MTGアリーナ:ゲーム更新情報――「アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート」
地平線を越えて
皆さんもう新たなカードを見て、メカニズムを学び、アーリーアクセスで実際のゲームの様子も確かめましたね。いよいよ『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』(三文字略号:HBG)がリリースされ、アルケミーに最高の時が訪れます。新たなカードや新規メカニズムの登場に、既存カードの再調整もあり、MTGアリーナでしか味わえないダイナミックなプレイ体験をお楽しみいただけます。
創設以来のアルケミーの基本方針に加えて、『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』ではこれまでにないデザイン上の挑戦が行われています。テーブルトップの多人数戦/エターナル・フォーマット向けセットを楽しくテンポの良いデジタル体験に持ち込み、アルケミーとヒストリックの一対一のゲームに向けてデザインされているのです。これは非常に大変な仕事でしたが、やりがいはありました。私たちが愛するバルダーズ・ゲートやD&Dに加えて、もう1つ(プレイヤーの皆さんも)愛するもの、「ヒストリック・ブロール」を取り挙げることができたのですから。
ヒストリック・ブロールの存在は、このセットに「統率者戦」の要素をできるだけ残したいと思う原動力になりました。そのため私たちは、『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』からできる限り多くのカードを収録しようと試みたのです。一対一のデジタル・プレイに合わせるため「リリース時に再調整」を加えるものもありますが、調整は比較的小さく、『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』のカードの多くはほぼそのまま使えます。
もちろん、デジタル・プレイに特化したデザインのまったく新しいカードもなければ、「アルケミー」セットとは言えません。デジタル限定カードは見分けがつきやすいよう、テーブルトップのカードにおけるホログラムのようにカード中央下部に”A”のシンボルが入っています。今回のデジタル限定カードには、『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』をMTGアリーナに持ってきたことを感じられるような新規メカニズム「恩恵」、「二体掛かり」、「専門化」を持つものもあります。
これらのメカニズムの挙動については先日もお伝えしましたが、ここでもう少し「専門化」についてお伝えしたいことがあります。専門化は「背景」メカニズムをMTGアリーナに取り入れたものであるため、専門化を持つカードはブロールにおいて統率者に指定できます。専門化を持つカードを統率者に選んだ場合、単色のまま使いたいとしても専門化する色を選ばなければいけません。デッキ構築画面にカラーホイールが表示されるので、専門化する色を選んでください。するとブロールの固有色のルールに則りその色のカードがフィルターにかけられます。専門化する色を選ばずに確認メッセージを閉じると、そのカードは統率者の枠から外れます。専門化先を確認したい場合は、コレクション画面で専門化を持つカードを右クリック(タップして長押し)し、「専門化先を見る」を選択してください。
そして『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』では、セットとしての体験を心ゆくまで味わえるよう、昨年リリースされた『フォーゴトン・レルム探訪』のカードも収録してドラフトやシールドの体験を実現させています。
《保有の鞄》のようなカードがあるのは嬉しいですね。良いものがたくさん入っていますから。ブロールを始めようという方も、セット・マスタリーの進行を自慢したい方も、20面ダイスを用いるドラフトを楽しみたい方も、きっと『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』をお楽しみいただけるでしょう。そして『団結のドミナリア』まで引き続きお楽しみいただけるよう、他にもやってくるものがあります。
MTGアリーナの隆盛
MTGアリーナのローンチ当時、サポートされる主要な構築フォーマットはスタンダード1つだけでした。それから数年後も、スタンダードとヒストリックの2つだけでした。しかし昨年、私たちは主要な構築フォーマットを倍増させ、スタンダード、ヒストリック、アルケミー、エクスプローラーの4つにしました。
私たちもマジック・プレイヤーの一員として、MTGアリーナでしか味わえないユニークなマジック体験を含めフォーマットが拡張して、このゲームの奥深さにさまざまな魅力が重なっていくのは、素晴らしいことだと思っています。マジックの最大の強みの1つは、さまざまなプレイヤーが楽しめる遊び方の幅広さなのです。長年のプレイヤーも始めたばかりの方も、テーブルトップで始めた方も、オンラインで始めた方も、好きなフォーマットが何であっても、皆さんがマジック・コミュニティの一員であることを心から嬉しく思っています!
