統率者3分クッキング(クッキーもあるよ)

更新日 Reconstructed on 2013年 11月 12日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

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 統率者戦は、他とはひと味違ったフォーマットだ。独特の構築制限があり、ゲーム開始時のライフ総量が大きく、そしてある特定のクリーチャーをいつでも使える。そんな統率者戦では、実際のプレイはもちろん、デッキの構築も腕の見せどころだ。

 とりわけ、「ある特定のクリーチャーをいつでも使える」ということがゲームを大きく変えている。状況に依存するカードも、それと噛み合うものがいつでも使えるなら、ぐっと使いやすくなるのだ。《千年霊薬》は安定して《メリーキ・リ・ベリット》と手を組むことができるし、《霧を歩むもの、ウリル》がいれば《熟達した戦い》の使い先に困らない。それから、《曲がりくねりのロシーン》が生み出すマナはきっと《キヅタの精霊》の役に立つだろう。

 また同様に、一定のターンが経てば確実に伝説のクリーチャーをプレイでき、それが死亡してもまた使いまわせるというなら、その伝説のクリーチャーが存分に活躍できるようなデッキを組んでやればいい。《アーカム・ダグソン》はクリーチャーとして脆いけれど、統率者戦ならいずれは活躍の機会が巡ってくるはずだ。《結界師ズアー》も最初の2回は対処されてしまうかもしれない。それでもいずれは攻撃へ向かうことができて、オーラをその身にまとい始めるだろう。《ヴェンディリオン三人衆》は最後の方は17マナもの支払いが求められるかもしれないが、こいつだけで全員を打ち倒せる可能性を秘めている。

アーカム・ダグソンヴェンディリオン三人衆

 他に統率者戦で欠かせない要素は、その醍醐味である「多人数戦」という性質だ。特に驚くことはないかもしれないけれど、私は一対一で統率者戦をやって、白熱した良いゲームを楽しんだこともある。でも、その遊び方が少数派であるのは間違いないだろう。だいたいどこでも、4人か5人、あるいはそれ以上のプレイヤーが集まってゲームを始め、その場の全員が喜んで大混戦に突撃していくのだ。

 普段、このコラムでは毎回ひとつのデッキに絞って取り挙げ、それをいかに改良するかという視点に重きを置いている。しかし、統率者に据えることのできるクリーチャーには独特なものが多いこと、様々な統率者が様々なプレイヤーの目を引くこと、そして「多人数戦」という性質上幅広いアイデアが求められることを考えると、それらをすべてカバーする完璧な統率者デッキをひとつだけ見つける、というのは難しいだろう。

 そこで、今回はいつもの形から離れようと思う。

 本日は、デッキをひとつ取り挙げてその後「惜しくも選ばれなかったデッキたち」をいくつか掲載するのではなく、タイプの違う4つの統率者デッキを見て、それぞれの注目カードとオススメの追加カードを語ることにしよう。さらに「まだ書き足りないよ」と言わんばかりに、色々と役立つ統率者戦のヒントや私が作るおいしいパンプキン・クッキーのレシピを添えて(もちろん、統率者戦をやりながら食べるのさ!)、それからひとつかふたつ冗談なんかも絡めていこうかな。

 それじゃあいいかい? 始めよう!

石の賢者、ダミーア

石の賢者、ダミーア》 アート:Steve Argyle

 他のどのフォーマットにおいてもカードを大量に手に入れる手段は勝利へ繋がるというのに、統率者戦だけ仲間はずれなんてことがあると思うかい? 2011年、私たちは統率者戦という独特なフォーマットのためだけにデザインされたカードをいっぱいに詰め込んだ製品を世に送り出した(もうご存知のことかと思うが、『統率者(2013年版)』も11月1日に発売されたぞ)。その中でも初期から人気を博していた統率者が、《石の賢者、ダミーア》だ。このカードを採用したアンソニー・バージェロン/Anthony Bergeronのデッキを見てみよう。

アンソニー・バージェロンの「ダミーア・コントロール」

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Planeswalker (1)
1 リリアナ・ヴェス
エンチャント (6)
1 木化 1 支配魔法 1 苦行主義 1 押収 1 占有 1 全知
他 (6)
1 湿原の大河 1 魔力の櫃 1 神秘の教示者 1 再活性 1 俗世の教示者 1 リスティックの研究
99 カード

 まずはデッキ全体を見渡すように眺めてみてくれ。何を目指したデッキだろうか?

