マジックでは、いくつもの戦争や世紀の大災害などを見てきましたが、今回のはひと味違います。多くのファンが支持するこの“懐かしき未来”の地獄絵図を、違う角度から楽しんでもらおうと思います。「ユニバースビヨンド」最新のコラボレーション、マジック:ザ・ギャザリング『Fallout』では、ウェイストランドの脅威と向き合い、大ヒットシリーズ『Fallout』でお馴染みの顔ぶれと共に闘い、対峙する作品になっています。4つの統率者デッキとコレクター・ブースターには新しいカードが満載です。そして、それらには新しいメカニズムが搭載されています。ではみなさん、ヌカコーラを片手にこのセットを見ていきましょう。

ジャンク・トークン

ウェイストランドを長くぶらついていると気づくことでしょう。そこはとにかくガラクタで溢れているということに。しかし、これらのガラクタは、追加のカードを手に入れる鍵にもなるのです。さあ、準備はいいですか?

《忠実な友、ドッグミート》
《忠実な友、ドッグミート》
《忠実な友、ドッグミート》(サージ・フォイル仕様)
《忠実な友、ドッグミート》(サージ・フォイル仕様)
《忠実な友、ドッグミート》(「Pip-Boy」ショーケース版)
《忠実な友、ドッグミート》(「Pip-Boy」ショーケース版)
《忠実な友、ドッグミート》(サージ・フォイル仕様「Pip-Boy」ショーケース版)
《忠実な友、ドッグミート》(サージ・フォイル仕様「Pip-Boy」ショーケース版)

このお利口なワンちゃんのように、このセットにはジャンク・トークンを生成するカードが多く含まれています。ジャンク・トークンは、新しい種類の定義済みトークンです。これは、「{T}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。このターン、そのカードをプレイしてもよい。起動はソーサリーとしてのみ行う。」というルールテキストを持つ無色のアーティファクト・トークンです。あなたが追放されたカードをプレイすることを選んだら、すべてのコストを支払い、そのカードをプレイするための通常のルールに従わなければなりません。つまり、あなたがソーサリー・カードを追放したなら、あなたはその呪文をメイン・フェイズ中にのみ唱えることができ、これによりあなたが土地カードを追放したなら、あなたはそれを、このターンにまだ土地をプレイしていない場合にのみプレイできます。あなたはそのカードをプレイしないこともできます。それは単に追放領域に置かれ、ゲームが終わるまでガラクタとしてそこに残ります。

RAD・カウンター

放射性降下物によって、健康を損なう量の放射線が出ている場所が至る所に存在しています。このセットでは、プレイヤーはRAD・カウンターという新しいカウンターを受け取ることになります。

《賢きモスマン》
《賢きモスマン》
《賢きモスマン》(サージ・フォイル仕様)
《賢きモスマン》(サージ・フォイル仕様)
《賢きモスマン》(「Pip-Boy」ショーケース版)
《賢きモスマン》(「Pip-Boy」ショーケース版)
《賢きモスマン》(サージ・フォイル仕様「Pip-Boy」ショーケース版)
《賢きモスマン》(サージ・フォイル仕様「Pip-Boy」ショーケース版)

RAD・カウンターはあなたの現在の放射能汚染レベルを表していて、その数が多ければ多いほど健康に影響を及ぼします。あなたの戦闘前メイン・フェイズの開始時に、あなたが持っているRAD・カウンターの数に等しい枚数のカードを切削します。これにより切削された土地でないカード1枚につき、あなたは1点のライフとRAD・カウンター1個を失います。《賢きモスマン》は、RAD・カウンターを蓄積することに利点があると信じさせようとするでしょう。実際、あなたの墓地を迅速に満たすことができますからね。個人的な意見ですが、放射性降下物には一つ良いところがあります。この世界では、どこにいたって望むだけ、それが見つかるんですよ。はりきっていきましょう!

