秋の『エルドレインの森』では、おとぎ話と騎士と魔女の世界を再訪する。ミステリーとファンタジーに包まれたエルドレイン次元には、まだまだ多くの発見があるだろう!エルドレインはおとぎ話に着想を得たトップダウンの次元で、名作の雰囲気を味わいつつマジックならではのひねりを楽しめる。今回は風光明媚な城を越えて、フェアリーや巨人たちに満ちた僻境へ冒険することになる。

それから『エルドレインの森』は、ファイレクシアの侵攻後の多元宇宙が初めて舞台となるセットだ。我らが英雄たちはエリシュ・ノーンの企みを止めることができたが、その結果が色濃く表れているのだ。このセットでは久しぶりの友人(や敵)に会うことができ、エルドレイン次元のまだ見ぬ部分を探検でき、そして多元宇宙が侵攻からどのように立ち直っているのか目の当たりにできるだろう。

正式なストーリーはまだ始まらないが、9月8日発売のこのセットのアートやカード、物語をひと足先に皆さんにお届けしよう。早速始めるぞ!

Wilds of Eldraine Art

むかしむかし……

私たちが初めてエルドレイン次元を訪れたときは、5つの宮廷とそれぞれの役割に注目した。この次元の騎士道的なイメージは、人気を博した。そして『エルドレインの森』でもこの次元を再訪するのだが、今回は少し雰囲気が異なる。もちろんエルドレインの壮麗さは変わらない。この次元は美しい草原や勇敢な英雄で満ちている。

アート:Alayna Danner

だが今回は、城壁を越えて僻境への冒険に出かけるのだ。この謎に包まれた森は、奇妙なクリーチャーや荒々しいビースト、難解な魔法で満ちている。『エルドレインの森』ではこの地の神秘性に注目し、プレイヤーは僻境に隠された秘密を解き明かすことになるのだ。

ファイレクシアの侵攻中、「忌まわしき眠り」と呼ばれる呪いがこの地に降り注いだ。呪いはファイレクシアの軍勢を眠りにつかせ、この次元に味方したと思われた。しかしそれはエルドレインの住民にとっても呪いとなり、みな深い眠りに落ち始めたのだ。

『エルドレインの森』をデザインする上で私たちが求めたのは、周りに魔法が存在するという感覚を込めることだ。その感覚は、「忌まわしき眠り」のような住民を覆う大規模なものからフェイの策略くらい小規模なものまで、さまざまな形で見受けられるだろう。

《手練》
《手練》
《手練》(FNMプロモ)
《手練》(FNMプロモ)

この呪いは、僻境のフェイの王タリオンと魔女の三姉妹がこの地にかけたものだった。もともとはファイレクシアの軍勢からこの次元を守るためのものだったが、「忌まわしき眠り」は彼らの手に負えないほど広がってしまったのだ。今エルドレインの住民たちは、いつの日か全員がこの目覚めることのない眠りに囚われるのではないかと不安に思っている。

《眠らずの城塞》
《眠らずの城塞》

『エルドレインの森』のキャラクター

物語は、《慈愛の王、タリオン》から始まる。タリオンはエルドレインのフェイを統べる者であり、エルドレインの住民を守護する神秘的な存在だ。ファイレクシアの侵攻において、タリオンは魔女の3姉妹とともに「忌まわしき眠り」を生み出すことを余儀なくされた。その呪いは今、タリオンの子にも影響を与えている。

《慈愛の王、タリオン》
《慈愛の王、タリオン》
《慈愛の王、タリオン》(ボーダーレス版)
《慈愛の王、タリオン》(ボーダーレス版)

悪夢あるところにアショクの影あり。王国全土の悪夢という悪夢を餌食とするべく、アショクはいかなる犠牲を払ってでもその魔法を解き放つ準備を整えている。

《忌まわしき干渉者、アショク》
《忌まわしき干渉者、アショク》

それから、新顔との出会いも楽しめるだろう。新キャラクターのケランは、「忌まわしき眠り」を終わらせるというタリオンの依頼を引き受けることになる。ハイフェイの領主たるケランは、民に平和と救いをもたらす使命を帯びているのだ。

アート:Anna Steinbauer

ウィルとローアンも再び登場するが、彼らの状況は大きく異なる。この双子は、ファイレクシアの侵攻で両親を失った。続けてウィルとローアンは灯も失い、王国の維持を委ねられた。その困難を前に、2人は限界を迎えつつある。

