私たちはローウィンに帰ってきました。そしてシャドウムーアにも。二つの場所はいまや一つになりました。いえ、元から同じ場所であることに変わりはないのですが、今は本当に干渉し合っているのです。『ローウィンの昏明』は、私たちをあの牧歌的で悲惨な、懐かしの風景へと再び導きますが、あなたの記憶と現在の姿は、まさに昼と夜ほどの開きがあります。というわけで、これから一緒にメカニズムについて見てみましょう!

色彩

ローウィンの様相は明るく彩り豊かで、荘厳な太陽がその温もりに触れるすべてのものに活力を与えています。色彩は、あなたがコントロールしているパーマネントの色の種類数を何らかの形で参照する能力を表した、新たな能力語です。ここに当てはまる数値は0~5のいずれかです。

0068_MTGECL_Main: Shinestriker

この数値の使い道は、色彩能力ごとに異なります。《光撃獣》が持つような 起動型能力もしくは誘発型能力の効果に含まれる場合、その能力の解決時に、あなたがコントロールしているパーマネントの色の種類数を数えます。通常であれば土地は無色であるため、何らかの手段によって土地に色が与えられないかぎり、色彩能力の助けにはならないことに注意してください。とはいえ、これは稀なケースです。

0250_MTGECL_Main: Voracious Tome-Skimmer

『ローウィンの昏明』には混成カードが含まれています。各混成マナ・シンボルはいずれかの色のマナで支払うことができますが、その結果として戦場に出るパーマネントは、そのマナ・コストに含まれるすべての色を持ちます。たとえば 《貪欲な秘本掠め》 は、{U}{U}{U}で支払おうが{B}{B}{B}で支払おうが青黒のカードです。

枯朽

次元が明るく色彩に溢れすぎていてお気に召さないなら、少しだけ荒らしてみるというのも一興です。『ローウィンの昏明』の特徴として目立つのが-1/-1カウンターです。分かりやすい使い道は、対戦相手のクリーチャーを弱体化させることです。分かりにくい使い道は、自分自身のクリーチャーを弱体化させることです。でも、なぜそんなことを?理由のひとつは枯朽という新しいキーワード処理です。

0098_MTGECL_Main: Dawnhand Dissident

枯朽に付随する数値は、多くの場合において支払うコストとして表現されます。枯朽Nを行うとは、あなたがコントロールしているクリーチャー1体の上に-1/-1カウンターN個を置く、ということです。そのクリーチャーを対象に取らないため、枯朽処理を行う際に、どのクリーチャーが-1/-1カウンターを得るかを選びます。重要なのは、クリーチャーを除去するのに必要な個数よりも多くの-1/-1カウンターを置くことができるという点です。たとえば、枯朽3を行う場合、不運な1/1クリーチャーの上に-1/-1カウンター3個を置き、尽くしてくれたことに感謝しつつ、枯朽によって得られる利益を享受することができます。

枯朽を行うことには数多くの理由があります。枯朽の大部分は、能力を起動するためや、呪文を唱えるための追加コストなど、あなたが支払うコストです。-1/-1カウンターはあなたのクリーチャーにとって好ましくありませんが、このセットにはそれらを取り除く方法がいくつかあります。このような効果は、カウンターによるパワーとタフネスの罰則を取り除くだけでなく、追加の利益をもたらすこともよくあります。

『ローウィンの昏明』には+1/+1カウンターを置く新規カードはありませんが、パーマネントに+1/+1カウンターと-1/-1カウンターの両方が置かれている場合に適用されるルールがあります。それらのカウンターは対になって取り除かれ、実質的に互いを打ち消し合い、ひとつの種類のカウンターだけが残ります。たとえば枯朽2を行い、+1/+1カウンター3個が置かれているクリーチャーに-1/-1カウンター2個を置く場合、それらの+1/+1カウンターのうち2個と、-1/-1カウンター2個が取り除かれ、そのクリーチャーの上には+1/+1カウンター1個のみが残ります。

多相

元祖「ローウィン」ブロックは、タイプ毎の戦略性が親しまれていました。注目すべき8つの主要なクリーチャー・タイプ(巨人と、いま思い出せませんがあと7種類)が存在し、多相はそれらのクリーチャー・タイプをつなぐ柔軟なキーワードでした。多相を持つクリーチャーは、文字どおりどのクリーチャー・タイプにもなり得ます。

