マジック2013・プレリリース入門
ヘイみんな! 基本セット2013が楽しみかい?
ん? 聞こえないな。もう一度。M13が楽しみかい!?
オーケー、けっこう。
マジック2013・プレリリースはすぐそこだ。みんなの準備の助けとなる手ほどきの時がきた。まずはみんなが抱えていると思う心配事についてお話しよう。ティム・ウィロビー/Tim Willoughbyは、数ヶ月後には「ラヴニカへの回帰プレリリース入門」のために戻ってくるだろう。だから、(私も含めた)ウィロビー・ファンのみんなはご心配なく! 今回は、私が代理を務めさせていただいている。マジック2013・プレリリースはまったく複雑なものではないからだ――シールド・デッキを組んで、プロモ・カードを(数がある限りは)手に入れて、そしてパックを勝ち取ることもあるだろう!
マジック2013・プレリリース・カード
マジック2013・プレリリースには特別なサイド・イベントがないので、代わりに私たちはセットの新しいカードたちに注目することになる。どんなカードがあるだろう! 今回のセットには、お気に入りが決められないほどたくさんクールなカードがある。超スゴイ新規カードだけじゃなく、びっくり仰天するような再録カードも。《
基本セット2013概要
カード・ギャラリーは全部上がっているので、セットのカードはすべて見ることができる。でも、見なくてもいいんだ。私は君たちに見ろと言うつもりはないよ。プレリリースでパックを開けるその時にびっくりしたい人もいる、ということを私は知っている。だから「スポイラーは要らないよ!」という人がいたら、この部分は全部飛ばして次の見出しに向かうことをおすすめする。先に進む。素晴らしいことだ。私は君たちを引きとめないよ。
――じとーっ――
えーとどこまで話したっけ? オーケー、それでは再録されたクールなアンコモンの話は置いといて、マジック2013というものを個別に見ていこう。
マジック基本セット2011から、各基本セットに過去のマジックからポピュラーなメカニズムを再録している。マジック2011には占術が再録し、2012には狂喜が戻ってきて、そして2013では賛美がもう一度使える。
賛美は、単独で攻撃するクリーチャーに君たちがコントロールするこのキーワードを持つパーマネントの数だけ+1/+1のボーナスをつける。だから君たちがクリーチャー1体で攻撃するときに、賛美を持つパーマネントを5つ出していたら、単独で攻撃しているクリーチャーは+5/+5の修整を受けるのだ! 私が繰り返し「パーマネント」と言っているのは、賛美がついているのは基本的にクリーチャーだが、エンチャントやアーティファクトにも(今では土地にも!)ついているものがあるからだ。ああ、それとキャンディーを配るみたいに賛美を与える素敵な天使のことを忘れないようにしないと。
賛美が戻ってくることについてはマーク・ローズウォーターがすでに多くを語っているので、もっと知りたいことがあったらこちらのコラムをチェックしてくれ。.
伝説のクリーチャー: 第10版以来初めて、伝説のクリーチャーが基本セットの一部となった。これは(私のような!)統率者のプレイヤーにとって大ニュースだ。新たなレアの伝説のクリーチャーが各色にいて、それらのテーマに結びつくレアリティの低い呪文がある。白は〈熟練の戦術家、オドリック〉、青は〈空召喚士ターランド〉、黒は〈グリクシスの首領、ネファロックス〉、赤は〈群衆の親分、クレンコ〉、そして緑は〈自然の伝令、イェヴァ〉を得た。それら5つの伝説のクリーチャーはデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013でも一際目立っている。
プレインズウォーカー: 基本セット2010以降の基本セットには毎回プレインズウォーカーが収録され、マジック2013も例外ではない。マジック2012から3人のプレインズウォーカー――《
おい、待ってくれ。マジック2013には6番目のプレインズウォーカーがいる。君たちがM13の美しいパッケージの全面に描かれた、証たる角に気づかなかった場合に備えて、ここでヒントだ。ニコル・ボーラスさ。(超大ヒントだろう? ふっふっふ)。
グッド・モーニング、ミスター・ボーラス
プレリリース・イベント概要
それでは、マジック2013・プレリリースに行くと何が期待できるのだろう? まあ、プレリリースに行ったことがあるなら、ほとんど知っているかもしれない。行ったことがない、あるいは復習をしたいなら、私が少しだけお手伝いしよう。
シールドデッキ:通常通り、プレリリースのメイン・イベントはシールド・デッキのイベントだ。シールドでは、君たちはマジック2013のパックを6パック受け取る。それらを使って、40枚以上のデッキを組むのだ。(「以上」と言っているけど、実際にはデッキの動きを最適化するため40枚を保つべきだろう)。
