ねえ、クリーチャーがないよ!

更新日 Reconstructed on 2012年 11月 28日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

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 クリーチャー――それはどうしても必要だろうか?

 今週のReConstructedは、イゼットギルドが誇りとできる結果になるだろう。ジョニーたちは聞き耳を立てるだろう。そしてPETAの人々には――もちろん、「P:プレインズウォーカーとして E:選べるなら T:戦いをクリーチャーで行うなんて A:ありえない会」の略だが――うまくいけば私のクリーチャーの扱わなさに最終的には満足してもらえるだろう。

世紀の実験》 アート:Dan Scott

 ジャック・タートゥル/Jack Turtleが送ってくれた、世紀の悪戯デッキを見てみよう。

 いかれたコンボ? 勿論。大呪文の詠唱? 当然。イゼット流の駄洒落を控えろって? まあ、あまり高望みはしないことだ……

ジャック・タートゥルの「イゼットの実験?」

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    その戦術とは

 よろしい……正確には、これにより何が起こるのか?

 デッキの主な戦略は、対戦相手のライブラリーを削りきることである。つまりは《心理のらせん》を大量に用いることで、その目標を成し遂げる。しかしそこにたどり着くまでをマッドサイエンティストらしくしないと、イゼットとは言えないだろう。

 実際のところ、ゲームの序盤は土地を置き、カードを引き、そしてクリーチャーの対処をすることにターンを費やす。たまには《魂の再鍛》によって、手札を補充しつつ、対戦相手のデッキをより深く掘り進めることも起こるかもしれない。最終的には《世紀の実験》に着手することになる。


 このデッキの《世紀の実験》で支払いたいXの値は2通りある。X=5とX=7だ。

 X=5で支払う場合、この実験は対戦相手のライブラリーを削る助けになる――《魂の再鍛》や《心理のらせん》のような――主要な呪文を発見してくれる上に《思考閃光》や《イゼットの魔除け》のようなカードによって手札を整えてもくれる。しかしながら、X=5は「準備を整える」カードをより多くもたらすだけだ。実際のところ完全な勝利を得るのはできないだろう。それをやってのけるのはX=7だ。

 X=7で支払う場合、この実験は《時間の熟達》を掘り当て、あらゆる不足部分を見つけられるであろう追加の1ターン(あるいは2ターン……もしくは3ターン……)の獲得を保障してくれる。ゲームのこの地点までには、無理なく《世紀の実験》でめくって勝つために自分の墓地が十分多くなければならない。


 あなた方のうち何人かは、巨大な《世紀の実験》を素早く行うために《遥か見》、《レインジャーの道》、そして《境界なき領土》を用いた緑入り《世紀の実験》デッキを思いついたかもしれない。このデッキはクリーチャーを除去して時間を稼ぐという困難な道のりを越えて9マナを揃えるという、ゲームのコントロールをさらに押し進める方向だ。

 さて、その道のりのことは置いておいて、そろそろ移動する時間だ……

    実験室へ

 詳細に移ろう、準備はいいかな?

[card]世紀の実験[/card]

 これは《世紀の実験》デッキの要諦の1つだ。各ゲームにおいて1枚は――理想的には何枚も――必要となる。《世紀の実験》は、《捨て身の狂乱》によって無作為に捨てたり、《魂の再鍛》によって溜め込んだ手札をすべて失うことを考慮すると、4枚全投入したい。

 《時間の熟達》はこのデッキにおけるまた別の重要な構成要素だ。《世紀の実験》からめくれれば最高というだけでなく、さらに加速という切望していた手法の代わりともなる。これを奇跡でプレイできれば、無料の《探検》にも似た結果を得ることができるわけだ。間違いなく4枚を維持するべきだと思う。

 このデッキは準備を整えるために多くの時間を獲得しなければならない。《壊滅的大潮》がこちらに何の痛手も与えないことを考慮すると、この呪文は迫り来る嵐であり、それはあなたをクリーチャーの攻勢から保護してくれる。その多くの時間を稼ぐことは、《時間の熟達》もあることからそう難しくもなく、基本的には対戦相手のターンを奪い去ることになる。4枚を維持したい。

