プロプレイヤーズ・クラブへようこそ!

更新日 Feature on 2005年 5月 2日

By Randy Buehler

 君がプロツアーの舞台で戦おうと考えている、あるいは毎回毎回そこで何が起こっているかに興味があるなら、今回はまさに最高のタイミングだ。今シーズンのプロツアーに興味を持つ人たちは、プレイヤーラウンジや新しいインビテーショナルの招待システム、登録時にプレイヤーにプレゼントされるバッグや、イベントごとにどんどん良くなっていくウェブ中継やビデオデータなど、様々な改善を評価している。

 だが、この程度じゃまだ気合が入っているとは言えないだろう……いい線すら行っていない。ここウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の面々は、プロのマジックプレイヤーと呼ばれるクラスの人々が存在する事実を愛しているし、友人達と世界を見て回る(そしてカードゲームを楽しむ)という素晴らしい生き方、すなわち「プロツアー・ライフスタイル」を確実なものとする新たな方法を探し続けている。

 今日ここで発表するのは、プロツアーへのプレイヤーの招待を規定する方法の全面刷新と、世界中を回るための旅費に対する資金提供に関する無いようだ。プロツアー・ロンドンから、我々はこれまでの超複雑なプロ順位システムを排除し、同時にほとんど見通しの聞かない年末の賞金システムの変更を行うことにした。この両方は、新たな「プロツアー・プレイヤーズ・クラブ」に置き換わることになる。

 以下はその美味しい部分――クラブの各レベルに対する特典だ。

レベル1

  • すべてのグランプリで不戦勝1を得る。

レベル2

  • すべてのグランプリで不戦勝2を得る。
  • 地元の国別選手権の招待権を得る。

レベル3

上記に加え……

  • すべてのグランプリで不戦勝3を得る。
  • すべてのプロツアー(世界選手権を含む)の招待権を得る。
  • プロツアーや世界選手権に参加するたびに、参加報償として500ドルが支給される。

レベル4

上記に加え……

  • 現シーズンのプロツアーか世界選手権のうち望む1つのイベントに対し、航空券が支給される。
  • プロツアー参加報償は1,000ドルになる。

レベル5

上記に加え……

  • すべてのプロツアーと世界選手権の航空券が支給される。
  • プロツアー参加報償は1,500ドルになる。
  • グランプリに参加するたびに、参加報償として250ドルが支払われる。

レベル6

上記に加え……

  • すべてのプロツアーと世界選手権において、宿泊するホテルの部屋が支給される。
  • プロツアー参加報償は2,000ドルになる。
  • グランプリ参加報償は500ドルになる。

 さて、レベル6をきちんと読んでもらえただろうか。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、すべてのプロツアーで君の航空運賃とホテル代を持ち、さらにどんなひどい成績になっても2,000ドルを支給する――さらに、グランプリに参加するたびに500ドルが保障されるのだ。もちろん、君からの次の質問は「どうやったらその素晴らしい仲間に入れるの?」だろう。

 プレイヤーはここ8年間と同様に、プロツアーやグランプリの成績に応じてプロポイントを貯めていく(以下の表を参照)。しかし、今後はこのポイントは、各プレイヤーがクラブのどのレベルに入るかを判断するのに用いられるのだ。

順位 グランプリ個人戦 グランプリチーム戦 プロツアー個人戦 プロツアーチーム戦 世界選手権個人戦 世界選手権チーム戦
1 6 4 25 20 25 6
2 5 3 20 16 20 5
3–4 4 2 16 12 16 4
5–8 3 1 12 8 12 3
9–12 2 1 8 6 8 2
13–16 2 8 6 8 1
17–24 1 7 4 7
25–32 1 6 3 6
33–48 5 2 5
49–64 4 2 4
65–128 3 2 3
129+ 2 2 2

 プレイヤーズ・クラブは、プロツアー・フィラデルフィア時点での順位を基準に、シードされるメンバーを選び出すことになる(プロ順位が計算されるのはこれが最後になる)。プロ順位からクラブレベルへの変更は以下のように行われる。

フィラデルフィア順位基準:レベル4以上

レベル5

ジュリエン・ナウテン(Julien Nuijten) 59
ヘロン・レミー(Jeroen Remie) 55
オリヴィエ・ルーエル(Olivier Ruel) 52
カミール・コーネリッセン(Kamiel Cornelissen) 50
ガブリエル・ナシーフ(Gabriel Nassif) 49

