黒単アグロ(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 3月 19日

By 中村 修平

 単色という選択肢は何も赤の専売特許ではありません。
 グランプリ・メンフィスで印象的な黒単アグロを使用した斎藤友晴は、マイアミでも自身の黒単をアップデートして持ち込んできました。

 このデッキも2週間を経てより先鋭化が施されており、決め手とはなるものの素のスペックが弱い《モーギスの匪賊》、大振りな《ウルドのオベリスク》が取り除かれ、より「横にパワー2を並べる」ということを重視した構成に。
 また《ウルドのオベリスク》が抜けたことによって人間という種族縛りが必要なくなったので、《無情な切り裂き魔》から単純に打点が高い《節くれの傷皮持ち》へと切り替わっていますね。
 《節くれの傷皮持ち》は中盤以降には授与で強化または対戦相手のクリーチャーをブロック不可にと、攻守両面に渡っての役割が期待できます。

 興味深いのは、アブザン・アグロでは対処が追いつかないのでサイドボードに落ちてしまった《思考囲い》が、このデッキでは逆にメインへと昇格しているという対照点です。

 これは、アブザン・アグロの《思考囲い》は「第1ターンに対戦相手の最序盤を挫くカード」としての役割であるためです。そして環境が高速化した今は、それこそ斎藤のデッキなどでは抜く対象が1マナ2/1複数枚しかないので意味がなくなっているのですね。

 それに対し、斎藤のデッキは第1ターンはクリーチャーを出すターン。
 第2ターン以降にクリーチャーを追加しつつ、《思考囲い》でアブザン・アグロ側の2ターン目の脅威を抜き去り、ゲームプランを固めていくことができるからでしょう。
 想定しているゲームスピードによってカードの立ち位置が変わる好例ですね。

 もちろん自身より速い赤単相手には、これを《ファリカの療法》へと代えることはお忘れなく。

斎藤 友晴

グランプリ・マイアミ2015 / スタンダード
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