ドミナリアへの帰還 第1話

更新日 Magic Story on 2018年 3月 21日

By Martha Wells

Martha Wells has written fantasy novels, short stories, media tie-ins, and non-fiction. Her most recent works are The Harbors of the Sun, part of her Books of the Raksura series, and a science fiction novella from Tor.com, The Murderbot Diaries: All Systems Red.

 マジック:ザ・ギャザリングへ新たなストーリー戦略を発信する時が来ました!

 今週の「ドミナリアへの帰還」第1話より、有名なファンタジー作家の手による物語をお届けする予定です。彼らは沢山の次元とプレインズウォーカーへ命を吹き込むべく、我々のチームと緊密に連携して動いてきました。

 最新話「ドミナリアへの帰還」はマーサ・ウェルスの作品です。二十五年に渡ってファンタジーの物語を執筆し、多くのヒット作の著者でもある彼女と共に働くのはとても楽しいものでした。最新作「The Murderbot Diaries: All Systems Red」は既に今年のアレックス賞に輝き、今月末にも公表されるフィリップ・K・ディック賞にもノミネートされています。こういった素晴らしい作品を世に出した彼女が、昨年以来ずっと一生懸命働いてくれていました。ようやく皆さんに公表できることを心から嬉しく思います!

 今後一年間、同じく世界的に有名な作家の名前が並びます。最初に公開するのは多元宇宙の基礎をなす歴史の、誰も知らなかった物語。それに続くのは真に壮大な物語を、もっと長期間のシリーズとして続ける予定です。

 彼らの価値ある才能をマジックの物語へもたらすまたとない機会に、皆さんも私達と同じように興奮してくれることを願います。どうぞお楽しみください!


ドミナリアの地図

 陰謀団の司祭サダージュは要塞の幾つもの扉をくぐり、高天井の礼拝堂を目指していた。松明と香炉からの煙が、石の床に這いつくばる信者らの上に雲を成していた。彼らは礼拝堂への入場と、闇の末裔の寵愛を懇願していた。

 悲しくうめく嘆願者らを迂回し、暗黒のローブをまとった信奉者の一団がサダージュへと近づいてきた。その指導者は「針」、新アルガイヴへの潜入任務に就いていた工作員だった。一団はサダージュの前で足を止め、ひざまずいた。彼は声をかけた。「戻ったか。良い知らせを聞きたいものだ」

 返答するように、「針」は包みを解いた。黒色の刃を持つ大振りの剣、彼女はそれを差し出すように掲げた。「お収め下さい。闇の末裔への捧げ物にございます」

「捧げ物?」 サダージュは手を伸ばしかけたが止まった。金属がかき乱すかすかな空気を手袋の指先に感じた。暗い気配がその刃に染みついていた。「これは一体?」

 「針」は顔を上げた。その両目は見開かれ、黒の瞳孔は畏敬の念に広げられていた。「名高き剣、魂呑み。この剣を鍛え上げた者はある古龍を狩り、その力を我がものとしました――」

「待て」 サダージュは止めた。ここは礼拝堂とそこに満ちた客に近すぎる。規律の乱れを許すわけにはいかなかった。「古龍を殺したその者とは?」

 「針」は躊躇した。その隣の信奉者が口を開いた。「伝説によれば、あのプレインズウォーカー、黒き剣のダッ――」

 サダージュは鋭い身振りをした。「ベルゼンロック様だ! ベルゼンロック様が鍛え、ベルゼンロック様がその古龍を斃されたのだ。ベルゼンロック様が」

 囁き声を合わせ、信奉者の一団は従順に続けた。「荒廃の王、ベルゼンロック様。古龍の殺戮者、ベルゼンロック様」

 「針」が付け加えた。「あの御方の剣です。アーボーグの王、悪魔王ベルゼンロック様。お返し致します」

アート:Chris Rahn

「宜しい」 サダージュは「針」の手から剣を受け取った。手袋を通しても、触れている部分の皮膚が焼かれた。「そなたには相応の褒賞を与えよう」

 「針」は笑みを浮かべ、震えながら立ち上がった。彼女はフードを下ろし、喉元を露わにした。サダージュは手を挙げ、呪文を唱えた。紫色をした呪文の光が穏やかにその心臓を貫くと、「針」の皮膚が胸部からゆっくりと剥がれていった。

 「針」が喜びの死に悶える様子を、他の信奉者らは嫉妬と畏敬に見つめていた。サダージュは礼拝堂へ続く扉を開いた。その黒き刃を唯一の主へ捧げるために、悪魔王からの最後の報酬を得るために。

 ジョイラは船の制御輪から身をのり出し、息をついた。「あれだわ」そして操縦桿を引いて前進を止めた。その潜水船は金属製の巨大な魚のよう、だがそう作り上げたのは趣のある選択だった。移動と舵取りのための鰭、船尾には巨大な目のような円い舷窓が二つ。だがそれは手強い海流の中をまるで夢のように通過していた。

