私たちはみな、ブースターパックを開ける直前に一瞬動きを止める。封を切って「今回は何が入っているんだろう?」という永遠の問いの答えを明らかにする前に、お気に入りのカードが手に入るかもしれないという期待に胸をふくらませて。

私はマイク・チュリアン/Mike Turian。『団結のドミナリア』(DMU)のプロダクト・アーキテクト担当だ。セットのアーキテクト(企画・設計)担当として、私はコンテンツの構成とプロモーションに携わっている。ここでは、『団結のドミナリア』製品の開封に期待できるすべてのコンテンツをお伝えしよう。今回は伝説に残るようなさまざまなものが詰まっているから、その内容をご紹介するぞ。

「ロスト・レジェンド」プロモ

私が初めて『レジェンド』のパックを開けたのは、30年近く前のことだ。私がマジックを始めたのは『ザ・ダーク』の頃で、『レジェンド』から数か月が経っており、地域のゲーム店にはもう『レジェンド』は売っていなかった。そこで私は友人と一緒にイタリアのゲーム店に連絡を取り、イタリア語版の『レジェンド』を何ボックスか手に入れたんだ。『レジェンド』では初めて多色のクリーチャーが登場し、伝説のカードも初登場した。熱心なマジック初心者の私たちは、早く開けたくてたまらなかったよ!それから30年、「ロスト・レジェンド」のために再び『レジェンド』のパックを開封する私は、当時の興奮をまた味わったわけだ。

「ロスト・レジェンド」については、マーシャル・サトクリフ/ Marshall Sutcliffe司会のもとで当時のエピソードを語る『ロスト・レジェンド』を解き明かす」動画や、ブレイク・ラスムッセン/Blake Rasmussenの記事で詳しく伝えている。

「ロスト・レジェンド」『団結のドミナリア』コレクター・ブースターから3%の確率で出現する

『レジェンド』のブースターパックが発見された倉庫の写真は見ていたけれど、実際に『レジェンド』のボックスが詰まったケースがテーブルに壁のように積み上がる部屋に立ち会ったときは、まさにマジックの歴史に刻まれる瞬間だと思ったよ。この瞬間を皆さんに共有するのが楽しみだと。「ロスト・レジェンド」のカードは、『団結のドミナリア』コレクター・ブースターから3%の確率で、フォイル仕様のコモン1枚の代わりに出現する。「ロスト・レジェンド」のカードが封入されるのは、『団結のドミナリア』コレクター・ブースターのみだ。「ロスト・レジェンド」の枠で出現する『レジェンド』のカードの一覧は、ブレイクの記事を確認してくれ。

語り継がれる伝説

Jasmine Boreal of the Seven Box Topper

Foil-etched Jasmine Boreal of the Seven photo

ドミナリアには、伝説のキャラクターが織りなす豊かな歴史がある。そこで私たちは、この機会に『レジェンド』の古典的キャラクターを刷新したいと思った。そこでシニア・ゲーム・デザイナーのイーサン・フライシャー/Ethan Fleischerが、『レジェンド』のキャラクターへの深い造詣を活かし、新たな伝説のクリーチャー19体と伝説のプレインズウォーカー1体をデザインした。これら20枚は統率者戦向けにデザインされ、フォイル仕様でボックストッパーに封入されることになった。ボックストッパーは『団結のドミナリア』セット/ドラフト/コレクター・ブースターボックスに同梱される。

ボックストッパーに封入されるフォイル仕様のものに加えて、20枚の「語り継がれる伝説」のカードはコレクター・ブースター限定のカード仕様が2つ用意される。エッチング・フォイル仕様と非フォイル仕様だ。

