プレインズウォーカーポイントのご紹介:

更新日 Feature on 2011年 9月 6日

By Mike Turian

Before joining Magic Online as its digital product manager, Mike worked as a producer for Wizards's technology department, a product manager for organized play, and as an R&D lead developer. He has played Magic Online since it came out in 2002 and Magic since The Dark.

組織化プレイ・イベントは以前からマジック体験のひとつの柱となっており、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはこれまで統一システムを使ってプレイヤーの認定大会での成績をレーティングし、ランク付けをしてきた――そしてこのたび、それが一新されることになった。

本日より我々は、プレインズウォーカーポイントという新たなシステムを導入する。 これは単なるレーティングシステムではない。 プレインズウォーカーポイントによって、カジュアルプレイヤーから競技プレイヤー、そしてプロに至るすべてのプレイヤーは、自分がどれだけマジックイベントに参加し、そして勝利したのかを確認し、アピールできるようになるのだ。

この記事では何が新しくなったのか、なぜ新しくなったのか、そしてそれが君達にどんな影響を及ぼすのかをご説明しよう。 プレインズウォーカーポイントの設計リーダーとして言えるのは、より多くのプレイヤーにとって意味のあるシステムを模索した結果がこれだということだ。 プレインズウォーカーポイントは多くのプレイヤーに、店舗でのカジュアルイベントからプロツアーまで、あらゆるレベルのマジック認定イベントでプレイするよう促してくれるものなのだ。

さあ始めようではないか!

プレインズウォーカーポイントとは何か?

ウィザーズは、組織化プレイ認定イベントへのマジックプレイヤーの参加をレーティングし、ランク付けするためのシステムを運用してきたが、プレインズウォーカーポイントはこれにとって替わるものである。 これはシンプルな考えに基づくポイント累積システムだ。すなわち、プレイは良いことであり、勝利はさらに良いことである。

最も基本的なところでいうとプレインズウォーカーポイントは、認定イベントでのプレイそのものに対して(大規模な大会や競技性の高い大会ではより多くのポイントが与えられる)、ならびにマッチでの勝利に対して(勝利すると3点、引き分けには1点、敗北には0点)プレイヤーに報奨を与えるようになっている。 マッチに負けたからといってポイントを失うわけではなく、高レーティング特典を得るためにポイントを「支払う」必要もない。つまり生涯合計は決して減らないのだ。*

プレインズウォーカーポイントでは様々な方法でポイントが貯まっていく。たとえば生涯合計ではポイントが貯まるとレベルアップし、ランクが昇格していく。 またポイント合計には他にも種類があり、競技合計とフライデーナイト・マジック合計はそれぞれプレイヤーを招待制イベントに招待したり、その他の報奨を与えるために使われる。

しかもプレインズウォーカーポイントは遡及性がある。 すでにDCIナンバーを持っていて、組織化プレイ・イベントに参加したことがあるならば、すでに生涯合計にポイントが加算されていることになる――君が過去にプレイしたすべてのマッチは、プレインズウォーカーポイント・システムに適用されるというわけだ。 ということは、すでに昇格システムにおけるレベルを獲得していることになるのだ!

なぜプレインズウォーカーポイントなのか?

プレインズウォーカーポイント最大の利点は、マジックをプレイするだけで報奨が得られるという点だ。 イベントでプレイすれば生涯合計がアップし、マッチに負けたからといってポイントが落ちることは決してない。

以前はマッチに負けるとレーティングポイントが失われていた。 しかも負けた相手よりも自分のレーティングが上だった場合、それだけ多くのポイントを失うことになっていた。 トッププレイヤーは、好成績を収める満足感だけでなく、高いレーティングによって各種の特典(グランプリでの不戦勝や国別選手権、プロツアー、世界選手権への招待)を得ている。 これらのプレイヤーはトーナメントでのプレイに消極的になりがちだった――というのもマズい対戦を何回かしただけで、メジャーな大会で勝つどころか、時には参加することすらままならなくなってしまうのだ!

