ジャンド・探査(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 8月 13日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 『マジック・オリジン』の登場以来、墓地を中心にしたデッキの人気が高まり続けています。そのほとんどは《先祖の結集》を用いたもので、今は新たな「サクり台」として《ナントゥーコの鞘虫》を採用してアドバンテージを得ています。本日ご紹介するデッキも墓地を利用したデッキなのですが、これまで見たものとは異なるカード選択が行われています。

 このジャンド・デッキは、プロツアー『マジック・オリジン』にて33位に入賞したルーク・マルカヒー/Luke Mulcaheyが操っていたものです。自身のライブラリーを削っていくことに全力を尽くすことから、私はこのデッキを「探査」と呼びました。ルークは墓地を肥やす手段として、《神々との融和》や《群れの結集》、《サテュロスの道探し》を採用しています。それらのおかげで彼は、《グルマグのアンコウ》や《黄金牙、タシグル》のような「探査」クリーチャーを早い段階で繰り出すことができるのです。また、《炎跡のフェニックス》はスタンダードでそこまで多く姿を見かけることはありませんが、このデッキにぴったり噛み合います。自身のライブラリーを削る豊富な手段により、《炎跡のフェニックス》は大抵赤マナ1点で戦場に飛び出すことでしょう。それからこのデッキは、頼れるプランBとしてミッドレンジ戦略もとることができます。序盤に繰り出したクリーチャーが対処されても、龍や《荒野の収穫者》といった大型クリーチャーがゲームを終わらせる助けとなるでしょう。

 《衰滅》もこのデッキに欠かせない1枚です。このデッキはゲーム序盤を準備に費やすため、赤のデッキが繰り出す序盤の猛攻から生き残るために《衰滅》が必要になるはずです。《炎跡のフェニックス》を除けば、このデッキのクリーチャーはすべて《衰滅》に耐えます。そして《炎跡のフェニックス》は墓地へ行ってもまた戻ってくるのです。

 墓地へ大量のカードを落とすことに力を注ぎながらもリアニメイトの方針をとらないこのデッキは、自身のライブラリーを削るデッキの中でも実にクールな戦略と言えるでしょう。このデッキは、墓地へ送ったカードを「探査」呪文の燃料として使っているのです。「探査」が非常に強力な能力であることは、すでに明らかになっています。このデッキは、「探査」を用いた戦略の強さを証明するひとつの形なのです。

Luke Mulcahey -「ジャンド・探査」

プロツアー『マジック・オリジン』 / スタンダード
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