告知日:2024年3月11日

スタンダード

変更なし

パイオニア

変更なし

モダン

《暴力的な突発》 禁止

レガシー

変更なし

ヴィンテージ

《思案》 制限解除

エクスプローラー

変更なし

パウパー

変更なし

発効日:テーブルトップおよびMagic Online:2024年3月11日

次回の禁止制限告知は2024年5月13日予定です。禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら


昨年12月4日の禁止制限告知においてお伝えした通り、私たちは『カルロフ邸殺人事件』の発売前後に行われた最新のイベントを観察し、データを収集できるよう本日の告知を設定しました。新年を迎えて以降、私たちはスタンダードの地域チャンピオンシップ予選シーズンやモダンの地域チャンピオンシップ・シーズン、そして「MagicCon: Chicago」で行われたパイオニアの「プロツアー『カルロフ邸殺人事件』」をほぼすべて見てきました。

本日はそうして集めた情報をもとに、変更が行われるかどうかに関わらず各フォーマットの健全さを個別に掘り下げていきたいと思います。加えて、各フォーマットについての私たちの考えをもっと詳しく聞きたい方は、3月12日のWeeklyMTGにてアンドリュー・ブラウン/Andrew Brownとダン・マッサー/Dan Musserよりお伝えしますので、そちらもぜひご覧ください(英語)。

スタンダード

10か月ほど前に、私たちはスタンダードに再び活気を取り戻すべく動き出しました。ローテーション間隔を変更し、禁止指定の指針を微調整し、イベントやその他プレイ機会を追加し、その後新たなセットが発売されていきました。現在のスタンダードは、感動を覚えるほど健全です――プレイ環境の面でも、このフォーマットをプレイすることへの関心の面でも。

この1年間、テーブルトップのスタンダードのプレイヤー数は増加傾向にあり、先週はコロナ禍以降で最も高い数字を記録しました。その週のスタンダードにおける「総参加者数」(イベントへの参加人数)は、昨年同時期の3倍を超えていたのです。スタンダードは今、テーブルトップの60枚デッキ・フォーマットで最も多くプレイされているものに返り咲いています!(もちろんデジタルで最もプレイされているフォーマットの座も守っています!)この場をお借りして、プレイヤーの皆さんと店舗の皆さんに感謝の気持ちを申し上げます。スタンダードを探検していただき、そしてその面白さに気づいていただきありがとうございます!

前述の通り、スタンダードは健全で楽しい環境です。大枠のアーキタイプごとに複数の味わいがあり、『カルロフ邸殺人事件』の新カードも影響を与えています。 《ひよっこ捜査員》 や 《門道急行の事件》 のようなカードは「ボロス召集」を強化し、 《喝破》 は「アゾリウス・コントロール」を高みへ押し上げています。実績ある「ドメイン」や「エスパー・ミッドレンジ」も健在で、ほぼすべてのデッキが新たに登場した「諜報ランド」に適応しています。それから、 《蒸気核の学者》や 《犯行現場の再現》、 《陰謀論の解明者》といったカードを使うエキサイティングな新コンボ・デッキも登場しています。中でも特に興味深いスタンダード・デッキを挙げるなら、「MagicCon: Chicago」で行われた「$75k open」を制したチャン・レイ/Rei Zhang(cftsoc)選手の、 《事件現場の分析者》や 《復活した精霊信者、ニッサ》、 《大スライム、スローグルク》が使われている一作でしょう!

カードプールが大きくなったことで、プレイヤーの皆さんはこの新たなカードの砂場で勝利のための戦略を練り上げるのを楽しんでいます。そのためスタンダードには変更を行いません。4月に開催される「プロツアー・サンダー・ジャンクション」で皆さんが作り上げるものを心から楽しみにしています。

最近はスタンダードから離れていたものの興味を引かれた方は、「店舗・イベント検索」でお近くの店舗を探してみてください。

パイオニア

私たちは前回の告知にて、 より楽しく多彩なパイオニアのメタゲームを整えるために、いくつかの変更を行いました。その新たに整えられたパイオニアで行われた「プロツアー『カルロフ邸殺人事件』」は、結果的にエキサイティングなものでした。

新たなセットが環境に影響を与え続け、ここ1年で印刷されたカードが上位のデッキに姿を見せています。 《喝破》、 《推理》、 《行き届いた書庫》 が「アゾリウス・コントロール」に。 《アマリア・べナヴィデス・アギーレ》 はその名を冠するクリーチャー・コンボ・デッキの中核に。 《錠前破りのいたずら屋》 や 《手練》 は「イゼット・フェニックス」に安定性を与えました。《大ドルイドの魔除け》は 「睡蓮の原野 コンボ」の戦略の幅を広げました。しかしプロツアーを席巻したデッキといえば、我らが旧友 《傲慢な血王、ソリン》 と彼の新たな親友 《血管切り裂き魔》に注目したバージョンの「ラクドス・ミッドレンジ」でしょう!改めまして、チーム「ChannelFireball」の皆さん、優勝を果たしたセス・マンフィールド/Seth Manfield選手、そしてこのデッキの創作者であるポール・リーツェル/Paul Rietzl選手、おめでとうございます!