そしてもちろん、コミュニティの成長はさらなるニーズを生み出します!私たちが主要フォーマットとして挙げたものはどれも重要であり、MTGアリーナではそれぞれのフォーマットのプレイヤーの皆さんに合ったコンテンツをご提供し続けます。ここで、今年やってくる予定のものをご紹介します。
- まずは『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』で、アルケミーとヒストリックに新たなカードや再調整(後段をご覧ください)がやってきます。
- 続けて今年の夏には、新たな『アンソロジー』が2つリリースされます:
- 『エクスプローラー・アンソロジー1』には、印象に残る強さや一味違う楽しさのエクスプローラーで使用できるカードが20枚収められています。
- 『ヒストリック・アンソロジー6』には、最もカードプールが広く強力なフォーマットであるヒストリックに新たな可能性をもたらすカードが20枚収められています。
- ローテーションを迎える前にスタンダードのコレクションを強化したい方には、今シーズン1年のセット、つまり『イニストラード:真夜中の狩り』以降ののセットのプレミア・ドラフトを追加で開催予定です。
- そして秋の『団結のドミナリア』ですべてのフォーマットに新たなコンテンツがやってきて、年末の『兄弟戦争』へと向かっていきます。
各セットでは引き続き、リリースの数週間後にアルケミー用のサプリメント・セットが追加されます。
ゲーム内のプレイモードすべてにカードセットや『アンソロジー』をご用意することはできませんが、今後もどのモードでも新鮮で刺激的なコンテンツをお楽しみいただけるよう取り組んでまいります。ぜひ皆さんが一番楽しみにしていることを教えてくださいね!
再調整について
『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』のリリースにともない、私たちはアルケミーおよびヒストリックにおいてカードの再調整を行います。
1つは、ヒストリックにおいて大きな勢力を持つアーキタイプから強力なカードを対象に行います。呪文を基盤とした「イゼット」デッキ(主に《弧光のフェニックス》を中心にしたもの)や生け贄を基盤とした「フード」デッキは、どちらも長きにわたりヒストリックのメタゲームにおける柱であり続け、その力と耐久性はしばしば他の選択肢を押しのけてしまうほどです。ローテーションがないフォーマットでは安定した強さが長所になる点は尊重しますが、それは停滞につながる恐れもあります。またデジタル限定フォーマットであるヒストリックは、エクスプローラーのようなテーブルトップ準拠のフォーマットよりも高い柔軟性を持つはずです。
はっきり申し上げておきたいのは、 今回の変更の目標はこれらのアーキタイプの排除ではないということです。 新しい戦略がそれらに挑める余地を作ることが目標です。私たちはヒストリックに、既存の戦略に新顔が混ざり、幅広い選択肢があるフォーマットになってほしいと願っています。
2つ目の変更は、アルケミーで花開くことができていないアーキタイプを広く強化するものです。呪文を基盤とするデッキや+1/+1カウンターを活用するデッキはまだ大きな成功を治めることができていませんが、今回の変更により、鍵となるカードや中心的なカードがローテーションで去る前に最後のチャンスを得られるでしょう。
それから、アルケミーではカードの禁止も1枚行います。《にやにや笑いのイグナス》です。《にやにや笑いのイグナス》は、最近になって強力なコンボ・デッキの中心部として急増しました。私たちは《にやにや笑いのイグナス》や関連するカードを再調整してコンボを取り除くことも検討しましたが、それは環境から完全に排斥してしまうかまったくの別物になってしまう方法ばかりでした。こういう状況の場合は、禁止が最も適切な措置になるのです。
ヒストリックには、このコンボを妨害したり振り切ったりできる強力なツールが多くあるため、引き続き使用できます。私たちは今後もこのデッキの立ち位置や使用率などを監視し続け、必要であれば追加の措置をとります。
今回の再調整についての詳細や理由の説明は、「禁止制限告知」記事をご覧ください。
近づくリニューアル
『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』のリリースは、秋のスタンダード・ローテーションに向かう第一歩でもあります。何か変なこと言ってるなと感じた方は、リニューアルとローテーションについてのガイドをご覧ください。とはいえ改めておさらいしたい方のために、ここでもお伝えしておきましょう。
- 新規プレイヤー向けデッキの更新:新たなデッキには『イニストラード:真夜中の狩り』以降のカードのみ採用されているため、ローテーション後も引き続きアルケミーやスタンダードで使用できます。以前も新規プレイヤー向けデッキを受け取っている方は、新たなデッキの収録カードで未所持のものに限りコレクションに加わります。
- 新たな「ジャンプイン!」テーマ: ローテーションで去るセットに関連するテーマは削除され、残るテーマの収録カードもローテーション後も残るカードのみになります。これに加え、『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』に関連する新たなテーマの追加も行われます。
- 個別カード報酬の更新: 個別カード報酬からは、ローテーション後もアルケミーおよびスタンダードで使用できるセットのカードのみとなります(つまり『イニストラード:真夜中の狩り』以降のセットのカード)。
- クイック・ドラフト: 当面の間、クイック・ドラフトは『イニストラード:真夜中の狩り』以降のセットで行われるようになります。つまりクイック・ドラフトで集めたカードは、ローテーション後もアルケミーおよびスタンダードで使用可能です。
ローテーションまであと数か月となりましたが、獲得した報酬はローテーション後も長く使っていただけるようにしたいと思います。その他のリニューアル報酬についての情報は、8月に改めてお伝えします。
『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』
『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』は7月7日リリースです。ステータスのページでメンテナンス情報をご確認いただき、最新のMTGアリーナニュースで今後のイベントやストアの最新情報をご覧ください。