イニストラード次元は以前より大きく様変わりしている。

天使は狂気に触れ、プレインズウォーカーは悪事に手を染め、手がかりをたどった先にはさらに大きな謎がある……

実際にその目で確かめるといい。

正しき者たちにとっての楽園は失われた――事実、到底楽園とは呼べないだろう。だが希望はまだ失われていない。君たちがイニストラードに潜む謎を解き明かす助けになれば、この狂気を止めるのに間に合うかもしれない。

イニストラードに満ちる狂気の深さを調べる道はひとつだけ――君たちにはそこを探検してもらう!そのためにも、プレリリースに参加するしかないよね?誰よりも早く新たなカードに触れ、他の調査員とともにプレリリースの特別なパズルを前に大いに頭を悩ませてくれ!

おっと、つい先走ってしまった。今回は一体どんなことが起きるんだろう?ぜひこのまま読み進めてくれ。

謎を解き明かせ

たとえ世界が狂気に満ちても、プレリリースはマジックを楽しむのに最高のイベントだ。

私が初めてプレリリースに参加したのは11歳のときだ――このイベントは、たちまち私を夢中にさせた。それから14年を経た今でもまだ、プレリリースへ足を運ぶのはわくわくするよ。

このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。それから、心からリラックスした気持ちで新しいカードの探究を楽しめるのも最高だね。プレリリースは、ただたっぷりと楽しむものなんだ!マジックが始まったころから遊んでいるようなプレイヤーたちだって、まるで新しいプレゼントを開けるときみたいに毎回プレリリースを楽しみにしているぞ。

すでにシールドデッキの経験を積んでいる方は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。飛ばした先では、最寄りのお店で楽しめるであろう『イニストラードを覆う影』ならではの特別なことについて語ろう。だがシールドデッキのお祭りが初めてだという方や、もうちょっとアドバイスが欲しいという方は、ぜひこのまま読み進めてくれ!

オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリースを開催している場所を見つけるんだ!何はともあれ、プレリリースへ行けなければ楽しめないからね。さてどうすればいいのだろう?

まず特に行きつけの店舗がないなら、店舗・イベント検索を使って、最寄りの店舗を探すのをお忘れなく!店舗では事前登録も行なわれているかもしれない。プレリリースは私たちが提供するイベントでも最も人気のあるもののひとつなので、その店舗で参加するのに事前登録が必要かどうかを確かめておくことをお勧めしよう。イベントが満員だとわかるのが、会場を訪れてプレイできないことを知ってからというのでは全くもって遅すぎるので、先を見ておくに越したことはない。

参加できる店舗が見つかったようだね。素晴らしい!

そうしたら、次はイベントに備えよう。イニストラードは備えなしに歩き回るには危険な場所だ――どんなことが起きても対応できるように、しっかりと備えておこう!このイベントではその場で手に入れたカードを使ってデッキを組むことになるのだが、それだけではなく、やれることはたくさんある。

例えば、ラウンドの合間に遊ぶためのスタンダードのデッキや統率者戦のデッキ、ライフを記録するためのペンと紙、そして飲料水もあるといいかもしれない。 グラノーラ・バーのような軽食を持っていくのもいいアイデアだね。もし君が吸血鬼なら、ゴブレットに血を入れて持って行くといいだろう。それから、プレリリースの1回のイベントは約4~5時間を要するから、当日はイベントを最後まで楽しめるように、しっかり時間を確保しておこう。

うん、こんなところかな。行くべき店舗は見つけたし、イニストラード次元への備えもすべて集まったね。最新の「Magic Story -未踏世界の物語-」も読んだだろうし、あとはマジックそのものの知識を更新しておくといいだろう。それからもちろん、『イニストラードを覆う影カードイメージギャラリーには目を通しておこう。

これで全部揃ったね!それじゃあ次は......

ブースターを解き明かせ

プレリリース会場へ行き戦いの舞台に座ると、デッキ作成に必要なものがすべて入ったお洒落なデッキ・ボックスが手渡される。さっそく開けてみよう!

イニストラードを覆う影』で生まれ変わったデッキボックスは、中にカードを入れて持ち運べる君たち専用の《タミヨウの日誌》だ。大事にしてくれよ!

箱の中には、君たちが取り組むべきパズルも入っている……もちろん、その内容を今言っちゃったら面白くないよね?ぜひプレリリースに参加して、お店に集まった探偵仲間と力を合わせて解いてみてくれ!

だが中でも大きな鍵となるのは、シールドデッキを作成するために必要なカードを収めた6個のブースターパックと、輝かしいプレリリース特製カードだろう。(プレリリース特製カードは、このセットのすべてのレアと神話レアの中から選ばれるぞ!)

まず最初にすることは、謎を解き明かすこと……そう、パックを開封するんだ!そうすると、カードの束を手にすることになる。

さて、それから何をする?

もちろん、デッキを作成する時間だ!

シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキと異なり、デッキは40枚以上であればいい。

はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは2色で組むことをおすすめしよう。

使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。

  • 心惹かれる本当に強力なレアがある
  • 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが多くある
  • 優秀なカードがたくさんある
  • 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、様々なコストのクリーチャーが豊富にある

これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。

さて、方法は様々だが、いずれにしても使うカードは絞る必要がある。プレリリース中に困ったことがあったら、周りのプレイヤーに気軽に声をかけて教えてもらおう。(プレリリースでは周りのプレイヤーに教えてもらうことができるんだ――たとえイニストラードでも、周りの人に教わるのは楽しいし勉強になるぞ!)どうしても作るデッキに悩むなら、面白い決め方を教えてあげよう。イニストラードに存在するクリーチャー・タイプを選んで、その色に合わせるんだ。スピリットだったら白青、ゾンビなら青黒、吸血鬼は黒赤、狼男は赤緑、そして人間なら緑白、という風にね!

さて、どのような方法であれ使う色は決まった。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?

イニストラードには夜行性の怪物がたくさんいるけれど――君たちまで眠れぬ夜を過ごす必要はない。デッキを絞り込む助けになる方法があるぞ!

まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えることになるかが分かりやすくなる。(この時点では、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードでなければ、クリーチャーでないカードを並べないほうがいい――例えば、《蔑み》は通常1ターン目に唱えることになるが、《奇妙な幕間》は3ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。

クリーチャーの良い「マナ・カーブ」は、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。重要なことは、序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることだ。 リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。

  • 1マナ: 0~2枚
  • 2マナ: 4~6枚
  • 3マナ: 3~5枚
  • 4マナ: 4枚
  • 5マナ: 3枚
  • 6マナ以上: 1~2枚

これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。

さて、核となるクリーチャーの基盤を見定めたね。次は呪文を加えよう!選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。

数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ――除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するものでもいいし、タップし続けるものでもいいし、もちろん直接破壊するものでもいいぞ。 マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。

もっとヒントが必要かな?以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。

  • 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
  • 検討すべき土地の比率は、概ね土地17枚と、土地以外23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこの比率に収まり、大抵の場合、私もそうしている。
  • 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。全部を軽く、小さいクリーチャーにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。 2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。シールドデッキの勝ちゲームの多くは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることによって得られるのだ。
  • 回避能力が重要だ!シールドデッキのゲームはしばしば膠着状態に陥り、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、ということが起きる。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうしたクリーチャーによる膠着状態を打破できるようにしてくれる。

シールドデッキについてさらに深く探求したいなら、読むと学べる記事として以下を挙げる(各記事のリンク先は英語)。

双頭巨人戦

いくつかの店舗では、シールドデッキの中でも「双頭巨人戦」と呼ばれる形式を開催している(しばしば略して「2HG」とも)。これは2人のプレイヤーがチームを組んで、他のペアと対戦するものだ。各ペアは2個のプレリリース・パックを受け取り、そこからデッキを構築する。詳しい説明は、イベント主催店舗がしてくれるだろう。ぜひ連絡を取って聞いてみてくれ。(それから、こういう記事もあるぞ!)(リンク先は英語)

オープンデュエル

一日中イベントでプレイするのはちょっと恐かったり、あるいは単純にもっと『イニストラードを覆う影』のカードを使ったゲームを楽しみたかったりするなら、オープンデュエルに参加するという方法もあるぞ。

この併催イベントでは、すぐに対戦できるカード60枚入りのエントリーセットを受け取り、それを使って他のオープンデュエルの参加者や、次のラウンドを待っているメイン・イベントの参加者と対戦できるのだ!これは、プレリリースが自分に合うイベントかどうかわからないなら、ちょっと試してみるのにいい方法だ。あるいはプレリリース・イベントに5時間いられない場合にもおすすめだぞ。オープンデュエルは好きなときにプレイできる。これも楽しいよ!

メカニズムの謎を解き明かせ

カードの両面に能力を持つクリーチャーから手掛かり・トークンを生み出すインスタントまで、『イニストラードを覆う影』では大胆なメカニズムが飛び交う!ぜひメカニズム記事を読んで、そのすべてを把握しておいてくれ。また、こちらの短い動画も観てさらに深く理解しておくといいだろう。

痕跡の終わり

イニストラードでは一体何が起きているのか?それを解き明かすのは君たちだ!探偵諸君、とにかく今すぐ行動を起こすのが良いと思うよ。

イニストラードの闇夜へ繰り出す前に、もう一度カードイメージギャラリーを見てすべてのカードを確認しておくべきだろう。知識をつけ、万全の準備で挑もう!

私からは以上だ。ご紹介したヒントの数々が君たちの捜査に役立てば幸いだ!ご意見やご質問、それからいつもの他愛ない冗談を思いついたら、気軽に私まで送ってくれ!いつものようにツイートを送るかTumblrで質問してくれれば、お答えするよ。

それでは良きプレリリースを――ああ、言い忘れた。吸血鬼に噛まれないよう気をつけてね?

Gavin

@GavinVerhey

GavInsight