 その奇妙な金属魚は細い光線を放ちながら海藻の森を進み、舷窓の外では本物の魚が銀の鱗をひらめかせて逃げた。船が流れに強く揺さぶられると、助手の工匠ハディは手すりに掴まった。彼は身を屈め、二番目の舷窓を覗き見た。「どこです?」 ハディは壮年の男性で、ジャムーラからトレイリアのアカデミーへやって来ていた。そして冒険好きの気質から、この無謀とも言える探索を手伝うことに同意したのだった。

 ジョイラは舵輪を注意深く操作すると、屈曲したガラスの前で指をさした。「あそこ。見える?」 彼女にはくっきりと見えた。海泥と海藻に半ば埋もれた長い突端は、自然環境の中ではあまりに直線的だった、少なくともこの湾内では。もっとも、彼女はその形状をとてもよく知っていた。まるで古い友人を迎えるような気分だった。

Art by Brad Rigney
アート:Brad Rigney

「近くで見てもらいましょう」 ハディはそう言って、彼女へ向けて伝声管を下ろした。「もっと残っているように思えます」

「ええ、すぐに」 ジョイラは伝声管を取り、呼びかけた。「ジーヴァ、私が光を向けているものを見てくれますか?」

 伝声管は彼女の言葉を水中へと伝え、ヴォーデイリアのマーフォークが理解する振動へと変換した。船の外をジーヴァは泳いで舷窓を横切り、両腕と脇腹を覆う濃紫と青の装甲が細泥にぼやけた。しばし停止して舷窓へと同意の合図を送り、そして彼女は力強い尾の一振りで海泥の中へと姿を消した。

 ハディのように興奮で飛び跳ねたいのを我慢しながら、ジョイラは判定を待った。やがてジーヴァが戻ってきて金属魚へ近づき、外壁を叩いた。尾が舷窓を横切り、ジョイラは伝声管の外からくぐもった声を聞き、そしてジーヴァの声が彼女らの区画に届いた。「岩棚に横たわっています。海藻と砂に埋もれていますが、岩は乗っていません。水面まで引き上げるのに問題はないと思われます――約束の報酬を頂けるのでしたら」

 期待した通り! 心に喜びがよぎった。笑みを抑えるのは困難で、だがこの先には多くの更に困難な仕事が待っているのだ。「二日以内に引き上げてくれたなら、倍払います」 彼女はジーヴァへそう伝えた。そのマーフォークは金を必要としており、ジョイラも長年の念入りな作業と計画の集大成への支払いに問題はなかった。

 ジーヴァの笑い声は水の泡のようだった。「一日でやってみせますよ!」

 ジョイラは古い革張りの操縦席に背を預けた。安堵と新たな目的、高揚するようなその組み合わせに踊り出したい気分だった。それは後でね、そう自身に約束した。岸でその隣に立ったなら、踊ろう。「ええ、私達ならできる」

「できますよ」 興奮しきった声でハディが言った。「誰も信じられなかったことができるんです!」

「そう、今なら誰だって信じる」 ジョイラが答えた。他のマーフォークも急いでジーヴァに合流し、命令を待つように集まった。「みんな、いい?」 そしてジョイラは伝声管へと告げた。「さあ、ウェザーライト号を引き上げましょう!」

 ギデオンの周囲でドミナリアが形を成し、まず彼の感覚に届いたのは、腐敗した植物と湿った土の悪臭だった。曇天の下の荒廃した風景、彼は廃墟の街と草のはびこる悪臭の沼の境、石造りの高い基礎に立っていた。かつては壮大で優美だった石造建築は壁と屋根を失い、幾つかはただの崩れた石の山と化していた。背の高い草を霧が覆い、濁った池は泡立ち、沼地には木々が腐敗し、生きているのは虫の群れだけだった。まるで何かの芸術家が、死と失敗を視覚的にとらえようとしたかのようだった。苦々しい感情をギデオンは抑えきれなかった。今の状況に何とぴったりだろうか。

 次にギデオンが気付いたのは、肩にあいた穴と鋭い痛みだった。彼は深呼吸をし、泥に汚れた石へ倒れこまないようによろめいた。リリアナ、チャンドラ、ニッサは近くに立っており、あの戦いに打ちのめされ消耗していた。弱気になるわけにはいかなかった。彼は声を平静かつ穏やかに保ち、言った。「計画通りには行かなかったということか」

「あら、そう?」 あざ笑うような驚きを声色にまとい、リリアナは彼へと向き直った。「どうしてそんなことを言うの? 私が死者の川に溺れかけたから? それともニコル・ボーラスに玩具みたいに振り回されたから?」

