今週末の『戦乱ゼンディカー』プレリリース以降は、新しいマリガン・ルールが適用されます。そのルールにつきましては先月、アーロン・フォーサイス/Aaron Forsytheが記事にして発表いたしました。今回のマリガン・ルールの変更を以下にお伝えいたします。『戦乱ゼンディカー』プレリリース以降すべてのイベントで新マリガン・ルールが適用されることにご注意ください。詳しくは、以下をどうぞ。
数週間前のプロツアー『マジック・オリジン』で、マリガン・ルールへの新たな変更が導入されました。「バンクーバー・マリガン」と通称されているその変更の主たる部分は、「開始時の手札が初期手札枚数よりも少ないプレイヤーは占術1を行なってもよい」というルールが既存のマリガン処理に追加されるというものでした。
このルール変更の目的は、実際にゲームをしたと感じられないようなゲームの数を減らし、少ない手札でゲームを始めるという難しい選択に直面したプレイヤーが行動できるようにするというものでした。これまでは、マリガンをしなければならなかったプレイヤーは、あまりにも多くのゲームで圧倒的に不利で、勝負が決まるまでほとんど何もできないこともありました。私たちは、サム・ストッダード/Sam Stoddardがこの記事で書いたとおり、この新しいルールその他の変種を内部で数ヶ月かけて試し、それからプロツアーに持ち込んだのです。
プロツアーでこのマリガン・ルールを試したところ、この変更に関して多くの好意的な反響がありました。そこで、私たちはこれを『戦乱のゼンディカー』からマジック総合ルールに公式に追加することにしました。つまり、『戦乱のゼンディカー』プレリリースから全世界で、『Magic Online』でもオンライン・プレリリースから、採用されることになります。
それでは、よいマリガンを!
新マリガン・ルールの公式な記述は次の通り:
103.4. 各プレイヤーは初期手札枚数に等しい枚数のカードを引く。初期手札枚数は通常7枚である(ただし効果によって初期手札枚数が変わることがある)。最初の手札が満足できるものでなかったプレイヤーは、マリガンを行なうことができる。まず、開始プレイヤーがマリガンを行なうかどうかを決め、その後、ターン順に各プレイヤーが同様の選択を行なう。全プレイヤーが選択を終えた後、マリガンすることを選んだプレイヤーは同時にマリガンを行なう。マリガンとは、手札をライブラリーの中に混ぜ入れ、そして1枚少ない枚数の新しい手札を引くことである。これ以上マリガンをしないと決めたら、そのカードがそのプレイヤーの開始時の手札となり、それ以降マリガンをすることはできない。この手順は、すべてのプレイヤーがマリガンしなくなるまで繰り返される(手札が0枚になった場合、そのプレイヤーはそれ以上マリガンすることはできない)。その後、開始プレイヤーからターン順に、開始時の手札が初期手札枚数より少ないプレイヤーはそれぞれ占術1を行なってもよい。