ラヴニカへの回帰 ゲームメカニズム

更新日 Feature on 2012年 9月 2日

By magicthegathering.com Staff

マジックを覚えたい、あるいは基本ルールをおさらいしたい場合は、こちらの「マジックを遊ぼう」のページをご覧ください。

ラヴニカという次元は、10のギルドが覇権をめぐって争っている、果てしない大都市です。ラヴニカへの回帰では再びこの人気の次元にマジックの舞台を移し、多色カードを大々的に復活させます。このセットでは2色の色を持つ10のギルドのうち5つが登場します――白青の法の番人・アゾリウス、青赤の実験者・イゼット、黒赤の狂信者・ラクドス、黒緑の腐肉あさり・ゴルガリ、そして緑白の自然の管理者・セレズニア。各ギルドには独自の哲学、独自の戦略、そして独自のメカニズムがあります。

多色:金・混成

多色カードとはその名の通り、2つ以上の色を持つカードです。ラヴニカへの回帰では2種類の多色カードが登場します。「金」カードはすでにお馴染みかもしれません。これは唱えるのに2色以上のマナが必要な呪文です。たとえばこの金カードもよくご存知かもしれません。再録カードです:

金カードはシンプルです。 《勇士の再会》 は緑でも白でもあり、これを唱えるには緑マナ1点と白マナ1点が必要です。緑の呪文または白の呪文に影響するものはこれに影響します。しかしたとえば「白でない」呪文に影響するものはこれに影響しません。なぜなら別の色であるとはいっても、これは依然として白でもあるからです。

ラヴニカへの回帰ではこの他にも混成カードが登場します。これは最初のラヴニカ・ブロックで初めて登場したものです。

《ラクドスの切り刻み教徒》

このような混成マナ・シンボルであれば その2色のうちいずれか1色のマナ1点を支払えばよいのです。この場合は または です。1枚のカードの混成マナ・シンボルすべてを同じ種類のマナで支払わなくても構いません。従って《ラクドスの切り刻み教徒》は 、または で唱えることができるのです。

唱えるためにどちらか一方の色を使おうと、あるいは両方の色を使おうと、《ラクドスの切り刻み教徒》は依然として黒と赤のままです。

「金」も「混成」も色ではありません。「多色」も同様です。しかし多色カードを参照する効果が存在する可能性もあります。多色カードには2色以上の色を持つカード全てが含まれるので、混成カードと金カードの両方に影響します。

アゾリウス評議会:留置

アゾリウスは法の擁護者であり正義の守り手です。彼らの特徴的メカニズムは留置で、攻撃を仕掛けてくる連中を監禁できます。

《リーヴの空騎士》

相手のパーマネントを留置したときは、あなたの次のターンまでそのパーマネントの起動型能力は起動できず、(クリーチャーの場合)それでは攻撃したりブロックしたりできません。起動型能力とはコロン(:)の書かれているもので、たとえば「:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。」あるいは「装備 :あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、これをつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)」などがあります。

そのパーマネントが他の能力――「装備しているクリーチャーは+1/+0の修整を受けるとともに飛行を持つ」や「クリーチャーが1体あなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーに攻撃するたび、そのクリーチャーのコントローラーは1点のライフを失う」など――を持つ場合、それらの能力は通常通りに機能します。すでに攻撃またはブロックしているクリーチャーを留置しても攻撃またはブロックを止めることはできず、クリーチャーにつけられた装備品を留置してもそれが外れることにはなりません。留置されたパーマネントが戦場を離れた場合、それが何らかの理由であなたの次のターンの前に戦場に戻ったとしても、それは留置された状態ではなくなっています。

《リーヴの空騎士》の能力(または別のパーマネントの能力)によってパーマネントを1つ留置した場合、あなたのパーマネントに何が起きようとも関係ありません――留置されたパーマネントはあなたの次のターンまで監禁されたままです。

イゼット団:超過

マッドサイエンティストや発明家が集まるギルドで、爆発事故も日常茶飯事であるイゼットは、常に限界にチャレンジしています。超過のメカニズムは、彼らのインスタントやソーサリーを大幅にパワーアップし、ルール・テキストに書かれたその呪文の対象を、「各○○」に変えてくれるのです。

《ミジウムの迫撃砲》

《ミジウムの迫撃砲》を通常のマナ・コストである で唱えた場合、それは想定される通りの働きをします――あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とし、それに4点のダメージを与えるのです。ですがもし を集めてその超過コストを支払った場合、あなたの対戦相手のクリーチャーは覚悟をしたほうがいいでしょう! これによってあなたがコントロールしていないクリーチャーに4点のダメージが与えられるので、敵のクリーチャーはほとんど壊滅状態になるはずです。

《ミジウムの迫撃砲》の超過コストを支払った場合、それは対象をとらなくなるため、普通は対象にできない呪禁持ちのクリーチャーにさえ刺さるようになります。(プロテクション(赤)は依然として有効で、ダメージは軽減されます。)

ラヴニカへの回帰に登場する超過呪文には、《ミジウムの迫撃砲》のように破壊的な効果を持つものもあれば、反対に有益な効果を持つものもあります。破壊的な呪文はすべてあなたがコントロールしていないものを対象にしますが、有益な呪文はすべてあなたがコントロールするものを対象にします。このように、超過はあなたが望むものをより多く与え、望まないものは一切もたらさないメカニズムなのです。

ラクドス教団:解鎖

悪魔ラクドスに従うイカレた狂信者たちは、夢中になって騒乱と破壊に身を捧げます。解鎖メカニズムはラクドスの決戦用兵器といえます。

《不気味な人足》

あなたは解鎖を持つクリーチャーを、+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出すかどうかを選択できます。+1/+1カウンターが1つでも置かれているかぎり、それではブロックできません――どのようにして+1/+1カウンターが置かれたかは無関係です。自分のクリーチャーがすべていつも以上の大きさになっているのなら、いちいちブロックしなくてもよいのでは?