 賢明な返答を激しい痛みが遮った。そうでなくとも、彼女の言葉は正しかった。傷を負い、武器も失い、かろうじて立っているという状態だった。自分たちは完全に失敗した。絶望的に力及ばず、生き伸びたのは幸運だった。だが多くの者がそこまで幸運ではなかった、その考えは彼の心に重くのしかかった。

 チャンドラが目をこすって言った。「ジェイスは?」

 はっとして、ギデオンは再び周囲を見渡した。確かにジェイスの姿はなかった。「まだアモンケットにいるということはない。逃れたのを私は見た」

 リリアナと彼の視線が交錯した。全員、集合場所は知っていた。ジェイスの不在は全く芳しくない状況を意味した。彼女は唇を噛み、言った。「遅れてるのかもしれない」

「来ないわよ」 厳しい声で、ニッサがその言葉を絞り出した。「ジェイスは諦めたから」

「そんな事はありえない」 ギデオンは確信していた。ジェイスは自分達を見捨てることはないと。

 ニッサは怒りからその言葉に耳を貸さなかった。「一つの次元が壊されたも同然。沢山の命が失われた」 彼女は不快にかぶりを振った。「そして、私達はボーラスの策略にあっさりはまったのよ!」

 チャンドラは両肩を落とし、顔をそむけた。「アジャニの言う通りだった。あんな所、行くべきじゃなかった」

「少なくとも私達は――」 ギデオンが口を開いた。

 落ち着きをまとい、リリアナはニッサへ向き直った、「災難だけじゃなかったわ、ラザケシュを殺したんだもの。他は……予想はできなかった……」

 ニッサは言い放った。「そうね、貴女の悪魔は死んだ。貴女は目的を果たして逃げた。ボーラスを倒すことなんて考えてなくて、自分の契約から逃れるために私達を利用した」

「私だって、ボーラスを倒したいわよ! 逃げたのは命が大事だから――私より先にジェイスだってそうしたでしょ」

「じゃあ、どうしてここに?」 ニッサは反論した。彼女は片腕を振り上げ、死が満ちる沼地を示した。「今度はここで、私達の命をどう危険にさらすつもりなの?」

「あなたたちの大好きなアジャニが提案したんでしょう、ここに集合って」 傷ついたような声色で、リリアナは言った。

 彼女が質問に答えてはいないことにギデオンは気付いた。そして理由を知っているという嫌な予感がした。だが彼は口を挟んだ。「ニッサ、今は口論している時じゃない。全員消耗しきって――」

 チャンドラが無感情に言った。「最後の悪魔がここにいるとかじゃないの、リリアナ?」

 リリアナはひるみ、打算的な視線をチャンドラからニッサへと動かし、だが断言するだけの厚かましさはなかった。彼女は歯を食いしばり、そして言った。「ええ。ベルゼンロックはこの世界にいる」

 ギデオンは諦めの溜息をついた。まあ、そうなのだろう。「ニッサ――」

 リリアナはニッサへと進み出た。「私が契約に縛られていなかったら、アモンケットでボーラスを倒せたかもしれない」 声に説得力を込め、彼女は付け加えた。「ベルゼンロックは殺せる――けど私の力になってくれるほど強いのはあなたたちだけなの」

 ギデオンはひるんだ。ニッサはお世辞を喜ぶような気分ではなく、その説得で上手くいくと考えたのはリリアナが混乱している証拠だった。「リリアナ――」

 チャンドラは嘲笑の声を上げた。「ニッサを利用したいんでしょ。私をそうしたみたいに。リリアナ、友達だと思ってたんだけど」

「チャンドラ、今はそんな場合じゃないだろう」 ギデオンはそう言った。

 リリアナは両者を無視した。ニッサ一人に向け、彼女は続けた。「ベルゼンロックはこの地の陰謀団に崇拝されているのよ、死の邪教に。あなたの力なら、アーボーグに残るヤヴィマヤのツリーフォークを起こして、あいつが潜んでいる要塞に攻め込めるでしょう。そうしたら私が鎖のヴェールを使ってあいつを殺せる」

 ギデオンは顔をしかめた。鎖のヴェール、オナッケで発見された力あるアーティファクト。それがあったからこそリリアナは自力で二体の悪魔を殺害できた。だがヴェールは彼女の体力を奪い、彼が思うにそれは用いる者とあるいは周囲の者にとっても遥かに大きな危険となる。それもリリアナが認める以上に。

 ニッサは唇を歪めた。「嫌。力なんて貸さない。貴女の肌を守るために誓ったわけじゃない」 そして彼女はギデオンへと向き直った。「言ってあげて。もう利用されはしないって。ボーラスと戦うために協力してくれてもいいけど、そうじゃないなら出ていって、って」

 ギデオンは鋭く息をつき、肩に脈打つ痛みをかろうじて耐えた。最も上手くいっている時でも、リリアナと共に行動するのはある意味試練だった。だが自分達は同意したのだ。「ボーラスを倒すにはリリアナの力が必要だ。そして最後の悪魔が死なない限り、それは不可能だ」