「語り継がれる伝説」のカードは5枚がアンコモン、10枚がレア、そして5枚が神話レアとなっている。ボックストッパーからは、フォイル仕様のアンコモンが37.5%、フォイル仕様のレアが50%、フォイル仕様の神話レアが12.5%の確率で出現する。コレクター・ブースターには「語り継がれる伝説」のアンコモンの専用枠があり、非フォイル仕様やエッチング・フォイル仕様のものが同確率で出現する。さらに、コレクター・ブースターには「語り継がれる伝説」のレアや神話レアが出現する可能性がある枠が2つあり、そこからエッチング・フォイル仕様や非フォイル仕様のものが他のブースター・ファンのレアや神話レアと同確率で出現する。この2枠には良いものがたくさんあるから、コレクター・ブースターから手に入るエッチング・フォイル仕様の「語り継がれる伝説」のカードは最大で2枚までだということは伝えておこう。

最後に、先述した通り「語り継がれる伝説」は統率者戦向けにデザインされており、エキスパンション・シンボルも『団結のドミナリア』統率者デッキのものになっている。統率者戦やレガシー、ヴィンテージでのみ使用できることを示しているんだ。

「ステンドグラス」ショーケース版

Showcase stained-glass basic lands

『団結のドミナリア』のステンドグラス版カードを見ていくにあたり、まずはマガリ・ヴィルヌーヴ/Magali Villeneuve氏の基本土地シリーズから始めよう。なんと見事な。これらのステンドグラス版フルアート基本土地は、『団結のドミナリア』のドラフト/セット/コレクター/ジャンプスタート・ブースターで手に入る。コレクター・ブースターには、これのフォイル仕様のものが必ず1枚入っている。『団結のドミナリア』ジャンプスタート・ブースターには、非フォイル仕様のものが必ず1枚入っている。ドラフト/セット・ブースターには、このステンドグラス版フルアート基本土地の他に、基本土地タイプごとに3種類ずつ別のバージョンの基本土地が用意される。セット・ブースターの基本土地枠からは、21%の確率でフォイル仕様の基本土地が出現する。

Squee, Dubious MonarchShowcase Squee, Dubious MonarchTextured-foil showcase Squee, Dubious Monarch

『団結のドミナリア』では、セット/ドラフト・ブースターに伝説のクリーチャーが必ず1枚封入され、コレクター・ブースターには複数枚封入される。『団結のドミナリア』の伝説のクリーチャーには、特別なブースター・ファンを用意したいと私たちは考えた。先ほどご覧いただいたのが、『団結のドミナリア』の伝説のクリーチャー41枚(アンコモン20枚、レア14枚、神話レア7枚)に用意されたステンドグラス版だこの41枚は、セット/ドラフト/コレクター・ブースターで手に入る。

ドラフト・ブースターでは、非フォイル仕様の伝説のクリーチャーが出現する際に3回に1回の割合でショーケース版が出現する。残る2回は通常版だ。またドラフト・ブースターからは、フォイル仕様のステンドグラス版伝説のカードや基本土地も手に入る可能性がある。

セット・ブースターには、アンコモンの非フォイル仕様ステンドグラス版伝説のクリーチャーが必ず1枚封入される。それから『団結のドミナリア』セット・ブースターには不特定カードが出現する枠が2つあり、そこから非フォイル仕様のステンドグラス版伝説のカード(アンコモン、レア、神話レアのいずれか)が出現する可能性もある。さらに、フォイル仕様の枠からフォイル仕様のステンドグラス版伝説のカードが出現する可能性もある(この枠で出現するものは、他にもたくさんあるけれど)。

コレクター・ブースターには、アンコモンのフォイル仕様ステンドグラス版伝説のクリーチャーが必ず1枚封入される。それから、レア以上の非フォイル仕様ステンドグラス版伝説のクリーチャーは最大で2枚手に入る。さらに、レアや神話レアのフォイル仕様ステンドグラス版カードも手に入る可能性がある。

統率者デッキ同梱のコレクター・ブースター・サンプルパックに封入される2枚のうち1枚は、アンコモンのフォイル仕様ステンドグラス版カードだ。もう1枚はレアや神話レアだが、その枠からはステンドグラス版伝説のカードや拡張アート版カード、ボーダーレス版プレインズウォーカーが出現する可能性がある。

Phyrexian-language Sheoldred, the ApocalypseShowcase Sheoldred, the ApocalypseTextured-foil showcase Sheoldred, the Apocalypse

