破壊的な行動

更新日 Making Magic on 2014年 8月 11日

By Mark Rosewater

Working in R&D since '95, Mark became Magic head designer in '03. His hobbies: spending time with family, writing about Magic in all mediums, and creating short bios.

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 『Annihilation』特集へようこそ。『From the Vault: Annihilation』の発売を記念して、今週はすべて破壊の話をすることになる。何を話そうか色々と考えたが、結局、私のお気に入りの話、マジックのカラー・パイについて話すことにした。今回の記事では、各色を見て、そしてその色がどうやって「破壊」するかについて語っていく。カラー・パイについての一般論はよく語ってきたが、今回は特定の要素1つに絞って掘り下げていくことになる。

 その前に、今回の話題では、マジックのルール上文字通りパーマネントを「破壊」することにとどまらない、広い意味のパーマネントの破壊(つまり、各色が各パーマネント・タイプをどう対処できるか)ということを扱うと説明しておく。

 それでは、デザインにおける通常の順番通り、白から始めよう。開発部のファイルは、白、青、黒、赤、緑の順――あるいはWUBRG(「ウーバーグ」)順になっているのだ。

攻撃クリーチャーまたはブロック・クリーチャーを破壊あるいは追放する

 白は高潔さを強く体現しているので、他のクリーチャーを破壊するのに厳重な条件が課せられるのは重要なことである。見れば判るとおり、白には自身の行動を正当化するための様々な方法が用意されている。その1つめが戦闘だ。白が関わっている限り、恋と戦争はやった者勝ち(ああ、少なくとも戦争では)というわけだ。白を攻撃したり白をブロックしたりしたなら、そのクリーチャーは戦闘で白と関わりを持ったことになり、つまり、白に破壊する大義が生まれることになる。

攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーに直接ダメージを与える

 これは1つ前の分類である、白が攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーを対処する方法の類型で、違いは破壊ではなく直接ダメージであるという点だけである。最大の制限は、ダメージによる除去なのでタフネスが大きいクリーチャーには巧く働かないという点だ。

あなたやあなたのクリーチャーにダメージを与えたクリーチャーを破壊する

 白の理念の1つに、開発部が「俺や仲間に手を出すな」の法則と呼んでいるものがある。これは、白騎士やスタートレックの惑星連邦の考え方と非常に似通っている。白は自分を善人だと考えているので、「先制攻撃」は好まないが、相手のクリーチャーが白の魔道士やその部下のクリーチャーに殴りかかってきたなら、白は遠慮なく破壊するのだ。

パワー4以上のクリーチャーを破壊する

 白は「小さな奴ら」の色なので、多くの場合パワーが4以上というような大型クリーチャーを破壊することができる「ダビデ対ゴリアテ」のフレイバーを持つ。

タップ状態のクリーチャーを破壊する

 白は、攻撃してきたクリーチャーや自身を対象としてきたクリーチャーを破壊できる。その両方の行動の結果として(ほとんどの場合)生じるのが、そのクリーチャーがタップするということなので、単純化して、タップ状態のクリーチャーを破壊する、ということがしばしばおこなわれてきた。

 個人的には、この種のカードが大好きというわけではない、というのは、白のプレイヤーを害する目的ではなく味方を助けるためだけにタップしたクリーチャーを破壊することができてしまうからであり、あまり気持ちいい話ではない。

黒や赤のクリーチャーを破壊する

 白は黒や赤のことを、邪悪で危険だと考えている。従って、邪悪で危険なクリーチャーの世界を先んじて改めることは白にとって正当であるとときおり感じることになる。これはいつもというわけではないし、赤よりも黒を敵視することが多いということは明記しておこう。

ダメージを移し替える

 白がクリーチャーを破壊する手段には、他にダメージを移し替えるというものがある。これは白の、相手に先に手を出させるというフレイバーを直接体現したものだ。

クリーチャーを破壊して、代価を与える

 白は、クリーチャーを(大抵はどんなクリーチャーでも)破壊した上で、そのコントローラーに何かその損失を埋め合わせるだけのものを与えるということができる。

 これもまた、私のあまり好きではない行為だ。なぜなら、これが多くなると、この種のカードのせいで白はマジック最強のクリーチャー除去の色になってしまうからである。白が黒よりも除去の面で劣る(そして赤と競うレベルである)べきなので、カラー・パイがずっとねじ曲げられてきたと言える。この問題の典型例が、『アルファ版』から存在した《剣を鍬に》なのだ。

全体除去(例外がある場合もある)

