『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』のメカニズム
ビルボやガンダルフ、ソーリン、そして恐るべき竜スマウグやその他の中つ国の住人たちとの空前絶後の冒険を『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』で追体験することで、J.R.R. トールキンが記した珠玉の物語との時間はずっと続いて行きます。新たな(そしてもちろんお馴染みの)大冒険が、新たなメカニズムを作り出しました。このセットには歌に歌われるべき発明があります。ゲーム中、あなたのカードのルール・テキストを読み上げるかどうかはお任せしますが、私たちの道中で一体何が起こっているのか知りたいのなら、このまま読み続けてください。
物語り
それが戦場であれ、夕食のテーブルの上であれ、あなたの卓上の冒険は、聞く者の勇気を喚び起こし、喜びをもたらします。新たな物語りメカニズムを通じて、あなたの伝説が語り継がれるにつれ、あなたの仲間たちは意気盛んとなって手柄をたて、喜ぶことでしょう。
「物語り」はあなたがコントロールしているパーマネントをしっかりと見守り、以下の2つの条件が満たされるのを待つ常在型能力です。条件の1つ目はあなたが「物語り」を持つパーマネントをコントロールしていること。2つ目は、あなたがアーティファクトや伝説のパーマネントや英雄譚を、合計3つ以上コントロールしていることです。これらのパーマネントは、かつての「歴史的」という括りと同じだと記憶しておられる方もいるでしょうが、このセットで「歴史的」が再録されるわけではありません。上記2つの条件が満たされた時点で、あなたはこのゲームの間、「不朽の物語」を持ちます。「不朽の物語」は能力でもオブジェクトでもありません。これは一種の資格の確認事項です――あなたがその資格を持っているかどうかで、《ソーリン・オーケンシールド》のような能力は、あなたがコントロールしているアーティファクトやクリーチャーに護法
あなたがひとたび「不朽の物語」を得たなら、如何なる手段をもってしても、あなたからそれを取り払うことはできません。あなたが「物語り」を持つパーマネントのコントロールを失おうが、アーティファクトや伝説のパーマネントや英雄譚のコントロールを失おうが関係ありません。すべての良き物語はなんらかの脚色があっても構わないはずですが、あなたの物語は既に書き記されているのです。
徴募
あなたがウィザーズ社の雇用担当マネージャーであるにしろ、本物の古き魔道師で大それた強奪計画を立てているにしろ、人員は必要です。かくして徴募の出番となるわけです。
「徴募」は新たなキーワード処理です。徴募を行うよう指示されたなら、まずカード1枚を引きます。そうです!カードは素敵ですよね。その後、カード1枚を捨てます。ええ、そうです!誰がカードなんて欲しがったのでしょうね?あなたが土地でないカードを捨てたなら、白の1/1の人間・兵士・クリーチャー・トークン1体を生成します。徴募はあなたの墓地と、戦場の自軍を埋めてくれます。その上であなたのライブラリーを加速し、望ましいカードの引きへと導いてくれるのです。
洗練カウンター
諺にあるとおり、この先待ち受ける冒険は、五月のうららかな日をあびて小馬にゆられて旅をするようなものだけではありません。一撃一撃を確実に当てるようにしましょう。洗練カウンターはあなたの装備品を最大限に活用するのに役立ちます。なぜなら、あらゆる剣の中でも名剣と名高い一振りをも、さらに研ぎ澄ますことができるためです。
このセットには《ビルボの佩刀、つらぬき丸》をはじめとして、装備品に洗練カウンターを置くさまざまなカードがあります。特に《ビルボの佩刀、つらぬき丸》はそれ自体に洗練カウンターを置きます。装備しているクリーチャーは、その装備品に置かれた洗練カウンター1つにつき+1/+0の修整を受けます。注意すべきは、これはその装備品によって与えられる能力ではないという点です。これは単にそのカウンターに関するルールによってそうなっているだけなのです。これは素敵で簡単な効果であり、簡単に理解できると思うでしょう。もしかしたら、私が単にこの項目の文字数を埋めるためだけに長々しく説明しているのだとお考えになるかもしれません。それは、お察しの通りです。
出来事
このセットで冒険に向かうのはビルボひとりだけではありません。他にもたくさんのクリーチャー(そして他にも思いがけないパーマネント)が、再録された出来事サブタイプのおかげで、さすらいの旅に出ます。以前にあなたが「出来事」をプレイしたことがあっても、あるいはなかったとしても、このセットではなにも変更はありません。とはいえ、「出来事」が初めての方がいるかもしれませんし、もう一度おさらいしたい方もいるでしょう。どうぞ、おかけください。では、お話しするとしましょうか。