 コントロール側に寄せられたこのデッキには、《石の賢者、ダミーア》(ひいては手札の回復)へ繋がるマナ加速がいくつか採用されている。また、《石の賢者、ダミーア》を展開して手札を回復させるまでの間は、対戦相手全員と積極的に1対1交換を取り続けるような構成になっている。たとえ対戦相手の誰かが《石の賢者、ダミーア》をすぐに除去しても、何度も唱え直せばやがて手札を7枚まで回復できるはずだ。

 《石の賢者、ダミーア》のコストがちょっと重くなり過ぎてしまっても、脅威となる強力なクリーチャーは他にもたっぷりある。そして、《無限への突入》や《全知》が使えるほどにゲームが長引けば、対戦相手を一網打尽にできるだろう。

無限への突入全知

 さて、次はもう少し詳しく見てみよう。このデッキの構成について、どんな話をしようか?

 まず、私が心から大切に考えているもの――土地についてだ。

 統率者戦は様々な誘惑に満ちたフォーマットだ。君たちはマジックというゲームにあるほぼすべてのカードの中から採用するものを選ぶ必要があり、それならデッキ内のカードすべてと相互作用が持てるような強力なものをできるだけ多く採用したいところだろう。土地を減らしてもっと面白いことができるように、統率者戦をやるグループの多くが特殊なマリガン・ルールを設けているほどだ。

 でも忘れないで欲しい。土地は偉大なのだ! 君たちは毎ターン土地をひとつプレイできる……そう、何のコストもなしに。毎ターンタダで《不屈の自然》が撃てるようなものだ。「土地をプレイする」という動きは、かなりの低コストであると言えるだろう。

 統率者戦にはデッキに採用できる極めて強力な呪文がたくさんあるけれど、強力な土地だって同じくらいある!  デュアル・ランドクリーチャー化する土地サイクリング・ランド無色でありながら驚くほどの力を持つ土地……他にも挙げればキリがないほどだ。優秀な土地の選択肢に困ることはまずないだろう――それどころか、使いたい土地を全部入れられるだけの枠を確保するのに困るくらいだよ!

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 《石の賢者、ダミーア》や他の大型クリーチャーの仲間たち(そしてコストの大きいコントロール的な要素)を唱えるために膨大なマナが必要になるこのデッキでは、間違いなく土地が35枚では足りないだろう。私なら少なくとも40枚から始めて、その後の調整を経てたぶん45枚くらいに増えると思う。このデッキでは、毎ターン絶対に欠かさず土地を置きたい。統率者戦はゲームが長引きやすく、お目当ての呪文を引き込むチャンスは十分にある。しかし土地を置けないターンがあると、慢性的なマナ不足に陥ってしまうのだ。

 カードひとつひとつの採用について言うなら、私からお勧めしたいものがいくつかある。

 《石の賢者、ダミーア》デッキでマナ加速を行うというのは、まさに最高の動きだ。《石の賢者、ダミーア》を早い段階で戦場に出せれば、何があってもいずれは手札が回復するだろう。《遥か見》や《自然の知識》、《桜族の長老》、《爆発的植生》、《レインジャーの道》などのマナ加速カードを強くお勧めする。

 土地と言えば、このデッキと《壌土からの生命》の相性は抜群だ。フェッチランドサイクリング・ランドと一緒に使ってやれば、莫大なカード・アドバンテージを生み出してくれるだろう。