アート:Ryan Pancoast
アート:Magali Villeneuve

そしてもちろん、愛すべきジンジャー卿なしにエルドレイン再訪は果たせない。《堅いクッキー》でこのスイートな英雄たちの紹介を終えよう。

《堅いクッキー》
《堅いクッキー》

マジックの新たな物語展開

侵攻を退けた騎士たちは、盛りを過ぎた傭兵も武勇を頼みにする者も、口々にウィルのことを「少年王」と呼んだ。そうならないことをローアンがどれだけ願っても、表立って非難はできなかった。

――K. Arsenault Rivera著「Pure of Heart」より

「忌まわしき眠り」の呪いがエルドレインの住民に迫る中、ケンリス家の双子の間に走る緊張が高まっている。一方、僻境の奥では、古代の力が若きハーフフェイの少年を呼び寄せる。少年は、英雄であることの意味をまだ知らない。

このおとぎ話は、果たしてどのように展開されるのか。全5話でお送りする『エルドレインの森』の公式ストーリーは、8月8日開幕だ!

アート:Magali Villeneuve

「おとぎ話」カードとブースター・ファン

『エルドレインの森』では、幻想的なキャラクターたちが華やかなアートで描き出される。アーティストのチームは、おとぎ話の絵本からそのまま飛び出してきたような雰囲気を出せるよう本セットに取り組んできた。エルドレインの愛すべき英雄たちや卑劣な悪役たちが描かれたアートも、多く見受けられるだろう。

アート:Ekaterina Burmak
アート:Piotr Dura
アート:Nino Vecia

エルドレインは人気の次元であるため、私たちはブースター・ファンを通してこの次元を表現するのに最適な方法を見つけ出す必要があった。『エルドレインの森』には、伝承やファンタジーに着想を得たボーダーレス版やショーケース版、フォイル仕様のカードがいっぱいに詰まっているのだ。今回の基本土地には、僻境の魅惑的なイメージを際立たせる特別なショーケース版が用意される。

《平地》
《平地》
《島》
《島》
《沼》
《沼》
《山》
《山》
《森》
《森》

おとぎ話の魅力のひとつは、冒険を体験できることにある。そして『エルドレインの王権』で登場した出来事カードの絵本のようなカード枠は、大いに人気を集めた。そこで私たちは、僻境の息を呑むような美しさを加えて出来事カードを再び登場させることにした。《非情なソムノファージ》のようなカードには、通常版とショーケース版があるというわけだ。

《非情なソムノファージ》
《非情なソムノファージ》
《非情なソムノファージ》(ショーケース版)
《非情なソムノファージ》(ショーケース版)

《眠らずの城塞》や《忌まわしき干渉者、アショク》のようなカードには、特別なボーダーレス版が用意される。魅力的なアートと心に刻まれる悪夢が一体となったようなボーダーレス版は、アショクにぴったりだ。それから《月揺らしの騎兵隊》のようなカードには、通常版と拡張アート版が存在し、さらに特別なテキストレス・フルアート版のプロモカードも後日入手できるようになる予定だ。

《眠らずの城塞》(ボーダーレス版)
《眠らずの城塞》(ボーダーレス版)
《忌まわしき干渉者、アショク》(ボーダーレス版)
《忌まわしき干渉者、アショク》(ボーダーレス版)
《月揺らしの騎兵隊》
《月揺らしの騎兵隊》
《月揺らしの騎兵隊》(拡張アート版)
《月揺らしの騎兵隊》(拡張アート版)
《月揺らしの騎兵隊》(テキストレス・フルアート版)
《月揺らしの騎兵隊》(テキストレス・フルアート版)

「おとぎ話」カード

『エルドレインの森』では、プレイヤーを盛り上げこの素晴らしい次元を際立たせるため、さらに特別なことをしたかった。『エルドレインの森』の各種ブースターには、「おとぎ話」カードが1枚封入される。これは『兄弟戦争』の旧枠版アーティファクトや『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のミスティカルアーカイブと同様の、スタンダードで使用できないカードが収録されるボーナスシートだ。収録カードが気になる?《息詰まる徴税》はどうだろう?

