Brawlに乗り込め!

更新日 Ways to Play on 2018年 3月 22日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

マジックの新フォーマットのご紹介なんて、そうそうあることじゃありませんよ!

ドミナリア』のプレビューが既に始まっていますが、今日皆さんが予想だにしていないことをお話しする機会をいただけて、私は興奮しています。このウェブサイト中で、本年もっともアツい期待のセットに何が起きているのかを少しずつお見せしています。

たとえば、皆さんは既に昨日のブレイクの記事で《ファイアソングとサンスピーカー》を見かけたかもしれません。もしまだなら、ちらっと見てきてください。

それは『ドミナリア』のボックス購入特典なのです!(そして、ブレイクの記事を読んだならご存知の通り、今回はいつもと違うことがあります。これはプロモのみの特別なカードなのです。)このミノタウルスはかなりイケてます。皆さんのほぼ全員が、彼らについてきわめて重要な要素についてお気づきだと思います。彼らは伝説なのです。

過去の数か月にわたり、皆さんがオンライン上で予想していることを眺めてきました。一部の皆さん、称賛を受ける準備はできてますか。ドミナリアの大きなテーマは、伝説です!本セットには、古くから人気のドミナリア人も新人も含む、数多の伝説の存在がいます。

でも待ってください、新しいフォーマットについてはこれで終わりですか?さっきフォーマットの話だと言いましたね。

ええ、すべては繋がっています……そして、それが本日、本当に皆さんにお話ししたいことです!

ドミナリア』に伴い、素晴らしい効果をもたらすためにこの伝説のテーマを使う、全く新しいカジュアル・フォーマットを発表いたします。それではご覧ください!

Brawlを構築する

私たちは常に、私たちのゲームに現在足りないものについて、皆さんに何が提案できるのか、様々な意見を探し、聞き、試しています。

私たちは、スタンダード、モダン、レガシーといった数多くのマジックの競技的な構築フォーマットを提案しています。これらはそれぞれ、異なる範囲のマジックのセットを含んでいます。あなたが新しくマジックの世界に訪れたとしても、多分レガシーから始めようとはしないのではないでしょうか。たしかにそこから始めることもできます—しかし、スタンダードなどでコツを掴むほうがずっと普通でしょう。これらのフォーマットはそれぞれ異なる期間を舞台としており、そのため様々なコレクションを持つ人々にはそれぞれのコレクションを使った遊び方があるのです。

コレクションや経験だけではなく、プレイヤーごとに好きなゲームプレイの種類も異なります。例えばレガシーは、イカれたメカニズムと相互作用をすべて備えており、これまで刷られた最も軽量なクリーチャーたちのアグロ・デッキから、1ターン目にゲームを終わらせかねないコンボ・デッキまで存在します。対してスタンダードのカードプールは小さいものです。 つまり、もっと違うカードが輝けるのです。この理由でスタンダードを好み、長年にわたりプレイしているプレイヤーは数多くいます。

わかりました。あれは競技的な構築フォーマットです。他にも様々なフォーマットがあります。

しかしながら、カジュアルな構築のフォーマットを探そうとすると、同じくらいバラエティがあるとは言えません。たいていは、ただ「だいたい何でもあり、やりたい放題やろう」というだけです。

統率者戦は私たちのカジュアル・フォーマットで最も大きなものかもしれません。そう、私は統率者戦が大好きです。(2017年版と2018年版の統率者のリードを務めていた私としては、これからもそうありたいと思っています!)そして、皆さんに保証しますが、これは統率者戦がなくなるという話ではありません。しかし一方で、そこに飛び込もうと思っても少々圧倒されるものになってしまっています。あなたの新しいカードたちは、私たちが過去25年をかけて作り出した狂気のカード群の重みと競い合わなければならず、そこには全ての非常識な組み合わせと能力が存在してしまっています。あなたが何年もマジックをプレイしていたとしても、長年に渡って溜まってきたこれらのカードで一杯のフォーマットでは遊びたくないこともあるでしょう。

では、そのやり方で遊びたくなかったとして、どうすればいいでしょうか?

ご紹介しましょう、ギャレット・ターナーです!

皆さんのほとんどはギャレットをご存じないと思いますが、彼が綴った言葉は間違いなく読んだことがあるはずです。ギャレットは上席ブランド物語デザイナーで、パッケージの外側の文章の多くを綴り、セットの名称まで考えているのです!

熱烈な統率者戦のプレイヤーであるギャレットは、遊び始めやすくカジュアルにプレイできる変種ルールのフォーマットを彼の私的なプレイグループで作り、グループ内で非常に盛り上がっていました。その後、彼はウィザーズ社にその変種ルールを持ち込み、彼のチームはそのルールを大好きになりました。この成功を確認したのち、彼はこのルールをR&Dに持ち込みました。

なので私たちも試しました……そして、私たちも大好きになったのです!

