のメカニズム
ミラディン包囲戦では、ミラディンの金属世界は全面戦争に突入し、この次元全体の未来をかけて戦いが繰り広げられました。一方は、独自の生命の進化を遂げたきらめく防衛軍、気高きミラディン軍。もう一方は、古えの侵略平気のわずかな名残から再生し、再び多元宇宙に危機をもたらす狡猾なファイレクシア。
その戦争も、終わりを告げます。ミラディンの次元は完璧と成され、マジックにおける暗黒の恐怖の住処へと新たに生まれ変わり、ファイレクシアは5色のマナ全てを手中にします。しかし、作り替えられた世界の忘れられた片隅で、ミラディン人の抵抗部隊は戦いを続けているのです。
新たなるファイレクシアへようこそ!
ファイレクシア・マナ
ファイレクシア人は5色すべての色を見つけましたが、そのファイレクシア人の呪文の中には誰でも唱えることのできるものがあります――その分の代償を支払うのなら。
ご覧の奇妙なシンボルは、緑のファイレクシア・マナ・シンボルで、他の4色にも同様のものがあります。ファイレクシア・マナは、通常のマナ・シンボルと同様に、その色のマナ1点で支払うこともできます。しかし、それは2点のライフで支払うこともできます。これにより、ある呪文はより安く、別な呪文(これもそうですね)はマナ無しで、しかもあなたが生み出すことのできるマナの色に関係なく、5色すべての色の呪文を唱えることができます。あなたは《変異原性の成長》を
ほとんどの場合において、ファイレクシア・マナ・シンボルはその色の他のマナ・シンボルと同様に機能します。《変異原性の成長》はコストに緑マナのシンボルを含むので、常に緑のカードです。――それを唱えるために実際に緑マナを支払ったかどうかは関係がありません。その点数で見たマナ・コストは常に1です。この情報は
何らかの事情であなたが2点のマナを支払うことができない場合、あなたはコストのファイレクシア・マナのために2点のライフを支払うことができません。あなたのライフが1点である、あなたのライフが
ファイレクシア・マナは、カードのマナ・コスト以外にも、起動コストなど他の場所にも登場します。
《侵害の魂喰い》の能力は1ターンに複数回起動してもとくに意味はありません――ブロックされるかされないかだけの違いだけです――が、新たなるファイレクシアのカードの中には、ファイレクシア・マナをコストに持つ起動能力を持っていて、同一ターンに複数回起動したくなるものもあるでしょう。このような能力は(可能な限り)何回でも支払うことができ、毎回
色つきアーティファクト
マナ・コストにファイレクシア・マナを持つ新たなるファイレクシアのうち、インスタントでもソーサリーでもないものは、色つきのアーティファクトです。
《切りつける豹》は、これまでのセット(アラーラの断片等)の色つきアーティファクトと同様に、アーティファクト・カードであり赤のカードです。これは、
《切りつける豹》がアーティファクトであるのは、タイプ行にそう書かれているからです。ファイレクシア・マナに関連する奇妙な事情によるものではありません。例えば、《変異原性の成長》はアーティファクトではありません。
ゴーレム
新たなるファイレクシアには、ちょっとしたゴーレムの部族テーマがあります。各“接合者”はゴーレム・トークンを生み出し、あなたがコントロールするすべてのゴーレムに何らかの能力やボーナスを与えます。
あなたが《大槌の接合者》をコントロールしているかぎり、あなたがコントロールするすべてのゴーレムはトランプルを持ちます。《大槌の接合者》から生み出されたゴーレム・トークン、
生体武器
ファイレクシアは、ブロック内のこれまでの技を忘れたりはしません――もう、全然。《鎌切り》といった生体武器は、新たなるファイレクシアでも帰ってきます。
《鎌切り》はこれまでの生体武器を持つ装備品と同様に機能します。これが戦場に出たとき、あなたは黒の0/0の細菌・クリーチャー・トークンを戦場に出し、その装備品をつけます。トークンは装備品にそれを持つクリーチャーを供給し、装備品はトークンのタフネスを0より上にすることでただちに墓地に送られることを防ぎ、誰もが幸せになるのです(まあ、トゲだらけ血だらけの方式ではありますが)。