 クリーチャー1体1体を破壊する能力とは別に、白は(場合によっては一部のクリーチャーを除く)全てのクリーチャーを破壊することができる色の1つである。これは白の、全てのクリーチャーを均等に扱うというフレイバー、そして白の容赦しなさを表している。

先制攻撃や二段攻撃を持っていたり与えたりする

 その他に白の持つ除去方法としては、戦闘中に自分の攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーに先制攻撃や二段攻撃を与えて奇襲をかけるというものがある。

攻撃、ブロック、起動型能力を防ぐオーラ

 少しばかり曖昧な話になるが、白はクリーチャー(場合によってはパーマネント一般)を戦場から取り除くのではなく無力化する形で対処することがある。通常、これはオーラによることが多い。この種の処理は白の可能なら殺さないというフレイバーに相応しく、また白の除去の他の4色と違う特徴である、対策手段に対する対策手段も提供しているので、この種の処理が大好きだ。

エンチャントされたパーマネントからのダメージを軽減するオーラ

 これは上記の分類からの派生物だ。攻撃やブロックを禁止するのではなく、このオーラはエンチャントされたクリーチャーからのダメージをすべて軽減するのだ。ときおり、エンチャントされたクリーチャーへのダメージも軽減することがある。

対戦相手のパーマネントの行動に課税するエンチャント

 上記2つの分類からの派生物に、対戦相手が税(多くの場合はマナだがそれ以外の場合もある)を支払わなければパーマネント(多くの場合はクリーチャー)の使用を制限するエンチャント(オーラであることもある)がある。これは、他者が可能なことを制限する法律を作る白、というフレイバーを表している。

パーマネントを、戦場に出ている間追放するクリーチャーやエンチャント

 これは、戦場に出たときにパーマネント(クリーチャーに限られることが多いが、白ではあらゆるパーマネント・タイプを含みうる)を追放し、そのカード自身が戦場にある間追放し続けるカードである。これは、白の「対策の存在する対策」というフレイバーを表すもう1つのグループである。

クリーチャーを明滅させる(短い時間だけ追放する)

 白は遅延の色なので、これを一時的除去としてリストアップすることにした。白はクリーチャーをターン終了時まで追放することができ、これは白が短期的には問題のパーマネントへの対策できるということになる。

エンチャントを破壊あるいは追放する

 白はエンチャント破壊の第1色で、各セットのコモンでエンチャント破壊ができることが多い。(『テーロス』のように)エンチャントがそのブロックの主なテーマでない限り、それらのカードは比較的弱いカードということになる。

アーティファクトかエンチャントを破壊あるいは追放する

 マジックの黎明期には、白は《解呪》を擁する「アーティファクト1個かエンチャント1個を対象とし、それを破壊する」色であった。この能力の第1色はやがて白から緑に移っていき、白はこの能力の第2色となった。つまり、アンコモンにはよく存在するが、そのカードパワーは緑よりも下回るのが普通ということになったのである。白がよくやることで緑があまりやらないことは、そのアーティファクトやエンチャントを追放することである。

パーマネントを他のパーマネント(大抵は同じカード・タイプ)に変化させる

 白には、パーマネントを破壊する方法も、また破壊せずに対処する方法も多数存在する。青には、破壊せずに対処する方法は多いが、破壊する方法はほとんど存在しない。この1つめの分類は、破壊の一形態として見ることができる(最近は破壊ではなく、追放やライブラリーの一番下に置くなどになっていることが多い)が、フレイバー的には、これはクリーチャーを処分するものではなく、別のクリーチャーに変身させるというものである。通常、対戦相手に使う場合には、危険なものを危険でないものに変化させることで、クリーチャーをより弱いものに変化させることになる。

パーマネントが唱えられる時に打ち消す

 これは青の持つ、危険なパーマネントを長期的に取り除くもっとも効率のよい方法である(青はパーマネントでないものも打ち消せるが、それは今回の記事のテーマではない)。しばしば私は青がどれだけ対応的な色であるかという話をしてきたが、それは青のもっとも有効な道具が呪文を唱えるのに対応してしか使えないと言うことでも明らかである。青はあらゆる種類の呪文に対応できる道具を持っているが、一方でその対処できるタイミングはわずかな時間に限られている。

パーマネントをオーナーの手札に戻す

 これはもう1つ、青が得意としている部分である。青はあらゆるパーマネントをオーナーの手札に「バウンス」することができる。その後、もう一度出す時に合わせて打ち消すことも青にはできる。ただし、もし青にその手段がなかったとしたら、この分類はただその脅威を遅らせるだけで、本質的な対策にはならない。トークンをバウンスすると、戦場を離れたときに消滅するので完全に除去できることにも注意だ。