組織化プレイに関する市場調査の一環として、我々はフライデーナイト・マジックのプレイヤー、プロツアー予選およびグランプリ・レベルのプレイヤー、そしてプロツアーのプレイヤーにレーティングシステムについて話を訊いた。 あらゆるレベルのプレイヤーから何度も耳にしたのは、「レーティングをキープ」するプレイヤー、つまりレーティングを高い状態に保つためにあえてイベントに参加しないプレイヤーの存在だった――これはこのゲームにとってマイナスとなる。

スキルを磨く最もよい方法は、高いスキルをもったプレイヤーと競うことだ。 もし高レーティング・プレイヤーにとってローカルの認定イベントでプレイする価値がなければ、上達を望む新しいプレイヤーがその機会を得られなくなる。 高レーティング・プレイヤーはマジックの認定イベントでプレイしたがっているものの、それがレーティングにマイナスの影響を及ぼすのであれば避けたいという。

Web上の記事や各種ソーシャルメディアでの議論、そしてプレイヤーが公にした談話などで、この種のレーティングキープ手段が常に使われているだけでなく、プレイヤー自身もそれについて不満とストレスを抱えていることが明らかとなった。

我々はこうしたプレイヤーの(そして我々自身の!)不満を解消する新しいレーティングシステムについて社内で検討を始めたのだが、新システムがいくつもの必要条件を満たさねばならないことは明らかだった。

具体的には次の特性が求められていたのだ:

  • 妥当性 – すべてのマジック・レーティングシステムは、マジックプレイヤーにとって重要な意味を持つ基準に従って、正確に彼らを評価しなければならない。 マジックR&Dは組織化プレイチームと共同で仮システムの分析をし、プレイスキルに対して報奨を与えるとともに、最終的にはマジックのファンが望むトーナメント参加状況につながるシステムになるように、検討を重ねた。 ひとつの問題を解決してまた別の問題を生むようなことは避けたかったのだ。
  • 遡及性 – プレイヤーのこれまでのマッチ履歴も新システムでカウントする必要がある。 多くのプレイヤーは現在のレーティングを獲得するために大変な努力をしてきたわけで、全員にまたゼロからやり直させるようなシステムを立ち上げるわけにはいかなかった。
  • 簡略化 – 質の高いシステムであれば、何が自分のレーティングに影響するのかプレイヤーがかんたんに理解できるはずだ。 大会でどのようにポイントが集計されるか(例:勝利は3点、引き分けは1点、敗北は0点)を反映させることで、プレインズウォーカーポイントではプレイヤーに透明かつ明快なゲーム成績の伝達を可能にした。
  • 達成 – 求められているのが階級あるいはレベル制の達成システムであることは明らかだった。 プレインズウォーカーポイント合計は単なる数字ではない。これは昇格への道筋なのだ。 本稿の後半ではこの昇格システムがどのようなものかをお見せしよう。
  • 楽しさ – レーティングシステムはマジックのプレイヤーにマジックをプレイする理由を与えるべきもので、決してプレイヤーにとってマジックをやらない理由となってはならない。 (ほとんどのマジックプレイヤーは、マジックをプレイするほうがマジックをプレイしないことよりも楽しいと考えるものだ。)

プレインズウォーカーポイントの仕組み

プレインズウォーカーポイントは複数の方法で記録される。 君の生涯合計は、これまでに獲得したすべてのポイントを記録し、プレインズウォーカーポイント・レベルの算出に使用される。 君の競技合計には現在の競技シーズンにおける競技イベントで獲得したポイントが加算される。 君のフライデーナイト・マジック合計にはフライデーナイト・マジックで獲得したポイントが加算される。 最後に、プロフェッショナル合計はメジャーイベントで獲得したポイントを累積したものである。 これらの合計ポイントが各種のイベントへの招待や、不戦勝の付与の基準となるわけだ。

カジュアルイベント

カジュアルイベントではプレイヤーの参加に対して報奨が与えられ、マッチの結果はポイントに関係しない。 君はイベントごとに、少なくとも1点の固定ポイントを与えられる。 認定カジュアルイベントに参加すること、あるいはいつもプレイしているカジュアルイベントの認定を店舗にリクエストすることは、生涯合計を積み上げていくうえで大いにプラスになる。 自分が関わるイベントを認定させない手はないだろう――仮に地元のショップで数人の仲間と統率者をプレイするだけであったとしてもだ。