0155_MTGECL_Main: Sizzling Changeling

多相のキーワードを持つカードは、あらゆるクリーチャー・タイプを併せ持つことができます。人間も。ヤギも。サラカーも。(覚えてますか?)実際に存在するすべてのクリーチャー・タイプについて(必要があればルール205.3mにリストの記載あり)、多相を持つカードはそのすべてのクリーチャー・タイプでもあるということです。食物、島、オーコのような、クリーチャー・タイプではないサブタイプにはなりません。タイプ行にある「多相の戦士」というクリーチャー・タイプは、フレーバー的な要素にすぎません。それはアズラであり、多相の戦士でもあります。(こちらも覚えてますか?)

多相の能力は、そのカードがどこにあっても常に適用されます。《猛炎の変わり身》はあなたの手札、ライブラリー、墓地など、どこにある場合でも、すべてのクリーチャー・タイプを持ちます。何らかの効果によって、特定のクリーチャー・タイプを持つカードをライブラリーから探すことができる、あるいはあなたの墓地にある特定のクリーチャー・タイプのカードに影響が及ぶ場合、多相を持つカードは常にその条件を満たします。

同族

ところでクリーチャー・タイプといえば、『ローウィンの昏明』では同族が再登場します。同族とは、クリーチャーでないカードにクリーチャー・タイプを持たせるために追加されたカード・タイプです。

0092_MTGECL_Main: Boggart Mischief

同族であることにより、《ボガートの悪戯》はゴブリンでもあります。つまり、あなたのライブラリーや墓地などにおいて、これはゴブリン・カードであるということです。したがって、あなたのライブラリーからゴブリン・カードを探す場合、《ボガートの悪戯》を見つけることができます。ただし、これはクリーチャー・カードでも戦場出ているクリーチャーでもないため、《ボガートの悪戯》の最後の能力のように「ゴブリン・クリーチャー」を指定する効果には注意が必要です。何らかの方法で《ボガートの悪戯》をクリーチャーにしないかぎり、《ボガートの悪戯》自身が墓地に置かれたときにその能力は誘発しません。

0083_MTGECL_Main: Wanderwine Farewell

一部の効果は、あなたが特定の[クリーチャー・タイプ]をコントロールしているかどうかを確認することがあります。これは、そのクリーチャー・タイプを持つパーマネントを指し、クリーチャーでも同族でも構いませんが、呪文は含まれません。《ワンダーワインの別れ》の解決中に、あなたがマーフォークである同族(あるいは多相を持つ同族・パーマネント)をコントロールしていたなら、マーフォーク・トークンを生成します。ただし《ワンダーワインの別れ》そのものは、あなたがコントロールしているマーフォーク・呪文ではありますが、その中に考慮されません。

両面カード

変転するローウィンとシャドウムーアの在り方を最もよく体現しているメカニズムといえば、両面カードです。それぞれの面は、この次元の二つの側面を行き来する中で見せる、さまざまな表情を映し出しています。

0199a_MTGECL_Main: Trystan, Callous Cultivator

昨今よく見かけるようになった両面カードですが、その名が示すとおり、マジックのカードとして2つの面――左上に上向きの矢印アイコンを持つ第1面と、右上に下向きの矢印アイコンを持つ第2面――を備えています。このセットに収録されている両面カードはすべて、かつて「変身する両面カード」と呼ばれていた「モードを持たない両面カード」です。これはすなわち、あなたがこれまでに見てきたであろう一部の両面カードとは異なり、第2面にはマナ・コストがなく、唱える際には第1面のみを唱えることができるということを意味します。

このような両面カードを唱えると、その呪文は第1面を表向きにしてスタックに置かれ、解決後は第1面を表向きにして戦場に出ます。他の方法でそれを戦場に出す場合も、その効果によって明示的に「変身した状態で戦場に出る」と指定されていないかぎり、第1面を表向きにして戦場に出ます。

