
昨日から笑ってばかりいるイメージのある Wise 、彼はもう既に説明することも無いほどの有名プレイヤ-で、世界でも有数のリミテッダーだ。 今回のデッキは赤黒タッチ緑で《点火するものデアリガズ》が投入されているデッキ。 赤黒なのに《虚空》がデッキに入っておらず、変わりに《墓所の天使》が採用されている。 カードアドバンテージと《天使》自身の強さを考えると非常に良い選択と思う。
他方、カウンタードロマーを操る Tommi も世界の強豪プレイヤーを挙げていく中で欠かせない人物であろう。 世界で始めてのプロツアーを 2 回制覇した男なのだから。 2 人ともプレイヤーとしては非常に優秀であり、面白そうな試合である。
Game 1
Wise 先行で始まり、 2 ターン目に《夜景学院の使い魔》から 3 ターン目の《燃え立つ死霊》まで繋げる良い出だし。 返すターンで Tommi も負けじと《死霊》に大して《足縄》でストップ。 Wise はここで《雷景学院の戦闘魔道師》の黒能力で Tommi の手札に対して更にプレッシャーをかけ、次のターンには用無しの《死霊》を的に《火炎舌のカヴー》を召喚。 ここで Tommi は起死回生を図るべく決死の《嘘か真か》をキャスト。 5 枚の中には《ヨーグモスの行動計画》、《ドロマーの魔除け》、《キャスタルの塔》、平地、沼があり、まず Wise が《魔除け》と沼の 2 枚と《行動計画》、《塔》、平地と分けたところを Tommi が後者を選択。 そこから Tommi は生き返った様に手札からの《魔除け》の”- 2 / - 2 ”の能力で《火炎舌》を除去し、 6 ターン目に《追放するものドロマー》をキャスト。 タップアウトで《ドロマー》を呼んだ Tommi に対して Wise は《墓所の天使》を呼び、墓地にある《死霊》を回収する。 《天使》が場に出てしまったら除去する方法は《総くずれ》のみであり、 Tommi のライフも残り少ない。 仕方なく《総くずれ》を撃つがその頃には《火炎舌》達と一緒に召喚された《火葬のゾンビ》が回転し始めていたのだった・・・
Wise 1 - 0

Game 2
2 戦目は Tommi の先手でランドは綺麗に引いている様子。 だが Wise の方はランドはあるが《シヴのオアシス》が 2 枚と《デアリガズのカルデラ》と言う、マナは出るが不安な初手である。 お互い平然と土地を並べていくが、 Tommi が 3 ターン目のメインステップに Wise の《シヴのオアシス》に大して《はね返り》をうち、スピードを減速させて行く。 Wise が 3 ターン目に撃とうと思っていた《泥中》は結局 4 ターン目にキャストすることになり、これを読みきったかのような Tommi の《嘘か真か》が火を噴いた。 5 枚の中に含まれていた《ヨーグモスの行動計画》を Tommi は選び、後に Wise がキャストする《燃え立つ死霊》を《吸収》し、Wise の《墓所の天使》が通ったところで Tommi がもう一度《嘘か真か》を撃ったところで、その中身をじっくり確認した Wise は投了した。 先ほど渡した《行動計画》が相手の手札にあるのを知っているのと、このデュエル中に Wise はスペルを 4 枚しか引くことがなかったのが投了の原因ではないだろうか。
Tommi 1 - 1
Game 3
3 戦目の Wise のデッキの回り方は 1 戦目とほぼ同じ、否、手札はもっと優れていた。 2 ターン目に《夜景学院の使い魔》、 3 ターン目《燃え立つ死霊》、 4 ターン目《雷景学院の戦闘魔道師》の黒のキッカーモード。 加えて 5 ターン目にも《死霊》が走る。 初手に《沿岸の塔》 1 枚でスタートした Tommi が次に引いたランドは《ドロマーの隠れ家》。 後手でこんなにもたついていては、最速で襲ってくる赤黒デッキのビートダウンスピードに追いつけるわけも無く、 Tommi は投了に追い込まれたのだった。
Wise 2 - 1 Tommi