壌土からの生命爆発的植生

 それから、大型クリーチャーの採用についても書いておこう。アンソニーのリストには採用されていないものの、《森林の始源体》はなかなか味のある採用候補だと思う。こいつはゲームを終わらせるエルドラージへ向けてマナを伸ばすと同時に、厄介なパーマネントを取り去ってくれるのだ。あとは『テーロス』の新カード《クルフィックスの預言者》も悪くないね。《石の賢者、ダミーア》をエンド・ステップに唱えられるようになるし、各対戦相手のターンに使えるマナが一気に増えるぞ。

天界の麒麟

天界の麒麟》 アート:Adam Rex

 統率者戦では、他ではなかなか見られないカードを中心にしたデッキを組む絶好の機会に巡り会えることもある。例えば次のデッキのように。

アレックスの「麒麟の怒り」

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ソーサリー (1)
1 不死の隷従
アーティファクト (3)
1 ウルザの保育器 1 運命の扉 1 旗印
エンチャント (2)
1 清浄の名誉 1 内面からの光
他 (9)
1 コーの安息所 1 宝飾のスピリット 1 悟りの教示者 1 排除 1 十字軍 1 共同の功績 1 聖餐式 1 過酷な慈悲 1 新たな夜明けの印形
部族 (1)
1 外身の交換
99 カード

(編訳注:《不死の隷従》は、固有色が白のみである《天界の麒麟》を統率者とするデッキには入れることができません。上記は、原文のデッキリストをそのまま掲載しています。)


 さて、このデッキの大部分を占めるのは、一見弱そうなスピリットの数々だ。《鳥居を見張るもの》や《灯籠の神》といったカードは、統率者戦でも基本的には採用されない。ところがこのデッキに限っては、そういう扱いづらいカードたちを見事に使いこなしている――《天界の麒麟》のおかげで、毎ターン選んだマナ域のカードをすべて吹き飛ばせるのだ!

 やや力不足なカードがリストに並ぶこのデッキでは、すべてのゲームを勝ち取ることはできないかもしれない。それでも対戦相手は皆、ある種独特なこのデッキの先を予想することに、勝負そっちのけで夢中になることだろう。(そういう意味では、このデッキは統率者戦というフォーマットの「スピリット」を色濃く映すものである、と私は思うよ)。加えて、統率者戦はプレイヤー間のバランスが自然と調整されていくフォーマットだ。こちらの盤面に大きな脅威がないようなら、対戦相手が厳しく干渉してくることは少ないだろう。

鳥居を見張るもの灯籠の神

 さて、こういったデッキに対して、私はある疑問が思い浮かぶ――このデッキは何を目指したものなのか?

 スピリットという部族を用いて……その後は?《天界の麒麟》で何度もしつこく盤面を流すということ以外に、実のあるプランが用意されているだろうか?

 このデッキには、ちょっと食い違った部分がある。見たところ《十字軍》や《清浄の名誉》、《旗印》、《共同の功績》、《運命の扉》など、アグレッシブな要素が散見されるのだが、その一方で《天界の麒麟》は盤面を流し続ける。さらに、このデッキは高コストのクリーチャーや、《叱責》のようなかなり受け身なカードも多く抱えているのだ。

 私としては、攻めか守りのどちらかに絞って、それを突き詰めていきたい。《順応する自動機械》のようなカードを採用してさらにアグレッシブな方針を推し進めることもできるし、あるいはコントロール側に力を入れて《神の怒り》のようなカードを用いるのもいいだろう。しかし、攻めと守りのどちらも狙うのは危険だ。このデッキは盤面を流すことに長けていて、それから「転生」持ちもたくさんあるので、コントロール・デッキを目指すのが良さそうだね。でも、どちらも試す価値はあるだろう。