パーマネントをオーナーのライブラリーの一番上に置く

 この分類は先ほどのものの強力なバージョンである。青はパーマネントを「バウンス」できるだけでなく、「超バウンス」としてその元あったライブラリーの一番上に戻らせることもできるのだ。

クリーチャーを奪う

 これは、青の持つ永続的で非破壊的な対策の一例である。自分が使えば有利になるものを、なぜわざわざ壊す必要があるのか? 長年にわたり、開発部はコントロール効果のレアリティをリミテッドのために高めてきており、今日ではほとんどがレアや神話レアになっている。

クリーチャーをコピーする

 しばしば、青は欲しいと思ったものを盗めない。そうなると、コピーするしかない。破壊だと考えるのは少しばかり考え方を広げる必要があるが、同じ脅威を持つことでしか脅威に対策できないというのは青にはあり得ることである。盗む効果と同じように、コピーする効果のレアリティも時とともに上がってきている。

攻撃強制

 青がクリーチャーに対処する方法には、攻撃を強制して、それをブロックして殺すというものもある。青はこの能力の第2色であり、第1色は赤である。

パーマネントをアンタップできなくするエンチャント

 リミテッドにおいて青のもっとも一般的な対策手段は、パーマネント(ほとんどはクリーチャー)がアンタップしないようにするエンチャント(ほとんどはオーラ)である。しばしば、プレイされたときにパーマネントをタップするが、必ずそういうわけではない。

クリーチャーをタップし、そして、たいていの場合、次のアンタップにアンタップしなくする

 これは前の分類の派生であるが、対策としては永続的ではない。この能力は、この能力を複数回使えるパーマネントが持っていることもある。

クリーチャーをタップする起動型能力

 これも上記2つの分類からの派生だが、毎ターン使える起動型能力であるという点が異なっている。この能力はたいていの場合コストとしてマナを必要とし、また、青の場合はパーマネント、ほとんどの場合はクリーチャーを、タップしたりアンタップしたりすることができる。

クリーチャーのパワーを下げる

 青は、開発部が「縮小」と呼んでいる、-N/-0効果を持つ色である。これはインスタントが持つもので、しばしば複数のクリーチャーをターン終了時まで縮小することもある。また、オーラが持つ場合もある。場合によっては、オーラでないエンチャントが持つ場合もある。

パワーとタフネスを入れ替える

 青の技には、他に、クリーチャーのパワーとタフネスを入れ替え、脅威でなくするというものもある。

幻影の欠点を与える

 青は幻影の色なので、我々は青に今は「幻影の欠点」と呼ばれている(かつて、この能力が黒にあった当時は《卑屈な幽霊》にちなんで「卑屈」と呼ばれていた)ものを与えた。これは、そのクリーチャーが対象になったら、それのコントローラーはそのクリーチャーを生け贄に捧げなければならないというものである。青はこの不利益を対戦相手のクリーチャーに植え込むことができるのだ。

クリーチャーを明滅させる(短い時間だけ追放する)

 白のこの能力については上で説明した。青にもこの能力が存在している。この能力の第1色は白だが、青は第2色なので必要に応じて使うことができる。

クリーチャー破壊

 青は破壊に長じてはいないかもしれないが、黒は間違いなく、特にクリーチャーに関して言えば、間違いなく長じている。各セット、黒のコモンには複数のクリーチャー破壊が存在する。かつては、常に何らかの例外(「黒でない」がもっとも一般的だった)が存在したが、現在は例外のない、より直接的な殺害が可能になっている。

-N/-N修整を与える

 黒はクリーチャー殺害が得意であり、そのための方法を複数持っている(黒は死の使い手なのだ)。黒はタフネスを引き下げて0にすることでクリーチャーを殺すことができるのだ。これは、呪文であることも能力であることもある。あるいは、黒がオーラを使い、殺すのには至らなくてもずっとその修整を与えたままにするということもある。黒はタフネスと同時にパワーも引き下げることがある。

ダメージを負っているクリーチャーを破壊する

 そう多くはないが、黒は既にダメージを負っているものを殺すことがある。こういったカードを作るのは、フレイバー的に優れており、そして黒のクリーチャー除去にあまり効率的でないものを混ぜるのはリミテッドのためにいいからである。

