですって!? この、ポータル三国志が初出の《忠臣》は発売から時を経て手に入れるのが難しくなっていました。この能力はカラー・パイ上通常は白ができることではなく、非常に強力ですし、統率者戦では伝説のクリーチャーが目立つものですからこれを使った楽しいコンボが組めることでしょう。

 私がこのカードを使う予定の統率者戦デッキ:

 さあ、ご覧下さい! Commander's Arsenalに入る、8枚のカード(定形のカードが5枚、大判カードが3枚)です。東海岸時間24日の深夜に、MTGCommander.netで次のカードが公開されます! そして木曜には、ここでまた私が新しいカードをご紹介することになるでしょう。


(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)


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