以上の情報は、このセットの伝説のクリーチャー41枚のうち40枚についての話だ。《黙示録、シェオルドレッド》には、ステンドグラス版とファイレクシア語版が用意される。だから《黙示録、シェオルドレッド》の特別なバージョンが出現する際は、その2種類が同確率で出現することになるぞ。

テクスチャー・フォイル仕様

『団結のドミナリア』コレクター・ブースター限定で、『ダブルマスターズ2022』で好評を博した「テクスチャー・フォイル仕様」を、『団結のドミナリア』の伝説のクリーチャー41体を彩る新たな手段として採用した。今回のテクスチャー・フォイル仕様は、独自の箔押しパターンと光沢の強い仕上がりになっている。この仕様はカードのふちにステンドグラスのような色と輝きを出し、マジックの伝説のクリーチャーの美しさを際立たせてくれる。

The Raven ManShowcase The Raven ManTextured-foil showcase The Raven Man

コレクター・ブースターからは、テクスチャー・フォイル仕様のカードが1枚手に入る(63.1%の確率でアンコモン、29.5%の確率でレア、7.4%の確率で神話レアが出現)。テクスチャー・フォイル仕様は、フォイル仕様のステンドグラス版カード全41種にのみ適用される。手に入るのは、『団結のドミナリア』コレクター・ブースターだけだ。

プレインズウォーカーのカード仕様

Liliana of the VeilBorderless Liliana of the Veil

『団結のドミナリア』では、セット収録のプレインズウォーカー4枚にそれぞれ、ボーダーレス版を用意している。ボーダーレス版の《ヴェールのリリアナ》は対戦相手を苦しめるのと同時に、味方のプレインズウォーカーにも嫉妬の目を向けられるだろう!

そしてアジャニには、ファイレクシアンへの完成化の前と後の姿を用意したかった。彼がファイレクシアンになる前の姿が描かれる通常のプレインズウォーカー・カードのアートとボーダーレス版のアートに加えて、ファイレクシアン・アート版とボーダーレス・ファイレクシアン・アート版、そしてファイレクシア語版もあるぞ。

Ajani, Sleeper AgentBorderless Ajani, Sleeper AgentPhyrexianized borderless Ajani, Sleeper Agent

Phyrexian Ajani, Sleeper AgentPhyrexian-language Ajani, Sleeper Agent

ボーダーレス版レアの2色土地

Adarkar WastesBorderless Adarkar Wastes

Sulfurous SpringsBorderless Sulfurous Springs

『団結のドミナリア』には、レアの2色土地が6枚収録される。これらは、セット/ドラフト/コレクター・ブースターで、非フォイル版もフォイル版も手に入る。

拡張アート版のレアや神話レア

Extended-art Temporal Firestorm photo

拡張アート版のレアや神話レアは、『団結のドミナリア』コレクター・ブースターで手に入る。また、コレクター・ブースター・サンプルパックからも出現する可能性がある。『団結のドミナリア』では、メインセット収録で他に特別な仕様の別バージョンを持たないレアや神話レアに非フォイル/フォイル仕様の拡張アート版が用意される。加えて、非フォイル仕様の方には『団結のドミナリア』ジャンプスタート・ブースター限定の新規カード5枚についても拡張アート版がある。さらに、統率者デッキ収録のプレインズウォーカーでない統率者カードにも、非フォイル仕様の拡張アート版が用意される。

ちなみに、英雄譚については拡張アートに対応できないため、拡張アート版はない。


最後まで読んでくれてありがとう!ブースター製品の内容など、『団結のドミナリア』の各種製品について詳しく知りたい方は、ぜひティム・ブラウン/Tim Brownの記事を読んでほしい。素晴らしいカードの数々を手に入れる準備ができたら、『団結のドミナリア』の各種製品をお近くのゲーム店Amazonで予約しよう。

それではまた次回。どうか皆さんがお気に入りのカードを引き当てますように。引き当てられたら、Twitter(@mturian)で教えてくれ!