エルドラージ覚醒のメカニズム

ゼンディカーの次元の冒険者達が直面している危機は、危険さを増している。かつての探索は宝物と栄光が目的だった。しかし、現在の目的はただ一つ――生き延びることだ。霊気より生まれし魂無き巨大な荒廃者エルドラージが、ゼンディカーの核の中での深いまどろみから目覚めたのだ。残された可能性は、エルドラージに命を下す――さもなくば逃げ出す――ことだけだ。

新しい魔法

次元と次元の間の空間である久遠の闇生まれであるエルドラージは、私たちの知っているマナの色を超越した存在です。その結果、エルドラージの創始の者や彼らの近親は無色になりました。ただし、マナ・コストにごまかされないように――エルドラージはアーティファクトではありません。また、エルドラージ覚醒では無色のインスタントやソーサリーが初登場します。エルドラージの申し子同様、この融通の利く呪文はほとんどどのデッキにも入れられます。

3体いる巨大な伝説のエルドラージのうち1体は、すでに画像つきカードリストでごらんかと思います。それでは、もう少し“小型”の下僕を見てみましょう。

Ulamog's Crusher

なんと、こちらはコモンです。

新しいキーワード「滅殺」は、無色のエルドラージ・クリーチャーに書かれています。これは誘発型能力で、滅殺を持つクリーチャーが攻撃したとき、防御プレイヤーは指定数のパーマネントを生け贄に捧げなければいけないというものです。これはブロックするタイミングよりもさらに前なのです。《ウラモグの破壊者》は滅殺2を持っていますので、これが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを2つ生け贄に捧げなければいけません。さらに、あなたはこれでの攻撃を“強制”されます……まるで攻撃するつもりが無かったみたいじゃないですか!

ご想像の通り、無色のエルドラージ並みの大きさ――もう、本気で真剣に大きいんですが――のクリーチャーともなれば、そのコストも高いと相場が決まっています。信じるかどうかは別として、《ウラモグの破壊者》はその中でも低い方なんですよ! 幸いなことに、そのコストを支払う段階で、この種族の仲間から若干の助けが得られるようです。

エルドラージの食物連鎖の下位には、色マナと結びつきのある小型のエルドラージ・ドローンがいます。これらのエルドラージ・ドローンの多くや、いくつかの呪文の中には、エルドラージ・落し子・クリーチャー・トークンを生み出すものがあります。この無色の0/1のクリーチャーは、生け贄に捧げて、あなたのマナ・プールに1を生み出すことができます――巨大なエルドラージを唱えるのには完璧ですね。

エルドラージ・ドローンのサンプルがこちらです。

Emrakul's Hatcher

そして、こちらがそのクリーチャーや仲間が生み出すエルドラージ・落し子・トークンのサンプルです。

Eldrazi Spawn Token

反撃

エルドラージが次元全体を脅かす一方で、ゼンディカーの住人も、新たな呪文――Lvアップ、反復、族霊鎧――や、防衛を持つ強力クリーチャーといったテーマで、これを迎え撃とうとしています。

Lvアップ

新しいLvアップのキーワードを持つクリーチャーは、若干のマナの投資で大きくなったり新たな能力を獲得したりします。クリーチャーの現在のLvはその上のLvカウンターで示され、その現在のLvでパワーやタフネスや追加の能力が決まります。

以下はその例。

Knight of Cliffhaven

《岸壁安息所の騎士》を見てみましょう。これが戦場に出るときは、2マナで2/2というシンプルなクリーチャーです。すべてのLvアップクリーチャーと同様に、最初はLvカウンターがありません――“Lv0”ってとこですか?――ので、上のレベルに書かれている能力やパワーやタフネスは持っていません。しかし、Lvアップ・コストである3を1回支払う(これはあなたがソーサリーを唱えられるタイミングで行えます)ことで、《岸壁安息所の騎士》はLv1になり、飛行を持つ2/3クリーチャーに“Lvアップ”するのです。そして、これをLv4まで上げることができれば、小さかったコモンは強力な脅威となります。

それでは、他のLvアップクリーチャーを見てみましょう。

Lighthouse Chronologist

《灯台の年代学者》は、《岸壁安息所の騎士》とは異なり、Lv1になっても何もしませんし、Lv4-6でもぱっとしません。しかしLv7になると、事態はとんでもないことになります。ここからは、他のプレイヤーのターンが1回行われるたびに、その後にあなたのターンが来るのです。2人ゲームだと、これは“単に”相手の1ターンに対して自分が2ターン行うだけです。これが、3人以上プレイヤーがそれぞれのターンを行うようなゲームだと……まあ、「君に一つ、僕に一つ」なんだから、それなりに公平ですよね?

反復

呪文を1回唱えるよりも事は何でしょうか? もちろん、呪文を2回唱えることですよね。

Virulent Swipe

手札から唱えられた反復呪文は、墓地に行く代わりに追放されます。その後、次のあなたのアップキープの開始時に、あなたはそれをマナ・コストを支払わずに再び唱えることができるのです。(この呪文が打ち消されたり、手札以外の領域から唱えられたりした場合は、それは他の呪文と同様にあなたの墓地に置かれます。) 1回の呪文で間に合わなかったことでも、2回やってくれる反復呪文ならマナに見合いますよね!

族霊鎧

オーラがあればあなた好みの怪物を作ることができます。これは素晴らしいんですが、その一方でそのクリーチャーが破壊されると2枚のカードをいっぺんに失ってしまう危険もあるわけで、これは素晴らしくありません。族霊鎧は、強化したあなたのクリーチャーに、ある種の保険をかけてくれます。

Hyena Umbra

クリーチャーに族霊鎧を持つオーラがエンチャントされたら、それは次の破壊を1回免除されます。クリーチャー1体に族霊鎧を持つオーラが複数エンチャントされている場合、そのオーラのうち破壊されるのは1つだけで、どれかはあなたが選べます。ゼンディカーの精霊の守りがあれば、恐れるものなどありません。

サブテーマ“防衛”

エルドラージの脅威と直面した今、防衛線や護衛兵といったものはより重要になってきています。それこそが、エルドラージ覚醒に防衛を持つクリーチャーという強力なサブテーマがある理由です。このセットにはこれまでよりも防衛を持つクリーチャーが数多く入っているだけでなく、防衛を持つクリーチャーが多ければより恩恵を受けられるカードも入っています。

Overgrown Battlement

《草茂る胸壁》は、エルドラージと戦うとき同様、それを仲間に引き入れた時にも十分に機能します――それは地上を持ちこたえつつ、同時にマナ基盤を組み上げることができるのです。

強大な魔法

エルドラージによる襲撃で、ゼンディカーの次元は――そしてマジック自体も――永遠に変わってしまいました。4月16日のプレリリースまで、公式ページのプレビューをお見逃しなく!