カジュアルイベントのポイントは生涯合計のみに加算されることになる。

競技イベント

競技イベント(カジュアルではないすべてのイベント)では、イベントの参加人数、マッチ成績、そしてイベント種別(FNM、プロツアー予選、世界選手権等々)に基づいてプレインズウォーカーポイントの獲得数が決まる。

競技イベントで得られるポイントは生涯合計だけでなく、現在の競技シーズンの競技合計にも加算される。 イベントの種類によって、競技イベントで得られるポイントがフライデーナイト・マジック合計あるいはプロフェッショナル合計にも加算される。

参加ポイント: 競技イベントの参加ポイントは、イベントの参加人数に応じて与えられる。 より多くのプレイヤーが対戦すれば――言い換えるとより多くの友達をイベントに連れて行けば――全員がより多くの参加ポイントを獲得できるのだ。 マッチに1回も勝てなかったとしても参加ポイントは手に入る。 プレイするだけでいいのだ!

マッチ成績: 競技イベントでは勝利するごとに3点を獲得し、引き分けると1点、敗北すると0点となる。

イベント倍率: 競技イベントごとに参加ポイントとマッチ成績ポイントが合計され、イベントの種類によって決まるイベント倍率がこれに掛け合わされる。 例えばフライデーナイト・マジックであれば倍率3倍、グランプリであれば倍率は8倍となる。

参加ポイントやイベント倍率についてはプレインズウォーカーポイント情報ページに詳しく載っている

レベルアップ

生涯合計が増えるにつれて、君のプレインズウォーカーポイント・システムでのレベルが上昇する。

各レベルと必要ポイントは次の通りだ:


自分の生涯合計がレベルにどう影響するのか、実例を見てみようではないか――これは私、マイク・チュリアンの例だ!

旧システムでの私の合計レーティングは2316であり、世界最高ランクのプレイヤーの一員であった――ただし私はウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社した2004年以来、マジックの認定プレイを一切行ってこなかった。 この時期も定期的にプレイしていたなら、この数字はおそらく下がっていたことだろう。このレベルのレーティングを維持するのは困難なのだ。 だが私は(よくある動機からではないにしろ)自分のレーティングをキープしていたため、旧システムによれば今でもマジックの世界トッププレイヤーの一人となっている。

プレインズウォーカーポイント・システムでは、同じイベント成績/マッチ成績を計算すると生涯合計25,000ポイント以上となり、レベル46の大魔道師ということになる。 ハイレベルの大会でいい成績を収めてきたから得られるなかなかの数字だが、これもトップランクのプレイヤーには敵わない――同じく殿堂入りプレイヤーであるオリヴィエ・ルエルは生涯合計65,000ポイント以上、レベル50の大魔道師だ!

私の生涯合計は過去の実績を反映しているが、もう7年もプレイしていないので、今シーズンの私の競技合計は0ポイントだ。 私と全く同じマッチ成績を持つ(ウィザーズで働いておらず殿堂入りもしていない)人物がプロツアーに復帰しようと思ったら、相当頑張らなければならないだろう!

招待と不戦勝の獲得

プレインズウォーカーポイントでは、君達のようなプレイヤーにプロツアーや世界選手権といった招待制のイベントへの出場資格を手に入れるチャンスが与えられる。 しかもウィザーズ・オブ・ザ・コーストが提供するトーナメントの中でも最も規模が大きく、最も盛り上がりを見せる、グランプリ大会での不戦勝も与えられる。

競技プレイヤーはレーティングを真剣に捉え、慎重に扱うものだ。そのため我々は2011年シーズンの残り期間では、旧システムをベースとして招待および不戦勝付与を行うことにする。 そして2012年から、プレインズウォーカーポイント・システムに基づいた招待と不戦勝の付与を行う。