 《魂の再鍛》はおそらくこのデッキにおいて最も矛盾したカードの1枚だ。

 一方では、カードを引けるようにしておくことで土地を毎ターン置けるようになるであろうからして素晴らしい。これは対戦相手のデッキをさらに7枚掘り進めつつ《心理のらせん》のために自分の墓地を肥やす助けにもなる。また、《壊滅的大潮》同様に奇跡能力というちょっとしたオマケもある。

 他方では、《魂の再鍛》は対戦相手にも同様にこちらと戦うための多くの手段を与えてしまう。これはさらに奇跡満載のデッキにおいて扱いにくいものでもあり、引いたすべてのカードの中から容易に複数枚の起こらなかった奇跡を見るだろう。(確かに、《イゼットの魔除け》のようなカードは追加の奇跡を逃しがちだ。)

 私はデッキを回転させるために《魂の再鍛》をいくつか保持しておきたいし、またこのデッキをプレイすれば対戦相手のライブラリーを大きく掘り進める何らかの助けがまぎれも無く必要であると感じるはずであり、これにより致死圏内の《心理のらせん》を素早くぶち込めるのも確かだ。それでもやはり、4枚全投入はやりすぎだろう。私は2枚が納まりのよいところだと思う。

 通常、私はコンボ・デッキを使うときに打ち消し呪文を少量入れておくのが好みだ。しかしながら、このデッキについては話が違う。《雲散霧消》は《世紀の実験》を使ってめくれても何もしてくれないし、3マナの受身のカードでコンボを放つ役にも立たないというどちらの理由においても全く使用を認められない。よいことに、《イゼットの魔除け》は主要な使い道のついでに打ち消し呪文として多少は助けになる。

 《イゼットの魔除け》はこのようなコンボ・デッキにおいては最高だ。序盤のクリーチャーを除去する助けになるし、(その過程で不要になったカードを捨てながら)必要な部分を探してより分けることができ、そしてついでにちょっとした打ち消し呪文としての役目も果たす。絶対に4枚すべてを維持したい。

 このデッキは必要なカードを探すために急いでライブラリーを選り分けていきたく、そして《捨て身の狂乱》はその助けとなる――その過程において墓地にカードを置いていくこともだ。確かに、これは無作為に捨てなければならないから、たまに必要としていたカードを捨ててしまうこともある――しかしそれはこの呪文を用いる時にはあらかじめ天秤にかけておかなければならない危険だ。

 通常、これらを唱えても何の問題も無い。もし本当によい状態の手札であってこれを唱えることで悲惨な目にしか遭わない場合――例えば、次のターンに手札に1枚だけある《世紀の実験》を使うつもりであれば――単に使わなければいい。《捨て身の狂乱》はこのデッキにおける素晴らしいドローエンジンだ。

 これがとっておきのとどめの一撃だ。カードを山ほど捨てるか《思考掃き》に付随するライブラリー破壊効果に頼るかのいずれにしても相手を倒すことができるため確かに十分な枚数が必要だが、それと同時に早い段階で《心理のらせん》を複数枚抱えてしまう危険を取りたくないのも確かだ。大体十分に見つけられるであろう、3枚ぐらいが適していると思われる。あまりに引きすぎるのは良くないが、引いて捨てる効果を十分に持っていることによりかなり容易に引きすぎたものを捨てることが出来るので、そのあとでデッキに墓地のカードを戻すとあるカードを見つけて用いればよい。

 《呪文ねじり》は冗長性をも求めているという前提で、墓地に《心理のらせん》があるなどすべての条件を満たせばどうにかこうにか追加の《心理のらせん》として働く。しかしながら、時々これが《世紀の実験》でめくれたとしても、他の呪文がすべて解決されて墓地に置かれる前に対象を選ばなければならないため、興奮するようなものではない。これはさらに唱えるために対戦相手の墓地に対象がなければならず、そしてそれはいくつかの対戦において問題たりえる。その柔軟性は素晴らしいものの、私はどちらかといえば《呪文ねじり》を用いるよりもデッキの中核を補強することで使いやすくしたい。

 《思考閃光》はこのようなデッキが求めるような「多量ドロー」効果の類だ。基本的には《魂の再鍛》よりもこちらのほうが好ましい。手札に残すカードを思い通りに決められるし、対戦相手になんの利益ももたらさない。(7枚引かせて対戦相手のデッキを掘り進めることが無いとはいえども。)このデッキに投入されているこのカードを抜くことはありえないし、さらに多くのカードをもっと選り分けられるように枚数を増やしたい。

