正門を開け

更新日 Reconstructed on 2013年 7月 16日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

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 去年の今頃、私は扉をプレビューした。非常に特殊な類の扉をね。それはこんな感じだったかな。

 今回は別の扉を紹介する。

 待って! 逃げないで! 今回はあなたを押し込むための扉を披露するわけじゃない。違う違う。この扉は去年のものとは少々異なる。これもやはりゲームを終わらせる助けにはなるだろう……とはいえ去年の扉と比べれば、はるかによくある方法でね。

 私がどちらの扉をもプレビューする機会があるというのは非常にい戸押しい。もう《門衛》を名乗ってもいいころかな。

門衛》 アート:Kev Walker

 前置きは十分。今日紹介する基本セット2014のプレビュー・カードをお披露目する時だ。見てくれ!

 だが今こそ、この扉をもう一度思いっきり開く時じゃないか?

 今日はそれを調査していこう。

 部族を中心として構築した様々なデッキをみんなが山のように投稿してくれた。中にはアドバイザー昆虫(?!?!)といったものを初めとして、様々なものが提出された。しかし、なるべくありがちな方向性を採択することで、かつて求めて得られなかった栄光をこの扉に与えられるかどうかを確かめてみたい。

 さあ、エルフを試してみよう。

タズの「エルフの道」

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    その戦術とは

 この種のデッキの中核は素早くマナを生み出すことでエルフの軍団を築き上げ、そのあと昔ながらのやり方を用いた大きなエルフ達で対戦相手を押しつぶすか、《孔蹄のビヒモス》を用いたエルフ達で対戦相手を押しつぶすかする。《運命の扉》は前者の計画をばっちり支援するわけだ。

 さて、まさしくエルフのようなデッキでこそ《運命の扉》が最高に活躍できるのはなぜか?

 《運命の扉》の強みは素早くカウンターを増やしていく能力にある。それを達成するための最良の方法とは? 1つのクリーチャー・タイプを数多く唱えることに尽きる。エルフは2つの理由で最適だ。

 まず第一に、エルフは大抵が唱えるためのコストが低いため、素早く大量に展開できる。第二に、それらの多くはマナを生産できるので、さらに速攻で手札を繰り出せる――そして手札からエルフがなくなってしまう前に《運命の扉》を出せる。

 過去のこの系統のカード、例えば《旗印》などと比較して《運命の扉》が優位と言える別の利点は、こちらのエルフが《至高の評決》などで除去された後の状況がずっと良いことだ。対戦相手が戦場からエルフを一掃したとしても、《運命の扉》にすでに4つのカウンターが乗っていたなら、続けて出した貧弱な《東屋のエルフ》は筋骨隆々の格闘マシーンとして飛び出していく。言うならば、「超東屋のエルフ」ってとこだな。

 大量の低マナエルフをこのデッキに詰め込み、それから《運命の扉》より重いところにゲームを終えるカードを少々用意しておきたい。攻撃し、巨大クリーチャーを育て、そして相手を打ち砕く――そういう計画だ。

    カード詳細

 何を残し何を外すべきか? デッキ全体を調べて確認していこう。

 《東屋のエルフ》はこのような戦略の土台となるものの1つだ。常に1ターン目にこれを出せるようにしたいし、こいつは対戦相手がこちらにうまく対処できるより早く、大きなクリーチャーを大量放出し始めることもできる。1ターン目の《東屋のエルフ》から2ターン目の《エルフの大ドルイド》へと繋ぐのが最良の動きだ。できるならもっともっと入れたいね。(スタンダードでマナを生み出せる1マナエルフが他にいればだけど。ふむ……)

 この貧弱なボウヤはいつだって無害に見える――だがこいつはこういった戦略のデッキにおける発電所だ。《エルフの幻想家》はデッキをより掘り進め《エルフの大ドルイド》が生み出すマナをいくらか増やすだけではなく、《運命の扉》デッキではこいつに1/1の体があることがこれまで以上に関連する。こいつは自分で《運命の扉》のカウンターを刻みつつ、そのおかげで巨大にもなるんだからね。間違いなく4枚全てを維持したいところだ。

 何かしらの部族デッキに関する重要な点は、その部族に限界まで当たることだ。このデッキでは、エルフであることが巨大な利点となる。このデッキでエルフは《運命の扉》と連携し、《エルフの大ドルイド》にやる気を起こさせつつ、《末裔の道》によってタダでプレイできるといったいくつかの利点を持つ。鍵はもちろん、それらがエルフであるということだ。

 《ザーメクのギルド魔道士》はマナ拘束が濃い上に別の色まで必要になるため、通常は4枚全部用いたりはしないだろう。しかしながら、これらがエルフという性質を持つがゆえに、喜んで例外とするべき時だ。2/2を出しておくことで6/6をタダで突然出せるとすれば、追加の2マナ2/2はまだまだこのデッキで歓迎される。

 《円環の賢者》はこのデッキで歓迎されるべき多くの要素に当てはまっている。これはエルフだ。マナを出せる。何が気に入らない?