細菌が戦場を離れても、装備品はいつも通りその場に残り、他のクリーチャーにつけられるのを待ちます。この装備品が戦場を離れたり他のクリーチャーに(装備能力や、
増殖
増殖も復活し、-1/-1カウンターや蓄積カウンター、毒カウンター、その他あらゆるパーマネントやプレイヤーにすでに置かれているカウンターを、さらに増やそうと待ち構えています。
《不気味な苦悩》の解決時、あなたは書かれていることをその順番に実行します。したがって、まずクリーチャーに-1/-1を置き、その後に増殖を行うので、他のパーマネントと同様に今カウンターを置いたばかりのクリーチャーにもカウンターを追加できるのです。何らかの理由で対象になったクリーチャーに対して増殖を行いたくない場合、する必要はありません。
《不気味な苦悩》の対象となったクリーチャーが、解決時に適正な対象でなくなっていた――例えば、すでに戦場からいなくなっていた――場合、呪文全体が打ち消されるので、増殖も行えません。
感染と“毒を受けている”
感染メカニズムも再登場です――そして、黒、緑、白、アーティファクトに加え、予想外の色のまでこの能力が登場します。
ご存知の通り、感染を持つクリーチャーがクリーチャーやプレイヤーにダメージを与える場合、それぞれ-1/-1カウンターや毒カウンターの形で与えます。ざっと説明しましょう:
- 感染を持つクリーチャーがプレイヤーにダメージを与える場合、そのプレイヤーはそのダメージの結果によりライフを失うことはありません――そうではなく、そのプレイヤーはその点数に等しい数の毒カウンターを受け取ります。あるプレイヤーが10個以上の毒カウンターを持っている場合、そのプレイヤーはゲームに負けます。
- 通常のダメージと異なり、-1/-1カウンターはずっとクリーチャーに残ります。タフネスが0以下になったクリーチャーは墓地に置かれます。それが破壊されないものであっても、再生の盾があっても関係ありません。
- 感染は、戦闘ダメージに限られず、すべてのダメージに適用されます――なので何らかの方法で
《放蕩紅蓮術士》 に感染を与えた場合、そのT 能力はクリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーには毒カウンターの形でダメージを与えます。 - 感染を持つ発生源からのダメージは、通常のダメージとは挙動が異なりますが、ダメージであることには違いがありません。絆魂、接死、クリーチャーがダメージを与えることで誘発する能力は通常通りの機能をしますし、このダメージを軽減したり移し変えたりすることもできます。
- 感染を持つ発生源からプレインズウォーカーに与えられるダメージは、通常と変わりません。
さらに、新たなるファイレクシアの《つながれた喉首追い》やその他の何枚かには、やはり再登場のルール用語“毒を受けている”が書かれています。あるプレイヤーが1個以上の毒カウンターを持っている場合、そのプレイヤーは毒を受けているものとみなします。そのプレイヤーがどれだけの毒カウンターを持っているかは関係がありません。プレイヤーは、毒を受けているかいないかの二択なのです。
金属術
ミラディン人は敗れましたが、全滅した訳ではありません。ミラディン人の反乱部隊は、ファイレクシアの抑圧と戦いを続けています。カードの内何枚かには、その代表となるメカニズム、金属術が戻ってきます。
《急送》は、他の金属術を持つインスタントやソーサリー同様、その解決時にあなたがいくつのアーティファクトをコントロールしているかをチェックします。唱えたときではありません。なので、《急送》がスタックにある状態で、相手が対応してあなたの3つ目のアーティファクトを戦場から排除した場合、あなたはそのクリーチャーを追放できませんが、それでもタップ状態にはなります。