こちらのスティーブ・セイディン/Steve Sadinの記事(リンク先は英語)から、シールドでのデッキ構築について多くの素晴らしいアドバイスを得られる。かいつまんで言うと、こうだ。2色、40枚、土地は17枚、ほとんどをクリーチャーにすること。君たちの作るデッキは、6パック開けて出てきた「限られた」カードプールから出来上がるので(シールドなどを指す「リミテッド」は英語で「限られた」という意味の単語だ)、単色デッキを組めるほど1色に質の良いカードがあることはほとんどない。これこそ私たちが2色で組むことを主張する理由なのだ! もちろん、唱えるのが楽で本当に良いカードがあるなら、3色目をタッチすることもあるだろう。
2色の組み合わせのうちいくつかを手助けするため、マジック2013にはこれまでの基本セットと同じ2色地形を再録している。また、ある特定の2色目の土地を置いているとより良いものになる単色クリーチャーのサイクル(関連性のあるカード群のこと)も登場している。スティーブは最近、それらについても語っていたよ!(リンク先は英語)
双頭巨人戦シールド・デッキ: これは、君たちと君たちの友達(または会場で仲良くなった人!)が合計8パックを開けて、それで40枚デッキを2つ作る、ということを除いては普通のシールドと似ている。楽しそうだと思ったら、行きつけのお店が双頭巨人シールドをやっているかどうかチェックを忘れずに。
オープン・デュエル: いくつかの会場では、エントリーセットを使ったサイド・イベントも開催されるだろう。オープン・デュエルでは参加者(大会のメイン・イベントで競い合っている人がラウンドの合間に参加することもできる)それぞれがエントリーセット(それぞれに2パックついてくる)を手に入れて、それを使って対戦する。これは本格的で長時間にわたる大会から離れ、相手を怖がらせることなく、私たちみんなが愛する最高のゲームを誰かに教える最高の機会だ。
イベントを楽しむために
新しいマジックのカードを使うのはいつだって楽しいものだ。そうだろ? そうとも! でも君たちにできることで、プレリリース体験をさらに楽しくすることがある。
水分、食事、睡眠:要するに、生きていて呼吸をする、生物有機体である自分自身を大事にしよう、ということだ。より心地良いだけでなく、頭もより良く働くだろう。つまりより良いプレイができるということだ! もちろん水が一番いいけど、だいたいの飲み物が役に立つ。君たちはおそらく、人がたくさんいる広い場所にいるだろう......7月に、だ。たぶん暑くなるだろう。飲み物が買える会場もあるけれど、会場のことを知らないなら賭けに出ないでくれ。水を持っていこう。
カードを持っていく:ラウンドの合間に遊べるようにデッキをいくつか持っていく、というのは間違いないけれど、たぶんそんなことを教えて欲しいわけじゃないだろう? あまりピンとこないかもしれないが、トレード用のバインダーも忘れずに持っていこう。プレリリースでは本当に色々なプレイヤーが来るので、欲しいカードを手に入れたりいらないカードを手放したり、と素晴らしい時間になるだろう。
友達と行く:一緒に行く友達がひとりでもいれば、その日をずっと楽しいものにできる。君たちが席を離れる必要があるときは、友達が君たちの持ち物を見張ることができるし、ラウンドの合間に話をする知り合いになるし、デッキをテストしたいときは専属の対戦相手にもなる。マジックは友達と一緒だともっと楽しい、そうだろ? プレリリースだってそうさ!
楽しむ:楽しむぞ、というのが自然に表れるなら、ほとんど間違いなく楽しめるだろう。プレリリースは、各々の理由でプレイする経験も技術も異なるプレイヤー達が、私たちみんなが大好きなマジック:ザ・ギャザリングで遊ぶためだけに、ほぼ同じ条件の下に一体となれるイベントだ。ティミーも、ジョニーも、スパイクも――プロツアー殿堂顕彰者も初心者も――あらゆる種類の人たちがプレリリースに集まり、初めて新しいカードで遊ぶのだ。
プレリリースの楽しみ方はいっぱいあって(もちろん、勝つこともそのひとつだ)、私のお気に入りのひとつは、新規または始めて間もないプレイヤーが上手くなるよう手助けをすることだ。まあ、君たちがマジックで楽しいと思うものが何であれ、それはプレリリースで得ることができる。
今回が初めてのプレリリースなら、きっと大いに楽しめることだろう。楽しいことがいっぱいなんだ! そしてアルファからずっと遊んでいるなら、たぶん私から伝えられることはほとんどないだろう。みんな楽しんでくれ。今週末の幸運を祈っているよ!
(プレリリーストーナメントが開催される店舗・開催日時については、イベント検索ツールをご利用ください。使い方は、「WPN通信 第105回」をご参照ください。)
(Tr. Tetsuya Yabuki / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)