「欠片の双子」コンボ(モダン)

更新日 Daily Deck on 2015年 2月 4日

By 中村 修平

 問題です。モダンがプロツアーで公式フォーマットとして初めて採用されたのは2011年のプロツアー・フィラデルフィアですが、その時に優勝したデッキは何でしょうか?

 答えはサミュエル・エストラティ/Samuele Estrattiが操る《欠片の双子》。
 《詐欺師の総督》に《欠片の双子》をつけ、コピーであるトークンを生成、それが戦場に出た時の能力でオリジナルをアンタップする……ことを繰り返した後に数万体のコピーが殴りかかる。
 たった2枚で無限ダメージを稼ぎ出せるコンボデッキです。

 このデッキの良いところは、2枚コンボの片割れ同士が2種類ずつ環境に存在することですね。それぞれ最大でデッキに8枚ずつ投入できるのです。

 加えて、先に召喚しないといけないクリーチャーが瞬速を持っているので対戦相手の隙を突きやすい、さらにタップ効果で相手の土地を封じてコンボを決めやすいという点が挙げられます。

 この「瞬速でコンボ要素を出せる」というのはなかなか馬鹿にできません。
「双子」相手に3ターン目以降にタップアウトしてしまうことは、次のターンに勝負が決まっても文句は言えないということです。

 また、ある程度マナを残してターンを終えても、除去のマナを潰される形で《詐欺師の総督》を出されてしまうと、非常に不都合な2択を迫られてしまうのです。

  • 本当は《欠片の双子》に合わせて除去を打ちたい。
  • だが土地をタップされることでマナが出せなくなってしまうので、ここで打たなくてはならない。では本当に《欠片の双子》を持っているのか?

 という疑惑に……まあ、だいたい持ってますけどね。

 逆に「双子」の負けパターンとしては、ただひたすらにクリーチャーの方を狙われること。多少は除去に耐性があるとはいえ、か弱いクリーチャーに隙が大きいオーラを貼るのですから、それはまあ盛大に狙われます。この絶妙なじれったさが、環境初期から現在まで生存している理由なのでしょう。

 最近の流行りはコンボ要素を控えめにして、《タルモゴイフ》を投入することによって攻撃にも行けるこの形なのですが、プロツアーではどんな「双子」デッキが勝ち残るのでしょうか。

Allen Norman

StarCityGames.com Premier IQ ワシントンDC(2015/1/25) 13位 / モダン
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StarCityGames.comより引用(英語)

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