2019年1月21日 禁止制限告知

更新日 News on 2019年 1月 21日

By Ian Duke

Ian Duke is a developer in Magic R&D and has been with Wizards of the Coast since 2012. A gift of an Ice Age starter deck in 1995 sparked Ian's lifelong passion for Magic. He also enjoys math, physics, board games, and puzzles. To the surprise of few, his favorite guild is Azorius.

告知日:2019年1月21日

モダン

クラーク族の鉄工所》禁止

発効日:2019年1月25日

Magic Online 発効日:2019年1月21日

 制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら

次回禁止制限告知日:2019年3月11日


モダン

 最後にモダンの禁止リストが更新されてから1年近く、開発部はこのフォーマットの進化と健全さを監視し続けてきました。今期《クラーク族の鉄工所》デッキのグランプリ・レベルのプレイでの活躍が目立ち、環境にごくわずかしかいないにも関わらず、他のどのアーキタイプよりも多くグランプリのトップ8を輩出しました。事実、これらのイベントで「アイアンワークス」の半分以上のトップ8を出せたのは「青白コントロール」1つだけです。「アイアンワークス」デッキのグランプリ・レベルでの勢いが衰える兆しは見えず、我々は《クラーク族の鉄工所》を禁止することによって行動を起こすことにしました。

 多くの意味でこれは明快な議論ではなく、開発部は決断に至るまでに長期間に渡るデータを考慮しました。「アイアンワークス」デッキを習熟するには細かいルール知識と慎重な実践を必要とし、プロ・プレイヤーや他の熟練の使い手なら最高レベルのプレイでの高い勝率を出すことができます。対照的に、我々は長い間「アイアンワークス」デッキが競技性の低い環境で数を増やしたり勝ったりしているのを見かけませんでした。「アイアンワークス」の挙動をMagic Online上で操作するのは難しく、卓上での熟練の使い手の勝率を反映したデータを収集するのはとても困難です。

 これらの問題を踏まえて、我々は環境の進化を監視するために追加の時間を設けました。現時点までに、我々は「アイアンワークス」デッキが競技モダンの健全性に長期間に渡る脅威を引き起こしていると結論づけるのに十分なデータを収集しました。変更を行うべき時が来ました。「アイアンワークス」デッキのカードを禁止する主な理由はその勝率とグランプリ・トップ8への進出率ですが、1ゲーム目(サイドボード前)の極端に高い勝率、時々ターンが長くかかること、複雑なルールの相互作用も副次的な要因として考慮しました。

 《クラーク族の鉄工所》があるゲームではマナ能力のタイミングに関する過剰に難解なルールの相互作用が必要になることがよく起こり、ゲームの状態を把握するためにはプレイヤーがそのことを理解する必要があります。これは、このデッキと対戦するプレイヤーや勝率が高いので使わないといけないと感じているプレイヤーにとっての、モダンへの参入障壁を作り出すことになりえます。我々は偏った対戦の組み合わせや複雑な相互作用、長くかかるターンが楽しくないゲームプレイや観戦の体験に繋がりうるというコミュニティからのフィードバックを気にしています。

 ですが、お間違いなく――開発部はマジックの戦略的な深みと確かなルール、そしてそれらを習得するためのプレイヤースキルを心から受け入れています。多くの場合、デッキをプレイする難しさはそれが短期間でメタゲームでの人口増加とそのデッキの勝率を抑制している限りはカードを禁止することの必要性に対抗する要素です。このことは開発部がこれまでに「アイアンワークス」に対策をする必要がなかった理由の主な要素です。時間が経過しより多くのプレイヤーがこのデッキの使い方を身につけるに伴って、最終的に我々はこのデッキが熟練者の手によってどのような結果を出しているかに基づいて判断を下さなければならなくなります。

 私が言っておきたいのは、「アイアンワークス」が直近のグランプリ・オークランドで活躍しましたが、単一のイベントの結果だけで禁止制限の決定は行われないということです。我々が行動を起こしたのは、「アイアンワークス」の去年1年間という長い期間を通しての実績によるものす。グランプリ・オークランドの結果はこの傾向がメタゲームが適応しても収まらないということを反映しています。

