獣使いを解き放て

更新日 Reconstructed on 2012年 12月 19日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

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 このギルドに支配された世界であっても、ラヴニカにはいまだにギルドに属さず成功しようとする人たちが存在する。嘲笑や侮蔑を感じながらも単色の信者はいまだ存在するのだ。しかし本当のところ、単色で十分ならば多色など必要ないのでは?

 もしあなたがそのような単色の信者であるならば、幸いだ。今日は、多くの他のプレインズウォーカーの支えとなるような高級な「基本でない」土地を含むことがない、ビートダウンだ。そしてそれは、森と、飼いならされていない凶暴な自然からなる。

 準備はいいかい? それでは獣使いを解き放つときだ!


「彼らは都市で世界を覆ったが、結局自分たちの逃げ場所をなくしただけであった。」

 格安デッキを募集した週は、どちらかというといつもより面白く創造性の高いデッキを受け取ることが多い。私がそれらのデッキリストを通して見ていたり、多くのお気に入りのデッキを見つけた時に、制限することによって創造性をかきたてられるのだと切に感じる。

 今週、一番際立って最も書きたかったのはヴィクター・ガルシア/Victor Garciaの単色ビートダウンデッキだ。それでは見てみよう!

ヴィクター・ガルシアの『Here Comes the Boom』

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予算のルール

 実際のデッキの修整に入る前に、簡単に格安デッキをリフレッシュさせるためのマイルールをおさらいしておこう。

1. 新しいレアや神話レアをデッキに加えない。むしろデッキに美味なレアを添えた追加料金を設定し、そのレアを調理するか、食べないかのいずれかを選んでもらう。

2. 上記の例外としてマナの安定がある。私はこれがとりわけラヴニカブロックの2色ランドの投入を考慮するかどうかの論点になることを知っているが、肝心なのはスタンダードのこれからの2年間においてこれらの土地を利用できるようにしたいということだ。それらは確かに取引する価値がある。

3. 代用品は用いない。低予算が現在のデッキのより悪いバージョンを意味する必要は無い――低予算はより容易に入手可能なカード向きのアーキタイプを構築することをまさに意味する。《瞬唱の魔道士》や《聖トラフトの霊》のようなカードを必要とするデッキにおいてそれをただ差し替えることはできない。

4. 低予算は悪くない。私はこの過程において最善ではないと思うデッキを作ろうとはしていない。マジックの歴史を通じて多くの大成功を収めたレアリティの低いデッキがあったし、それらの跡を継ぐ方法は確かにある。

瞬唱の魔道士聖トラフトの霊

 もしこれらについてより詳しい説明が欲しいなら、私の第1回の低予算記事を確認してくれ。

 話は逸れたが、デッキの特色へと移ろう!

その戦術とは

 相手を打ち倒せ。

 …オーケイ、もう少し詳しく説明しよう。このデッキは主に効率的でパワフルなクリーチャーとそれをバックアップする対戦相手を蹂躙するためのパンプアップ呪文で構成されていて、クリーチャー戦闘を軸に勝利する。

 対戦相手にとってより困難な状況にするために、素早く巨大クリーチャーを戦場に出すための加速クリーチャーを備えている。《ウルフィーの銀心》は5ターン目だと十分な効果ではない―が、4ターン目や3ターン目に戦場へ出せばきわめて脅威となる。

 このデッキはどのように対戦相手の脅威を除去するのか? 攻撃だ! あなたのクリーチャーたちはより大きく、ダメージを与えやすい。最良のクリーチャー除去の発生源である対戦相手、それ自体のライフを0にしてしまえば良い。《審判の日》、《ハルマゲドン》、《機知の終わり》を一緒くたにしたようなもので、それによってあなたが勝つのは通常当然だ。