 ああ、問題はこれを進化させるのがかなり難しいということだ。軽いエルフはもちろん、《エルフの大ドルイド》によって《円環の賢者》が大きくなるともはや進化できないので、これもまた同様に助けにはならない。たまには《練達の生術師》によっておかしなことにもなるだろうが、《円環の賢者》はほとんどの場合単なる2マナ1/2になるだろう。色の問題を考慮して《ザーメクのギルド魔道士》の部分にこれを投入することもできるが、私はむしろパワーが素で1高くて、ゲームが進むほど使えなくなるマナ能力とは対照的に遅いゲームで非常に関係してくる能力持ちのほうを選択したい。《円環の賢者》は外せる。

 1マナのマナエルフと並んで、《エルフの大ドルイド》はスタンダードのエルフデッキにおいて鍵を握る要素だ。より多くのダメージを与えられるように味方を強化するだけでなく、不条理なほどのマナ生成能力も持つ。3ターン目にアンタップして生み出せる6マナを使って手札から重大な脅威を着地させれば、他のデッキにとってこちらを打ち負かすのは極めて難しくなるだろう。相手はそれを排除できなければ負けだ――紛れもなく4枚搭載カードだろう。

 単に使っていてものすごく楽しい、ということに加えて、《練達の生術師》はこのデッキ戦略によく適している。これはあなたの他のクリーチャーすべてが大怪物になるよう引き上げる。これを3ターン目に展開することで他のカードがほぼ除去必須になるため、対戦相手は肝を冷やすだろう。このデッキには十分な数の《練達の生術師》が欲しいので4枚に増やせるのは嬉しいね。

 出してからうまい具合に他のクリーチャーと一緒に攻撃できれば、対戦相手のブロックをこれに集中させつつクリーチャーを相打ちに取るといった、いくつかの巧妙な策略を《ゴルガリのおとり》によって仕込むことが可能だ。このデッキならついでにこれを墓地から活用するためのマナも得られる。

 しかしながら、私が思うに、《ゴルガリのおとり》はこのデッキにおいて4マナのカードを戦場に出すときに希望する影響力がまるでない。これは基本的に2/2でしかなく、そしてその能力は状況次第すぎる。しかも通常は既に勝てる状態でしか役に立たない。《ゴルガリのおとり》はここでは要求にまったくそぐわないだろう。

 戦場に《運命の扉》がある状態でインスタント速度のクリーチャーを唱えることにより、戦闘中に戦力を増強するという役に立つため、とりわけこのようなデッキではまさに広い用途のために用いることができる。とは言うものの、4マナかかるため小物クリーチャーとしては扱えないわりに、エルフカードに望むゲーム後半に相応しい影響力もまた少ない。むしろ別の選択肢を利用したいので――さよならイェヴァ!

 《孔蹄のビヒモス》はこのようなデッキが持ちうるゲームエンド・カードの中でも最良のものの1つだ。このデッキは溢れんばかりのマナ生成を持ち、小さなクリーチャーが戦場に群れを成している――《孔蹄のビヒモス》が栄える組み合わせだ。必要なのは1枚だけで、初手に来ると弱いので、2枚だけ入れたい。タズはちょうどそれだけ入れてくれていた。

 《末裔の道》はかなり当たり外れの大きいカードになる。ああ、そうだ、こいつは文字通り当たり外れがあるカードだが、比喩的に当たり外れがあるとも言える。

 《末裔の道》はかなり当たり外れの大きいカードになる。ああ、そうだ、こいつは文字通り当たり外れがあるカードだが、比喩的に当たり外れがあるとも言える。

 25枚のエルフを伴うこのデッキでは、半分弱ぐらいは当てられるだろう。つまり平均的には1ターンおきに作用するであろうという意味になる。あなたは「1ターンおきにカードを引く」といったカードを用いるだろうか?