《息詰まる徴税》
《息詰まる徴税》

「おとぎ話」カードは絵本のような特別なアートで彩られ、マジックの歴史から人気のエンチャントが収録される。どのアートもエルドレインの世界観に合ったものになっているぞ。「おとぎ話」カードは全63種。ぜひこれらのエキサイティングなエンチャントをドラフトしたりコレクションしたり、プレイしたりしてくれ。

《偉大なるオーラ術》
《偉大なるオーラ術》
《好奇心》
《好奇心》
《リスティックの研究》
《リスティックの研究》
《ネクロポーテンス》
《ネクロポーテンス》
《追い討ち》
《追い討ち》
《倍増の季節》
《倍増の季節》
《虹色の前兆》
《虹色の前兆》

これらはほんの一部にすぎない。8月15日の『エルドレインの森』デビュー配信でさらにお披露目するので、お楽しみに。

各種ブースターや統率者デッキなど

『エルドレインの森』でおとぎ話の世界を楽しむ方法はさまざまだ。『エルドレインの森』では、ドラフト・ブースターもセット・ブースターもコレクター・ブースターも発売される。金曜夜のドラフト・プレイヤーも、ショーケース版アートのコレクターも、みんなが『エルドレインの森』をそれぞれの方法で楽しめるのだ。

『エルドレインの森』セット・ブースターボックス
『エルドレインの森』セット・ブースターボックス
『エルドレインの森』コレクター・ブースターボックス
『エルドレインの森』コレクター・ブースターボックス
『エルドレインの森』ドラフト・ブースターボックス
『エルドレインの森』ドラフト・ブースターボックス

それから、『エルドレインの森』をテーマにした統率者デッキも2つ発売される。どちらもカード100枚入りのユニークな統率者戦用デッキになっているぞ!それぞれのデッキには、マジックの新規カード10枚とフォイル仕様の伝説のカード2枚、コレクター・ブースター・サンプルパックも含まれている。統率者デッキ「フェイの領土」と「美徳と武勇」は、『エルドレインの森』と同じく2023年9月8日発売だ。

統率者デッキ「フェイの領土」(青黒)
「フェイの領土」(青黒)
統率者デッキ「美徳と武勇」(緑白)
「美徳と武勇」(緑白)

ちなみに、『エルドレインの森』ではジャンプスタート・ブースターが発売されない。とはいえ、スタンダードで使用可能なマジックの新規カードがジャンプスタート・ブースターに収録されるのと同様に、今回はセット/コレクター・ブースターにスタンダードで使用できるカードが追加されているぞ。その新規カードは、後日改めてお披露目しよう。

『エルドレインの森』の詳細

『エルドレインの森』セットロゴ

『エルドレインの森』セットシンボル
『エルドレインの森』
『エルドレインの森』統率者シンボル
『エルドレインの森』統率者

『エルドレインの森』セット3文字略号:WOE

『エルドレインの森』統率者セット3文字略号:WOC

『エルドレインの森』おとぎ話カード・セット3文字略号:WOT

特設ページ『エルドレインの森』

『エルドレインの森』Amazonお近くのゲーム店、その他マジックを取り扱う場所で予約受付中だ。

『エルドレインの森』の重要な日程

『エルドレインの森』プレビュー・イベント

  • 『エルドレインの森』ストーリー公開:8月8~14日
  • デビュー配信とプレビュー開始:8月15日
  • カードイメージギャラリーにて全収録カード公開:8月25日
  • 「Loading Ready Run」によるプレ・プレリリース:8月26日
  • MTGアリーナにてストリーマー・イベント(旧アーリーアクセス・イベント)開催:8月31日
  • 「Command Zone」による「Game Knights Wilds of Eldraine Commander Gameplay」:9月6日
  • テーブルトップ公式発売日:9月8日

『エルドレインの森』プレイ・イベント

  • お近くのゲーム店でのプレリリース:9月1日
  • MTGアリーナにてリリース:9月5日
  • WPN店舗開催のマジック初心者体験会:9月8~10日
  • フライデー・ナイト・マジック:9月8日~11月3日
  • コマンダー・ナイト:9月9日~11月9日
  • 「MagicCon: Las Vegas」および「第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」:9月22~24日
  • ストアチャンピオンシップ:9月30日~10月8日
  • 『アルケミー:エルドレインの森』リリース:10月10日

物語は続く…… 

今回も盛りだくさんの内容でお届けしたが、お伝えしたいことはまだもう少し残っている。ほら話なんかじゃないから、近いうちにまた公式ページにきてくれ。次にマジックへやってくるものをお披露目しよう!