これは本当にウィザーズ社内での草の根の努力として始まったのです。R&Dの外部で楽しいことを発見した人物が、そのアイデアを持ち込んだのです。ずっと足りなかったそれを、私たちは大いに楽しみました。そこで、私たちは多くの時間を割いて、彼オリジナルのルール・セットを理解し、プレイテストし、調整して、データを集めました。

最終的に、ウィザーズ社内でのプレイテストを開始しました。そして、自由参加の社内規模のプレイテストにおいて史上最高の出席率を何度も記録しました。いままで、カジュアルなマジックに触れてこなかった皆さんも、ぜひお試しください!このフォーマットが皆さんを虜にすることは間違いありません。

そして、このBrawlにぴったりな『ドミナリア』のカードをご覧ください。

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XXXXX | Art by XXXX

ルールに跪け

で……これはなんでしょう?

スタンダードのカードプールを用いたカジュアル・フォーマットを作ろうというアイデアです。これの意味するところは、あなたが組むことのできる新たな異なる種類のデッキに焦点を当てているということと、そのフォーマットは繁栄を目指した正しいパワーレベルに向かうということです。これは実際に、スタンダードで使用可能なあなたのカード全てに新しい評価軸を与えます!

Brawlのルールはとても直感的です。あなたが知っていて、大好きな―統率者戦のような―フォーマットに似ているところがたくさんあり、しかもいくつかの要素がこのフォーマットを独特のものにしています。

一言で言うと次のようになります。スタンダードで使用可能なカードで、伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーを基柱とした60枚のデッキを組むのです。基本土地以外の同名のカードはデッキに1枚だけ使用できます。ゲームの最初にあなたの伝説のクリーチャー、もしくは伝説のプレインズウォーカーは統率領域に置かれた状態になり、そして、統率者戦で慣れ親しんだ通りの方法で機能します。そのマナ・コストを支払って唱えることができますし、唱えなおすたびに追加の2マナを支払います。各プレイヤーの初期ライフは30点です。

それだけです。単純で、簡単な、既に皆さんご存知のゲームプレイの一種です。多人数戦で遊ぶことをお勧めします。

それではルール・マネージャーのイーライ・シフリンの協力の下、このフォーマットのルール全体の要旨を眺めてみましょう。

  • 各プレイヤーのデッキ枚数は1枚の統率者を含みちょうど60枚でなければならない。基本土地を除いて、同じカードは2枚以上入れられない。それぞれのカードは、スタンダード・フォーマットで使用可能でなければならない。スタンダード・フォーマットで禁止されているカードはBrawl変種ルールでもプレイすることはできない。
  • ゲームの開始前に、各プレイヤーは自分のデッキから伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーであるカードを1枚取り出し、統率者とする。ゲームを始めるときはそのカードを統率領域に置き、残りの59枚をシャッフルする。
  • あなたの統率者のカードに現れるマナ・シンボルが、あなたのデッキで使用できるカードを決定する。あなたの統率者のカードに現れないマナ・シンボルはデッキに入れることはできない。たとえば、『ドミナリア』の《ファイアソングとサンスピーカー》が統率者である場合、あなたはデッキに{R}、{W}あるいはその両方を含むカードやどちらも含まないカードを入れることができるが、{B}、{G}、{U}がデッキの中に含まれてはいけない。この制限はマナ・コストだけではなくルール文章にも適用される。たとえば、あなたの使用している統率者がコストとルール文章に{G}しか持たない場合、『破滅の刻』の《誇り高き君主》をデッキに入れることはできない。
  • 各プレイヤーの初期ライフ総量は20点ではなく30点である。多人数戦(Brawlにおすすめです!)をプレイしている場合には、各プレイヤーは最初のマリガンをした後も7枚のカードを引くことができ、開始プレイヤーは自分の最初のターンにカードを引くことができる。
  • 自分の統率者が統率領域にある限り、あなたはそれをそこから唱えてよい。そうするには、それ以前にそのゲームの間に統率領域からそれを唱えた回数につき2マナを追加コストとして支払う。
  • あなたの統率者が打ち消されたり、戦場を離れたりするなら、それを本来置かれる場所の代わりに統率領域に戻してもよい。
  • Brawlの変種ルールには、プレイや勝利や敗北に関するその他のルールは存在しない。どうぞお楽しみください!

さて、質問にお答えする時間です。

まず、なぜ60枚なのでしょう?