 ニッサは容易に信じなかった。「ならリリアナはボーラス以上に多元宇宙にとって脅威になるわよ!」

「私はそうは思わない」 ギデオンは穏当に言おうとしたが、苦痛が声を鋭くさせた。「リリアナが私達を利用せずに戦えるなら、それがボーラスに対する最高の勝算になる。それにベルゼンロックがこの次元に破壊をもたらすのを放置はできない。ニッサ――」

 腹を立てたように、リリアナは言った。「ニッサ、あなたの命を救ってあげたでしょう! 貸しを返してくれないの?」

「私は貴女に何の借りもないわ」 全身から軽蔑を放ち、ニッサは一歩下がった。「私達の誰一人として貸しなどないわ。もし皆それをわかっていないのなら、私はもう力になれない」そして彼女は更に離れた。

「ニッサ!」 チャンドラがその姿を見つめた。「リリアナの力になりたくないのは、それはわかるけど、でもボーラスは――」

 ギデオンは説得の言葉を探し、だが苦痛が思考を散漫にした。「ニッサ、君は誓いを――」

「嫌」 大理石のように感情を固くし、ニッサは三人から更に下がった。「自分の故郷も再建できていないうちに、別の次元が壊れていくのを見ていられないの。申し訳ないけど、私はゲートウォッチを辞めるわ」

「ニッサ!」 チャンドラが叫びを上げた。

アート:Ryan Yee

 だがニッサは既にこの次元から歩み去っていた。一瞬、その輪郭は緑色の光を輝かせ、周囲の大気には蔦と葉の影が満ちた。そしてかすかな緑の群葉と花の香りを残し、彼女の姿は消えた。

 残る三人は動けず、湿った微風が髪を揺らしていた。リリアナは顔をそむけ、歯を食いしばり、目に見えて憤慨していた。チャンドラは顔を両手で覆い、ギデオンは呻き声をこらえた。ニッサを見つけ、戻るよう説得しなければ。だが呼吸をする度に苦痛が胸を突いた。

 そしてチャンドラが顔を上げた。「私も行く」

「何だって?」 唖然として、ギデオンは彼女へ向き直った。その動きは傷を刺激し、血が流れ出た。「チャンドラ――」

「どういうこと?」 リリアナは疑うように言った。「冗談を言ってる場合?」

「私は辞めないから」 チャンドラは早口で答えた。その感情には決意だけがあった。「絶対辞めないから! けどギデオン、あんたの言う通り。私はここから学ばないといけない。アモンケットで失敗したのは、私が弱すぎたからなのよ!」

 リリアナは慌てた。「それで失敗したわけじゃ――」

「私はもっと強くなる」 チャンドラは顎を上げた。

 ギデオンは説得を試みた。「チャンドラ、確かに私は『失敗から学べ』と言ったが――」

「自分が何をしてるかぐらいわかってるわよ!」 彼女はそう言い放った。そしてギデオンが次の呼吸をする前よりも速く、炎の迸りを残してその姿は消えた。

 仲間二人がいた無人の空間を、ギデオンは見つめた。どこかで自分は状況の掌握を失った、だが何故こうなってしまったのかはわからなかった。そして頭のふらつきは更に悪くなっていた。

 リリアナは不機嫌そうに彼へと食ってかかった。「それで? あなたはどこへ行くの? どういう言い訳をするつもりなの?」

 ギデオンは弱々しく息を吐き、リリアナへ視線を移した。「私は留まるさ。何も変わらない。ボーラスは倒さねばならない、そして君はその悪魔を倒さねばならない」

「私は――」 リリアナはそう言いかけて彼を見た。そしてその感情は再び強張った。「いいわ。なら仲良くやりましょ」

「作戦を立てなければ――」 再び苦痛が彼を突いた、この時はもっと強く、まるでボーラスの鉤爪が今も肩に刺さっているかのように。彼は歯を食いしばり、ゆっくりと息をつき、ようやく言い直した。「作戦だ。私達は――」

 リリアナは両腕を振り上げた。「怪我をしてるんでしょ、子供みたいに我慢するのはやめなさい!」 そして小声で罵り、続けた。「いらっしゃい、休む場所を見つけて治してあげるから」

 ギデオンははっとした。「君に癒しの技が使えるのか?」

 リリアナは鋭く言い返した。「あなたの知らないことはドミナリア中の本棚を埋め尽くすくらいあるのよ。さ、ついて来なさい」


 つまり、これもまた災難というわけ。崩れた街の更に奥へ、草が生い茂る道を進みながらリリアナは思った。怒れるニッサの脱退、そしてチャンドラの自分探しかわめき散らしていた何かとともに、リリアナの作戦はこの街のように崩壊してしまった。そしてジェイス、言葉なく姿を消した彼は。もしかしたら、もう自分と一緒にいるのは嫌だろうか……その考えは思った以上に彼女の心をかき乱した。また会って、話をして、けれどベルゼンロックを殺すのが先だった。

