バック・トゥ・ザ・ソウルファイア・フューチャー

更新日 Reconstructed on 2014年 12月 30日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

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過去はほぼここにある

 さて、これで〈魂火の大導師〉について言いたいことは全部述べた。

 そして『運命再編』には、楽しいカードがまだまだたくさんある。

 おかしな話だが、1年半前に私がデザインを手がけたセットの紹介時期となった。サルカンだけではなく、マジックの開発部も時間旅行者だったんだ。私も――そして皆も!

〈魂火の大導師〉 アート:Johannes Voss

 「Dewey」こと、『運命再編』。未来のマジックであり、過去のタルキールだ。それらが全て公開されて、皆が見れるようになるのを待ちきれない。どんなデッキ案が浮かぶか教えて欲しい。そして2週間後に、投稿された新環境のデッキを掲載したい!

 今週のデッキ募集の概要は以下のとおりだ。

フォーマット:『運命再編』導入後のスタンダード
デッキの制限:なし!
締め切り:1月7日(水) 午前11時(日本時間)
投稿方法・投稿先reconstructeddecks@gmail.com 宛にメールにて。

 デッキリストは、最初の行に「あなたのローマ字氏名+'s+デッキ名(英語)」、それに続いて各行に1種類のカードを、「枚数(半角数字)」+「半角スペース」+「カード名(英語)」の形式で、以下のように入力していただきたい。

12 Mountain
4 Satyr Firedrinker
3 Ash Zealot
4 Lighting Bolt
(以下同様)

 カードの枚数と名前の区切りには半角スペース以外のものを使わないでほしい――「4x Lightning Bolt」などのように。整った書式のデッキリストは、読みやすく、このコラムに取り上げやすくなる。書式が崩れたリストはおそらく受け付けられないだろう。(デッキリストを読めないことには、それについて語ることもできない!)

 また、今週についても、デッキは reconstructeddecks@gmail.com 宛に送っていただきたい。現状ではバグがあり、私のウィザーズでのアドレスへ送られたデッキリストを見ることに問題が生じているためだ。

 『運命再編』後のデッキを構築するにあたり、デッキ投稿締切のちょっと前まで、新カードが紹介されていくのをじっくり待つといいだろう。締切までの時間はたっぷり用意したよ!

 それまでの間、この記事や今回のプレビュー・カードについて何らかの感想があれば、ぜひ教えてほしい――私はいつも皆の感想を聞くのが楽しみなんだ! TwitterTumblr宛に送ってくれれば、必ず見るよ。

 今回はこれでおしまい。次回は、ドラゴンと密接な関係にあるカードをプレビューするつもりだ。その時まで、あなたの過去、現在、そして未来が面白い方法で交わりますように。

Gavin / @GavinVerhey / GavInsight


古きを修める

 まずはこのカードを使うことで、どんな変わった新しいデッキが組めるかということを見た。次は、既存のどんなデッキに合うか、ということを見ていきたい。合わせてみたいのはジェスカイ・アグロだ。

 〈魂火の大導師〉は、攻撃できる2マナ域としてマナカーブにうまく噛み合うというだけでなく、あらゆるダメージレースでの優位をも保証してくれる。すべての《稲妻の一撃》を《稲妻のらせん》に変えてしまえるなら、どんなアグレッシブ・デッキが相手でも、ダメージレースで追いかけるのは困難になるだろう。これは確実に除去すべきカードなのだ。

 しかし〈魂火の大導師〉が素晴らしいのは、コントロール・デッキに対しても極めて強力なところだ。いったん十分にマナが揃えば、その混成マナを用いる能力によって、呪文を何度も何度も使いまわせる。これはとんでもない脅威だ。

 そして、これらの性能すべてが、1体の優秀なクリーチャーに搭載されているというわけだ。高い成功を収めているジェスカイ・デッキに〈魂火の大導師〉が加わることで、どう変わるかを見てみよう。

ガヴィン・ヴァーヘイの「リマスター版ジェスカイ」

Download Arena Decklist

 〈魂火の大導師〉は仲間と連携し、大量に搭載されている火力呪文を強化する……その中でも《かき立てる炎》との相性は抜群だ。

 能力を起動しよう。クリーチャーを4体タップして《かき立てる炎》を唱えよう。解決して《かき立てる炎》を手札に戻そう。それを対戦相手のライフが0になるまで続けよう。これからはよくある光景になるだろう!

 目をみはるような新しさこそないものの、〈魂火の大導師〉はこのデッキで相当な働きをする。(そして、このデッキが得るクリーチャーはこれだけではない――同じくジェスカイ・デッキに合うように作られたジェスカイの導師が、他の記事で紹介されるのをお楽しみに。)〈魂火の大導師〉の3つの能力すべてが、このデッキに見事に噛み合う。試してみてくれ!