最近解禁された 《密輸人の回転翼機》 も、先述の「ラクドス吸血鬼」や「イゼット・エンソウル」に見受けられます。

環境に影響を与える新カードに、有効な戦略を多数擁するパイオニアは、4月から始まる地域チャンピオンシップ予選シーズンにうってつけなフォーマットと言えるでしょう。

エクスプローラー

パイオニアで禁止されているカードでMTGアリーナに実装済みのものは、エクスプローラーでも禁止となります。

モダン

《暴力的な突発》 が禁止となります。

前回のモダンの更新において、私たちは 《激情》 と 《豆の木をのぼれ》 を環境から取り除きました。そうすることで、「ラクドス・ミッドレンジ」をメタゲームから完全に排除することなく、許容できるレベルに戻しました。それ以来、「ティムール・ライノ」や「死せる生」、「ゴルガリ・ヨーグモス」、「アミュレット・タイタン」、「イゼット・マークタイド」がメタゲームに台頭してきました。さらに最近では、『カルロフ邸殺人事件』の 《ギルドパクトの力線》 が 《ドラコの末裔》 や 《力線の束縛》とともに「ドメイン・ズー」や「ライノ」デッキで結果を出しています。

直近の地域チャンピオンシップ・シーズンを通して、「ティムール・ライノ」のメタゲームにおける支配度は以前の「ラクドス・ミッドレンジ」のレベルに近づき始めています。私たちは「続唱」戦略をモダンで実行可能な選択肢として残したいと思っていますが、その戦略における特に強力な側面の1つを取り除きたいと考えています。それはつまり、インスタント・タイミングでお目当てのカードまで「続唱」できる、という部分です。対戦相手のターン中に 《暴力的な突発》 を唱えることで、このような戦略に内在するリスクの多くを軽減できます。「続唱」を使うプレイヤーはアンタップを迎えてマナを構えることができ、サイ・トークンやサイクリングしていたクリーチャーですぐに攻撃できるのです。またこれらのデッキは 《否定の力》も備えており、対戦相手のターンではマナを使わないため、コンボを守る優れた手段になっています。

以上の理由で、《暴力的な突発》 が禁止されます。 《暴力的な突発》 を環境から取り除くことで、「続唱」を使うプレイヤーは 《献身的な嘆願》 や 《悪魔の戦慄》 で対応する必要があり、自分のターンで「続唱」を行わざるを得ないことが多くなります。これにより「続唱」戦略はその力を抑えられ、メタゲームにおけるシェアを許容できるレベルまで下げられるでしょう。ちょうど 《激情》 の禁止が「ラクドス・ミッドレンジ」をそうしたように。

レガシー

レガシーの環境は前回チェックしたときからわずかに変化しています。大きなものは、 《舷側砲の砲撃手》 が「ゴブリン」と「赤単プリズン」に採用されたことでしょう。このようにアップデートされた赤のデッキに加えて、コントロールにコンボ、テンポとあらゆるデッキがメタゲームの上位争いを演じており、プレイヤーに多彩な選択肢をもたらしています。

《オークの弓使い》 は、 《秘密を掘り下げる者》 を中心にしたテンポ戦略や「スゥルタイ・コントロール」、「リアニメイト」など、大枠で見れば多くの戦略に忍び込んでいます。 《オークの弓使い》 の使用率は 《渦まく知識》や 《思案》、 《意志の力》といったこのフォーマットの主力のレベルまでは至っていませんが、私たちは監視を続けています。現時点では、さまざなデッキがレガシーのトップ・レベルで活躍しているという事実に私たちは満足しています。

ヴィンテージ

《思案》 の制限が解除されます。

《思案》 は、2008年からヴィンテージにて制限カードに指定されていました!私たちは必ずしも、10年以上にわたり制限されているカードをすべて制限解除したいと考えているわけではありませんが、収集したデータは 《思案》 を再び4枚積みできる準備が整っていることを示しています。

ヴィンテージについては前回の告知から大きな変化は起きていませんが、この変更によりスペルベースのコンボ・デッキを少し後押しできると信じています。ヴィンテージのメタゲームでは、「ルールス・サーガ」や「イニシアチブ」、それから 《Mishra's Workshop》 を中心にした戦略が上位にあります。ルールス・デッキの多くが青を含んでいるものの、一般的に 《思案》は採用されていません。

大きな変化が起こる変更ではないと思われますが、戦略を安定させるために特定のカードを探したいデッキがわずかに勢力を取り戻す助けになるでしょう。