 彼女は横目でギデオンを一瞥した。何が起ころうとも、ニッサが責めたように自分が戦いから逃げたことをこの男に思い出させるわけにはいかなかった。残ったのはこの男だけ、そしてベルゼンロックを殺すにはその力が必要だった。だがその褐色の肌は生気を失い、口回りには苦痛と緊張の皺が刻まれていた。生き延びられるだろうか。この脳なしが負った傷は、本人が認める以上に深いのは間違いなかった。

 二人の靴が泥を押しつぶし、壊れた敷石と砕けたガラスをかすめた。死はこの街と周囲の沼を覆っており、湿った地面の上を漂う霧とともに広がっていた。その霧の中をシェイドが通り、人の顔が現れては消えた。死がそこかしこにあった。

 この地の光景は彼女にまた別の驚きをもたらしていた。ここがヴェス家の領地だとは信じられなかった。他のプレインズウォーカーが隣にいなかったなら、何故かドミナリアの間違った場所にプレインズウォークしてきたと思ったかもしれない。

 街は、少なくとも初見ほど荒廃してはいなかった。石造りの建築物の幾つかには修理を試みた跡があった。つぎはぎの壁と屋根、清掃された階段、そしてかつてはステンドグラスがはまっていたらしき高窓の鎧戸。沼地からはびこる草が刈られて幾つかの庭が作られ、その一つには数匹の山羊が繋がれていた。何かに見られている感覚があり、リリアナは極めて慎重に屋根の並びを見つめた。ある煙突の近くに見えた姿はガーゴイルではなく、そして天使でもないようだった。あの信心ぶったセラ教会からの客人は、昔日の汚らわしい惨事を徹底的に隠そうとしたのだろう。監視していたのはエイヴンの兵士で、その鎧は曇り空の灰色にきらめき、羽毛は白で翼を畳んでいた。

 幾つもの屋根の先に、古代スラン帝国の遺構が霧の中からそびえていた。石造りの滑らかな表面は黒い苔に覆われていた。あたかも斧の刃のような形状で、巨人がそれを地面に叩き込んで放置したかのようだった。それは少なくとも見覚えのある光景、リリアナがこの地を離れてから長い間、変わっていないものだった。

アート:Titus Lunter

 次の角を曲がると、背の高い家に囲まれた広場だった。どれも荒廃していたが幾つかの上階には今もステンドグラスが細い窓に輝いていた。片側には噴水があり、木で仕切られた数軒の露店が立っていた。それらの近くにある雑然として背の高い建物は宿に違いなかった。煙突からは煙が立ち上り、扉は開いていた。その前に人々が集まり、興味深そうにリリアナとギデオンを見つめていた。全員が申し分なく武装しており、だが敵対するような様子はなかった。ギデオンは会釈をし、そして苦痛に喘いで顔をしかめた。

 ここは街の中心部、賑わう市場だったのを彼女はよく覚えていた。だが今それは青白い影のようで、人々はかろうじて生命にしがみついている。リリアナは罵りの言葉を飲み込んだ。何があったの?

「どうした?」 ギデオンが小声で尋ねた。

 リリアナは顔をしかめた。弱さを見せるのは嫌だった。「何でもないわ」

 ギデオンは溜息をついた。「こうしてやっていくなら、互いには正直になるべきだろう」

「何でもないのよ!」 声を荒げる彼女をギデオンは懐疑的に見た。リリアナは思い直した、この男は唯一の味方なのだと。それに実のところ、隠す意味は何もなかった。「壮大な企みとかは何もないわよ、ただこの場所が変わっていただけ。前にここにいた時は、街は臭い沼じゃなくて森に囲まれていたの」

 広場を見て、ギデオンは眉をひそめた。「それだけなら何故言わなかったんだ」

「何でもないからよ」 歯を食いしばり、リリアナは言った。

「私が言いたいのは――」 彼はひるみ、言葉を切った。「どうして君はここにいたんだ?」

「私はここで生まれたの」 彼女はギデオンの驚きを無視した。「来なさい、倒れる前に――あなたは重すぎて引きずって歩けないのよ」


 手助けを確保するのは容易かったが、その宿は明らかに名ばかりの宿だった。二人が宿泊を申し出ると主人は率直に驚いたようだったが、すぐに二人を一階の部屋へ案内した。ギデオンが血の跡を残しており、階段を登れそうにないための選択であることは疑いなかった。

 宿の主人は黒い皮膚をした巨体の男で、沢山の家族が扉から飛び出しては客人を見つめ、階段を下りてきた。部屋は広く、一つの寝台と適当に選ばれたような黴臭い家具が幾つか置かれていた。リリアナがギデオンを低い寝椅子へ放ると、彼はそこへ倒れ込んだ。