 このデッキの2枚のキーカードは3マナの2枚組、《野生の獣使い》と《ラムホルトの勇者》だ。勇者は大きくすることができ、同種のクリーチャーミラーマッチでも通用するようにし、獣使いに至ってはこの2つの中でけた違いだ。加えてこのデッキのパンプアップ呪文――《巨大化》や《ウルフィーの銀心》のような――があれば、それはあなたの軍勢すべてを巨大にする。攻撃時にすべてのクリーチャーに+5/+5、は暴力的としか言いようがない。《狩られる者の逆襲》も一緒なら、それは常軌を逸する。

 実際、《狩られる者の逆襲》を使えると、このデッキは早ければ3ターン目に完全に相手を殺せる。第1ターン、《東屋のエルフ》。第2ターン、《野生の獣使い》。第3ターン、奇跡で《狩られる者の逆襲》 を《野生の獣使い》へ、《巨大化》を獣使いへ、そして攻撃。21点どうぞ!

 もし上記一連の瞬殺ができなくても、後半戦用の燃料がある。何体かのクリーチャーがそれ自身により全体強化できるだけでなく、長期戦で多くのカードアドバンテージをあなたに与えるプレインズウォーカーパンチを持った《原初の狩人、ガラク》が手助けとなる。

 つまり、まとめると…攻撃し、クリーチャーをパンプし、そして、そう、対戦相手を倒す。

デッキ分析

 さて、デッキがどのように機能するかを並べたので、このデッキの各カードが大局的な戦略からどのように働くかを見ていこう。

東屋のエルフ

 この種のデッキでは、マナエルフは肝となる。1ターン目にマナエルフから始めることは、パワーを与え、ターンを早め全く違ったものにし――より多くドローし、より早く《ウルフィーの銀心》や《原初の狩人、ガラク》のようなカードへと到達できる。

 このデッキでは、エルフは特によい。なぜなら《ラムホルトの勇者》や《野生の獣使い》があるからだ。勇者はパンプのために多くの低マナクリーチャーが欲しく、獣使いでブーストできるための戦場に多くのクリーチャーが欲しい。エルフはそれらのクリーチャーを3ターン目のかわりに2ターン目にプレイできるようにする。ここでは4枚の《東屋のエルフ》だけでなく、別の1マナ加速として《アヴァシンの巡礼者》もトッピングした。

野生の獣使い

 先に示した通り、こいつはデッキのキーカードのうちの1枚だ。それはデッキを見たときに真っ先に目に飛び込んできた! アレックス・デイ/Alex Dayが《野生の獣使い》を使ったデッキがないかどうかを私にメールしてきた時以来、そのことが頭にあったが、ようやくこのカードのパワーが十分に発揮される機会が訪れたのだ!

 でも壊れやすくないか? 確かに。だが、もし対戦相手がその場で殺さなければ、次のターンには少なくとも+3/+3のブーストを全てのクリーチャーが受けられるチャンスだ。私は是非これを4枚使いたい。勝利のために獣使いに乗ろう!

ラムホルトの勇者

 勇者は若干場面が限られるが、彼女の回避を付与する能力は、その能力だけで他のデッキに対するゲームを変えてしまう。《怨恨》、《ラムホルトの勇者》のようなカードたちのおかげで、時として対戦相手は完全にブロックができなくなる。彼女はコントロールデッキに対してはそれほど効果的ではないが、《スラーグ牙》のブロックを回避することができ、それは非常に役立つ。4枚を据え置く。

絡み根の霊

 《絡み根の霊》はこのフォーマットでのプレミア級ビートダウンクリーチャーで、彼がこのデッキにあれば幸せだ。彼は素早くダメージを与え、不死という形で復元力を持ち(そのときは再び《ラムホルトの勇者》が大きくなる!)、そして《怨恨》とうまくマッチする。 ヴィクターのデッキリストにこれが4枚入っているのは全くもって正しい。

エルフの幻想家

 私は何より幻想家が大好きだ。「キャントリップ(あなたはカードを1枚引く)」を持つそのひ弱な体のプレイすることにより、多様な選択をもたらすので、実に私好みだ。特にこのデッキでは、《エルフの幻想家》はあなたに獣使いをパンプアップさせるために追加のクリーチャーをもたらす!