《不気味な人足》は2マナの1/1で、 で再生します。これだけあれば十分なケースもあるはず。もしブロックしないのであれば、代わりにそれをブロックができない2マナ・2/2の再生持ちとして戦場に出すことができます――なかなか厄介な攻撃クリーチャーですよ。

ゴルガリ団:活用

ゴルガリの腐敗した下僕たちはラヴニカの街路の下にうごめき、この都の廃棄物を延々と再利用しています。墓地に作用するクリーチャー・キーワードである活用メカニズムのおかげで、死者でさえ大群に糧を与えられます。

《水路の蠍》

クリーチャー・カードの活用能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときに、そのカードを墓地から追放して活用コストを支払うことで起動できます。これによってあなたは、あなたコントロールするクリーチャー1体を対象とし、活用クリーチャーのパワーに等しい数の+1/+1カウンターをそれの上に置くことができます。

《水路の蠍》が戦場にいる間、活用能力は何もしません。それが死亡して(または手札から捨てられるなど他の理由によって墓地に置かれて)からがお楽しみです。それが墓地に置かれていてあなたがソーサリーを唱えられるとき――すなわちあなたのメイン・フェイズでスタックが空のとき――ならいつでも、 を支払って《水路の蠍》を追放することで、クリーチャー1体を対象としてそれの上に+1/+1カウンターを2個(《水路の蠍》のパワーは2なので)置くことができます。(墓地に置かれている間にパワーが変わる活用クリーチャーが少なくとも1種いますが、墓地に置かれている《水路の蠍》のパワーは常に2です。)

活用能力は、あなたがそれの対象にできるクリーチャーをコントロールしていないかぎり起動できません。クリーチャー1体を対象として活用能力を起動させ、その後そのクリーチャーが戦場を離れたり、何らかの理由(活用されたカードの色のいずれかからのプロテクションを得るなど)から不適正な対象となった場合、そのクリーチャーの上にカウンターが置かれることはなくなりますが、あなたが活用したクリーチャー・カードは追放されます。

セレズニア議事会:居住

セレズニアは自然と成長を崇拝し、ラヴニカの一部を元の自然な状態に戻そうとしています。居住メカニズムでは、あなたのクリーチャー・トークンのコピーを1体戦場に出します。

《天空の目》

多くの(全部ではありませんが)居住カードと同じく、《天空の目》は手始めとなるトークンを与えてくれます。従ってあなたはまず飛行を持つ白の1/1の鳥・クリーチャー・トークンを1体戦場に出し、その後自分がコントロールするクリーチャー・トークンのうち、どれのコピーを得るかを選びます。つまり出したばかりの鳥・トークンを選んで2体目の鳥・トークンを得てもいいのですが、必ずしもそうする必要はないということです。たとえばトランプルを持つ緑の4/4のサイ・トークンなど、他にもトークンをコントロールしており、そちらの方がよければ代わりにそのコピーを手に入れられるのです! すでに別の何かのコピーであるトークンを、 《複製の儀式》《落とし悶え》などによって持っている場合、それを選ぶことも可能です。

あなたのトークンのコピーはまた別個のトークンであり、コピーする前後に最初のトークンがどうなっていようとも、それには影響されません。たとえば、 《巨大化》 を飛行を持つ白の1/1の鳥・トークンを対象として唱え、その後居住によって鳥・トークンをコピーした場合、元の鳥がコピー時点で4/4になっていたとしても、新たな鳥は1/1でしかありません。

居住は対象をとらないため、あなたは実際に居住を行うまでコピーするトークンを選ぶ必要はありません。飛行を持つ白の1/1の鳥・トークンとトランプルを持つ緑の4/4のサイ・トークンをコントロールしているときに、居住を行う呪文を唱え、サイ・トークンをコピーしようとしたと想定しましょう。対戦相手が対応して 《破滅の刃》 を唱え、サイを殺します。その場合でも、あなたの呪文を解決する時点で、あなたはまだ鳥・トークンを選ぶことができるのです。あなたの対戦相手はあなたがどのトークンをコピーするか選ぶのを待ち、それを殺したくてウズウズしています。しかしそのときにはあなたの呪文の解決が始まっているので、 《破滅の刃》を唱えるには手遅れになっているのです。

金カードはマナ負担が大きいため、ラヴニカへの回帰では《門》と呼ばれるコモンの「デュアルランド」――タップして2色のマナのうち好きな方1色を出せる土地――が登場します。

《ゴルガリのギルド門》

《ゴルガリのギルド門》はタップ状態で戦場にでて、タップすることで または を出せます。たとえば のような基本土地タイプは持っていませんが、新たな土地タイプ「門」を持っています。「門」であることはある意味「ゴブリン」であるのと同じで、それ自体に意味はないのですが、このセットの他のカードが参照するある種のマーカーになっています。一例を示しましょう。

《オーガの脱獄者》

普段《オーガの脱獄者》は4/4の防衛持ちで、かなり強力な障害ではあるのですが、これだけではゲームを勝利に導けません。しかしあなたが門をコントロールしている場合、それがどんな色のマナを生む門であれ《オーガの脱獄者》は攻撃ができるようになり、たった4マナでフルに使える4/4のクリーチャーとなるのです。

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