 我々はアイアンワークスから禁止される可能性のあるカードを3枚検討しました。《古きものの活性》、《オパールのモックス》、そして《クラーク族の鉄工所》です。グランプリ・レベルでの「アイアンワークス」の圧勝を除いた多くのレベルでのモダンの多様性と健全さ踏まえ、我々は「アイアンワークス」だけに影響するカードである《クラーク族の鉄工所》を対象にしました。

 《古きものの活性》と《オパールのモックス》は我々が注視している2つのカードのカテゴリであるカード選別と高速マナの代表です。我々が考慮する要素の1つは、《古きものの活性》のような《思案》や《定業》のなどのもっと一般的なカード選別とは違ってデッキ構築上の制約をもたらすカードです。強力なカードの効果を観察するとき、我々はそれらがその環境で戦えるデッキを増やしているか減らしているかを考慮します。《古きものの活性》の基柱性は単に最強のカードの寄せ集めとは大きく異なる感じの、これがなければ存在できない可能性のあるデッキをサポートしています。最近の新型「アミュレット・タイタン」デッキの復権はその良い例です。《オパールのモックス》も同じようなケースです。《硬化した鱗》などの目立ったデッキで使われているのに加えて、より主流ではないアーティファクト・デッキを成立させているのを見かけます。カテゴリとして、我々はこれらがあまり見かけられず妥当な勝率を提供していれば一般的に健全だと考えています。現状のモダンでは、我々のメタゲームのデータは他の《古きものの活性》や《オパールのモックス》デッキに影響を与える必要性を示してはいません。

 これが現在のメタゲームの状態に基づいたでものであり、《古きものの活性》と《オパールのモックス》は永久にフリーパスを与えられたわけではないことを覚えておいてください。我々はこれら2枚のカードに行動を起こす計画は現在ありませんが、環境の健全さとこれらを用いたデッキの強さを監視し続けます。これらのカードがアーキタイプの多様性を広げるのではなく抑圧していると我々が判断するところまでメタゲームが進んだ場合、間違いなくこの議論を見直します。今回は《クラーク族の鉄工所》自体を再び禁止して、他のアーキタイプへのとばっちりを避けることを選びました。

Pauperについて

 我々は《噴出》と『アルティメットマスターズ』で最近環境に加えられた《撃退》との潜在的に問題のある相互作用に関するPauperのコミュニティ間での議論を耳にしました。我々のメタゲームのデータは今行動を起こすのは時期尚早であると示していますが、我々はこのフォーマットでデッキがこの組み合わせをプレイすることや相手にすることに適応していくのを監視します。我々はこの件に関してのフォーラムや記事やソーシャルメディアでの絶え間ないフィードバックに感謝しています。

Magic Onlineについて

 今回の告知で、Magic Onlineではサーバーを落とさずに禁止を処理する新しいシステムを開始します。米国太平洋時間で今日の午前10時(日本時間1月22日午前3時)に、《クラーク族の鉄工所》はMagic Onlineのサーバーが稼働しながら禁止されます。これは禁止リストの変更を行う間プレイヤーをMagic Onlineから追い出すダウンタイムも、リーグを早期終了させて新しいバージョンを作るシステムも必要としません。

 新しく禁止されるカードをデッキに入れているプレイヤーは参加しているリーグから自動的に除外され、その参加費は払い戻しが行われます。除外された時点で獲得した賞品は手動で付与されますが、アクティブなリーグ戦の結果はカウントされません。トーナメントの開始を待っているプレイヤーはキューから除外され、その参加費は払い戻しが行われます。すでに進行中のリーグではないトーナメントに参加しているプレイヤーは影響を受けずに通常通りイベントを最後まで行えます。

 この新システムにより、我々は禁止されたカードを使っているプレイヤーにだけ影響を与えて、可能な限り早く変更を行うことが可能になります。

 告知された禁止に加えて、プロモカードとしてのみコモンであるにも関わらず現在使用可能であったというフォーマット上の問題を修正するために、《ハーダの自由刃》、《次元の歪曲》、《炎の円》がPauperで禁止されます。これらの禁止には上記と同じプロセスが使用されます。

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