「旅人さんはずいぶん久しぶりですよ」 暖炉に火を焚きながら主人はそう言った。実用的な仕事着をまとい腰のベルトに短剣を下げた若い女性が、水の桶を運んでくると暖炉の釜に注いだ。少年が折り畳まれた毛布の山を抱えてやってきた。少女は包帯と治療道具の籠とともに現れ、また別の少年は食べ物と飲料の盆を持ってきた。リリアナは不機嫌であったが、それらを確保する手腕は確かだった。宿の主人は所持金を見せろとすら言わなかった。

「治療用の薬草を、とにかく何でも持ってきて」 リリアナはそう注文した。子供たちが去ると、彼女は付け加えた。「ここで何があったの? この場所……前に私が見た時から、ずいぶん変わったみたいだけど」

「陰謀団ですよ」 支えを調整し、火の真上に釜を吊るしながら主人は言った。そして苦々しく付け加えた。「世界を支配するつもりなんですよ」

 明らかにそれは大袈裟な表現に違いなかった。ギデオンは自力で鎧を脱ごうとしていたが、リリアナはそれを払いのけると自身の手で留め金を外した。この男は頑なに隠していたがその肩には大穴が開いており、リリアナはその傷を清めると包帯を巻きはじめた。ベルゼンロックが陰謀団の神クベールに取って代わり、その組織を掌握したとは知っていた。だが今の彼らの要塞はアーボーグにある。これほど遠くにまで拡大を?「陰謀団がここにも来たのね、ベナリアに」

 主人は頷き、追加の薪を炎にくべた。「エローナに侵入されないよう戦ったんですが、駄目でした。数年前から、あいつらの気配はカリゴの森にまで来てますよ」 そして彼は参ったというような仕草をしてみせた。

「森全体に?」 リリアナは信じられないというように彼を見つめた。「川の方まで?」

「越えていきましたよ。川は詰まってもう通れません。今やカリゴ沼です。それにあいつらはこの一帯に新しい指揮官を置いてます。えらく強いリッチで、冷酷漢どもの将軍にもなってます。ほんの数日前にセラ教会からの援軍が来て大きな戦いがあったんですが、陰謀団に打ち負かされてしまいました」 そして彼は立ち上がった。「もう少し薪を持ってきますね」

 宿の保管庫にあった薬草を詰め込み、少女が箱を抱えて戻ってきた。「残ってるのはこれで全部です。ほとんどはここにいた兵士さんに使っちゃったんです」

 薬草の束へ視線を動かしながら、思わずリリアナは尋ねた。「誰か、ヴェス邸のことを覚えている人はいるのかしら?」

 その少女は手を止め、考えた。「怖い話があります。沼の中の、古い崩れたお屋敷。兄は動く死体になって、悪い妹は逃げて――」

闇の試み》 アート:Bastien L. Deharme

「う、ううん、そうじゃないの」 リリアナは止めるように片手を挙げた。あの出来事が今や地元の伝説になっているというのは驚くことではなく、だが聞きたいとも思わなかった。「そこは私も知ってるの。その家族の本当の歴史、その後に何があったのか」

「いいえ、聞いたことはないです」 その少女は汚れた水の桶を持ち上げた。「もしでしたら尋ねてきますけど」

「ううん、そんなに大切でもないから大丈夫よ」 リリアナは立ち去るよう身振りをした。少女が部屋を出ていくと、彼女は眉をひそめて閉じた窓の向こうを見つめた。

 ギデオンがわずかに身動きをし、彼女へ瞬きをした。「どうした?」

 彼女はかぶりを振り、薬草の小箱を見下ろした。「私が欲しい薬草が入ってないのよ。けど近くに育っているかもしれない。探しに行ってくるわ」 ギデオンは再び寝椅子に身を沈め、痛みにひるんだ。それを見てリリアナは悪意の笑みを浮かべて告げた。「安心しなさい、見捨てはしないから」

「その心配はしていない」 彼は穏やかに、リリアナを見上げながら言った。「ベルゼンロックを殺すためには私が必要だからな」

 何も言えず、そして二重に苛立ち、リリアナは宿を出た。


 一帯の様相はすっかり変わってしまっており、求める薬草はもう生えていないかもしれないとリリアナは思った。だがギデオンを治療する最速の方法はそれだった。自分達は作戦を立て、可能な限り迅速にベルゼンロックとやり合うのだから。

 廃墟を通り抜け、彼女は沼地へと踏み入った。高台に残る島のような地面で薬草を見つけ、必要なものを摘んだ。そして改めて背筋を伸ばし、苔むした木々の残骸の先を見つめた。しばし、その奇妙な風景は再び見覚えのあるものとなった。ここで初めて、あの鴉の男に出会ったのだ。

『ジョスお兄様をこうして助けようとした、この同じ薬草で』 あの日の記憶は意外なほどに鮮明だった。ただ兄を癒したい一心で、だがそうではなく兄を心なき不死の怪物に変え、アナ婦人を、召使らを殺害させた。そして自分は灯の覚醒とともにこの次元から逃げ出した。父母も、家族も友も、知るもの全てを放り出して、その運命に任せて。ジョスを蘇らせた呪文は次元を離れた際に途切れたに違いなく、だがあの部屋で起こった虐殺を家族がどうしたかを考えたことはなかった。間違いなく、自分は死んだと思われただろう。私を探しただろうか? ジョスが殺したと考えただろうか?