 しかしながら、通常私は幻想家の大ファンであるが、このデッキではそこそこ良い程度にとどまる。もっと強力なカードが使用できるし、私が幻想家を愛していても、どの段階でもデッキの属性にそぐわない。あなたは巨大クリーチャーを直ちに、カーブに沿ってプレイしたく、そこに《エルフの幻想家》のために割くターンはない。幻想家はこのデッキに非常に適しているわけではない――ほかの何かを考えたい。

ウルフィーの銀心

 ドカン!《ウルフィーの銀心》はこのデッキでの巨大なパンチを生み出す。最強に加速させることができる1枚だ。こいつはあらゆるあなたのクリーチャーを恐ろしくするだけでなく、獣使いや勇者を別の方向から露骨な致死性の凶器へと変えられる。さらに、長期戦になったとしても《ウルフィーの銀心》はそう悪くならない――私は「盤面が拮抗しているな」と思えた状況から、対戦相手が失念していた《ウルフィーの銀心》によって引き裂かれる場面を幾度となく見ている。

 ヴィクターが元のデッキにこのカードを3枚入れているのを嬉しく思いつつ、もしレアの枚数に制限がないのであれば4枚目をプレイすることを強く考えていただろう。《ドルイドの使い魔》を1〜2枚入れることもできそうだが、マナ・カーブを考えると、《ドルイドの使い魔》を《野生の獣使い》か《ラムホルトの勇者》にしたほうが強そうだ。

怨恨

 《怨恨》はこのデッキにとって完璧な存在だ。緑ビートダウンの主役として、1マナのパンプアップオーラとしてこれ以上のものはないだろう。《野生の獣使い》、《ラムホルトの勇者》、《ウルフィーの銀心》、《絡み根の霊》…などほとんどのこのデッキに入っているクリーチャーにとって効果的だ。全部このままで!

巨大化

 古典的なパンプ効果である《巨大化》は決して派手ではない。だが、たった1マナである点はクリーチャーとの絡むと非常に効果的だ。面白いことに――めったに《巨大化》を構築デッキに入れることはないが、クリーチャーヘビーデッキに対してこのカードを引いてプレイすれば非常にうれしい。対戦相手が予期していない、軽量のコンバットトリックは大きな効果をもたらす。

 通常それほど《巨大化》に興味を持つことはないが、獣使いと勇者の存在が、通常より興味を持たせる。《巨大化》は獣使いを1マナの《踏み荒らし》に変え(トランプルは除く)、そして勇者はディフェンダーを華麗にかわす。4枚フルではほしくないが、3枚なら手札であふれかえることはないだろう。3枚から変更はしないことにする。

レインジャーの悪知恵

 一方で、《レインジャーの悪知恵》はパンプ呪文として惹かれるものではない。+1/+1を得ることは大きなインパクトにはならないので、これが欲しい大きな理由としては呪禁による防御効果ということになる。

 獣使いや勇者を守れるという魅力もある。しかしながら、通常このデッキは毎ターン呪文を使うためにタップアウトしていて、防御しているような余裕はない。それ自身がより強力なカードを入れるほうが好ましい――この悪知恵は取り除く必要がある。

狩られる者の逆襲

 デッキで簡単に最も大ぶりなカードである《狩られる者の逆襲》は、3ターンキルに役立つ――もしくは手札に居座る。幸運にもこのデッキは逆襲を唱えられる6マナに到達するのに十分な状況を備えているが、全く初手にあってほしくないというカードだ。

 逆襲はとても強力で、このデッキでは奇跡でプレイすればゲームを終わらせられるので、そのままにしたい。初手で引くと弱いが、実際奇跡できれば、序盤に6ダメージを与えられるか、中盤で勇者をパンプしそれが全体に伝わるので、逆襲はファンタスティックだ。3枚というのは非常に良い枚数だ。

原初の狩人、ガラク

 ガラクは必需品には程遠いが、このデッキに適している。.