順応する自動機械神の怒り

罰する者、ゾーズー

罰する者、ゾーズー》 アート:Matt Cavotta

 統率者戦について考える場合、多くの人がこのフォーマットを1ゲームに40ターンはかかる遅い環境だと見なしていることだろう。ところが、中には恐ろしく速いデッキもある。《鍛冶の神、パーフォロス》は対戦相手全員にダメージを飛ばすことができ、統率者戦で相手を倒すことにかけては大活躍を見せてくれる。《群衆の親分、クレンコ》は本当に爆発的なスタートを切って、対戦相手たちを「全体除去か死か」という状況に追い込むことができるだろう。それから、こんな形のものもあるぞ。

コジマ コウジの「統率者ゾーズー・デッキ」

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インスタント (3)
1 煮えたぎる歌 1 稲妻 1 余韻
他 (8)
1 鋭き砂岩 1 モグの偏執狂 1 死亡+退場 1 モックス・ダイアモンド 1 魔力の櫃 1 発展の代価 1 呪文ショック 1 ジョークルホープス
99 カード

 統率者戦では土地のプレイが欠かせず、大量の土地が必要になる場面も多い。誰もが土地を探し、追加の土地をプレイし、あり余るほどの土地を有効に使いたがっている――土地、土地、いいから土地だ! もちろん私もそれを心得ている。私もそちら側の一員なのだ。そんなプレイヤーたちを窮地に追い込むのが、早い段階で繰り出された《罰する者、ゾーズー》だ……そこへ《魔力のとげ》や《硫黄の渦》といったカードが続く場合なんて、もう言うまでもないだろう!

 さて、こういったデッキは決して万人向けというわけではない。実のところ、この手のデッキは集中攻撃を受ける場合が多いのだ。とはいえ、この記事でいくつかのデッキ・タイプに注目していく以上、私はそれぞれ違ったプレイ・スタイルにも触れていきたい――そして、このデッキは間違いなく触れるべきもののひとつであり、話題にされることは少なくとも、統率者戦において極めて有効なスタイルなのだ。対戦相手たちは次々と除去を使い、消耗していくだろう……このデッキにとってそれは、この上ない最高の立ち上がりとなるのだ。

魔力のとげ硫黄の渦

 統率者戦では、アグレッシブなデッキはかなり不利な戦いを強いられることが多い。倒すべき相手が複数いて、それぞれが40点ものライフを持ち、そして火力呪文はプレイヤーひとりしか対象に取れないものが多いためだ。そこで大切なのが、1枚で全員に影響を及ぼすカードを使うことだ――このデッキもそこはきちんと押さえているけれど、他にも選択肢があるぞ。

 繰り返しダメージを与えるものとして、エンチャントは実に優れている。《燃え立つ大地》は追加カードとして申し分ないだろう。《魔力のとげ》ほどではないにせよ、土地の使い方について深刻な影響を与えるはずだ。同様に、《反目》や《紅蓮炎血》、《せっかち》といったカードもすべて、安定したダメージ源になってくれるだろう。

 火力呪文なら、《火炎の裂け目》が全員に4点のダメージを与える。たぶんライフは、こちらより対戦相手たちにとって貴重なものだろう。また、《罰する者、ゾーズー》を無視することに決めたプレイヤーを罰するのに、《酸性土》もなかなか悪くない――デッキのテーマにも沿った――やり方と言える。

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クッキーとなるもの、パンプキン

 これは統率者戦用のデッキじゃない。でも、統率者戦を楽しむ夜に欠かせないものにはなるかもね。(あるいは、そう、普段の生活に欠かせないものにだってなるかも)。

 私が書いているコラムは「ReConstructed(デッキの作り直し)」で、(まだ)「ReConstrudel(料理の作り直し)」の執筆依頼は来ていない。でも私はかなり料理をする方で、とりわけ焼き菓子を作るのが大好きなんだ。今の季節だったら、一番のお気に入りは砂糖をコーティングしたパンプキン・クッキーかな。季節的にもぴったりだし、休暇中にはパーティが(屋内での統率者戦も!)たくさんあるだろうから、みんなで食べられるクッキーはいいデザートになるはずだ。

 私はこれを何年も作ってきて、少しずつレシピを改良して以下のようになった。そんなに難しいレシピじゃないし、私が行ったパーティではいつも大好評の一品だったよ。ぜひ試してみてくれ!