モードを持たない両面カードがスタック上にある間、および第1面を表向きで戦場にある間は、その面の特性のみを持ちます。このようなカードは通常、もう一方の面に変身するための方法を持ちます。このセットの両面カードはすべて、あなたの第1メインフェイズの開始時に誘発する能力を持っており、ローウィンからシャドウムーアへの移り変わりを表徴しています。その能力が解決される際、あなたがそのパーマネントを変身させたい場合は、要求されたマナを支払うことができます。ただし、このセット以外のパーマネントについては、ありとあらゆる方法で変身を行うことができます。

両面パーマネントが変身しても、それは同一のパーマネントであるため、オーラや装備品、カウンターはそのまま残ります。それに影響を与えている効果もすべて、影響を与え続けます。

モードを持たない両面カードの第2面はマナ・コストを持ちませんが、第2面において知っておくべきことが2つあります。一つ目は、モードを持たない両面カードが第2面を表向きにして戦場に存在している間、そのパーマネントのマナ総量は第1面のマナ・コストを用いて計算されます。たとえば、 《改悛の淘汰者、トリスタン》 のマナ総量は3です。なぜならば、 《無感情の栽培者、トリスタン》 が{2}{G}だからです。二つ目は、第2面のタイプの右側には、そのカードの1色または複数色を示す丸印が描かれています。これは色指標であり、そのカードが何色であるかを示すものになります。ええ、枠自体もその役割を十分こなしていると言えます。ですが、この色指標は何色のカードかをルール上示すものなのです。そこにある黒の丸印こそが、 《改悛の淘汰者、トリスタン》 が実際に黒であることをゲームにおいて保証するのです。

ざっとおさらい:その他の再録メカニズム

これらの再録メカニズムはこのセットの中心的な要素ではなく、ごく少数のカードにしか登場しません。とはいえ、かっこいいカードが手元にありながら見せびらかさないわけにもいかないでしょう?それに、これらを一度も見たことがなかったり、しばらく目にしていなかったりするかもしれませんので、ここで簡単にご紹介します。

召集

0005_MTGECL_Main: Appeal to Eirdu

召集を持つ呪文のコストを支払う際、マナを支払う代わりに、あなたがコントロールしていてアンタップ状態であるクリーチャーをタップすることができます。これは、このターンにあなたのコントロール下に置かれたばかりのクリーチャーでも構いません。あなたがコントロールしているクリーチャーであれば、どれでも{1}を支払うためにタップすることができます。また、色マナ・シンボルの支払いに充てる場合は、その色を持つクリーチャーをタップすることで支払うことができます。

後見

0171_MTGECL_Main: Champions of the Perfect

一部のカードには、何かしら(通常はクリーチャー・タイプ)から後見を受けるように求めるものが存在します。それを行うには、あなたがコントロールしているパーマネントを選ぶか、条件に合うカードを手札から公開します。 《完全者の闘士》 はその点でいうとやや異例で、後見を受ける際に追放することを求めてきます。大半の後見は、そこまで要求が厳しくありません。

想起

0249_MTGECL_Main: Vibrance

想起は、一部のパーマネント・カードに見られる代替コストのことです。あなたが想起コストで呪文を唱えることを選んだなら、それが戦場に出たときに能力が誘発し、それを生け贄に捧げることを強制されます。カードが戦場に出たときに誘発する能力(場合によっては死亡したときに誘発する能力)に早くアクセスしたいなら、想起は安上がりな選択になります。

頑強

0013a_MTGECL_Main: Eirdu, Carrier of Dawn

頑強は第2面にあります。矢印をクリックしてみてください。

クリーチャーにとって死亡することは少し残念な出来事ですが、頑強があれば、悪いことばかりではなくなります頑強を持つクリーチャーが死亡したとき、それの上に-1/-1カウンターが置かれていなかった場合、それはオーナーのコントロール下で-1/-1カウンター1個が置かれた状態で戦場に戻ります。-1/-1カウンターがあるばかりに、そのクリーチャーが頑強によって復活できなくなることがありますが、-1/-1カウンターを取り除く方法については先ほど触れたとおりです。…


内なる光と闇を受け入れろ。『ローウィンの昏明』のプレビューが盛り上がりを見せるなか、1月23日にセットの公式発売日を迎えます。『ローウィンの昏明』は現在、お近くのゲーム店Amazon、その他マジックを取り扱う場所で予約受付中です。