イニストラードの世界

更新日 Feature on 2011年 8月 31日

By Wizards of the Coast

アヴァシン

アヴァシンへの祈りが聞き届けられない理由を知る者はわずかしかいない。しかし、現状は全ての者に明らかだ――かつてのやり方は、当時ほどの力を持っていない。語られざるアヴァシンの消失によって、その力は消え失せ、イニストラードの残忍な種族の力が増してきている。吸血鬼の貴族階級は、気晴らしと栄養のために農民の血を奪うべく襲いかかっている。歯をむき出しにしてうなる狼男は、隊商や村々に襲いかかっている。霊は墓所から立ち上っては、路地の石や古い屋敷に取り憑いている。禁忌の魔法や気の狂った錬金術師の発明によって縫い合わされた穢れた死者は、絶え間ない飢えを満たすべく餌を求めている。アヴァシンの魔法による押さえつけの無くなった今、この世界の超自然の恐怖は、人々の祈りに妨げられることが無くなったのだ。

この新たな危険の元、この世界の四つの領地の伝統も変わってきた。ステンシアの商店主は、夜の訪れと共に扉を閉ざしている。旅人達は、ネファリアの墓だらけの低地やケッシグの霧深い森を避けるようになった。教区の僧侶や狼狩人や聖戦士たちは、常に銀を携帯するようになった。教会のお膝元であるガヴォニーの領地ですら、狂信者や陰謀団と共に影が忍び寄っている。

一方で、この夜の勢力に反撃を試みる者もいる。敵の弱点の知識とわずかに残った信仰の力で武装した狩人は、世界中の憑依された地へと危険を冒して向かっている。邪悪な魔物に対する訓練を積み僧侶や特別な処刑者は、地方の教区を守っている。

そして事態をさらに複雑にしているのが、イニストラードの古えの秘密を目覚めさせかねない目的と共にこの次元を訪れた二人の人物だ。野心に満ちた死の魔道士、プレインズウォーカーのリリアナ・ヴェスは、この地に悪魔を求めてやってきた。それを倒すことができれば、冥界との取引から解き放たれ、愛しき魂を取り戻すのにまた一歩近づけると、彼女は信じている。彼女の目的はあくまで自分のためだが、その使命はイニストラードの謎の中心へと彼女をまっすぐ誘っている。

プレインズウォーカーの野生語りのガラクも、イニストラードに獲物を倒すべくこの地にやってきたが、彼の目標は魔女ヴェスその人だった。彼らが最後に相まみえたとき、リリアナは鎖のヴェールの遺物の力でガラクに呪いをかけ、彼が野生の獣を召喚する力を穢れさせてしまった。その闇の遺物はまだ彼女と共にあるが、ガラクも遺恨を持ち続けている。ガラクが呪いから生き延びられれば、自身の狩人の本能で彼女を追い詰めることもできるだろう。

アヴァシン教会

大天使アヴァシンがイニストラードの人々にとって信仰の中心であるように、教会は人間社会の中心になっている。一般の人々の生活とアヴァシン教会を隔てることはできない。法、政治、学問、軍隊と、教会は日々の生活のすべての面に関わっているのだ。僧侶や処刑人はアヴァシンを信仰し、その真の力で邪悪から身を守っている。それ故に、彼女の消失は人間社会に強烈な一撃を与えたのだ。数世紀にわたり、教会の力はイニストラードを導き守ってきた。そして今、その基盤は根底から揺らいでいる。

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