アヴァシンの帰還の世界

更新日 Feature on 2012年 4月 11日

By Wizards of the Coast

グリセルブランドを追って

「1体、また1体と、アヴァシンと配下の天使達はイニストラードでもとりわけ邪悪な悪魔を捕らえ、獄庫に閉じ込めていった。 アヴァシンがこの力を使うことは稀であったが、悪魔の脅威が増していくにつれさらに多くの悪魔を封印し、残るは一部の強大な悪魔のみとなった。」
ミケウスの日誌より抜粋

リリアナ・ヴェスはついに悪魔グリセルブランドの行方を突き止めた。 答えはスレイベン大聖堂――埋葬されたばかりの月皇ミケウスと共に滅びたこの場所にある。 リリアナは思わず頬を緩ませた。 同じくプレインズウォーカーである野生語りのガラクを避けつつイニストラード中で「次の悪魔」を捜し回った彼女にとって、ミケウスに口を割らせるというのはちょっとした楽しみになるだろう。


この大聖堂の地下墓地に忍び込むのは簡単ではなかったし、腐敗の始まった月皇の唇を屍術でこじ開け、情報を得るのはさらに骨が折れた。しかしリリアナは多少の汚れ仕事など気にしない女であった。 ミケウスの亡骸は、グリセルブランドとアヴァシンが壮大な戦いの果てに獄庫と呼ばれる巨大な銀塊の中に共に捕らえられた顛末を語って聞かせた。かくしてイニストラードは闇に包まれ、苦難を強いられるようになったのだ。 リリアナはミケウスの物語を聞くうちに、グリセルブランドに対峙するためには獄庫を破壊するよりないと悟る。 獄庫を守る天使や聖戦士をやり過ごすには、今一度鎖のヴェールを用いて自らの闇の魔法を増幅させなければならないだろう。

アヴァシンの帰還、グリセルブランドの解放

一握りのグールを召喚して護衛にあたらせたリリアナは、文字通り背水の陣を敷いて獄庫の破壊にとりかかった。 大聖堂の守護者であるサリアは、不浄の群れを一掃するべく聖戦士の精鋭達と共に打って出る――しかしリリアナはこれを予期していた。 闇の魔法を繰り出して聖戦士達を麻痺させたリリアナは、サリアに最後通牒を突きつけた――獄庫を破壊するか、さもなくば仲間と共に破滅するか。 決断を迫られるサリア。

聖戦士の1人がグールの餌食となり押し殺した叫び声をあげた。サリアは死の魔道士を呪いつつ、獄庫に切先を向けた。

すべては静寂に包まれる。 大爆発によってグールは消し飛び、聖戦士達は地面になぎ倒された。 そしてリリアナ自身も崖から投げ出されてしまう。 彼方へとたなびく黒い霊気の帯には一人として気を留めなかった。誰もが獄庫から天空へとらせん状に伸びる金色の光に見入っていた。

目も眩む閃光の中に、アヴァシンがいた。

余波

数時間のうちにイニストラード上の誰もがこの復活を感じることとなった。アヴァシンの存在によって4つの州やその先に広がる、結界と祝福が力を取り戻したのだ。 空翔ける天使達も帰ってきた。アヴァシンの存在によって絶望は消え去った。 大魔道士の聖なる力も復活した。 空にはグリフが舞い戻り、聖戦士の軍団は体制を立て直して吸血鬼やゾンビの群れへの反撃を開始。そして人間の居住地からイニストラードの暗部へと、彼らを追い返していった。


アヴァシンは獣人の呪いを受け悔い改める人間に、彼女の傍に仕える道を示した。 人類の守護者になると誓うならば、アヴァシンは彼らの呪いを組み換え、対立する2つの面を統合して高貴なるクリーチャーに変貌させるというのだ。 多くの者が彼女の恵みを授かり、その手によってウルフィーとなった。

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