エネルギー・カウンター

プラズマ武器、パワーアーマー、Vault-Tec社のセキュリティシステム、いずれも希望や笑顔では動作しません。どれもエネルギーが必要なのです。再録のエネルギー・カウンターがそれを提供してくれます。

《T-45パワーアーマー》
《T-45パワーアーマー》
《T-45パワーアーマー》(サージ・フォイル仕様)
《T-45パワーアーマー》(サージ・フォイル仕様)
《T-45パワーアーマー》(拡張アート版)
《T-45パワーアーマー》(拡張アート版)
《T-45パワーアーマー》(サージ・フォイル仕様拡張アート版)
《T-45パワーアーマー》(サージ・フォイル仕様拡張アート版)

RAD・カウンター同様、エネルギー・カウンターはプレイヤーが受け取るカウンターのひとつです。しかし、RAD・カウンターとは違い、エネルギー・カウンターには特定の意味や関連する効果はありません。これらは《T-45パワーアーマー》などのカードが提供してくれる、コストを支払うために使える資源なのです。時に、それらのコストは、誘発型能力の解決時に提供されます。いくつかのカードは、起動するためにエネルギーを必要とする起動型能力を持っています。あなたはエネルギー・カウンターを支払うか、何らかの理由でそれを失うまで持ち続けます。

増殖

言いたいことはわかります。すでにこの記事にたくさんのカウンターが登場しています。そして+1/+1カウンターもさることながら、きっとこのセットには更に多くの種類のカウンターが存在するのではないか、と。増殖が、貴重な資源の調達に役立つことでしょう。あなたらしいトリックですね。

《エージェント、フランク・ホリガン》
《エージェント、フランク・ホリガン》
《エージェント、フランク・ホリガン》(サージ・フォイル仕様)
《エージェント、フランク・ホリガン》(サージ・フォイル仕様)
《エージェント、フランク・ホリガン》(拡張アート版)
《エージェント、フランク・ホリガン》(拡張アート版)
《エージェント、フランク・ホリガン》(サージ・フォイル仕様拡張アート版)
《エージェント、フランク・ホリガン》(サージ・フォイル仕様拡張アート版)

増殖は再録のキーワード処理で、このセットに登場するすべてのカウンターがこれの恩恵を受けます。増殖を行うと指示されたなら、あなたは1つ以上のカウンターが置かれた、望む数のプレイヤーやパーマネントを選びます。その後、すでにそこに置かれているカウンターの種類1つにつきそれぞれ、それらのカウンターをもう1つ加えます。あなたがコントロールしていて+1/+1カウンター1個が置かれているクリーチャーを選んだなら、あなたはそれの上にさらに1個の+1/+1カウンターを置きます。あなたがエネルギー・カウンター3個を持っているなら、自分にもう1個与えることができます!

プレイヤーかパーマネントの上に1種類以上のカウンターが置かれていてあなたがそれを選んだなら、あなたはその各種類につきそれぞれ1個を追加しなければなりません。つまり、あなたの対戦相手がエネルギー・カウンターとRAD・カウンターを持っているなら、あなたは各1個ずつを与えるか、何も与えないことはできますが、RAD・カウンター1個のみを与えることはできません。あなたはカウンターがすでに置かれているプレイヤーやパーマネントを選ぶ上で、すべてのプレイヤーやパーマネントを選ぶ必要はないことを覚えておいてください。あなたが望んだプレイヤーとパーマネントにのみ、カウンターを追加するのです。

分隊

再録されたキーワード、分隊を持つカードは、このセットにたくさんあるわけではありません。でも、急速に数で圧倒するのに、分隊を持つカードがたくさんある必要もないのです。

《パウダーギャング》
《パウダーギャング》
《パウダーギャング》(サージ・フォイル仕様)
《パウダーギャング》(サージ・フォイル仕様)
《パウダーギャング》(拡張アート版)
《パウダーギャング》(拡張アート版)
《パウダーギャング》(サージ・フォイル仕様拡張アート版)
《パウダーギャング》(サージ・フォイル仕様拡張アート版)

分隊は、分隊を持つカードを唱えるに際し、あなたが望む回数支払うことのできる追加コストを表しています。たとえば、あなたのゲームが終盤に差し掛かり、9点のマナを使える状態だとしましょう。そこであなたは《パウダーギャング》を唱え、分隊コストを3回支払います。2点のマナと赤のマナ1点に6点のマナを足すので、合計すると望む色のマナ8点と赤のマナ1点になります。《パウダーギャング》が戦場出たとき、あなたはそれのコピーであるトークン3体を生成します。

《パウダーギャング》には、それが戦場に出たときに誘発する別の能力があるため、それのコピーである各トークンも同様に能力が誘発します。全てを合わせると、最大4つのアーティファクトを対象とし、破壊することができます。分隊を持つカードのほとんどは、複数ある方がよりよい能力を持っており、より多くのコピーが出ることで提供される圧倒的存在感については言うまでもありません。


マジック:ザ・ギャザリング『Fallout』は、お近くのゲーム店Amazon、その他マジック製品を取り扱う場所にて予約受付中です。2024年3月8日の発売までにぜひご予約ください。