5月6日~8日にかけて行われるプロツアー・フィラデルフィアでは、これまでのものとは根本的に異なる賞金体系が試されることになりました。これまでのように最終順位に応じた額面が支払われるのではなく、プレイヤーは各ラウンドに設定された賞金を懸けたマッチに臨むということになります。厳密にではありませんが、これはゴルフやボーリングなどのようなスポーツで時々採用されている"Skins"スタイル(註1)を模したもので、これによってイベントはより刺激的なものにとなるでしょう。
試験的な賞金体系は以下の通りに機能します。
・トーナメントは『トリプル・エリミネーション』方式となります。つまり三敗してしまったプレイヤーは自動的にトーナメントから脱落します。(スイス式であるため、ゲームの組み合わせの上ではトーナメントに残っているかのように扱われます)
・マッチの引き分けはゼロポイントで処理され(さらに、トリプル・エリミネーションにおける敗北とカウントされます)、対戦した二人のプレイヤーはそのラウンドに懸けられた賞金をわけあう(スプリットする)ことになります。
・予選ラウンドは6回戦が金曜日に、さらに6回戦が土曜日に行われます。あわせて12回戦を終えた段階での上位8名が日曜日に行われる決勝シングルエリミネーションに進出します。(最終ラウンドである12回戦に三回目の敗北を喫してしまった選手のうち誰かがトップ8として「復帰する」こともありうるでしょう)
そして、以下がプレイヤーたちに提示される新たな賞金システムです。
Round | $/Match |
1 | 100 |
2 | 100 |
3 | 100 |
4 | 125 |
5 | 150 |
6 | 200 |
7 | 250 |
8 | 300 |
9 | 500 |
10 | 750 |
11 | 1000 |
12 | 1500 |
準々決勝 | 2500 |
準決勝 | 5000 |
決勝 | 10000 |
予定支払い総額 | $203,675 |
DCIプログラムマネージャーのScott Larabeeは「永続的にこの賞金体系へと移行する予定はありませんが、ときどきこういった形式をミックスしていくのは楽しいことだろうと思います」とコメントしました。そして、今週末からプロツアー・フィラデルフィアへの予選がはじまることになります。予選大会はエクステンデッド・フォーマットで争われ、プロツアー本戦は神河ブロック構築です。
註1:一戦一戦に賞金が懸けること。アメリカのスラング。