エルフ(レガシー)

更新日 Daily Deck on 2015年 3月 3日

By 中村 修平

 かつて全く同系統の1つのデッキタイプが、あるプロツアーのトップ8中、6名を占めてしまったという異常事態がありました。
 親和ではありませんよ。念のために付け加えるとMOMAでもありません。

 そのデッキとはエルフのことです。
 「召喚酔い」無しのマナ加速と《垣間見る自然》の組み合わせ、そこから生産される大量のマナと追加カードにフィニッシャー、という全くの新機軸コンボとしてプロツアーに降臨したエルフは、会場を誇張抜きに「エルフとそれ以外」に分けてしまうくらいの支配的な活躍をしました。

 戸塚のデッキはその直系の子孫、しかもエクステンデッドでは使えなかったカードにより大幅に強化されてさえいます。

 強化ポイントその1はマナ加速能力の大幅な強化。
 エルフの強みは《遺産のドルイド》に代表されるマナの急激な加速ですが、ただでさえ爆発的にマナが増えていくエルフに対して、自陣のクリーチャー分だけ緑マナが出る《ガイアの揺籃の地》はこれ以上ない相性の良さです。
 それこそ《ガイアの揺籃の地》と数体のクリーチャー、マナさえあれば大から小まで兼ねる《緑の太陽の頂点》があれば、複雑なコンボスタートなどする必要なく、決め技である巨大クリーチャーを素出しできてしまえるのです。

 そして決め技についても、当時は使えなかった《自然の秩序》があります。複雑なマナ増加プロセスを一切無視、4マナ揃えたら《自然の秩序》を打って《孔蹄のビヒモス》を出して、5/5トランプルくらいのエルフ軍団が殴って終わり。こちらに至ってはお手軽簡単さが行き着くところまで行ってしまって、《大祖始》が入りエルフ・コンボそのものを否定すらしてしまっていた時期すらありました。

 現代のエルフデッキは正統派に立ち返っていますね。
 とは言っても、かつての《垣間見る自然》でコンボスタートを目標にしているだけではなく、どれかのルートを使ってビヒモスを走らせれば良い。
 相手からすると1つのルートを潰せただけでは止まらない、やりづらいデッキとなっているのです。

戸塚 公太

第3回 BIGMAGIC OPEN Legacy 優勝 / レガシー
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