スーサイド・オース(エクステンデッド)

更新日 Daily Deck on 2015年 7月 10日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 ここしばらく開発部の「オリジン・ストーリー・デッキ」をテーマに続けてきましたが、最後は私の思い出のデッキを取り挙げて締めくくりとさせていただきたいと思います。本日ご紹介するデッキは、私を初めてプロツアーへ連れていってくれたものです。ときは2002年、エクステンデッドがローテーションを迎えた直後のことでした。「デュアル・ランド」や《Force of Will》が去り、プレイヤーたちはこのまったく新しい環境を解き明かす使命を帯びていました。

 その当時人気を集めたのが、「ドルイドの誓い(オース)」デッキでした。「オース」はローテーション前のエクステンデッド環境を支配していたデッキでしたが、ローテーションによって《ガイアの祝福》を失い、多くのプレイヤーがもはや使用に耐えないと見なしていました。《ガイアの祝福》なしでは、《ドルイドの誓い》で目当てのクリーチャーを出せてもライブラリーの枚数がわずかになり、カードを引けずに敗北する危険を抱えていたのです。

 それでも《ドルイドの誓い》は強力な1枚であり、見事環境に適応しました。そこで新たな勝ち手段として選ばれたのが、《認識を食うもの》です。《ドルイドの誓い》でライブラリーが削れれば、《認識を食うもの》はそのサイズを膨れ上がらせるのです。そのとき主流となっていたのは(当時はBUGと呼ばれた)スゥルタイ・カラーのものでした。このデッキは基本的に、打ち消し呪文や黒のクリーチャー除去、そして《破滅的な行為》を駆使するコントロール・デッキです。しかし私が手にしたのは、青緑2色のものでした。黒を切ることで、《樹上の村》や《フェアリーの集会場》といったクリーチャー化する土地を採用することができました。また「ペイン・ランド」の枚数を大きく減らすこともできて、アグロ・デッキとの相性を改善することに成功しました。《破滅的な行為》を使うことはできなくなったため、全体除去には《火薬樽》を採用しました。《火薬樽》は少し早く設置することができて、マナを注ぎ込む必要もありません。そのことが大いに役立ったのです。

 2002年12月、私はこのデッキを手にマサチューセッツ州ミルフォードに店を構える「TJ's Collectibles」で開催されたプロツアー予選に出場し、優勝を果たしました。これは私のマジック・キャリアの中で最も誇るべき瞬間です。かなり複雑で難しいコントロール・デッキを操り、厳しい戦いを勝ち抜いたのですから。数ヵ月後、私はイタリアのヴェニスで開催されたプロツアーに参加しました。それは私にとって初めてのプロツアー参戦というだけでなく、初めて大西洋を越えた旅でした。プロツアー本戦での活躍はできませんでしたが、私は存分にこの旅を楽しみました。その思い出は、私のマジック・キャリアのはじまりとして心に刻まれています。

Melissa DeTora -「スーサイド・オース」

エクステンデッド
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クリーチャー (2)
2 Cognivore
ソーサリー (2)
2 Living Wish
アーティファクト (3)
3 Powder Keg
エンチャント (4)
4 Oath of Druids
60 カード

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