 プレインズウォーカーとしての力に突然包まれて、生き伸びようともがきながら、彼女はその日を思い返すことをずっと拒否していた。遠い昔、苦痛に満ちたその記憶はまるで、誰か別の人物の心を垣間見るようだった。

 馬鹿な考えはやめなさい。ヴェス邸は今や伝説となり、街の子供を楽しませる怪談話に過ぎない。皆生きて、歳をとって、死んだ。館には瓦礫の他に何も残っているはずはなく、発見されるようなものもない。だが気が付くと彼女は歩いていた。その足は泥と沼地の草にすっかり覆われた、見知った道をたどっていた。

 都合の悪い感情が、本来の目的に割って入った。

 若木ほどの高い草の中をリリアナは通り、そして不意に立ち止まった。

 熱に浮かされた幻に違いないと思った。館はまだそこにあった。

 よじれた木々と重苦しい植生が灰色の石壁を這い、だがリリアナには見えた。中央棟の形状、そして一番近くの塔の曲線。これは狂気、彼女はそう思った。狂気、そうでないなら……

 そうでないなら、何か奇妙な力が働いているか。

 玄関への扉は開いていた。そこまでの空間を横切り、階段を登るのは驚くほどに困難だった。だが戦慄と、把握しなければという必要性が彼女に足を進ませた。

 そして彼女は中に踏み入った。入口からの光は上階の回廊を囲む緩やかな手すりを照らし、その背後の壁にはつづれ織りが下げられ、一瞬その光景は過去のままの館の姿となった。まるで時の止まった泡の中にあったかのように、琥珀の中に保存された昆虫のように。だが彼女が血と腐敗の匂いを嗅ぎ取ると、その時間はすぐさま壊れた。リリアナは瞬きをして見た。つづれ織りは破れ、手すりは風雨に壊れていた。だがそれでも、この館は完全に廃墟となっていてもおかしくなかった。何かがこうした、故意に。これを見るために自分は招かれたのだろうか? だとしたら鴉の男だろう、次元を超えて自分を尾けてきている。けれど何故?

 彼女は血の匂いを追い、奥へと向かった。

 そこに、巨大な暖炉の前、石の床に焼け焦げた紋様があった。その形状と模様はおびただしい血の跡に隠れて不鮮明だった。何十本もの蝋燭が並んでそれを取り囲んでおり、泉のように融けた蝋によって更にぼやけながらも、何か強力な屍術呪文の痕跡があった。開いた墓所のように、冷たい空気が床から漂っていた。

 顎が痛み、リリアナは無意識に唇を噛んでいたことに気付いた。

 何が起こったにせよ、偶然の一致ではありえなかった。


 リリアナが街外れに戻ってくる頃には、日が暮れかけていた。ようやく帰り道を辿り始めた頃に、彼女は不死者の悪意がうねるのを感じていた。「こんなことをしている時間はないの」 彼女は呟き、そして駆けた。

 広場に到着するよりも先に、騒乱の音が耳に届いた。そして角を曲がると前方に戦いが見えた。

 露店には火が放たれ、広場のそこかしこで黒い人影が戦い、振るう刃に火明かりが閃いた。町民の姿はわかりやすく、つぎはぎの鎧に剣や斧だけでなく間に合わせの棍棒や道具を振るっていた。数人は既に倒れており、彼女が屋根の上に見たエイヴンも翼を折られ、無様に敷石に横たわっていた。

 襲撃者らはベナリアの白や銀やあるいはステンドグラスではなく、棘を生やし先端を鋭くした黒い鎧をまとっていた。陰謀団のアンデッド騎士、リリアナは吐き気とともに思った。どこかに陰謀団の司祭がいるのだろう。生きた人間の信者が、この心ない死人たちを操っている。

 ギデオンが不意に宿近くの影からよろめき出た。まだ明らかに回復しておらず、立ち上がるとふらついた。鎧は着ておらず、包帯と衣服には血が滲み、馬に乗って突進してきた騎士に対し借り物の剣を振るった。その騎士は鋭い棘が散りばめられた重厚な黒い鎧に身を包み、同じく鎧をまとう巨大な軍馬に騎乗していた。違う、その生物が頭をもたげるとリリアナは見た。鎧の隙間からは腐った肉と白い骨が覗き、目があるべき所には暗黒の穴が空いているだけだった。その騎士は兜をかぶっておらず、青白く萎びた頭皮に、髪は腐敗した白いたてがみのようだった。

