ゼンディカーの世界は、さらに興味深いものとなってきています。すでに暴れ続けているこの世界は、予測できない野生のマナの力で狂乱に拍車がかかり、そこを訪れるものにとってさらに刺激的な――そして危険な――場所となっています。

ゼンディカーからワールドウェイクへと移る中で、どんな危険が待っているのでしょうか? それでは見てみましょう。

多重キッカー

ゼンディカーにはキッカーの力が帰ってきました。これは呪文――例えば《吸血鬼の一噛み》――が、追加のマナでさらに強烈になるというものです。ワールドウェイクでは、この選択肢がさらに増えます。ワールドウェイクではキッカーに変わり、新たなキーワード、「多重キッカー」が登場します。

Skitter of Lizards

多重キッカーは、まさに文字通りの意味です。これは無制限のキッカーなのです。キッカーを持つ呪文では、キッカーは1回だけ行うか、まったく行わないかです――真か偽かの命題ですね。これが多重キッカーを持つ呪文になると、あなたは可能ならこれを何回でもキッカーできるのです。あなたが序盤で《走り回るトカゲ》を引いたら、まあこれは1/1か、2/2で速攻という、それなりのクリーチャーになるでしょう。しかし広範に引いた場合、この小ささに固執する必要はありません。《走り回るトカゲ》はどのぐらい大きくなるのか?それはあなた次第です。

目覚める世界

セットの名前「ワールドウェイク」とは“世界の目覚め”という意味ですが、今回はこの土地が目覚めて争いの中に突入してきます。山が頭上から襲い掛かり、平地が退路を絶つ状況では、あなたの土地も戦いに参加させたくなるでしょう。

Vastwood Zendikon

《巨森のゼンディコン》はどうでしょうか? この緑のオーラは、どの土地に――に限らず――つけることができ、それを6/4という恐るべきサイズに変えます。コストの4G《大喰らいのワーム》よりも軽いですし、それを唱えてあなたのターンの最初から戦場に出ている土地にエンチャントすれば、ただちに攻撃させることも可能です。エンチャントされている土地が墓地に置かれた場合、あなたのゼンディコンの戦いはそこで終わりますが、土地は手札に戻り、再びタップ氏手間名を出す仕事に戻ってくれます。あるいは……そう、上陸の誘発とか。さて、その……

上陸

上陸はワールドウェイクでも登場しますから、《噴火滑り》《面晶体のカニ》といったあなたの土地が戦場に出るたびにボーナスをもたらしてくれるカードもさらに増えます。

しかし、ワールドウェイクの上陸カードのすべてがお馴染みのパターンというわけではありません。例えば、こんなものがあります。

Mysteries of the Deep

《深遠の謎》はインスタントで、必要な時ならほぼいつでも、あなたの手札に2枚のカードを引いて加えることができます。しかし、これをあなたが戦場に土地を出したターンに唱えた場合、あなたは代わりに3枚のカードを手に入れます。これで、あなたはインスタントを自分のターン中にプレイする選択肢を手に入れたことになります……あるいは、《カルニの心臓の探検》《沸騰する小湖》などで相手のターン中に戦場に土地を出してから唱えてもいいでしょう。

コー、吸血鬼、同盟者

これらの新しいひねりに加えて、お馴染みの顔ぶれも勢ぞろいしています。

Ruthless Cullblade

ワールドウェイクでも吸血鬼はうごめきまわっています。《無情な選刃》はご覧のとおり、ゼンディカーのライフ10点以下条件の“流血”メカニズムの追加カードです。

Kitesail Apprentice

コーも戻ってきます。その中の、例えば《帆凧の弟子》は、ゼンディカーの仲間と同様に、装備品をこよなく愛する1枚です。

Halimar Excavator

ワールドウェイクには、探検隊の仲間として肩を並べる新たな同盟者も多数入っています。単純に腕っぷしの立つ面々もいますが、《ハリマーの採掘者》は同盟者戦略に新たな勝利の手段をもたらしてくれるでしょう・

ここから始めよう

というわけで、いかがでしょうか――以上、ワールドウェイクの短期集中講座でした。セット内には他にもたくさんの新発見があるでしょう。ここで解説した内容は、あなたがゼンディカーに戻るための探検の地図だと考えていただければいいかと思います。