僧院の導師(ヴィンテージ)

更新日 Daily Deck on 2015年 4月 30日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

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 ヴィンテージのデッキを組み上げるのは大変なことです。このフォーマットのプレイヤーでなければ、なおのことでしょう。多くの方には、ヴィンテージのデッキはほとんど同じものに見えていると思います。強力な制限カードを1枚ずつ入れてから、特定の戦略のカードを詰め込むというものです。ルイス・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargasのデッキもそう違いはありません。各種「Mox」、《Black Lotus》、《Ancestral Recall》、《Time Walk》、《宝船の巡航》など、定番カードのほとんどを見ることができます。また、彼は史上最高級に強力な、マナ・コストのいらない打ち消し呪文である《Force of Will》と《精神的つまづき》をプレイしています。

 ルイスのデッキで際立って見えたのは、その勝ち手段の選択です。ヴィンテージのデッキで《僧院の導師》を見るとは、私はまったく思いもしませんでしたが、ここにあるのです。私が初めて《僧院の導師》を目にしたのは、近くのゲーム店に立ち寄ったときに行なわれていたヴィンテージのフライデー・ナイト・マジックでした。スタンダード級のカードをエターナル・フォーマットでプレイするなんて、本当に素敵だと思いました。そして部屋を見渡してみると、私は多くのプレイヤーが《僧院の導師》を軸としたヴィンテージ・デッキを持っていることに気づいたのです。

 これは筋が通っています。《若き紅蓮術士》はヴィンテージとレガシーの両方でトップクラスに位置し、マジック史上でも最も効率的な赤のクリーチャーのひとつです。《若き紅蓮術士》が戦場にいれば、唱える呪文すべてが脅威を生成するのです。1/1のクリーチャーを脅威と呼ぶなんて馬鹿げているとお思いかもしれません。ですが、強力なドロー呪文、効率的なマナ加速、打ち消し呪文で定義されているヴィンテージ・フォーマットにおいては、実のところトークンをうまく処理する方法がないのです。《僧院の導師》は《若き紅蓮術士》の良いアップグレード版です。それほど多くの呪文を唱える必要はなく、呪文を唱えるたびにトークンが大きくなることによって、《僧院の導師》はより早くゲームを決めてしまうことができるのです。

 また、私はこのデッキの《概念泥棒》も大好きです。ほとんどの場合において、ヴィンテージのゲームはカードを引く呪文を解決できるかどうかに帰着します。そこでこのクリーチャーは、状況をまったくの有利に変えてしまえるのです。こうしたクリーチャーがヴィンテージでもっと多く見られるようになるのは、素晴らしいことだと思います。

Luis Scott-Vargas's Mentor

「ヴィンテージ・メンター」
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