レベル4

小室 修 42
中村 修平 42
ヘルガー・ウィガースマ(Jelger Wiegersma) 42
石田 格 38
オシップ・レベドヴィッツ(Osyp Lebedowicz) 37
大礒 正嗣 36
池田 剛 35
鍛冶 友浩 35
岡本 尋 35
テリー・ソー(Terry Soh) 35
藤田 剛史 34
デヴィッド・ルード(David Rood) 34
アントン・ヤンソン(Anton Jonsson) 33
森田 雅彦 33
マーレイ・エヴァンス(Murray Evans) 32
志村 一郎 32
ジェフリー・サイロン(Geoffrey Siron) 32
ピエール・カナリ(Pierre Canali) 31
フランク・カルステン(Frank Karsten) 31
津村 健志 31
有田 隆一 30
アントワン・ルーエル(Antoine Ruel) 30
斉藤 友晴 30
ジョナサン・ゾンネ(Jonathan Sonne) 30
ガディエル・スライファー(Gadiel Szleifer) 30

  • レベル1: 1点
  • レベル2:10点
  • レベル3:20点
  • レベル4:30点
  • レベル5:45点
  • レベル6:60点

規定のポイントに達しているプレイヤーは、2005年の間クラブの当該のレベルの特典を受けられる。ここをクリックすると、各プレイヤーがフィラデルフィア前に累積で何ポイント獲得しているかが見られるだろう。

 2006年開始時のクラブのメンバーは2005年の年間最優秀プロプレイヤー順位を基準に決定される。ただし、今年度はプロツアーが1回多いので、条件は若干高くなる。

  • レベル1: 1点
  • レベル2:10点
  • レベル3:20点
  • レベル4:35点
  • レベル5:50点
  • レベル6:65点

クラブメンバーがシーズン中に規定のポイントに達した場合、そのメンバーは直ちにそのレベルに格上げになり、以降2005年と2006年はそのレベルを維持する。

 今回プロツアー・フィラデルフィアのプロ順位を基準にクラブのシードを発表した以降は、プロ順位というものは存在しなくなる。代わりに、すべては最優秀プロプレイヤー順位を基準に行われることになる。プレイヤーが今シーズンの最優秀プロプレイヤー順位で規定のポイントを収めたら、直ちに今シーズンの残りの期間においてクラブのレベルが格上げになる。新しいシーズンの開始時に、各プレイヤーには前シーズンの最優秀プロプレイヤー順位のポイントに応じたレベルが自動的に与えられることになる。このシステムは今後のプロポイント基準によるプロツアーや国別選手権への参加権利や、プロポイント基準のグランプリでの不戦勝のシステムと置き換えられることになる。

 以下はこのクラブの実例だ。

 サム・ゴマーゾール(Sam Gomersall)は先週のデトロイトで3ポイントを獲得し、これによりフィラデルフィア時点でのプロ順位で24ポイントを持つことになった。彼はすでにこのシーズンの残りの間レベル3の特典を受け、今年の間はプロツアーに招待されるとともに、そこに参加するだけで少なくとも500ドルを獲得することになる。たとえ1ラウンドも勝てなかったとしてもだ。彼がフィラデルフィアで6ポイントを獲得した場合(トップ32入りが条件だ)、彼は今年の残りの間レベル4に格上げになる。この結果、彼の参加報酬は1,000ドルに上がり、旅費が1回タダになる。12月の日本での世界選手権の役に立つだろう。

 その一方で、サムは今シーズンの最優秀プロプレイヤー順位で15点を獲得している。彼にとって20点の基準を超えるのは何でもないことだろうから、彼は2006年をレベル3で迎えることになる――もっとも、彼が狙うのは35点のラインだろう。これならレベル4になるからだ。それはそれとして、彼がフィラデルフィアでトップ32に入れなかったとしても、彼が(例えばロンドンでトップ8に入るなどで)35ポイントに達した場合、直ちに彼は今年の世界選手権への旅費がタダになる。

 2番目の例は、グランプリ・デトロイトですばらしい成績を残した一人だ。ヘロン・レミーは準決勝まで進んだことで4ポイントを獲得したが、これにより彼はフィラデルフィア前に(現段階で)55ポイントの大台に乗った。彼がフィラデルフィアでトップ48に入ると60点の域に達し、彼はレベル6の豪邸に席を設けることになる。以降のプロツアー・ロンドン、プロツアー・ロサンゼルス、横浜での世界選手権では、ウィザーズ社は彼にホテルと航空券を準備し、参加報償も2,000ドルが支払われるのだ。さらにそうなった場合、今年の間はあらゆるグランプリに参加するだけで$500が支払われる。ヘロンの旅行スケジュールは確実に増えることだろう。彼が60点に達しなかったとしても、すでにレベル5にある彼には無料の航空券と、プロツアーごとの1,500ドルと、グランプリごとの250ドルが保証されている。彼のゲームに対する才能と情熱からすれば、今シーズンの65ポイントというのも可能だろう。そうすれば彼は2006年には最上級に達する。

さて、そのための金額はどのぐらいかかるのか?

