《稲妻》の充電をし、《対抗呪文》を揃えておきましょう。本日、新たな構築フォーマット「タイムレス」の導入を発表します。このフォーマットでは、MTGアリーナに実装されてるすべてのカードを使用できます。この記事では、このフォーマットを作成した理由やその独自性、リリースまでの流れと今後の計画をお話しします。

12月12日タイムレス導入告知画像

なぜ新たなフォーマットを今導入するのか

タイムレスは、MTGアリーナで最も強力なカードの居場所として作成しました。MTGアリーナが成長を続ける中で、私たちは『エルドレインの森』の「おとぎ話」カードや『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の「ミスティカルアーカイブ」のような特に強力なカードセットを蓄積させてきました。しかしこれらは既存の構築フォーマットを踏み荒らしてしまい、リミテッドを除いて居場所がありませんでした。タイムレスは、これらのカードをプレイできる場所になるのです。

タイムレスでは、『タルキール覇王譚』で登場するフェッチ・ランドを含めMTGアリーナ内のすべてのカードを使用できます。これらの強力なカードが順調に増えており、今後もボーナスシートやプレイ・ブースターに収録される「ザ・リスト」、それから2024年発売予定の『モダンホライゾン3』などで供給が続くことが予想される今こそ、新たなフォーマットを導入する好機であると私たちは考えています。プレイヤーの皆さんも、9月と11月に開催された「禁止解除ヒストリック」イベントを大いに楽しみ支持していただき、このフォーマットに需要があることを示してくださいました。

では「ヒストリック」はどうなるのでしょう?ヒストリックは当初、「MTGアリーナ内のすべてのカードを使用できる場所」でした。しかし時が経つにつれて、使用できるカードが整理されるフォーマットに変化していきました。私たちは、ヒストリックの現状に満足しています。バランスが取れており、多種多様なデッキによってメタゲームが形成されており、デジタルならではの体験も楽しめます。ヒストリックが高い質を維持しているのは、私たちが積極的にこのフォーマットを整理しているからです。私たちは、ヒストリックのパワーレベルを引き続き高めていきたいと考えていますが、今のヒストリックが楽しいと信じているため、急激に上昇することは望んでいません。以上の理由から、私たちは『タルキール覇王譚』に収録されるフェッチランドは事前にヒストリックにおける禁止カードに指定することにしました。フェッチランドは、タイムレスでお楽しみいただけます。

「タイムレス」とは?

「タイムレス」の紹介

タイムレスは、MTGアリーナ内のすべてのカードを駆使して構築した60枚のデッキを使用する、ローテーションなしの構築フォーマットです。カードプールにはデジタル限定カードや近日リリース予定の『タルキール覇王譚』、そして今後リリースされるセットのカードが含まれます。タイムレスではデジタル限定カードは再調整版を使用しますが、デジタル限定でないカードは元のテーブルトップの印刷版を使用できます。MTGアリーナでも特に強力なカードが使えるタイムレスは、速く楽しく、エキサイティングなゲームに満ちていることでしょう。

さて強力なカードをすべて詰め込んだタイムレスですが、MTGアリーナ初の「制限リスト」が用意されるフォーマットとなります。制限カードに指定されたカードは、メインデッキとサイドボードを含め1枚しか採用できません。制限カードリストには、禁止リストや制限リストに含めざるを得ないカードや、ゲームの楽しさを損ねたり強力すぎたりすることが示されたカードなどが追加されていきます。

タイムレス導入時には、制限カードリストには以下の3枚だけ加えられます。

これらのカードは、「禁止解除ヒストリック」イベントにおける活躍ぶりをもとに、制限リスト入りを決めました。

タイムレスは競技フォーマットとしても採用する予定があるため、ランク戦(BO1)およびマッチ・ランク戦(BO3)のモードと、ランクに影響しない「プレイ」モードが用意されます。ランク戦タイムレスは、他のMTGアリーナ内構築フォーマットと同様に、勝敗がプレイヤーの皆さんの構築ランクに影響します。

MTGアリーナにおける制限リストの扱いは?

制限リストに含まれているカードは、メインデッキとサイドボードを含め1枚しか採用できません。他のフォーマットで使用できないカードが制限リストに追加される場合、プレイヤーの皆さんはそのカードの2枚目以降の所持枚数分ワイルドカードを受け取れます。例えば、制限リストに追加されるカードを4枚所持している方は、ワイルドカードを3枚受け取ります。

なおタイムレス導入時に制限される3枚のカードについては、ワイルドカードの補償はありません。

タイムレスの導入はいつ?

タイムレスは、2023年12月12日の『タルキール覇王譚』リリースにともない、実装されます。あわせて、タイムレスのランク戦および「プレイ」モードも開放されます。この新フォーマット導入を記念して、いくつかプロモーションやイベントを計画しています。12月12日には、皆さんのゲーム内受信箱へMTGアリーナ初実装となる《永久のドラゴン》をお送りします!

《永久のドラゴン》

タイムレスの導入スケジュールは以下の通りです:

  • 12月12日:『タルキール覇王譚』のリリースにともない、タイムレス実装。BO1およびBO3のランク戦とBO1の「プレイ」モードも開放。
  • 12月12~14日:ミッドウィーク・マジックにてタイムレスのイベント開催。報酬に『タルキール覇王譚』のパックをご用意します。
  • 2024年2月2~4日:「メタゲーム・チャレンジ:タイムレス」開催。デッキを試し、パックを獲得しましょう。

タイムレスの今後は?

私たちは、プレイヤーの皆さんがタイムレスのデッキを組み上げ、新たなメタゲームが発展し、フォーマットが形づくられていくのを楽しみにしています。2024年以降も、タイムレスには強力な新カードが追加されていくことでしょう。私たちはそれらのカードがフォーマットに与える影響を注視し、あまりに強力すぎるものは制限していくつもりです。それから、タイムレスの「アンソロジー」セットのような製品についても、興味深いものなのか、やり過ぎなのか、評価中です。「禁止解除ヒストリック」イベントのときと同じく、皆さんがどんなものに興味を持っているのか、ぜひ私たちに見せていただきたいと期待しています。