材料

  • 溶かしバター……1と1/2カップ
  • 砂糖……1カップ
  • カボチャ……1カップ
  • 卵……1個
  • 小麦粉……2カップ
  • 重曹……小さじ1
  • シナモン……小さじ1
  • ショウガ……小さじ1/2
  • 塩……小さじ1/2
  • 牛乳……小さじ4
  • ブラウン・シュガー……1/2カップ
  • バニラ・エッセンス……小さじ1
  • 粉砂糖……1と1/2カップ

作り方

 オーブンを190度に温めておく。溶かしバター1カップ(1/2カップは残しておくこと)、砂糖、カボチャ、卵をボウルに入れて混ぜる。クリーム状になるまで混ぜよう。

 別のボウルに小麦粉とシナモン、重曹、ショウガ、塩を入れて混ぜる。これを最初のボウルに少しずつ加え、ゆっくりと混ぜ合わせていく。

 すべて混ぜたら、クッキー・シートの上にのせてオーブンへ。

 おっと待った! まだ終わりじゃないぞ。一番大切な部分が残っている。砂糖のコーティングだ!

 残しておいた1/2カップのバターと牛乳、ブラウン・シュガーを鍋に入れて、よく混ぜる。そして――これは予想していなかったかもしれないけれど――鍋をコンロにかけ、3分間煮込む。

 鍋を火から下ろし、3分から5分かけて熱を取る。触って暖かく、熱くない程度まで。そこへバニラ・エッセンスと粉砂糖を加えて、塗れるくらいの柔らかさになるまで混ぜ合わせる。

 しっかりと時間を計っていれば、クッキーが焼き上がる頃にコーティングも作れるだろう。クッキーをオーブンから取り出し何分か冷ましたら、コーティングして、はいできあがり! 美人薄命とはまさにこのクッキーたちのことだろう。(比喩でも何でもなく、このクッキーたちはすぐに食べられてしまって長生きできないからね)。さあ、これで君たちはおいしいツールを手に入れたってわけだ。君たち自身が楽しむのはもちろん、友人たちや敵(つまり明日の友)との駆け引きにも使えるぞ。

 そうそう、統率者戦でどうしても対戦相手全員を倒せないなら、このクッキーをうまく使うといい。「お砂糖の摂り過ぎで降参」なんてこともきっとあるだろう。

「スリヴァーの女王」

スリヴァーの女王》 アート:Ron Spencer

 ここまで、私は統率者戦で触れておきたい領域にいくつか着目してきた。大量のマナを使うミッドレンジ/コントロール・デッキ。ひとつのテーマを持ったデッキ。アグレッシブなデッキ。そして、あとひとつ絶対に見ていきたい領域が残っている――コンボ・デッキだ。

ディミトリス・キオウルトソグロウの「魔の魅惑を求めて」

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アーティファクト (2)
1 師範の占い独楽 1 世界のるつぼ
エンチャント (2)
1 真の木立ち 1 破滅的な行為
他 (16)
1 セファリッドの円形競技場 1 真鍮の都 1 ドロマーの洞窟 1 塩の湿地 1 蛆たかり 1 洞窟のハーピー 1 フェアリーの大群 1 ぶどう棚 1 ワイアウッドの野人 1 アカデミーの学長 1 悟りの教示者 1 再活性 1 俗世の教示者 1 直観 1 長期計画 1 魔の魅惑
99 カード

 このまま読み飛ばしたくなったプレイヤーもいるかもしれない。こういったデッキはそんな君たちが求めたものではなく、君たちのグループに歓迎されるものでもないのだろう。ただ、統率者戦を楽しむ者の趣向は様々で、こういうコンボの地雷原を設置するのも渡るのも好きなプレイヤーはいるのだ。