 正確な計算は、旅費やホテル代が場所によって違うためにかなり難しくなっている。それに、レベル5や6がどれだけのグランプリに参加するかも不明だ。最善を尽くして試算してみた結果、合計は360,000ドルを少し越えるぐらいだろうという結論になった。これを確保するため、今年最後に支払われる賞金総額は、(635,000ドルから)300,000ドルに下げることに決定した。新しい年末の賞金額は以下のとおりだ。

順位 賞金 順位 賞金 順位 賞金 順位 賞金
1 12000 11 10000 21 8000 31 6000
2 11800 12 9800 22 7800 32 5250
3 11600 13 9600 23 7600 33 4500
4 11400 14 9400 24 7400 34 3750
5 11200 15 9200 25 7200 35 3000
6 11000 16 9000 26 7000 36 2250
7 10800 17 8800 27 6800 37 1500
8 10600 18 8600 28 6600 38 750
9 10400 19 8400 29 6400 合計 $300,000
10 10200 20 8200 30 6200    

 ここで、旧ポリシーから新ポリシーへの変更に関係する説明をしておこう。

さまざまな追加ルール

  • マジック・インビテーショナルに参加した全プレイヤーには、旅費とホテル代に加えて1,000ドルの参加報償が支払われる。
  • プロツアー殿堂のメンバーは、生涯にわたって自動的にレベル3の特典を受けられる。
  • 報償を受けるにあたって、さまざまな制限のある場合がある。詳細は、公式の資格と報償関係の文書を参照のこと。
  • 2007年のレベルのための2006年のプロポイント基準は、9月1日に発表される招待ポリシーの一部として発表される予定。同時に2006年の年間最優秀プロプレイヤー順位の賞金も発表される。
  • プロツアーの参加報償、航空券、ホテルなどは、7月8日~10日のプロツアー・ロンドンから採用される。航空券やホテル代の権利があるのであれば、DCIに最新の電子メールアドレスを登録することを忘れずに。(DCI関連の情報はウェブ上での更新から見るか、各プロツアーのDCIブースで確認すること)
  • グランプリの参加報償は、5月14日~15日のグランプリ松山から採用される (GP松山やGPボローニャでのプロポイント基準の不戦勝もそもまま有効)。
  • DCIレーティング基準による不戦勝は、今回の発表には何の関係もない。

今後の話

 プレイヤーズ・クラブは、さまざまな面で素晴らしいものになると思う。元々大掛かりなものでもなかった旧システムよりも説明が簡単になっているし、簡単になった分プレイヤーも自分自身の運命に対する知識を把握しやすくなる――これまでだと、プロツアーに参加するたびに次のイベントに参加できるかを心配しなければいけなかったが、今後はほとんどのプレイヤーは一年(あるいはそれ以上)の間はグレイヴィ・トレインに乗れることになる。

 他に新しいシステムのいいところをあげるとすると、プレイヤーは勝利分を旅行会社に注ぎ込むことを強制されなくなる点だろう。プロツアーのライフスタイルは素晴らしいものだが、そこにかかるたびの重荷もかなりなもので、我々はなんとかしてこれを軽くしてあげられないかを検討していた。苦労して遥か遠くの地に臨み、6ラウンド目で土地事故を起こしたばかりに2日目を逃してしまうなんていうストレスを減らしたかったのだ。プレイヤーズ・クラブがあれば、参加報酬があるからこの手の痛手も和らげられるだろう(資金的にも楽になるし)。そして何よりも、このシステムは非常に面白いものだ――レベルを目指す戦いは、どんなゲームであっても面白いものだ。

 私が常々言っているのは、私がプロツアーを離れてウィザーズ社に入って以来の目的は、私が行なった仕事(開発部のメンバーとして、あるいはDCIのアドバイザーとして)の結果として、私が引退する頃にもプロツアーが存在していることだ。今回の発表で、私はこの目的に関して非常に喜ばしく思っている――それは、このシステムが我々の多くがこのライフスタイルで生きていくのに十分なだけの幸運を与えてくれると同時に、イベントに参加することで賞金を獲得できるこのライフスタイル自身がより面白いと思うことによる。

 プレイヤーズ・クラブに関しては、他にもいくつか特典を、特に低レベルの人々に対して検討しているし、同様にプロツアーに参加したことのないプレイヤーに対して同様の方法論が使えないかをひねり回しているところだ。ただし、現在のところはプロツアーの改善のための部分のプログラムを先に進めていこうと思う。

 プレイヤーズ・クラブにすでに参加している人に対しては、これが気に入ってくれることを願っているし、残りの人々は次のPTQを抜けてクラブのメンバーになれることを願っている。今週末のフィラデルフィアでは多くの話が飛び交うだろうけど、私は他の数名のDCIの関係者とともにその場に赴くので、疑問があれば聞いていただきたい。

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