
Coming September 3rd!
五つの世界

アラーラはかつては一つの次元で、マナに富んだ巨大な世界だった。 しかし、それを破滅に追い込んだのも同じ資源だった。数千年前、知られざるプレインズウォーカーが、マナを刈り取るためにこの次元をバラバラに引き裂いたのだ。この災害により、まるでプリズムを通った光が分散するように、アラーラは断片と呼ばれる色毎の不完全な次元に分断されたのだ。

時が経ち、マナは取り戻されていったが、すべては戻らなかった――今日に至るも、各断片では三つの色のマナのみが存在し、残り二つは失われていた。それぞれの断片では、三つのマナの色の組み合わせが世界の独自の自然や文明を形作り、そのため互いに大きく異なるものとなっている。

バントとして知られる断片では、名誉と正義を基盤とした騎士階級を、天使たちが支配している。薄暗いエスパーでは、魔道士が環境のあらゆる面を支配するために力を振るい、あらゆる生命はエーテリウムと呼ばれる魔法の合金を注入されることで"完璧な"ものとなっている。

グリクシスは腐敗と狂気が覆う地獄のような世界で、屍術士がアンデッドの集団に命令を下している。ジャンドの断片は、食物連鎖の頂点にドラゴンが立つ、危険の耐えない野蛮な火山地帯だ。そしてナヤは、楽園のようなジャングルの地を闊歩する巨獣ガルガンチュアンを司祭が崇拝しているのだ。

プレインズウォーカーがどのような魔法を好むとしても、かつてアラーラと呼ばれた五つの断片の中から、自分向きの世界を見つけることができるだろう。断片における体験は、魔法そのものの可能性と同じぐらいに幅の広いものなのだ。