イニストラードの世界

更新日 Feature on 2011年 9月 14日

By Wizards of the Coast

ネファリアの領地

商売に興味を持つイニストラードの住人は、ネファリアに集まってくる。商人の隊商はネファリアの都市間の賑わう通商路を往復し、恥知らずの錬金術師や屍術士はネファリアの地下死体市場からの邪悪な商品を不正に扱っている。ネファリアの港町の多くは、潮の満ち引きと共にうねる塩水の霧と、それが呼び寄せる誰も知らぬ難破船の幽霊が漂うネベルガストの影響下にある。

ネファリアは、スカーブ縫いやグール呼びのどちらにも人の道を外れた場所を与え、彼らはそこで疑い深い市民やアヴァシン教会の官憲の影響をほとんど受けずに、己の術を行っている。彼らはどちらも極めて秘密主義だが、その取引は一般的な人々にとって恐怖となっている。しかし、流城の吸血鬼やネファリアの商人にとっても商売は商売であり、彼らの神秘の装具や闇の仕事も、それが噂のままである間は大目に見てもらえることだろう。

吸血鬼

貴族的であり、豊かな文化を持ち、残酷なまでに快楽主義である吸血鬼は、イニストラードにおける唯一の人外の文明を形成している。貴族の家系と同様に、四つの大いなる吸血鬼の血族は、荘園や邸宅や城を有している。吸血鬼はこの次元全体で人々を狩っているが、その中心地はステンシアの領地で、彼らは自らの養分であり渇望する興奮を生ある者の血に求めている。

吸血鬼はほとんど無敵だが、生きている木から作られた杭や、流れる水に映る月、そして天使アヴァシンの祝福を受けた水などは、どれも特に彼らを傷つけるために作られた者である。吸血鬼は、飛行、魅惑の術、変身など様々な力を持っているが、その実際の能力は広く多岐に及んでいる。

グール、スカーブ、幽霊

イニストラードはアンデッドの恐怖に襲われる世界である。屍術により甦った死体は“グール”や“神聖を穢す者”と呼ばれ、物思わぬ大量の群れを成し、生ある者の肉を食らおうとしている。彼らを甦らせるねじくれた屍術士であるグール呼びは、蠢く下僕どもがもたらす力と破壊を追い求めている。

いささか正気の疑われる錬金術師の中には、別な方法でアンデッドを生み出す者もいる。彼らは様々な種類の死体を縫い合わせ、そこに錬金術による見せかけの生命を吹き込むのだ。彼らが縫い合わせる忌まわしき者はスカーブと呼ばれ、しばしばその不自然な生命――そしてその創造主を粛正すべく集まった村人との対立を巻き起こしている。

実態を持たない死者の霊、いわゆる幽霊は、様々な形を成している。彼らは無害であることもあるし、時として義務や忠義や責任や愛情により、生ある者の守護霊となることすらある。あるいは、残忍な復讐を秘めた死霊となり、生け贄をもってのみ鎮めえるような事態になることもある。

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