各当事者カードには、2つの部分があります。1つ目の部分はカードの大部分を占めており、なんらかのパーマネントです。例えば《幸運児、ビルボ》は、何よりもまず伝説のクリーチャーです。このパーマネントの名前、マナ・コスト、タイプ行、(もしあるのなら)パワーとタフネスは、通常の位置にあり、そのルール・テキストは文章欄の右半分に記されています。カードの残りの部分は、“出来事”のサブタイプを持つインスタントやソーサリーであり、カードの左下1/4を占めています。出来事は固有のカード名やマナ・コスト、タイプ行、ルール・テキストを持ちます。
あなたがそうしたカードの1つ、例えば《幸運児、ビルボ》をプレイするとしましょう。あなたには選択肢があります。あなたはパーマネントの部分を唱えることができます。あるいは過去の当事者カードのいくつかがそうであったように、それが土地なら、土地をプレイすることができます。そうするのなら、出来事に関することはすべて無視し、ビルボを他のクリーチャー呪文と同様に唱えます。ビルボをスタックに置き、そのマナ・コストを支払い、そして彼の解決を待ち、その出来事――ここでは「旅」としましょう――を始められるようにします。
また、あなたは出来事・呪文である《忍びの者の計画》を唱えることにしてもかまいません。この道を選ぶなら、このカードのパーマネント部分に記載してあることはすべて無視します。《忍びの者の計画》は他のソーサリー呪文と同じようにスタックに置かれます。ある時は、それに対応されたり、さらには打ち消されたりすることもありえます。呪文が解決されたなら、その悪戯っぽい効果が発生します。しかし、その企みはまだ全貌を明らかにしてはいません。出来事・呪文は解決された後に墓地に置かれません。代わりにそれは追放されます。出来事が解決され、そのカードが追放された後、あなたは追放されているそのカードのパーマネントの部分をプレイすることができます。ただし、このようにして追放領域から再び出来事を唱えることはできません。
出来事をもつカードがあなたの手札やライブラリー、追放領域にある間、それは出来事ではなくパーマネントとしての特性のみを持ちます。例えば、ある効果によってあなたのライブラリーからクリーチャー・カードを探す場合、《幸運児、ビルボ》を見つけることができ、彼もまたとても感謝してくれることでしょう。しかし、効果がソーサリー・カードを探すものであった場合、あなたはこのカードを探すことはできません。《忍びの者の計画》には、その効果で探し出せる特性はないからです。
動員
壮大な冒険やあるかも知れない富についての話ばかりが交わされるなか、邪悪な巨大の軍勢が、あなたに対して集結しつつあることは、知らせて置いた方がよいでしょう。救われることがあるとしたら、あなたが対戦相手に対して邪悪な巨大の軍勢を召集できる可能性もあるということです。そっちのほうが良さそうですね。
動員は、『指輪物語:中つ国の伝承』にも登場した、再録メカニズムです。おそらくあなたも耳にしたことはあるのではないでしょうか。「動員」という指示にはクリーチャー・タイプと数値が記されます。例えば、《北の国のボルグ》の“ゴブリン動員X”というようにです。ボルグはもっと親切に、数値を明確に示してくれても良かったと思うのですが、彼の辞書には親切心という文字は無さそうです。では、ゴブリン動員4を行え、と指示されたことにしましょう。その場合、以下のようになります。
最初にあなたが軍団・クリーチャーをコントロールしているかを確認します。コントロールしていないなら、黒の0/0のゴブリン・軍団・クリーチャー・トークン1体を生成します。あなたが別のクリーチャー・タイプを動員するのであれば、ゴブリンをそのクリーチャー・タイプに置き換えてください。例えば、あなたがオーク動員4を行い、軍団・クリーチャーを1体もコントロールしていないなら、黒の0/0のオーク・軍団・クリーチャー・トークン1個を生成します。トークンの「軍団」に追記されるクリーチャー・タイプは別のものとなることがありますが、トークンの色は常に黒です。
次に、あなたがコントロールしている軍団を1つ選び、その上にN個の+1/+1カウンターを置きます。Nの値は、動員能力に記された数値です。例で示すなら、これは動員4なので、あなたは自分がコントロールしている軍団・クリーチャー1体に、+1/+1カウンター4個を置くのです。
ほとんどの場合、あなたがコントロールすることになる軍団・クリーチャーは、動員を利用して生成したトークンのみです。ただし、軍団も普通のクリーチャー・タイプなので、多相を持つクリーチャーなど、トークンでない軍団をコントロールしていることもありえます。あなたが複数の軍団・クリーチャーをコントロールしている場合、あなたはその中の1体を選び、それの上にすべての+1/+1カウンターを置きます。
行きて帰りし物語
……この小見出しは、きっと他に誰も使わないでしょうね。
『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』のプレビューは既に始まっています!『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』は2026年8月14日発売です。お近くのゲーム店やAmazon、その他マジックを取り扱う場所で予約受付中です。プレリリースまであと少しです。前進しますか?それしかないでしょう!