新しきを修める

 まずはこのカードをちょっと分析してみよう。

 絆魂持ちの単色2マナ2/2という部分だけでも、すでに十分に使える性能を持っている。実際、普通の2/2絆魂持ちのマナ・コストはが相場だ。毎ターン呪文を唱え続けられるなら、《道の探求者》はそれより良い性能になるが――その条件であっても、〈魂火の大導師〉は素晴らしい活躍を見せる。

 その次の能力は、あなたに衝撃を与え、混乱させるものだ。「ちょっ……何? こんなこと書いてあっていいの!?」ってね。マジックは20年以上の歴史を重ねてきたが、最もマジック歴の長いプレイヤー達でさえ二度見してしまうほどのものをカードに印刷する余地がまだまだ残っている、というのは驚嘆すべきことだ。

 《かき立てる炎》? 今やそれは召集付きの《戦導者のらせん》だ。《ジェスカイの魔除け》? 摩訶不思議な《黒焦げ》になる。《神々の憤怒》? そう、あなたが思っている通りになる!(ああ、〈魂火の大導師〉は不幸にも追放されてしまう。しかし、死ぬ前に大量のライフを獲得できる!)

 しかし、私が真に望んでいるのは、最後の能力について詳しく話すことだ。

 4マナを支払うことで、自分の呪文全てにバイバックを持たせるこの能力は、とんでもない可能性を秘めている――ゲームをぶち壊すほどの可能性を。

 《時間のねじれ》効果を持つカードがカードプールにないので、スタンダードで全てのターンを得続けることはできないが(モダンでどうぞ!)、打ち消し呪文を使ってうまくロックをかけることはできる。例えば《取り消し》を唱えて、それが手札に戻ってくれば、また打ち消し呪文を構えたままでいられる。十分なマナがあれば、対戦相手の行動全てをロックできるというわけだ。

 しかしとあるコントロール・デッキにとっては、それどころの話じゃない。……ターボ・フォグで使うのはどうかな!?

 現在のスタンダードには、《濃霧》効果を持つカードはあまりない。しかし、このジェスカイの大導師と共に《霊気渦竜巻》か《拠点防衛》をそろえるところまでこぎつければ、対戦相手は大変なことになるだろう。相手は、もはや除去呪文やクリーチャーによる攻撃では陥っている状況から脱出できない、ということに気づく必要がある。たとえ〈魂火の大導師〉で《濃霧》効果を数回使いまわすだけでも、かなり有効な時間稼ぎになるだろう。それから、やろうと思えば《時を越えた探索》さえも使いまわせる!

 これから見かけるようになるかもしれないものを、お見せしよう。

ガヴィン・ヴァーヘイの「魂霧」

Download Arena Decklist

 この戦術は、他の数多くのデッキを極めてまずい立場に追い込み、《濃霧》を切り抜けるか否かという勝負に持ち込む。火力呪文のことは気になるが、《濃霧》効果でしのいでいる間に《クルフィックスの狩猟者》が着々とライブラリーから土地をめくり……その過程で確実にライフを獲得してくれる。

 こういったデッキを組むなら、いくつか選択できる余地はある。このリストでは、最終的にプレインズウォーカーか《予知するスフィンクス》のどちらかで勝つようになっているが、あなたの周りのメタゲーム環境に応じて、デッキを様々な方向性に変化させることが可能だ。

 もし〈魂火の大導師〉を使ったデッキを組むために、変わったものを探しているのなら、ここを見ればいい。そうではなく、もう少し「普通」なデッキを見たいなら、次の項目へと進んでくれ。

バック・トゥ・ザ・ソウルファイア・フューチャー

 それじゃあまた! いや、さよならじゃないな。逆はなんだっけ?

 ああそうだ! ようこそ!

 タイムトラベルすると、到着直後はいつもちょっと頭がはっきりしないんだよね。

 私は今、どこにいるんだっけ? ああ、そうか。『運命再編』プレビューの初週にようこそ!

 私がデザインに取り組んだのがずっと昔のように思えるこのセットを、今紹介できることにとても興奮しているよ! 文字通り、『運命再編』は私が過去に手がけたものだ。そして、このセットの取り組みは本当に挑戦だった――マジックでタイムトラベルを適切に表現するにはどうすればいいだろうか? マーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterが、昨日の彼自身の記事でデザイン・チームが取り組んだいくつかの挑戦について話してくれたことだろう。

 だからデザインの話はもう十分。セットの中身の話に進もうか?

 プレビュー・カードを見に来たんだよね。じゃあ勿体つける必要があるだろうか? 私は、皆を必要以上に待たせたくはないんだ。

 我々はついに過去に到着した。そして、この時代のタルキール次元が今と少々違うことに気づく。まだドラゴンは頭上を飛び回っているし、氏族達はあまり争っていないようだ。

 そして、なんとこれは、混成マナじゃないか。

 さあ、〈魂火の大導師〉を見るところからすべてを始めよう。

(Tr. Yuusuke "kuin" Miwa / TSV testing)

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