アート:Even Amundsen

 悲鳴が弾け、宿の扉が荒々しく開かれた。また別のアンデッド騎士がもがく人影を二つ引きずり出した。宿の部屋で世話をしてくれた若者と少年だとリリアナは認識した。ギデオンは二人へと駆け、騎士もそれを追って馬を急かした。

『ふん。もっと上手くやりなさい、ベルゼンロック』 リリアナは両手を掲げた。彼女は冷たい敷石に倒れた死体から、廃墟に埋もれた骨から、沼地に腐敗した屍から、霧の中の幽霊から力を引き出した。皮膚の紋様が紫色に閃き、その両手から稲妻が放たれて鎧の騎士ら十体ほどを打った。そして彼女は戦いの混乱へと分け入った。

 死者の歩兵が襲いかかり、だがリリアナは控えめな身振り一つで地面から黒い雲を吹き出させた。それは歩兵の萎びた身体を包み、たちまち無へと腐敗させた。残った鎧だけが敷石に音を立てて落ちた。

 アンデッドの騎士はギデオンへと突進し、仕留めるべく槍を振り上げた。リリアナは集中し、意識をその黒い鎧の姿へと送り込んだ。

 次の瞬間、その騎士はリリアナのものとなった。彼女は槍を手放させ、馬をギデオンから転回させた。乗騎を動かす力を切断するとそれは骨の山となって崩れ、騎士は地面に転がり落ちた。更にその騎士を戦いに用いようかと彼女は考えたが、これまでに倒した十体ほどが既に形勢を変えていた。ギデオンは再び体勢を整え、宿の近くに残っていたわずかな戦闘へ乱入した。生き残った町人らは勝利の叫びとともに集合し、残る敵へと向かった。

 リリアナは片手を掲げて残る最後の騎士を倒そうとし、だが何かが心へと囁いた。『虚無がお待ちです』

 リリアナは凍りつき、心臓が早鐘をうった。そして侮蔑に彼女は唇を曲げた。つまらない策。このアンデッド騎士らの主は陰謀団のためにカリゴを荒らしたリッチで、ヴェス邸の魔法的な保存にも関わっているに違いない。興味深く、リリアナはその繋がりを探った。そいつはどうやって、私についてここまで深く知ったのだろう? そんなことが可能なのは……

 リッチの顔が目の前に燃え上がった。それは、ジョスだった。

アート:Tyler Jacobson

 嘘。リリアナは心臓が止まったように思えた。ありえない。「嘘よ!」 彼女は叫んでいた。

 その怒りと狼狽に接続が切れた。騎士の屍は弾け飛び、鎧と腐敗した骨が広場に散った。

 町人らは人間の司祭を捕え、胸に槍先を突き付けて地面に押さえつけていた。リリアナは肩で彼らを押しのけ、その男の脚を掴むと火明かりの中へ引きずり出した。そして怒りに声を荒げて問い質した。「ジョスお兄様はどこ? ベルゼンロックはお兄様に何をしたの?」

 ギデオンが隣にやって来たのを彼女はかすかに察した。彼は心配そうに見つめていた。

 司祭は苦しい笑い声を上げ、咳込んで言った。「我らが悪魔王、闇の末裔はご存知でした、貴女様の帰還を! あの御方は貴女様の大切な兄上を下僕とし、不浄なる軍勢の司令官とされたのです!」

「お兄様が、ベルゼンロックに仕えているの」 リリアナは繰り返した。あまりの衝撃にその声はむしろ静かだった。ヴェス邸で行われた屍術の儀式はジョスを心なき不死者から強大なリッチへ変えるためのもので、ジョスの記憶と軍人としての力を使用可能としつつ、だがベルゼンロックに隷属させられた。ベルゼンロックが私にお兄様を差し向けようとしている、リリアナはそう考えた。自分が初めて用いた制御不能の力で、魂を壊してしまった兄を。

「ジョス様は我らが王に仕えておられる……」 喉に血が溢れ、司祭は喘いだ。「虚無がお待ちです」 そして息も絶え絶えの言葉を残し、命なく敷石に倒れ込んだ。

 リリアナはそれを見下ろした。ジョスの運命を知って、増大する怒りが恐怖を凌駕した。許すことはできなかった。兄をベルゼンロックの下僕にはさせておけない。何があろうとも、兄を解放しなければ。「ベルゼンロック、思い知らせてあげる」 凍れる怒りを込めて、彼女は言った。「どんな事をしても、思い知らせてあげるわ」

(Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori)


プレインズウォーカー略歴:ギデオン・ジュラ

プレインズウォーカー略歴:リリアナ・ヴェス

プレインズウォーカー略歴:チャンドラ・ナラー

プレインズウォーカー略歴:ニッサ・レヴェイン

次元概略:ドミナリア

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