 まあ、それはデッキによりけりだ。

 このデッキでは、クリーチャーを限界まで投入する行為を支援し、少々のカード・アドバンテージも与えてくれる。加えて、これはライブラリーからクリーチャーを唱えもするため、単にカードを引くより確実に有効だ。(《末裔の道》でクリーチャーを唱えるということは、《運命の扉》の能力を誘発させるということに注目!)

 そのほかに覚えておきたいことだが、《末裔の道》が失敗に終わった場合、そのカードはライブラリーの一番下に送られる。したがって土地がめくれたとしても、そうすることによりまだ次に呪文を引くチャンスが残るわけだ。これは複数利用をかなり妥当なものとする。

 この種の部族デッキでは、私は考えられるカード・アドバンテージや良質なカードは全て採用したい。《末裔の道》の恩恵は全て望み通りだ。これを採用したいという程度に留まらず、4枚にまで枚数を引き上げたい。このカードが持つアドバンテージと質の高さは、戦場が膠着した場合や対コントロール・デッキで大いに役立つことだろう。



 私はこの採用枠についての考えに好感を持っている。これらはカードを取り戻し、進軍するためのものだ。

 《迫り来る復興》に要する5マナを支払うことで、《至高の評決》で取り去られるか火力呪文で追いやられるかした墓地の全てのエルフを取り戻しにいける。《原初の狩人、ガラク》によって、3/3の軍隊を解き放つなり少々のカードを引き込んだりもできる。

 しかしながら、この枠がデッキともう少し相乗効果を持てればそれはとても素敵だな。例えばもっとエルフを呼べるとかもっといい感じにゲームエンド・カードを出せればなあ。

 都合がいいことに、基本セット2014にはちょうどこれがある。


 たった1マナ増やすだけで、ガラクは手に余るほどのクリーチャーを見つけ出し、対戦相手の顔に《孔蹄のビヒモス》を突きつけ、そして断然いかれてる超必殺技による脅しが効く。

 しかもこのデッキなら、3ターン目に唱えて出していける。

 この貴重な枠に過剰に詰め込みたくはないが、お目見えしたばかりのこのガラクを3枚採用するのはすごくいいんじゃないか。

 やってきた変更を全て当てはめることで、デッキはこうなる。

ガヴィン・ヴァーヘイの「運命づけられたエルフ」

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 新しいスタン――

 ああ、《エルフの神秘家》は何かって? あー、とりあえずは心配しないでくれ。すぐによく分かるさ。これが(《Elvish Impersonators》とかではない)エルフで、このデッキに完璧に適合すると誓えるので、信用してほしい。

(訳注:《エルフの神秘家》は原文記事掲載時点では公開されていませんでした)

 どんな場合でも、新しいスタンダードになってもエルフを用いることができる! 《運命の扉》がおチビちゃんを伴いその能力で勝つための大筋である一方で、《獣の統率者、ガラク》はその構造に新しく巨大な一撃を追加するための正中に位置する。新スタンダードの刺激を楽しむための方法を探しているなら、昔からのエルフ好きも試したがるようなこの新しい手法を授けよう!

    惜しくも選ばれなかったデッキたち

 今週皆が送ってきたその他の最高級部族デッキはどんなだったかって? 見てくれ!

ティムの「部族の猪」

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スウィセン・ルーディの「クレンコ的実験」

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オーレ・クリーグマンの「混沌の構築物」

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ナカヤマ リョウの「インセクター羽蛾」

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エズラ・ルーカスの「ネズミゆくデッキ」

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マーク・イアン・アローソの「ダーク・ヒューマン」

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イアンのゴルガリ・ゾンビ

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フェイラーの「半固形のうねり」

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ローリッドの吸血鬼コントロール

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ジェイムズ・Kのナヤ・エレメンタル

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ハシモト ショウヘイの「心ある悪魔」

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Planeswalker (1)
1 闇の領域のリリアナ
ソーサリー (5)
3 もぎとり 2 血統の切断
インスタント (4)
2 肉貪り 2 夜の犠牲
エンチャント (4)
4 心なき召喚
土地 (24)
22 2 魂の洞窟
60 カード

アブラハム・パーカーの「変異する魔術師」

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ソーサリー (3)
3 遥か見
インスタント (15)
3 急速混成 4 思考掃き 2 中略 3 熟慮 3 雲散霧消
エンチャント (2)
2 木陰の小道
他 (5)
3 唯々+諾々 2 生体材料の突然変異
60 カード

エピックスネイルマンの「狼男の掟」

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マシュー・モレノのエスパー・スピリット

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