 このデッキは、備えの足りないプレイヤー全員を一挙に葬り去ることができる。かの凶悪な《魔の魅惑》コンボが積み込まれているのだ――《霊気の達人》と《魂の管理人》による無限ライフ、《霊気の達人》と《賢者街の住人》による無限ライブラリー破壊、そして《洞窟のハーピー》が様々なカードと絡み、多彩なコンボを生み出す。さらにエンチャントを探し出す手段はいくつもあり、《魔の魅惑》を引き込むことは難しくない。

Aluren霊気の達人

 試合中《魔の魅惑》にとって大変な悲劇――例えば、追放されるとか――が起こっても、このデッキは実にスムーズにプランBへと移行できる。大量に搭載された優秀なクリーチャーたちと統率者の《スリヴァーの女王》を用いれば、コンボが無くてもゲームを有利に進められるだろう。

 とはいえ、そのプランBはまだ練り上げる余地がありそうだ。私としては、コンボの芽が潰された場合に探し出せば大きな打点を稼いでくれる、大型クリーチャーの採用を検討したい――たぶん《真実の解体者、コジレック》や《無限に廻るもの、ウラモグ》がいいだろう。

 また、リストには無いが《帝国の徴募兵》にも目を向けるべきだろう。手に入れるのはかなり困難なカードだけれど、《魔の魅惑》コンボに使えるカードを探し出す《帝国の徴募兵》は、もし1枚手に入ったらぜひ入れてみてくれ。

真実の解体者、コジレックImperial Recruiter

 このようなデッキにおいては、採用カードの選択が極めて重要だ。もう少し詳しく見ていこう。このデッキには《師範の占い独楽》が採用されているものの、《ミリーの悪知恵》と《森の知恵》も追加したい。《リム=ドゥールの櫃》もコンボに必要なパーツを掘り出してくれる優れたカードで、コンボの準備にぴったりだ。

 最後に注意すべきことをひとつ。統率者戦のデッキに必ずと言っていいほど採用されるカードは、見逃さないようにすること。忘れられがちだが、《太陽の指輪》と《Demonic Tutor》の枠は絶対に空けておこう。入らない理由がないのだから。

Sylvan Libraryリム=ドゥールの櫃


(以下のデッキ募集部分は、原文・本日(11月12日)掲載分の記事から抜粋・収録しております。 この節の文責・編集 Yoshikawa)

 信じがたいことだが、今年も残り少なくなろうとしている! 今年中には「Reconstructed」の新規記事はたった4回しかない――そして年明けの再開時は、ちょうど『神々の軍勢』の話を始めるタイミングだ。

 2週間後(翻訳掲載は4週間後)には、まだ1回分の空きがある――そこを、「ReConstructed」年内最後のスタンダード記事としたいと思う。それでは、スタンダードで実際に起きているのを見てみたいようなこと、その全部を見ていこうではないか。以下が今回のミッションだ。

フォーマット:スタンダード
デッキの制限:スタンダードであまりプレイされていないカードを選び、それを中心に構築すること。
締め切り:11月19日(火)午前11時(日本時間)

 すべてのデッキリストを英語で、こちらのリンク先のフォームからメールでお送りください。デッキリストの提出時には、以下のようなフォーマットで入力してください。(必ずしも下記のような枚数通りのものでなくてもかまいません。あくまで一般的にデッキリスト記入のレイアウトを示すものです。)

あなたのローマ字氏名+'s+デッキ名(英語)
Commander(フォーマット)
20 Land(土地カード 枚数とカード名・英語で)
20 Land
4 Creature(クリーチャー・カード 枚数とカード名・英語で)
4 Creature
4 Other Spell(その他の呪文カード 枚数とカード名・英語で)
4 Other Spell
4 Planeswalker(プレインズウォーカー・カード 枚数とカード名・英語で)

「あまりプレイされていないカード」は、どのように受け止めてくれてもかまわない。もっと評判になるとあなたは思っていたのにそうなってはいないカードでもいいし、毎回デッキに入れようと試みているカードでも、または弱いカードながら活用法を見出したものでもいい。そうしたものを送ってほしい――皆さんが思