アブザン・ミッドレンジ(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 1月 16日

By 中村 修平

 予選最終ラウンドの3本目。鋭い判断の応酬、テンポ差とカード差の狭間で戦場の優位は二転三転し、攻守が逆転する度に変更を余儀なくされるゲームプラン、最後はパトリック・チャピン/Patrick Chapinが止めとばかりに放った《砂塵破》をかいくぐってのトップデッキ《世界を目覚めさせる者、ニッサ》。

 個人的にはワールド・ウィークのベストバウト。本当に劇的な勝利を収めつつも、わずかにタイブレーカーで日曜日に残れなかったショーン・マクラーレン/Shaun Mclarenと彼のアブザン・ミッドレンジ。今週最後に紹介するのはこのデッキです。

 それにしてもミッドレンジと言うよりもうアブザン「コントロール」と呼んだ方が良いと思いますね。
 プロツアー『タルキール覇王譚』で彼が持ち込んだジェスカイはかなりコントロール側の構成だったのですが、今回のデッキはそれに輪をかけてコントロール寄り。
 例えば《風番いのロック》は解雇されて、代わりに《骨読み》を投入と、中速=ミッドレンジと呼ばれるのに必要な「殴る」部分はほとんど削ぎ落とされています。

 加えて土地構成もです。《砂草原の城塞》よりも優先されているのは追加の占術土地。短期でのマナの揃えやすさより、後半戦まででの総カード枚数を重視しているデッキを評して「ミッドレンジ」はかなり違和感があります。

 私としては、このデッキを見て思い浮かべるのは2シーズン前にあった「ジャンド・コントロール」の現代版。
 《遥か見》が《森の女人像》に、《高原の狩りの達人》が《包囲サイ》に、と見ればまさにそういった形ではないですか?

Shaun McLaren

世界選手権2014 / スタンダード
Download Arena Decklist

最新Daily Deck記事

DAILY DECK

2015年 12月 11日

黒赤エルドラージ(モダン) by, Melissa DeTora

 こんにちは、皆さん。今年の「Daily Deck」は今回で最後です。本日ご紹介するのは、『戦乱のゼンディカー』で登場した新たなメカニズム「昇華者」を用いたモダンのデッキです。「昇華者」メカニズムといえば《不毛の地の絞殺者》がスタンダードで活躍を見せ始めていますが、それを用いたモダンのデッキを目にするのは初めてです。  《不毛の地の絞殺者》は、かつて環境を支配した《火炎舌...

記事を読む

DAILY DECK

2015年 12月 10日

Pox(レガシー) by, Melissa DeTora

 本日の「Daily Deck」では、レガシーで使えるものの嫌われやすい戦略をひとつ見ていきます。このデッキは《小悪疫》を中心に組まれたもので、対戦相手の手札を取り去り土地を破壊し、何もできない状態に追いやってゲームから締め出すことを狙っています。今回このデッキを選んだ理由は、このデッキが私に黎明期のマジックを思い起こさせてくれたからです。(「小」ではない)《悪疫》(Po...

記事を読む

記事

記事

Daily Deck Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る