スタンダードには限られたカードしか存在しませんし、このフォーマットでは恐竜やアーティファクトなどのテーマを基柱にしたデッキを組むのが楽しいのです。重要なのは、それらを基柱にしたデッキを作成できる余地が必要だということです。もし、100枚の海賊デッキを組むということになれば、良質な選択肢を充分求めるのはかなり無理があるでしょう。60枚にすれば、焦点を絞ったデッキを構築することができますし、同名のカードを使えないので一貫した戦略の中でも各々のゲーム体験は大きく異なってきます!

ではなぜライフは30点なのでしょう?

私たちは様々なライフ総量でプレイテストしました。20点、30点、そして40点は全て検討されました。そして最終的に、30点が飛び抜けて良いゲームプレイを作り出したのです。ゲームがすぐに終わってしまうことを防ぎ、序盤に弄りまわす時間を作るため、通常のゲームの初期ライフ総量である20点にクッションを加えることは大事です。しかしながら、ライフを40点にすると、ゲームの進行を長すぎるものにしてしまい、プレイヤーに充分な緊張を与えられませんでした。ライフを30点にすると、アグロ・デッキも瞬殺するほどの速さにはならないけれども存在できて、遅いデッキも充分な時間を持つことができ、またゲームが適切な時間で終わります。ライブラリー切れがゲームの典型的な要因になるようなことを私たちは望んでいませんし、30点のライフはそのような状態が発生しないということを保証するのに役立ちます。

もう一つ、皆さんがおそらく疑問に思うであろうことは、なぜ伝説のプレインズウォーカーを統率者に指定できるのかでしょう。

ええ、理由は一つです。楽しいからです!

通常の伝説のクリーチャー同様、プレインズウォーカーは主要なキャラクターであり、彼らを基柱にしたデッキを組むことは楽しみとなりえます。私たちは彼らにも統率者になる機会が欲しいと思っていました。私たちは、多くのプレイを通して、彼らがどのように機能するかを確認し、また彼らが作り出した可能性を実際に楽しみました。彼らは強力な能力を発揮できますが、複数のプレイヤーから攻撃を受けることがあるため、一線を越えないようになっています。

皆さんそれぞれ第一印象があると思います。皆さんの中には今起こっていることに興奮して、デッキを組もうとしている人もいるでしょう。懐疑的な人もいるでしょう。どちら側であるかの判断を下す前に、とにかく一度やってみることを強く強くおすすめします。私たちが本当に心から楽しんだこのフォーマットには、あなたがどのようなタイプのプレイヤーだとしても、試す価値があるのは間違いありません。

未来を見据えて

ウィザーズ社のホールでは、数知れないBrawlのゲームが行われました。そして、私は、皆さんがこのフォーマットでデッキを構築し、プレイするということに本当に興奮しています。

ドミナリア』は伝説をテーマにしているので、このフォーマットを紹介して試していただくのに絶好の機会だったわけです。実際にご覧いただいた《ファイアソングとサンスピーカー》をはじめとした、魅力的な数多のデッキを組むための多種多様な伝説のカードが『ドミナリア』と…そして残りのスタンダードで待っています!ドミナリアの仲間たちがお店に並ぶまでしばらくお待ちください!

以上です。これはまだここで試している最中のことで、私たちは皆さんのフィードバックを心から歓迎します。気に入っていただけましたか?それともお気に召さない?まだ調整した方がいいでしょうか?全ては議論の俎上に上っています。今のところは、皆さんがお家で、地域の店舗で、このフォーマットを試していただけると嬉しいです。『ドミナリア』の後で、皆さん全員からの意見をお聞きして、評価する予定です。そして、次の段階をどうするのかを決め、この新たなフォーマットにおいてどのようなサポートが必要なのかを見定めなければなりません。

そして、つまり、あなたからのフィードバックがこれまでより重要なのです。

なのでどうか、このフォーマットを試して、思ったこと、感じたことを私たちまでお知らせください。様々な、本当に素敵なデッキたちを組むことができます。《原初の飢え、ガルタ》をどれだけ素早く唱えられるでしょうか?《永遠の造り手、ラシュミ 》でどこまでヤバいことができるでしょうか?《王神、ニコル・ボーラス》を戴いたコントロール・デッキはどれだけうまくいくのでしょうか?ここで試すべき素晴らしいデッキや戦略は充分にあります。それでは、外に出て、デッキを組んで、プレイして、私たちに報告してください!

フィードバックの送り先は?いつでも私までツイートを送ってくださっても、私のTumblrで質問していただいても、BeyondBasicsMagic@gmail.com宛にメールしていただいても結構です。あなたの意見を聞くことができるのが楽しみです!

デッキを組むエンジンをかけて、新しい遊び方、Brawlへの準備をしましょう!

Gavin
@GavinVerhey
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