グランプリでの不戦勝

競技シーズンの終了時には、全プレイヤーの競技合計を集計し、世界ランキングに応じて不戦勝を付与する。 次のシーズンの最終日まで、不戦勝を与えられたプレイヤーはそれだけの勝ち星を手にした状態でグランプリ大会をスタートすることになる。 そう、つまり次のシーズンの最終日まで、参加するグランプリ大会では毎回不戦勝を使えるのだ。 かつてないほどグランプリ大会が増えている現在、不戦勝を使える機会もかつてないほど多くなっている。

プロツアー招待

競技シーズンの終了時に、プレイヤーの競技合計に基づいて次回のプロツアーへの招待状と航空券が贈与される。 2012年からは、グランプリ大会で上位に入賞したからといって自動的に招待が決まることにはならない。とはいえグランプリは参加人数の多さやイベント倍率の高さといった要因から、競技合計を稼ぐ絶好の場となるのだ。

フライデーナイト・マジック選手権

プレインズウォーカーポイントで導入する最もエキサイティングな要素のひとつがFNM選手権だ。 トップクラスのフライデーナイト・マジック合計を持つプレイヤーのなかから100人が選ばれ、この選手権に招待されるのだが、場合によってはさらに航空券も提供されるだろう。

世界選手権

最高のマジック・プレイヤー達が一堂に会して世界王者を決めるこのイベントに参加するためには、プレインズウォーカーポイントのプロフェッショナル合計がカギとなる。

プレインズウォーカーポイントと君

年季の入ったプロであろうと初心者であろうと、自分のイベント参加やマッチ成績、現在のレベル、世界ランキング、生涯合計、競技合計、フライデーナイト・マジック合計、そしてプロフェッショナル合計を確認するために、プレインズウォーカーポイントのサイトを使うことになる。

すでにDCIナンバーを持っているプレイヤーは、プレインズウォーカーポイントのサイトに行けば自分がすでに獲得した生涯合計がどのくらいかを確かめることができる。 DCIナンバーを使えば、プレインズウォーカーポイント・サイトへ行ってプレインズウォーカーポイント・アカウント* を開き、自分のポイントや競技プレイでのランキング、そして現在のレベルも見られる。 DCIナンバーを持っていないプレイヤーにとっても、参加するなら今がチャンスだ。 サイトにある店舗検索で近くのショップを探そう。ショップにDCIナンバーを割り振ってもらえばすぐに認定イベントに参加できるようになる。

また複数のDCIナンバーを持っているプレイヤーにとっては、それらを統合するまたとない機会だ。 生涯合計が減ることはないため* 、すべてのポイントをまとめ上げた状態で自分のレベルが決まるという、実においしい話なのだ! プレインズウォーカーポイント・サイトにログインしてDCI統合フォームで申請しよう――自分の望むナンバーを残し、すべてのポイントが自分の生涯合計に加算されるようになる。

ポイントのなかのポイント

我々の究極的な目標はプレインズウォーカーポイントによって君のようなプレイヤーに最高のゲーム体験を提供することなのだ。 好きなだけイベントに参加し、ポイントを稼ぎ、レベルアップし、機会があればプロツアーにも参戦していただきたい。

新登場のプレインズウォーカーポイントは君の参加を待っている。 DCIナンバーを持っているなら、すぐにログインしてアカウントを作成してほしい。自分がどれだけのポイントを持っているのか、どのレベルにあるのか、そして次のレベルまであとどのくらい生涯ポイントが必要なのかが一目で分かる。 また、プレインズウォーカーポイントFAQを見れば、システムについての詳細や役に立つリンクの数々にアクセスできる。

*プレイヤー資格、アカウント管理、イベントへの招待および不戦勝の獲得をはじめ、プレインズウォーカーポイント・プログラムに関わることによって、プレイヤーはプレインズウォーカーポイント・プログラム公式規定に記載される利用条件の対象となる。 ウィザーズは不正行為によって獲得されたポイントや、チートおよびその他の恥ずべき行為を通じて獲得されたポイントを剥奪する権利を有する。 詳細な情報はこちら

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