クリーチャーから「ドレイン」する

 通常、黒の破壊には赤の能力であるダメージは使わない。しかし、この唯一の(いや、2つある)例外として、プレイヤーが「ドレイン」と呼んでいるものが存在する。これらの呪文はクリーチャーにダメージを与え、そしてその呪文を唱えたプレイヤーにその同じだけの量のライフを与えるのだ。かつては得られるライフは実際に与えたダメージと直接繋がっていたが、最近のカードでは両方の数字が唱えた時点から固定されている。

生け贄を強要する

 おっと、まだ黒はそれで終わりではない。他の手段として、プレイヤーにクリーチャーを生け贄に捧げさせるというものがある。これは戦場に大量のクリーチャーを出している相手にはあまり効かないが、黒に与えられた、(プロテクション(黒)を持っているなどで)なかなか殺せないクリーチャーを殺すための手段である。

接死を与えたり持っていたりする

 接死は黒の武器庫に存在する道具の1つである。小さなクリーチャーでも戦闘に入ったら相手のサイズを問わず殺せるとなれば脅威である。もう1つ黒の技として、接死を(オーラであることもあるが、しばしばインスタント速度で)戦闘中、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーを宣言した後で与えるというものもある。

全てのクリーチャーを破壊する

 クリーチャー全体除去呪文といえば象徴的なのは白に存在するが、クリーチャー殺害の色である黒もクリーチャー全体(あるいは一部の例外を除く全体)を殺害することができる。黒は上記の様々な殺害方法のどれもを使うことができる。

クリーチャーを毎ターン破壊する

 しばしば、黒は時間をかけて殺すことを好む。この効果は戦場に残るパーマネントが持つものであり、クリーチャーを毎ターン1体ずつ殺していくのだ。開発部はこれらのカードを、初めてこの効果を持った『レジェンズ』の名高いエンチャント《The Abyss》に倣って「深淵」と呼んでいる。

起動すると全てにダメージを与えるパーマネント

 これは現在では黒があまりやらないことだが、黒の持つ疫病の色というフレイバーを表したものである。

クリーチャーが攻撃したりブロックしたりすると痛いエンチャント

 しばしば、黒は相手をただ殺すだけでなく苦しめることを好む。この分類で黒は、ただ破壊するのではなく、痛みの恐怖でコントロールするのだ。

プレインズウォーカーを破壊する

 プレインズウォーカーは黒だけが呪文や能力で破壊できるパーマネント・タイプである(クリーチャーで攻撃すればどの色ででも可能だ――ああ、後で触れるが、緑はこの例外である)。

全てのカウンターを取り除く

 忠誠カウンターをプレインズウォーカーから取り除く、あるいは+1/+1カウンターを0/0クリーチャーから取り除く、それらの意味でこの能力は除去のために使えるのだ。

土地を破壊する

 黒は緑と並ぶ土地破壊の第2色であり、第1色は赤である。

手札を捨てさせる

 パーマネントの除去だけでは足りないなら、黒にはもう1つ危険なパーマネントに対処する手段が存在する。それは、そのパーマネントが戦場に出るよりも前に対処してしまうということである。手札を捨てさせることは、青における打ち消し呪文のようなもので、あらゆる問題に対する万能の解決策なのだ。

クリーチャーまたはプレインズウォーカー(あるいはその両方)にダメージを与える

 黒がクリーチャー除去の王なら、赤は直接ダメージの王である。実際、マジックのあらゆるメカニズムの中で、セット単位で見た時に赤が持つ直接火力呪文は、他の色が持つ他のメカニズムに比べて多い。というと誤解を招きかねないが、赤の直接火力は様々な形で様々なメカニズムに含まれている。赤の主なダメージ源は点数によるものであり、弱点はタフネスの高いクリーチャーということになる。

全てのクリーチャーやプレインズウォーカーにダメージを与える

 ダメージはクリーチャー1体に与えることもできるが、複数のクリーチャー、場合によっては(自分のものも含む)全てのクリーチャーに与えられることもある。この分類は、赤の「全体除去」が含まれるのだ。

分割してダメージを与える

 この分類は上記2つのちょうど中間に当たる。しばしば、赤はその直接ダメージを分配し、そのすべてではないが複数のクリーチャーを破壊するのだ。

防衛を持つクリーチャーを破壊する

 赤は直接のクリーチャー破壊はそれほど持っていないが、攻撃しようとしないものへの憎悪はその例外を作り出している。

2体のクリーチャーを格闘させる

 格闘に関して第1色は緑であるが、赤は第2色である。赤は格闘を用いすぎることはないが、これも赤の手段の1つではある。

先制攻撃や二段攻撃を持っていたり与えたりする

 黒が相手を殺ためのに接死を持っているのと同様に、赤は先制攻撃や二段攻撃を持っている。赤のもっとも一般的なコンバット・トリックは、戦闘中のパワー強化とともに、先制攻撃や二段攻撃を与えるというものである。

