緑白黒ミッドレンジ(モダン)

更新日 Daily Deck on 2015年 3月 10日

By 中村 修平

 そういえば先月のプロツアー『運命再編』はいくつかの「先祖返りデッキ」が活躍した大会でもありました。
 「先祖返りデッキ」とは、かつて存在しながら、現在では様々な事情によりあまり見かけなくなったデッキが今風に装いを変えて復活したものです。
 それも青白コントロールや赤単アグロといった普遍的なものではなく、特定のコンボデッキや、印象的なカードの組み合わせ、あるいはデッキの特徴といった意味でのデッキを指します。

 まずはブライアン・キブラ―/Brian Kibler作、ジェイコブ・ウィルソン/Jacob Wilsonが使用しトップ8入賞を果たした緑白タッチ黒のミッドレンジからです。

 このデッキは2012年のグランプリ・シカゴ(そういえばこの大会での優勝者はウィルソンですね)でキブラー自身が使用したものが原典。

 似たような構成でコンボ的な側面も持つ《出産の殻》が台頭してきたことにより見なくなったアーキタイプですが、《野生のナカティル》と《苦花》が禁止、《死儀礼のシャーマン》が使用可能といった違いこそあれ、当時は多様なコンボと、何よりもジャンクならぬジャンドが隆盛を極めていたという、現在のモダン環境にかなり近いメタゲームが形成されていました。
 こうやって後から見ると、プロツアーでの活躍の下地は充分にあったように思えます。

 旧バージョンでは多種多様なコンボデッキを咎めるカードを各種少量ずつ取り、メインボードはどれかが当たればラッキー、サイドボード後は明確に相手を潰すカードへと入れ替える、という戦略を取っていました。
 この現代版ではその役目は2枚の《思考囲い》を残して撤廃、メインボードはフェアな戦いをする相手により勝ちやすくし、アンフェアな相手への鉄槌と苦手な相手への対策はサイドボード後に全力を傾ける、という構成になっています。

 こちらの方がキープ基準で悩まなくて済む分、好みですね。

Jacob Wilson

プロツアー『運命再編』 トップ8 / モダン
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Brian Kibler

グランプリ・シカゴ2012 14位 / モダン
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