プロツアー『タルキール覇王譚』直前、おさらい最新スタンダード! 《前編》

更新日 Feature on 2014年 10月 9日

By 金子 真実

 みなさんこんにちは! 私は現在、アメリカ・ハワイ州のホノルルに来ています!


あろは!

 いやーホノルル、暑いです! さすが楽園、ビーチも綺麗ですね〜!


きれいな海! 謎のオブジェクト!!!

……えっ? なんでハワイになんて来ているのかって? そりゃもちろんバカンスですよ! きゃっほーい! 遊ぶぞ〜!!!

……じゃなくて、もちろん、プロツアー『タルキール覇王譚』のためですよ!

 皆さん、既にニコニコ生放送の準備はできていますか? えっ、日本時間だと朝4時からなので厳しい? それならぜひタイムシフト予約を……!

1日目(予選ラウンド) 10月11日(土) 4:00〜16:00 放送ページ
2日目(予選ラウンド) 10月12日(日) 4:00〜16:00 放送ページ
3日目(決勝プレイオフ) 10月13日(月・祝) 4:00〜15:00 放送ページ

※終了時間は進行により前後することがございます。

日本語実況出演
実況:鍛冶友浩(司会担当)、金子真実(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト マジック・コミュニティ担当)
解説:浅原晃 (マジック:ザ・ギャザリング プロプレイヤー)

 さて、プロツアーといえば、新セット発売直後、新しい環境に対してプロがそれぞれの知恵を絞ってデッキを組んでくるという、いうなればこれからの新環境におけるメタゲームのスタート地点です。しかも、今回は秋の大型セットのリリース直後ということで、『ラヴニカの回帰』ブロックが去るという大規模なスタンダードのローテーションが行われています。ですので、どんなデッキが活躍するかなんて、ぶっちゃけ全然わかりません!

……なんて言ってしまうと怒られそうですね。実際、まーったくわからないと、それはそれでニコニコ生放送を見ていても「何をしてるのか、さっぱりわからない!」なんてことが発生してしまうと思います。ですので、ここでは簡単にではありますが、新しいスタンダードのデッキを、前後編にわけていくつか紹介していきましょう。

緑系信心/ミッドレンジ

 『テーロス』ブロック構築で行われたプロツアー『ニクスへの旅』。そのトップ8に実に28枚、つまり、8人のうち7人が4枚採用したカードが、2種類あります。それが《森の女人像》と《クルフィックスの狩猟者》です。

 ブロック構築で活躍したデッキが次のスタンダードで活躍、というのはよくある流れ。この2枚のカードを中心に据えたデッキが弱いわけがありません。《クルフィックスの狩猟者》と、新しく『タルキール覇王譚』より参入した《樹木茂る山麓》などのいわゆる「フェッチランド」との相性の良さも見逃せません。山札の一番上を見てから、シャッフルするかどうか、決めることができるのです。

 また、《森の女人像》の何色でもマナが出るという性質や多色土地の多さから、この系統のデッキには色の組み合わせにも様々なバリエーションがあります。緑単色のものから、3色や4色のデッキも存在します。

 ここではざっくり大きく分けます。「信心」システムを使っているか使っていないか、もっと単純にいうと、《ニクスの祭殿、ニクソス》が入っているか、いないか、です。


「緑タッチ黒信心」サンプルデッキレシピ
birdology(4-0) 2014-10-07 Standard Daily #7515480
スタンダード


 こちらのサンプルデッキは、タッチ黒バージョンのものです。黒である理由はなんといっても《破滅喚起の巨人》ですね。ビートダウン全般に強いのはもちろん、《太陽の勇者、エルズペス》に対しても後から出してトークンが全滅、といったことが可能です。自分でも採用している緑の強力カード《女王スズメバチ》に強いのも見逃せませんね。

 こちらは黒が採用されていますが、緑単色のものや、赤を採用したものなど、複数のバリエーションが存在します。


「アブザン・ミッドレンジ」サンプルデッキレシピ
Groovyg(4-0) 2014-10-07 Standard Daily #7515480
スタンダード


 こちらは、「信心」を利用しないミッドレンジ型のうち、「アブザン」カラーのものです。

 原型はプロツアー『ニクスへの旅』でパトリック・チャピンが使用し優勝したデッキですが、『タルキール覇王譚』の新戦力、《包囲サイ》と《風番いのロック》が採用されています。

 どちらも単体で非常に強力な、いわゆる「ただ強カード」ですね。また、《真面目な訪問者、ソリン》が採用されているのも見逃せません。クリーチャーで攻めるデッキならば、彼の[+1]能力はダメージレースを制する大きな手助けになるでしょう。

 こちらもまた、緑系ミッドレンジというくくりでは、例えば「スゥルタイ・ミッドレンジ」など、複数のバリエーションが存在します。

赤系ビートダウン/バーン

 太古より存在するとかしないとかの赤単ですが、現環境にもしっかり存在しています。

 大別すると、主にクリーチャーでダメージを与えるビートダウン型と、主に火力こと直接攻撃呪文で相手にダメージを与えるバーン型があります。

 特筆すべきは、どちらでも採用されている《ゴブリンの熟練扇動者》と《かき立てる炎》でしょうか。『基本セット2015』で収録されたこの2枚のカードは、赤系デッキの強さを飛躍的に高めました。


「赤単ビートダウン」サンプルデッキレシピ
newfound(4-0) 2014-10-06 Standard Daily #7515471
スタンダード


 クリーチャーで攻撃することを主眼に置いた、いわゆる「ラブルレッド」と呼ばれるタイプのデッキです。このデッキは《槌手》まで入れて、殴る気満々ですね。『タルキール覇王譚』からは、《僧院の速槍》がメインに4枚採用されています。


「赤白バーン」サンプルデッキレシピ
mtgthomas312(3-1) 2014-10-07 Standard Daily #7515480
スタンダード


 こちらはクリーチャーの数を絞り、直接火力呪文が多めの形。

 『タルキール覇王譚』からは、先ほどの《僧院の速槍》に加え、《道の探求者》と《跳ね返す掌》が採用されています。

 《道の探求者》はとても優秀なクリーチャーで、これだけクリーチャー以外の呪文が入ったデッキなら、2マナ3/3絆魂、いや、それ以上の活躍を見せてくれるでしょう。

 《跳ね返す掌》も相手のデッキに依存するとはいえ、平均すれば2マナのカードとしては十分なダメージを叩きだしてくれそうです。

 白をタッチする意味は、上記の《跳ね返す掌》ももちろんですが、何より環境最強のクリーチャー除去である《岩への繋ぎ止め》ではないでしょうか? 1マナでほぼ全てのクリーチャーを除去できるこのカードは、新たな環境でも大活躍です。

もういくつ寝ると、プロツアー!

 前編、いかがだったでしょうか?

 明日更新の後編では、赤以外のビートダウンデッキやコントロール、コンボデッキなんかを紹介していきます。

 プロツアー『タルキール覇王譚』まであと2日! いや、日本的には、1日後の深夜ともいえます! 一体どんなデッキが勝つのか? お楽しみに!

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