 ガラクは非常に良い2枚挿しだ。すべてのゲームでほしいわけではないが、コントロールデッキに対しては長期間最後まで活力を与え、またクリーチャーベースのデッキ相手でも長期戦になった時にはガラクはあなたに優位を与える。彼の[-3]能力はあなたの《巨大化》を《Ancestral Recall》へと変え…さらに《狩られる者の逆襲》を奇跡して大量のカードを引くという夢を見続けることができる――それだけで私をわくわくさせる!

 もしあなたが低予算デッキを探していて、これらを持っていなかったとしても憂うことなかれ。このデッキに彼がいなくとも大丈夫。でも、もし2枚持っているのなら、それをプレイすることをお勧めする。

獣の習「正」

 ここまでメインデッキをいじってきたわけだが、なにを入れていこうか? 見てみよう!

アヴァシンの巡礼者

 《東屋のエルフ》について先に話した通り、マナエルフを最大化したい。2ターン目に《絡み根の霊》から《怨恨》をつけようと試みない限り、のコストがないので白マナはそれほど悪影響を及ぼさない。《東屋のエルフ》と同程度に便利だ。4枚プレイしたい。

ウルフィーの報復者

 この報復者はスーパーヒーローにはならない。だが、彼は現在のスタンダードフォーマットのメタゲームに合っている。彼は何度も何度も《ゲラルフの伝書使》や2/2のゾンビをブロックする一方、《至高の評決》でも生き延びられる。さらにマナエルフをデッキに加えれば、強力なクリーチャーとして2ターン目に戦場に舞い降りる。3枚で始めたいところだが、メタゲームによって増減させてもいいだろう。

ドルイドの使い魔

 変更の結果少し減らしたパンプ呪文の分、私はそれ自身が強いクリーチャーを求めた。あなたの3マナ圏からつながる、このアヴァシンの帰還・リミテッド・オールスターが巨大な獣使いか勇者で攻撃するための準備をする。なによりも、これ自体それなりに大きい。

 4枚目の銀心もいいだろう。もし4枚目を持っているなら試しに使ってみてほしい。一方で使い魔1枚挿しも試してみてくれ!

ガヴィン・ヴァーヘイの「獣使いを解き放て!」

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 もしあなたが低予算でビートダウンをお探しなら、こいつはまさにうってつけだ! ショックランドなしで、かつレアは非常に用意しやすいものなので(加えてガラクが必須でないといったこともあり)、あなたは必要なカードを探すのにイライラする必要はない。

 もしこのデッキで予算に糸目をつけないのなら、対戦相手のコントロールするクリーチャー用に《ウルヴェンワルドの足跡追い》、4枚目の《ウルフィーの銀心》、そしておそらく《スラーグ牙》といったカードを検討したい――だがこのデッキの銀心や《食百足》ほどいいとは思わない。実際、このデッキはレアなしでもやれる。なんて低予算向きなんだ!

ウルヴェンワルドの足跡追いスラーグ牙

 たくさんの愉快なクリーチャーたちと、それを探すため(3ターンキルの可能性を含む!)のドローを含んだこのデッキは非常に楽しい。《野生の獣使い》率いる突撃――このデッキを試してみてくれ!

惜しくも選ばれなかったデッキたち

 今週も多くのすばらしいデッキを受け取ったが、1つしかご紹介できなかった。個々にはたくさんのお財布にやさしいデッキが掲載されている! それでは他のものをご覧あれ。

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4 月霧 4 灼熱の槍 4 硫黄の流弾
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4 昇る満月
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10 10 1 ケッシグの狼の地
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