 このような軽い「キャントリップ」――もしくはちょっとした効果とドローをもたらすカード群――は、毎ターンの土地のプレイを多少安定させることで《世紀の実験》を使う際に少なからず当たりを引きやすくしてくれる。というわけで、もう少しキャントリップを加えたいのは間違いない。だが何を加える? もう少し進めばそれはすぐにわかる。

    新たな実験

 デッキに空きを少々残したままで、まだ何を加えるかについて言及していない。それらについて手短に説明させてほしい。

 このデッキはクリーチャーとやりあう、より多くの方法を間違いなく必要としており、さもなければ9マナに達するだいぶ前に対処しきれなくなる危険がある。超過で6マナをつぎ込んで対戦相手の盤面ほとんどを除去できる2ターン目の除去呪文として、《ミジウムの迫撃砲》はクリーチャーへの対処をとても助ける。《世紀の実験》によってめくれたとしてもコンボの助けにはならないものの、その過程においてクリーチャーを除去してくれるのは間違いないわけで――つまり《雲散霧消》以上だと言える。クリーチャーへの対処をさらに助けるために4枚全投入したい。

 少し前にキャントリップをもう少し加えたいと話していた。それで、このデッキには何が望ましいだろうか? 確かに《思考掃き》と《信仰無き物あさり》を比較検討しなければならない。《信仰無き物あさり》はフラッシュバックを持つことで《思考掃き》よりもより多い選択肢を持ち、まさに多くのカードを見られるようにしてくれる。しかしながら、少々のよくない側面を持つ。

 第一に、《信仰無き物あさり》は対戦相手のターンに奇跡を見つけて使わせてくれない。第二に、カードを掘り進めることについては(フラッシュバックを持つ《信仰無き物あさり》が別の《信仰無き物あさり》を「引く」ことはあるものの)すでに《イゼットの魔除け》が手札にカードを送り届けてくれるし、このデッキは多くのカードが活用されることを求める。しばしば手札の土地と使える呪文すべてが必要であり、したがってカードの品質を高める能力は普段のようにただ少々手札を良くする程度では無意味だ。その反対に、《魂の再鍛》のようなカードは手札の束を墓地に捨ててもすぐに補充してくれる。

 どちらのキャントリップにも利点がある。総合して、それらの両方を採用するのがよいと思う。追加のフラッシュバック・カードを伴った《思考掃き》が功を奏することを考えると、両方を試してみる理由に説得力がある。それぞれ2枚ずつにするのがよさそうだ。

 それによりデッキリストはこのようになる。

ガヴィン・ヴァーヘイの「実験」

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 あなたがフライデー・ナイト・マジックでプレイするための奇抜なイゼット・デッキを探していたなら、これは確認する価値がある。《世紀の実験》にたどり着く助けとしてすべてのイゼット・コントロール要素を用いて、でっかくいこう。試してくれ!

    惜しくも選ばれなかったデッキたち

 あなたのイゼット的好奇心を満たすためには、もっとたっぷりのイゼット的狂気が要ることだろう。私宛に送られてきたお気に入りのイゼット・デッキのいくつかをご覧あれ!

Noah Koesselの秘儀コントロール

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Planeswalker (2)
2 月の賢者タミヨウ
アーティファクト (5)
4 イゼットの魔鍵 1 金粉の水蓮
エンチャント (4)
4 秘儀の打ち合い
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Robby Bisschopの二人組トークン

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Stefano Petraccaの膨れコイル・ビートダウン

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ソーサリー (9)
2 火柱 4 ミジウムの迫撃砲 3 炬火の炎
エンチャント (2)
2 二重詠唱
60 カード

Brennan Creasapの暴突風ビート

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Matt Binaのイゼット・ドラゴンワークス

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Chad Winderの大デッキ=スフィンクス・コンボ

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サイドボード (15)
4 火柱 3 真髄の針 4 対抗変転 4 雲散霧消

Jenniferの火翼コントロール

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Jason Riveraの「ディグディグ・ブーム」

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Ryanの透明人間・クロック

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Tony Youseffのラッパデルバー

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Tyler Shankのバウンス・イゼット

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Eric Curaのイゼット・コントロール

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