
ゼンディカーの秘密

失われし種族の遺跡
ゼンディカー全域に散らばっているルーンの刻まれた古き石柱は面晶体と呼ばれ、最も大きいものでは長さが15キロにも達するものまで存在する。この石柱の中には空を漂っているものすらあるが、それ以外は地中に埋まっていて、完全なものもあれば、壊れてしまっているものもある。それは失われた文明の異物であるが、本来の目的は謎だ。この古代の帝国は想像を絶する力を持っていたのだ――重力を固定し、目的に応じて地形を変えてしまうほどの力を。どの大陸にも、罠に満ちた遺跡が存在する。謎めいた象形文字は、長い間忘れられている真実をほのめかしているようだ。その失われた過去の墓石の間を、名状しがたき怪物がうごめき回っている。この遺跡にはいまだに力が満ちていて、プレインズウォーカーや地元の探検家が危険を乗り越えてその報酬を得ようとしている状態だ。

荒野の探検
ゼンディカーの激しいマナと独特の宝物は、豪胆で冒険好きな者たちに富と力の夢を見させている。探検隊はすばらしき神秘の力の伝承に突き動かされ、ゼンディカーの荒野に挑んでいくのだ。その探索の多くは、世界中の数多くの危険に圧倒され、失敗に終わる。しかしごく一握りの大胆な魂を持つ精鋭はその偉業を達成し、富と名声を手に入れている。案内人、荷運び、地図屋、売剣、凪魔道士、遺跡学者、癒し手等は探検隊を組み、力を合わせて世界中の宝を探している。

同盟者と探検協会
ゼンディカーの敵意に満ちた環境は、その住人の間に協力を生み出し、それは世界を探検しようとする者たちの間で顕著なものとなった。探検協会――ギルドと宿と備品店の複合体――は、どこの大陸でも目にすることができる。誰でもいずれかの探検協会に金を払えばそこの力を借りられる一方で、そこから生まれる協会同士の対抗心もよく知られている。協会は冒険者が隊を組む場所であり、噂を聞く場所であり、探検のために己を売る場所でもあるのだ。