ダメージを受けたときに他のクリーチャーにダメージを与える

 赤がクリーチャーにダメージを与える手段の1つに、受けたのと同じだけ与えるというものがある。この分類は、クリーチャーがダメージを受けるたびにダメージを与えさせるというものである。

ダメージの倍増

 この能力は少しばかり回りくどいものだが、赤のクリーチャーや直接ダメージが通常倒せないクリーチャーを倒せるようにするものである。

一時的にクリーチャーを盗む

 青は永続的にパーマネント(大抵はクリーチャー)を盗むが、赤は一時的に盗む。この分類は、生け贄に捧げる効果と組み合わせると、対戦相手のクリーチャーを殺すいいコンボになる。

クリーチャーに攻撃を強制する

 情熱の色である赤は、クリーチャーを挑発し、一時的に、普通はしないことをさせることができる。つまり、攻撃させるとか……

クリーチャーにブロックを強制する

……ブロックさせるとか。

アーティファクトを破壊する

 赤はアーティファクト破壊の王である。なぜなら、ぶっ壊すのは楽しいからだ。

土地を破壊する

 赤は土地破壊の第1色である。我々は土地破壊のパワー・レベルを引き下げているが、それでも赤のコモンに存在し続けている。赤にはまた全体土地破壊も存在している。

2体のクリーチャーを格闘させる

 緑の弱点の1つは、対戦相手のクリーチャーを破壊するためには自分にもクリーチャーがいなければならないということである。緑が第1色である格闘メカニズムは、緑に格闘できるクリーチャーがいる場合には、緑のすばらしいクリーチャー対策である。

飛行クリーチャーを破壊する

 緑は通常クリーチャーを破壊することはできないが、例外が3つ存在する。飛行クリーチャー、アーティファクト・クリーチャー、クリーチャー・エンチャントだ(2つめと3つめについては後述する)。緑は飛行が嫌いなので、飛行クリーチャーに対策する手段はいくつも準備されている(他に大きなものとして到達が存在する)。

接死を持っていたり与えたりする

 黒と同様、緑も接死を扱うことができる。黒と違い、緑ではクリーチャーに接死をインスタント速度で与えることはあまりない。

クリーチャーにブロックを強制する

 緑は、対戦相手のクリーチャーに自分のクリーチャーで対処する手段をあまり持っていないとも言えるが、だからといってそういう手段が存在しないというわけではない。そのための方法の1つが、戦闘中の遭遇を強制するというものである。緑にはこの分類に入る効果が色々と存在する。クリーチャー1体を対象としてブロックを強制するものもあれば、対戦相手の選択によってブロックを強制するものもあれば、すべてのクリーチャーにブロックを強制するものもある。

アーティファクトやエンチャントを破壊する

 破壊という話になると、緑の長所は開発部内で言う《帰化》効果、つまりアーティファクトかエンチャントを破壊するという効果である。エンチャント破壊の第1色は白、アーティファクト破壊の第1色は赤だが、両方から選べる効果の第1色は緑である。かつては、これは白の天下だった。そして、上述の通り、これによって緑はアーティファクト・クリーチャーやクリーチャー・エンチャントを破壊することができるのだ。

土地を破壊する

 緑は黒と並んで土地破壊の第2色である。赤ほど多くの土地破壊が存在するわけではないが、ときおり緑にも存在する。

クリーチャーでないパーマネントを破壊する

 緑は柔軟でよく見かけられるこの能力に最も長けた色だから、土地破壊の第1色は緑だと主張する人が存在する。この能力によって緑はプレインズウォーカーを破壊することもできる(興味深いことに、プレインズウォーカーを殺すという能力は緑にはない)。

新世界秩序に則って

 ふう! これで各色の「破壊」能力は全部(まあほとんどは。たぶん1つか2つは見落としがあると思う)網羅した。『From the Vault: Annihilation』をチェックして、マジック史上から集められた象徴的な破壊のカードを堪能してくれたまえ。

 今回はいつもよりも教科書的で普通じゃない記事だったので、諸君の感想を楽しみにしている。メール、各ソーシャルメディア(TwitterTumblrGoogle+Instagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。

 それではまた次回、デザイン演説でお会いしよう。

 その日まで、必要なときに対戦相手の脅威への対処があなたとともにありますように。

(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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