プレインズウォーカーの皆さん、グッド・ニュースです!皆さんのイクサランでの冒険は、失われし都市オラーズカへ至りました。巨万の富と想像を絶する力、そして「不滅の太陽」と呼ばれる恐るべき小型アーティファクトは、今や皆さんの手の内です。ただしそれを見つけたからといって、領有できるとは限りません。本当の戦いはここから始まるのです。『イクサランの相克』では、最後の戦いに挑む皆さんのためにさらなる武器が用意されています。早速見ていきましょう。

「昇殿」のとき

『イクサランの相克』で登場する新たなキーワード能力は「昇殿」です。昇殿は、「あなたが都市の承認を持っているなら」と書かれたさまざまなカードの力を引き出す能力です。マジックの能力として極めて珍しい表記ですね。繰り返しますが、極めて珍しい能力です。「都市の承認」とは何でしょう?どうすれば得られるのでしょう?《薄暮の軍馬》をご覧ください。

「都市の承認」とは、昇殿能力によって与えられる記号です。それはパーマネントでも紋章でもなく、破壊することもその他の方法で干渉することもできません。あなたがある条件を満たしたという記号なのです。都市の承認を持っていても、それだけでは何も起きません。しかしあなたが都市の承認を持っていることで強化されるカードがあります。例えば《薄暮の軍馬》は、あなたが都市の承認を持っているなら5/5という優れたサイズになります。

昇殿を持つパーマネントは、あなたがパーマネントを10個以上コントロールしているかどうかを常に参照します。あなたがコントロールするパーマネントが10個以上になった時点で、あなたは都市の承認を得るのです。これはスタックを用いないため、対応することはできません。邪魔されることはないということです。ただし都市の承認を得るには、参照する時点で昇殿を持つパーマネントもコントロールしていなければいけません。あなたがコントロールするパーマネントが10個から8個に減った状態で《薄暮の軍馬》をプレイし9個になっても、まだ都市の承認は得られません。昇殿が参照するのは常に現在の状態であり、過去の状態は関係ないのです。

それから、《黄金都市の秘密》のように昇殿を持つインスタントやソーサリーもあります。

昇殿を持つインスタントやソーサリーは、パーマネントと少し異なる挙動を見せます。インスタントやソーサリーの場合は、その呪文が解決される際に、あなたがパーマネントを10個以上コントロールしているかどうかを参照します。昇殿を持つ呪文は他の効果も持っています。それらは昇殿能力の後に書かれているため、昇殿の参照後に処理されます。つまり《黄金都市の秘密》の場合、カードを2枚引くのか3枚引くのかが決定される前に、都市の承認を得ることができるのです。

あなたがパーマネントを10個以上コントロールしているかどうかを参照する際は、土地やトークンを含めたすべてのパーマネントが参照されます。特に、あなたがコントロールしていないパーマネントにつけられたオーラや装備品を忘れないようご注意ください。なお各種カウンターはパーマネントでないため、参照されません。

そして一度都市の承認を得れば、それは残りのゲームの間続きます。取り除く手段はありません。たとえその後すべてのパーマネントを失っても、恐らく敗北は免れないものの、都市の承認は持ち続けることができるのです!例えば、あなたが現在コントロールしているパーマネントが8個でも、そのゲーム中に一度都市の承認を得ているなら《黄金都市の秘密》でカードを3枚引けます。

また都市の承認は同時に複数のプレイヤーが持つこともあります。覇権を争う陣営によって「不滅の太陽」は次々と持ち主を変えますが、その影響は一度手にしただけで永遠に残るほどのものなのです。あなたが都市の承認を得ても、他に都市の承認を持っているプレイヤーへの影響はありません。

なお都市の承認はパーマネントやトークン、紋章などではありませんが、マーカーとして使えるカードをご用意しました。まさに対戦相手にオラーズカの領有を誇示するものですが、どうか自分を見失わないよう気をつけてくださいね。

再び冒険へ!

今回のセットでは『イクサラン』の4つの部族が再び登場し、それぞれの特徴的なメカニズムや能力も再録されます。おさらいしたい方は、以下をご覧ください。

激昂

太陽帝国の凶暴な恐竜たちは、最高の乗り物であり戦いの仲間です。恐竜の多くは、ダメージを受けるたびに誘発する「激昂」能力を持っています。

強襲と宝物

鉄面連合の海賊たちは、相変わらず海を駆け回って略奪に勤しんでいるようです。「強襲」能力は、このターンあなたがクリーチャーで攻撃していた場合に適用されます。それから、生け贄に捧げることで好きな色のマナを生み出すアーティファクト「宝物・トークン」も再登場します。

探検を行う

「探検を行う」能力も『イクサランの相克』のカードに見受けられます。あなたがコントロールするクリーチャーが探検を行う場合、あなたはライブラリーの一番上のカードを公開します。公開されたものが土地・カードなら、あなたはそれを手札に加えることができます。土地でないカードの場合は、そのクリーチャーへ+1/+1カウンターを1個置くことができます。その後、公開された土地でないカードは、そのままライブラリーの一番上に残すか墓地へ送るかを選択できます。

そして、地図を模した豪華な枠の土地に「変身」する両面カードも再びやって来ます。やったー!

ああ、そうですね。地図を模した豪華な枠の土地に「変身」する両面カードをご存知ない方のために、実際にお見せしましょう。やったー!

『イクサラン』からの再録メカニズムについて詳しく知りたい方は、ぜひ『イクサラン』のメカニズム」記事をご覧ください。

無双

『イクサラン』ブロック最終章で、クライマックスが訪れます――力、揺れ動く忠誠、そして世界の命運を握る古代アーティファクトのゆくえを求めることになります。『イクサランの相克』での出来事は、状況を一変させるでしょう。そして皆さんのお気に入りのデッキにも、きっと大きな変化が訪れることでしょう。

しっかり掴まっていてくださいね――すごく揺れますから。どうぞプレリリースをお楽しみください!